「機械じかけの小児病棟」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

機械じかけの小児病棟の紹介:英国レイト島の古い小児病院に臨時雇いで入った看護師が、そこに棲む”機械の少女”の恐怖に晒される、2005年公開のスペインのホラー・サスペンス映画。病と闘いながらも怯え、時には彼女を援護もする子供たちの姿は胸に迫り、サスペンスとしての結末も秀逸。原題は「fragile」(もろい、壊れやすい、虚弱な、儚い等の意)。監督・脚本は「REC/レック」「ダークネス」のジャウマ・パラゲロ。主演は「アリー my Love」のキャリスタ・フロックハートと「ヴァン・ヘルシング」のリチャード・ロクスバーグ。

映画「機械じかけの小児病棟」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「機械じかけの小児病棟」のネタバレあらすじに注意ください。

予告動画

機械じかけの小児病棟の主な出演者

エイミー・ニコルズ(キャリスタ・フロックハート)、ロバート医師(リチャード・ロクスバーグ)、ヘレン(エレナ・アナヤ)、看護師長フォルダー(ジェマ・ジョーンズ)、マギー(ヤスミン・マーフィ)、ロイ(コリン・マクファーレン)など。

機械じかけの小児病棟のネタバレあらすじ

【起】- 機械じかけの小児病棟のあらすじ1

午前3時、英国ワイト島のマーシー・フォールズ小児病院。小型テレビは島内で発生した脱線事故の大惨事を伝えていましたが、院内は静かで廊下には荷造りされたダンボールが積まれています。
夜勤看護師のスーザンは、起き出して来て「彼女が来る」と訴える入院患者の少女マギーに「その話はやめて、明日は引っ越しだから寝なさい」と促します。が、マギーがベッドに戻るとサイドテーブルの上のコップがカタカタと揺れ、隣のベッドの少年サイモンが呻き声を上げて飛び起きます。
夜勤医師のロバートは、レントゲンで足の骨折を知り原因を聞くと、スーザンは「前から言ってるでしょ、妙な事が…」と怯え、サイモンもなんでこうなったのか解らないと言っています。彼は2人の話を聞き流し、2枚目を撮ろうとしますが、横向きに寝かされていたサイモンは突然何かに乱暴に仰向けにされ再度骨折し、呻き声を上げます。

2日後、曇り空の中、フェリーで島にやってきたエイミー・ニコルズは、病院スタッフのロイの車でマーシー・フォールズ小児病院に向かいます。彼は、引っ越し予定日は2日前だったが、列車事故で移転先の病院が塞がり待つことになったと話します。病院は島の奥にあり、古く立派な建物でした。
看護師長のフォルダーは、2日前に病休を取ったナースがいて急な話ですまない、引っ越し予定だったので残った患者は全て上の階に移し、解体工事は始まっていて、職員も設備も最小限で、外線はすでに切っているため携帯を使ってときびきびと説明します。
が、エレベーターは彼女らが乗ったのが0階、ボタンは上の1階だけで、師長は2階は1959年に閉鎖され締め切られてると言い、1階の入院病棟で日勤看護師のヘレンに引き渡し去って行きます。
ヘレンは、残っている子供の患者は8人、今日は親の面会日で静かだと話し、遊戯室で遊ぶ子供たちに夜お世話してくれる看護師だと紹介します。子供たちはスーザンは?と聞き、中でも暗い表情でアルファベットの積み木で遊んでいた少女マギーは両親はいないと言い、エイミーが私もよと微笑むと、積み木は遊びじゃなく話すのと言われます。ヘレンはマギーをずっと気にしていて積み木がいつも散らかってるから片付けてと注意します。
症状の重い子は、点滴の子がデヴィッド、人工呼吸器の子がリチャードで、呼吸器のチェックは時々で大丈夫と言います。
そこへロバート医師がサイモンを運んできて、エイミーに軽く挨拶し、サイモンは明日ロンドンへ搬送するからすぐ準備するよう指示して去り、ヘレンは、彼は夜骨折したんだけど原因は謎だと話します。
空き病室を個室として与えられたエイミーは、カバンから薬の小瓶を出し、白衣を見てため息をつきます。

