「極道大戦争」のネタバレあらすじ結末

極道大戦争の紹介:2015年公開の日本映画。噛みつかれるとヤクザになるウイルスが流行し、ヤクザ化した人々が壮絶な戦いを繰り広げる、鬼才・三池崇史監督によるホラーアクション映画。不死身のヤクザの組長に首筋を噛みつかれ、ヤクザヴァンパイアとなった主人公が、街の人々を巻き込んで命を狙う刺客たちと抗争を展開する。主人公役の市原隼人、ヤクザの組長役のリリー・フランキーなど個性派が多数出演する。

極道大戦争の主な出演者

影山亜喜良(市原隼人)、杏子(成海璃子)、狂犬(ヤヤン・ルヒアン)、神浦(リリー・フランキー)、法眼(でんでん)、膳場壮介(高島礼子)

極道大戦争のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①五分刈りの若者・影山はヤクザの親分・神浦に憧れてヤクザの世界に入った。神浦はヴァンパイア・ハンターに殺され、虫の息の神浦は後継者に影山を選んで噛んだ。影山はヴァンパイアヤクザとなる。 ②ヴァンパイアヤクザ・影山が噛んだカタギはヤクザへ変貌。カタギヤクザが一般人を次々に噛み、商店街はカタギヤクザでいっぱいになる。 ③ヤクザを嫌うKAERUが出現。KAERUと死闘を繰り広げた影山は覚醒し、飛び立つのであった。

【起】- 極道大戦争のあらすじ1

男といえばヤクザ、そんな時代があった時…。
まだ若い頃のヤクザの神浦は、日本刀を持って敵対する相手の組に単身、カチコミ(殴りこみ)に行きました。
相手の組長は倒したものの、銃弾を受けて刺された神浦は、瀕死の重傷を追って逃亡します。女性の元に駆け込んだ神浦は、女の首を噛んで生きながらえました。神浦は、ゾンビヴァンパイアだったのです。
…それから何年も後。
海辺にある街・毘沙門仲通り商店街の界隈を仕切っているのは、組長の神浦です。神浦組は地域に根差した取り組みをしており、差し押さえがかかった家に援助したり、暴行されている女性を助けたりと、昔ながらの人情派の任侠の世界を生きていました。
五分刈りの青年・影山は、ぬるま湯みたいな人生を生きていましたが、神浦との出会いを果たし、神浦に憧れます。
弟子になってヤクザの道に進みますが、敏感肌なので入れ墨もいれられず、三下(さんした 下っ端という意味)の身分のままでした。もしも願いが叶うなら、入れ墨を入れたい…そう切に願っています。
神浦組に敵対するのは膳場(ぜんば)組でした。
ある日、神浦の商店街に棺桶を背負った黒装束の、カウボーイのような格好をした長髪の男性が現れます。彼はヴァンパイア・ハンターで、「狂犬」と呼ばれるヒスパニック系のキックボクサーを連れていました。
狂犬とヴァンパイア・ハンターは、神浦に「組織に戻る気はないか」と聞き、神浦が否定すると棺桶の中から特殊なものものしい銃を出し、神浦を撃ちます。その銃はヴァンパイア退治用のものでした。
神浦は銃で撃たれ、さらに狂犬に首を折られ、三回転ねじられた後に首をもぎとられます。影山はそれを見ているだけしかできませんでした。
「思ったより簡単だった」と膳場は言います。膳場は組織サイドの人間でした。
影山も狙われそうになり、神浦の首を持って逃げます。商店街の裏道で神浦の首を見ると、生首だけですが、まだ息がありました。
神浦は「わが血を受け継いで、ヤクザヴァンパイアの道をゆけ」と言って、影山の首を噛みます。その瞬間、影山に神浦の血が逆流して影山はヤクザヴァンパイアになりました。
敏感肌の影山の背に、入れ墨が浮き上がります。
膳場とヴァンパイア・ハンター、狂犬は飲み屋「でんでん」の地下に行きます。そこには編み物教室がありました。
「日本のヴァンパイアは寿司桶に寝る」と大将・法眼が言います。地下には河童もいますが、河童が近寄ると異様にくさいらしく、皆顔をそむけます。
河童はヤクザヴァンパイアの血が絶えていないことを告げ「彼が来る」と言いました。
毘沙門仲通り商店街に、神浦死亡のニュースが駆け巡ります。逃亡中の影山は、舎弟(子分)が早速カタギ(一般人)に手を出そうとするのを見て制止しますが、「親分が死んだのはお前のせいだ」と責められて、舎弟に銃で撃たれます。