夜には雷雨になり、ヘレンが子供たちに歯磨きをさせる中、マギーだけが逆らいます。彼女はイラつきながら、夜勤のスタッフはエイミーの他に0階に男性看護師のマットがいて、ロバートがじきに来ると言って帰ります。
消灯時間となり、見回りに行ったエイミーは、1人起きていたマギーの毛布を見て、私も”おネムさん”て名前を付けたのを持ってたわと微笑みます。マギーは「積み木で”シャーロット”と話すの」と言い、彼女は特別で多分女の子だけど機械だから話せない、上にいるけど今はほとんど話さないと打ち明けます。エイミーは今度彼女が来たら一緒に話しましょうと約束します。
ナースステーションでは、小型テレビでキートンの映画の軽快な曲が流れていましたが、彼女は洗面所で大きな音が上でするのを聞き、黒い影が過ぎった遊戯室では、積み木が「MINE(私のもの)」となっているのに気づきます。その瞬間、テレビ画面は乱れ、カタカタ震えるグラスを見つめていたマギーの目の前でグラスが割れ、何かを叩く音と叫び声が響き、子供たちが跳ね起きます。彼女は子供たちを落ち着かせようとしますが、マギーは「彼女よ、話したでしょ?怒ってるのよ」と言います。
その時マットはイヤフォンでヘビメタを聞いていて、2階の音はおろか彼女の呼び出しにも気付かず、エイミーが怒っても、古い建物で2階には通風管がある、慣れろよと笑い、彼女が去ると再びイヤフォンをします。ステーションに戻った彼女は小瓶の薬を出し飲むのをためらいます。

翌日の午後3時、子供たちは院庭に着陸した搬送用のヘリコプターに大喜びで、起き抜けのエイミーは廊下でロイと会い映画会に誘われますが、2階にいる”シャーロット”の事が心配だと打ち明けると、彼は笑って、それはずっと前からいつも誰かしらが見てるこの病院の伝説みたいなもんだと言われ、少し安心します。
また子供たちがヘレンに、怖いから早くここを出たいと訴えていましたが、エイミーは昨夜通風管が音を立てて怖かったがもう慣れた、マギーとも仲良くなったと話します。ヘレンは硬い表情のまま「マギーは手に負えないから気をつけて」と耳打ちします。
そこにロバートがサイモンを迎えに来て、エイミーに挨拶をし、自分は夜勤医だが今日はサイモンとお別れをしに来た、夜は薄気味悪いが退屈だ、次はマットではなく僕を呼んでくれと言います。
サイモンは車椅子に載りロイとも明るく挨拶をして、エイミーに付き添われエレベーターに乗りますが、箱はなぜか2階に向かい、階の途中で止まってしまいます。サイモンは怯え、エイミーがロイを呼ぶと、彼は作業員たちとシャフトの扉をこじ開けますが箱には手が出せません。
彼女が箱の扉をこじ開けると朽ち果てた2階の廊下が見え、子供の笑い声が聞こえます。サイモンは、マギーに聞いた”機械の少女”が僕を苛める気だと言い、箱は時折揺れながらやがて落下します。救出されたサイモンは無事ヘリで移送されますが、それをマギーが悲しそうな顔で見つめ、プロペラの爆音に耳を覆った途端、窓ガラスにひびが入ります。
ナースステーションでは、ヘレンは以前6時間も閉じ込められたとまくし立て、看護師長も夜勤を替わると言いますが、エイミーは断わり小瓶の薬を飲みます。

またある晩、エイミーは内線電話で「全部知ってるよ」と言う子供の囁き声を聞き愕然とし、ロバートに声をかけられ驚きます。彼は、慌てて取り繕いマギーともうまく行ってると話す彼女に、マギーは親が無く重症の嚢胞性線維症で、スーザンには珍しく懐いてたと打ち明けます。
また、自室にはマギーがいて「2階で彼女を見たでしょ?会ったんでしょ?」と訴え、空想だとなだめようとするエイミーに、作り話じゃない、彼女はサイモンをケガさせた、あのケガは誰も説明できないでしょ?と言い張り、スーザンに聞けば話してくれると言われます。
エイミーは、サイモンのレントゲン写真を見て異常に気付き、ロバートに1ヶ所の骨折が3分後に2ヶ所に増えているのはなぜかと問い詰めます。彼はその理由を知るためにロンドンの病院に送られたと言いますが、スーザンはそれが怖くて逃げたのではと言われしぶしぶ異常を認めます。
彼女は車でスーザンの家に行きますが服喪中で、トム神父に彼女は昨日自動車事故で亡くなったと言われ、彼女は幼い頃から何でも私に相談していたが、最近、何かを怖れて別の助けを求めたと言われます。休暇を取ったスーザンは、町で老婆に会い、車で病院に向かう途中亡くなったのです。