【承】- 極道大戦争のあらすじ2

しかし影山は死ぬどころかびくともせず、不死身でした。怒った影山の手が熱を持ち、掌の上で目玉焼きが焼けるほどです。舎弟は恐れて逃げました。
空腹とのどの渇きを覚えた影山は、助けた一般人の男・長谷川の首筋を凝視し、蛇のような長い舌を出すと、首を噛んで血を吸います。吸われている長谷川のおでこには「吸」マークが浮き上がりました。
長谷川の妻が怒って影山に襲いかかりますが、長谷川は死んでいませんでした。長谷川は妻の血を吸い、夫婦ともにヤクザになります。
さらにそれを見ていた女子高校生も長谷川に血を吸われ、ヤクザ女子高生になりました。
噛まれてヤクザになった一般人は、仕草がヤクザっぽくなります。
影山は一般人に手を(牙を?)出したことを悔やみ、トイレで拳銃自殺を図ろうとしますが、ふと愛しい女性のことを思い出し、自殺をやめました。その女性は、暴力に遭っていたところを神浦が助け、目を怪我して病院に入院している若い女性・杏子です。
杏子に会いに行った影山は、目の包帯を取った後の杏子の望みが「影山さんの笑顔」と言われ、どきっとしました。杏子の血を吸いたいと思いますが、我慢して病室を出て、廊下でぶつかった女性看護師の血を吸います。
夜、影山は「そばだと思ってばくばく食べていたら、それはカエルの卵であった。気持ち悪くて吐き出したら、口の中からオタマジャクシが孵化して出てきた」という夢を見て飛び起きました。
神浦が馴染みにしている飲み屋「でんでん」の大将・法眼が影山の様子を見て、影山の見た夢をぴたりと言い当てます。
それもそのはず、ヤクザヴァンパイアである神浦のフォローをしていたのは、法眼だったのです。法眼は影山を飲み屋の地下に呼ぶと、講習を開始しました。
1度に吸っていい血液は最大250mlです。吸う対象は2種類あり、「カタギ(一般人)の血はおいしいけれど、伝染るんです」「ヤクザの血はまずくて栄養価が低い(だから栄養失調になる)」→「ヤクザ、更生すれば少しおいしくなる」と影山は教わりました。
神浦は本当の力を出さずに血を吸って生き続け、吸ってヤクザになったカタギを地下の編み物教室で更生させては吸う…ということを繰り返して、一般に被害を出さないようにしていました。
法眼はいつか来るその日のためにしたためていた、神浦からの手紙を影山に渡します。影山は手紙を開いてみますが、中は白紙でした。白紙状態になって生き直せという意味かと影山は思います。
神浦が殺された時に巻き込まれて殺された男の息子・マサルに会いに行った影山は、マサルに「かたきをうちたくねえか」と持ちかけました。影山はマサルを説得して噛み、マサルも十代の少年ながらパンチパーマ頭のヤクザになります。

【転】- 極道大戦争のあらすじ3

…さて、その頃、最初に影山が噛んだ長谷川夫婦が一般の者を次々に噛み、商店街中の人々がヤクザ化していました。彼らは勝手に賭場を開き、本物のヤクザのシマ(テリトリー)を荒らします。
本物のヤクザが素人出身のヤクザの賭場に怒鳴りこみに行くと、女子高生ヤクザが「市立扇町高校2年3組という、チンケな組のもんです」と答えました。本物のヤクザは怒りますが、素人ヤクザも「やくざの独占禁止法だ」と怒り「ヤクザに国家資格があんのかよ」と主張します。看護師・ミキコは仁義を切る(自己紹介のあいさつをする)ありさまでした。
商店街は素人ヤクザが蔓延し、本物ヤクザは警察に駆け込みますが、そこには公務員ヤクザになりはてた巡査がいます。
困ったのは本物ヤクザです。今まで商店街のみかじめ料(飲食店から受け取る金で、金の代わりにヤクザは店を守る)でやりくりしていたのに、商店街の住人が素人ヤクザになってしまうと、彼らの生き血を吸って生きていけないからです(「ダニのようにたかる」「血を吸う」二重の意味をかけている)。
さらに困ったことに、膳場の脳が溶け始め、右の耳から水が出てきはじめました。
神浦のヤクザヴァンパイアの血を受け継いだ人物がいると知って、ヴァンパイア・ハンターと狂犬が再び商店街に現れます。狂犬と影山は、五分五分の戦いを繰り広げます。
それを見たヴァンパイア・ハンターが特殊な銃を取り出して、影山に狙いを定めようとしますが、そこへ爆弾を積載した超小型のリモコンカーがやってきました。「ダイナマイト 危ない」と書かれています。
カウントダウンが始まって影山とヴァンパイア・ハンター、狂犬は思わず耳を塞ぎますが、ゼロになった瞬間「お風呂が沸きました」というアナウンスが流れました。その隙に乗じて法眼は影山を連れ去ります。
神浦の血は影山に受け継がれており、影山の治癒能力は格段に上昇して負傷した傷はあっという間に治りました。「わが血を受け継いで、ヤクザヴァンパイアの道をゆけ」と言った神浦の言葉を思い出した影山は、もう一度白紙の手紙を取り出します。すると、かすかにミカンの香りがしました。
白紙の手紙はあぶりだしで、火にかざすと「愚直であれ」と書かれていました。
退院した杏子が影山の元を訪れます。「最高の男になるんでしょ。親分さんみたいに」と言った杏子に、影山は励まされました。
居酒屋「でんでん」の店主・法眼が「ついに来た…奴が」と言います。ヤクザ・ヴァンパイアの宿敵です。
それは安っぽい黄色の着ぐるみを着た「KAERU(カエル)」でした。KAERUは河童と仲良しで、現代の怪物にして世界最強のテロリストで、…そしてヤクザが大嫌いなのです。
KAERUはヤクザを見ると目が充血し、叩きのめします。その強さは世界最強といわれるのも納得でした。ヴァンパイア・ハンターと狂犬とKAERUが手を組み、影山を倒すことにします。

【結】- 極道大戦争のあらすじ4

その頃、脳が溶けた膳場は「しょうじきファーム」でせっせと土に牛乳を撒いていました。牛乳を撒いて栽培すると、そこからりっぱなカタギ(一般人)が育つのだそうです。カタギは白いブリーフ姿の少年ですが、これはあくまで膳場の空想(妄想)です。膳場は役に立ちそうにないと見切りをつけた子分たちは、沈鬱な表情を浮かべました。
ヤクザとヴァンパイアヤクザが戦い始めます。戦い始めるとすぐに地鳴りがし、揺れも観測されます。黄色いKAERUがママチャリに乗って登場し、暴れまくります。KAERUはヤクザが嫌いなので、ヤクザとヴァンパイアヤクザ両方ともがターゲットです。
ラーメンを食べる膳場のところへ、パンチパーマになったマサルを連れていった影山は、マサルに復讐させました。マサルは斧を振りかざし、膳場は頭部を斧で割られて死にます。
KAERUと影山が商店街で戦うことになりました。KAERUの目が赤くなると、影山は振り子のように上半身を揺らします。KAERUのチャンスでしたが、そこへ影山の手下が運転する巨大トラックが乱入し、トラックのバンパー部分からマシンガンが出て、KAERUを撃つと轢きました。
KAERUは前輪で轢かれても平気で、干物市場で暴れます。影山の手下が手榴弾を投げると、KAERUはそれを受け止めて踏み台にし、爆発と共に飛んで行き手下を倒しました。
しかし手下との攻撃でKAERUの顔部分の着ぐるみが破れます。着ぐるみを脱いだKAERUは…身体は上半身裸の人間ですが、顔部分には緑のKAERUマスクをしていました。ヘソには白い×マークのバンソウコウが貼られています。
KAERUと影山はカンフーで戦い始めました。横で影山のもう1人の手下がヴァンパイア・ハンターと戦います(神浦を殺した相手だから)。手下はヴァンパイア・ハンターと共倒れになりました。
助太刀に現れた神浦組の舎弟が手榴弾2つを持って突撃しようとしますが、KAERUに睨まれて自滅します。バトルは延々続きますが、変化が起きたのは、ふと影山がKAERUのへそ部分にある白い×マークを取った時でした。
KAERUは高い悲鳴を上げると倒れた後、へそからビームを出します。すると巨大KAERU着ぐるみが別の場所からも出現しました。服には「玉」と書かれています。フレア(太陽の彩層の一部で爆発によって起きる現象)まで起きています。
杏子が現れて「私の血を吸って、そして世界を守るのよ」と、戦いで体力を奪われた影山に言いました。しかし影山は杏子の血を吸わず、唇に軽くキスすると戦いに向かいます。
杏子がドラを鳴らし、巨大KAERUは火を吹き、ヴァンパイア・ハンターと影山は戦い始めました。1発ずつ交互に殴り合った後、おでこを突きつけ合った結果、ヴァンパイア・ハンターが倒れます。
巨大KAERUが毘沙門仲通り商店街に姿を見せると、影山には牙と羽根が生え、飛んでいきました。

みんなの感想

ライターの感想

…あらすじ書いたら、こんなになっちゃいました…。いや、これ、まじで。
ほんっとにこんなワールドなんです。言い訳じゃないんです。
そもそも三池監督といえば「どこからどこまでが本気か判らない」ことするじゃん、たまに。
今回はまさしく「三池ワールドの原点」ともいうべき映画ですが、いやあ、なんか遡りすぎちゃったね感もする。
最後まで「えーー(驚きの意味)」という展開で進み、終わってからも「ええーー(やっぱり驚きの意味)」。
噛まれたらヤクザになるという設定は斬新で面白いのだが、後半KAERUが出て来たあたりからカオスですよ。

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