【承】- 機械じかけの小児病棟のあらすじ2

病院ではちょうどアニメ「眠りの森の美女」の映画会の最中で、子供たちはお姫様が魔女の毒針に倒れるシーンに見入っていましたが、戻ったエイミーと話したヘレンは映画の間ずっと泣いていました。
看護師長は、スーザンの死を悼みつつも、彼女が何を怖れていたか知りたかったというエイミーにまさか幽霊の話?、マギーの想像の世界の話を大人のあなたが真に受けるとはと怒り、それでもシャーロットの事を聞く彼女に、あなたの経歴を知った上で雇ってる、後悔させないでと恫喝します。
消灯後エイミーは、マギーが「王子様はお姫様を愛していたから助けた、だから愛のキスで目覚めるの、愛のキスは唇にするキスよ」と話していた時、隣の空のベッドから寝息がして、シーツが人型に盛り上がるのを見たエイミーが触ろうとした瞬間、そこにいた何かが身悶え悲鳴を上げますが、シーツをめくっても誰もおらず、子供たちが騒ぎ始めます。
彼女は駆けつけたロバートにシーツの中に誰かがいたのよ!と訴えますが、子供が君の声に怯えて騒いだだけだ、冷静になれと往なされます。また彼は、薬を飲む彼女に薬は助けにならないと言って怒鳴られ、それでも事情だけは師長から聞いてる、あれはミスだったと言いますが、彼女は「ミスじゃない!”怠慢”だったのよ!」と叫んで自分を責めます。彼は、僕自身もミスを侵してきた、けれど一生引きずってはいけない、君はミスを怖れて怯えてる、君を助けたいんだと言い肩を抱こうとしますが、拒まれます。

ほどなくしてエミリーはトム神父の紹介で、町に住む2人の老婆を訪ねます。老婆たちは数週間前スーザンも来たと言い、傍らでは自閉症の幼い少年アダムが絵を描いていました。
彼女たちは生きるとは生者の世界と死者の世界の間を旅することで、二つの世界は離れていてこちらからは見えないが、死期が近づくと見えるようになる者がいる、スーザンは死期が近く”死者の世界の者”を見た、”彼女”は愛する者の近くだからあそこにいるのだと語ります。また彼女は、アダムから蝶の絵をもらい、老婆に「マギーにはあなたの愛が必要だ」と言われます。
病院ではマギーが発作を起こしていましたが、2人は窓越しに微笑み合います。が、ロバートは発作が頻繁だと話し、古いカルテではシャーロットを見た子供はすべて亡くなっていました。
一方、ロイは、遊戯室の片付けついでに積み木に触れた瞬間、積み木が勝手に動いて「触るな」「お前の物じゃない」と言葉を作るのを見た直後、突然の頭痛に襲われ多量の鼻血を流し、足が折れ、叫ぶ間もなく、機械のギプスを付けた足が現れ、腕が折れ、窓を突き破って外に投げ出されます。
どしゃ降りの雨の中、ロイの亡骸を見送ったエイミーは、人が死んだのよ!子供を避難させないと!と看護師長を責めますが、怒鳴られて決裂し、なだめに行ったロバートも言い返され言葉に詰まります。
彼女は「今度こそ助けるわ!二度と失敗しない」と言い、ステーションで癇癪を起していたヘレンに、ロイが死んだ、あなたも知ってたのねと言い、もう何も無いふりはやめて手伝ってと頼みます。廊下にはマギーが待っていて、彼女を2階への跳ね上げ式の上り口に案内し、彼女は梯子で2階へと昇ります。
そこは1階と同じ構造で、医療器具が散乱しカビと埃に覆われ朽ち果てていましたが、蝶の絵のある個室を見つけ、入って行きます。
そこには古い医療用の吊り具や古い車椅子、玩具や積み木などが転がっていて、戸棚では、少女と看護師が写った写真とカンに入ったフィルムを見つけます。写真の少女は車椅子で下半身は機械のギプス、裏には”シャーロットとマンディ 1959年”と書いてありました。
彼女がそれを持ち出すと、エレベーターの前に機械のキプスを着けた黒い影が立っていて怯えて立ちすくみますが、突然現れたマギーに手を引かれ逃げ出しますが、マギーは”おネムさん”を落としてしまいます。

彼女は1階で動揺していたヘレンにマギーを預け、ロバートに写真を見せに行き、一緒に1959年の”シャーロット”のカルテを探しますが見つからず、ロイの映写機でフィルムを見ることに。それは少女の治療の映像で、ロバートは骨形成不全症=骨粗鬆症だ、骨がもろく骨折しやすい、当時の治療も原始的で、苦痛が激情に変わりよく癇癪を起すと解説します。
エミリーは、彼女はまだここにいる、スーザンは死期が近いから彼女を見て出て行った、マギーの事情は判ってるはず、彼女は自分の苦痛を人にも与えたがってると言い、自分も目の前で見たと打ち明けます。
ロバートは40年前の事が、なぜ今なんだと言いますが、その瞬間、天井にヒビが走り建物が軋んだため、彼はついに転院の決断をし、中央の病院や看護師長に連絡を取ろうとしますが、嵐のため携帯が繋がりません。彼はヘレンとマットに転院の準備をするように命じます。2人が慌てて子供たちに支度をさせている間もヒビは拡がり建物は傾ぎ、マギーは「怒ってるのよ」と言います。
一方エミリーは、看護師長の自宅に車で向かい、ガウン姿で怒る師長に転院と中央の病院への連絡と手配を頼み、納得させます。
病院では、人工呼吸器をつけているリチャードが過呼吸を起こし、マットが地下にポータブル呼吸器を取りに向かい、ヘレンはデヴィッドの点滴を抜こうとして針が折れ、抜針しようとしますが、そうする間にも天井は今にも崩れそうで、抜針した瞬間ライトが落ちますが、子供たちは難を逃れます。

【転】- 機械じかけの小児病棟のあらすじ3

車の中で事情を聞いた看護師長は、”ガラスの少女”ねとため息をつき、エミリーは耳を塞ぐべきじゃなかったと言いますが、「無茶言わないで、あんな醜聞…」と言い事実を話し始めます。
それは師長が入りたての頃で、あれは少女のために雇われたナースだった、ようやく少女の症状が回復し、転院させようとしたら突然ぶり返した、調査により、ナースが少女と別れたくないがために骨折させてたと判明したのだと。査問によりナースは解雇されたが耐えられず病院に戻って、少女をシーツで窒息させた挙句エレベーターシャフトに身を投げた、余りの出来事に閉院も検討されたが、2階の封印だけで全ては忘れ去られることになったのだと話します。
その頃、病院でフィルムの続きを見ていたロバートは、映像からカルテ番号を知り、倉庫で209番のカルテを発見、少女の写真を見つけますが、名前はマンディ・フィリップスとなっていて、2階にあったのと同じ2人の写真を見つけ、看護師の険しい顔に眉を顰めます。
一方、地下に行ったマットはポータブル呼吸器が見つからず焦っていました。やがてライトが瞬き、直そうとしている時、黒い影が何事か叫んで近づき襲われます。それは少女の顔とは似ても似つかない恐ろしい形相をしていました。

病院にエミリーと看護師長が戻り、ヘレンにマットとロバートはどこだと聞くと、マットは地下に呼吸器を探しに行った、ロバートは判らないと言われ、エミリーは看護師長とヘレンに子供たちを外へ避難させるよう指示して、マットを探しに行きます。が、そこにロバートが来て「彼女じゃない」と言い209番カルテを見せ、看護師がシャーロットだったんだと話します。エミリーはカルテの写真を見て、彼女は転院させまいとして少女を骨折させてた、”死者は愛する者のそばにいる”、だから子供たちが転院しようとしている”今”だったのよ!と言い、避難する子供たちを救出するため駆け出します。
その時、子供たちはヘレンや看護師長と廊下にいて、次々と謎の骨折に襲われていました。
ヘレンは動揺し、止めに入ったエミリーを怒鳴りますが、中央病院の救急隊が駆けつけ、必死で止めるエミリーとロバートを無視して子供たちを次々と抱え上げ連れ去って行きます。が、なぜかそれまでの激しい揺れは止まり、何も起きません。ロバートは救急隊に呼ばれ救急車に走ります。
そこで看護師長が来てマギーがいないと言い、愕然とするヘレンを問い質して2階に毛布(おネムさん)を取りに行ったと気づきます。エミリーはマギーが2階にいるから何も起きないんだわと言い、救出に向かいます。
マギーは少女の部屋にいて怯えていましたが、すぐ後ろには実体化したシャーロットが迫っていました。彼女は全裸に何本もの釘やボルトでギプスを打ち付けた機械だらけの姿で、憤怒の表情のまま固定された恐ろしい顔で2人に迫り、逃げようとすると床が軋んで抜け、マギーは逃げられないわと泣いていました。
エイミーは何とか彼女をシャーロットの恐ろしい姿が見えないように抱きしめ、「心配ないわ、あなたはここにいるの。彼女が面倒を見てくれるわ、彼女は優しいのよ。あなたは幸せになれるわ」と言ってシャーロットを欺き、「おネムさんをしっかり抱いて!」と言う合図で逃げ出します。
部屋を出る時、エイミーは足にパイプを深く差してしまい、壁や天井が崩れ落ち、その先には憤怒の顔のシャーロットが迫っていましたが、彼女はマギーを抱えたままなんとか上がり口のはしごに辿り着きますが、その瞬間天井が落ち、1階に転落してしまいます。

【結】- 機械じかけの小児病棟のあらすじ4

病院にはパトカーも駆けつけ、地下にいたマットも複数の骨折を負う重傷ではあるものの生きて救出されていました。
エイミーは血だらけでマギーを抱え廊下に現れますが、マギーは彼女の腕の中でぐったりとし、その手から”おネムさん”が滑り落ちます。彼女が何度もマギーを呼び号泣しているところにロバートと救急隊が駆け付け、マギーは救急隊に抱かれて行きます。ロバートは両手でエイミーの止血をしますが血は溢れ、倒れたエイミーは「マギーは死んだのよ、子供たちが去って執着するものは無い、彼女は消えたのよ…彼女を見たわ、私、死ぬのね」と呟き震えます。ロバートは、「何を見ようとここから君を連れ出すからな!」と言い、彼女を抱え外に向かいます。
ロバートは、救急隊が止めるのも聞かず、エイミーに蘇生術を続けます。輸血は即座に始まっていましたが、彼女の心拍は完全に止まり、絶望的な状況の中で、やがてヘレンも加わり、それでも彼女を蘇生させようとしていました。
エイミーは、薄れゆく意識の中で、マギーの声を聞き、その手が頬に触れるのを感じます。「私 思うの お姫様を助けるにはキスが必要よ 愛のキスが」…マギーが、エイミーの唇にキスをし離れた瞬間、彼女は薄く目を開け、次の心ショックで心音が戻ります。

彼女が目覚めたのは病室で、傍にはロバートがいて優しく彼女の名を呼んでいました。彼は彼女に2人の老婆を引き合わせます。2人は「幸運だったわね」と言いますが、私がここにいるならなぜ(シャーロットが)見えたの?と聞く彼女に、聞かない方がいい事もあるのよと言い、去って行きます。
彼女はロバートに、他に誰か来なかった?と聞き涙ぐみますが、彼は「自分を責めてはいけないよ。あの子には君が必要だった。君は最後までいてやった、マギーも知ってる」と話します。
彼女は退室するロバートの背中に「あまり遠くには行かないで」と言い、掛布の中から”おネムさん”を出し臭いを嗅ぎます。
その時、廊下を呼吸器をつけた老人がストレッチャーに乗せられ通りがかりますが、老人の眼にはエイミーの傍らで優しく微笑むマギーの姿が見えていました。

みんなの感想

ライターの感想

医療事故の過去を持つ傷ついた看護師と、難病に侵された人見知りの少女の心の交流を根幹として描き込まれていく怪奇現象は、”機械の少女”と呼ばれる病院内での伝説的存在をじりじりと浮かび上がらせていきます。
”機械の少女”とは、”シャーロット”と言う名前で、昔から病院にいて、機械だから話さない、会話には積み木を使う、癇癪を起こせば大きな音を立て叫び声を上げ誰かの骨を折る(何ヶ所でも)、愛する者の傍に棲む死者で、多分女の子である…。揚句に”シャーロットとマンディ”と言う写真のダメ押しは心地よいほどのミスリードを呼び、けれど、病院スタッフが知り得た事実と、看護師長が”隠蔽していた事実”とが全く別物だと明らかになった瞬間全てが裏返り「なぜ今なんだ?」という最後の1ピースが出現しパズルが完成するという、サスペンスとしても珠玉の名品です。
善人のロイは残念でしたが、スーザンの事故は祟りではなく運命だったというのも気が利いていて、無駄な血が流れない良品に仕上がっています。
「アリー my Love」のキャリスタ・フロックハートと言うイメージを払拭するためかパケ写はひどい事になっていますが、エイミーはアヒル口と笑顔が可愛い生真面目な看護師さんで、頑固で口が固い看護師長さん役ジェマ・ジョーンズは、ハリポタシリーズのマダム・ポンフリー役で知られています。崩壊間近の病院スタッフのリアルと言う点では落合監督の「感染」、ミュンヒハウゼン症候群と言う名は出てきませんが狂った看護師と言う点では「着信アリ」を思い出したりして。何度見ても満腹な作品です。

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