「狐怪談」のネタバレあらすじ結末

狐怪談の紹介:芸術学校で共にバレリーナを目指す女子高生が、その学校に伝わる”狐階段”に願いをかけたことで怪異に巻き込まれるという、2003年に公開された韓国のホラー映画です。ユン・ジョエン監督のデビュー作で、人気シリーズ女子高怪談の第3作目。親友の才能への嫉妬、トゥシューズにガラス片など往年の少女漫画的構図が新鮮な佳作です。

予告動画

狐怪談の主な出演者

バレエ科ジンソン(ソン・ジヒョ)、ソヒ(パク・ハンビョル)、彫塑科ヘジュ(チョ・アン)、ユンジ(パク・チヨン)、舞踊科先生(ムン・ジュンヒ)、舞踊科長(チャン・スンヒ)、寮の舎監先生(コ・ジョンウン)

狐怪談のネタバレあらすじ

【起】- 狐怪談のあらすじ1

風の強い夜、寮の白い石段を登る女子高生。28段を登ったところで意を決したように次の段を登り願いを唱えます。「狐よ狐、永遠にいっしょにいさせてください」…。
ヨンファ芸術高校の校舎から学生寮に続く道には「願いの階段」「狐の階段」と呼ばれる28段の石段があり、真摯な気持ちで願いながら登ると29段目が現れて願い事が叶うという伝説がありました。けれど、引換えに狐の呪いが返ると言う部分は忘れ去られています。

ジンソンとソヒは、バレエ科の優秀な生徒です。2人は親友ですが、ジンソンは真面目な努力家で学生寮の寮生、ソヒは自由奔放な性格ですが、天性の才能に恵まれ、挫折した母の希望で幼い頃から徹底したバレエ教育を受けて来ました。
母親や学校でのプレッシャーから逃げるように、ソヒは時折、寮のジンソンの部屋に忍び込み、語り合い、ふざけ合って一緒に眠ります。そんな時決まって彼女は、私はジンソンがいればいい、ママもバレエも無い世界に行きたい、二十歳になったら一緒に暮らそうと言いますが、ジンソンは曖昧にうなづくだけです。

一方、彫塑科のヘジュは、オレンジのボサボサ髪で太って醜く、無邪気で滑稽な仕草は生徒たちのからかいの種です。ジンソンと同じ寮住まいですが孤独な夢想家で、地下倉庫の秘密基地でケーキを貪ったり、イラストを描いたり、憧れのソヒの持ち物をコレクションし、寮の部屋では食虫植物を育てるなど、独特の感性の持ち主です。
しかしソヒだけは、普通の友だちとして接し体操着を貸したりしますが、後日きれいに洗濯し可愛いティアラと一緒に返してくる彼女を好ましく思っていました。

バレエ科の練習ホールでは、間近に迫るバレエコンクールの優勝を目指し、今日も厳しいレッスンが続いています。出場者は校内の選考会を経てソウルのコンクールに出場、コンクールの優勝者はロシアへのバレエ留学が約束されています。舞踊科の教師をはじめ、皆ソヒに期待しています。
けれど、ソヒは、ジンソンと共に学校を抜け出しコンサートに行ってしまいます。後日、舞踊科指導の教師に厳しく叱られたのはジンソンだけでした。ソヒは、母親からの働き掛けもあり、選考会で選ばれる事がほぼ決まっており、難易度の高いジゼルを踊ることも事前に薦められていたからです。

【承】- 狐怪談のあらすじ2

そんな時、彫塑科の作品展に出品されたヘジュの作品、リアルな”狐の階段”をぼんやり見つめるジンソンに、スッキリ痩せたヘジュが声を掛けます。彼女は狐の階段に願をかけ、痩せたと言うのです。ジンソンは失笑します。

またある時、ソヒのトゥシューズが無くなり、ジンソンの靴を履いて踊ったジゼルは素晴らしく、教師や生徒から喝采を浴びますが、ソヒは新しいのを買った方がいいと言って返します。
ソヒはジンソンと一緒に買いに行きたかっただけなのですが、ちょうどその日、舞踊科の指導教師にコンクール出場を申し出たもののやんわりと断られたジンスンは、元気づけようとするソヒを無視します。

選考会前日、思い余ったジンスンは、ついに狐の階段に願を掛けます。「狐よ狐、私をコンクールに出させてください…」

選考会の日。ロッカーでソヒから贈られた新しいトゥシューズを見てキレるジンソン。それを踊る直前にソヒに突き返しますが、それを履いて踊ったソヒの足になぜか血が滲みます。けれど、彼女の踊ったジゼルはのびやかで美しく、選考会は満場一致でソヒの出場を決定します。

会場を去るジンソンをソヒが追いますが、母親からの電話があり、コンクール出場を報告しています。ソヒはようやく椅子や机の積まれた階段で彼女に追いつきますが、ジンソンは「あんたが大嫌い。私を惨めにする」と言い、階段を降り始めます。ジンソンの背中に「そのまま行くなら絶交してやる!」と怒鳴るソヒ。
それでも降りようとする彼女の背中に抱きつき、「私にはあなただけ、あなたが大好きよ」とすがるソヒ。カッとしたジンソンが彼女を振り払った瞬間、ソヒは階段から転がり落ち、気を失ってしまいます。

ソヒは入院し、コンクールにはジンソンが出場し優勝、教師や後輩と喜び合います。
が、ソヒの見舞いに行った彼女が見たものは、再起不能となった車椅子のソヒと泣き崩れる母親の姿でした。ジンソンは、母親のいない間に、ジゼルの曲を口ずさみ泣いているソヒに、花を置いて帰ります。

【転】- 狐怪談のあらすじ3

その夜遅くにソヒがジンソンの部屋に現れます。泣きながら心配する彼女にソヒは、昼間の見舞いの礼を言い、優勝を祝福し、私は大丈夫、ジンソンがいればいいのと言い、いつものように少しふざけて、一緒のベッドで眠ります。

翌朝目覚めるとソヒの姿は無く、ジンソンはいつも通り登校しますが、クラスメートは彼女を無視し、冷ややかに見ています。そのうち一人が、ソヒが死んだといい彼女を責めますが、ジンソンは気を失ってしまいます。
ソヒは見舞いに行ったあの雨の日、病院から飛び降り自殺していました。ならばあの晩、ジンソンの部屋に来たソヒは…保健室で目覚めたジンソンはソヒが血塗れで雨に打たれている悪夢で目覚めます。学校に飾られていた彼女の写真は外され、皆がその死を悼みます。

また、ヘジュは憧れのソヒを失ったショックで過食が再発、妙な行動が増えていきます。けれど、クラスメートは彼女のソヒの持ち物コレクションやソヒを描いた絵を晒してからかい、彼女は1人秘密基地で泣いていました。
けれど、ある雨の日、彼女の元にソヒが現れ「友だちになりたかった、あなたが大好き」と囁きます。そのソヒは、黒い髪ならもっとかわいいのにとそそのかし、黒く染めさせます。
一方、ジンソンは、ロシアへのバレエ留学が決まりますが、クラスメートは不快に思っています。

ある日、バレエ科の生徒との2人練習を終えたジンソンは、選考会の日にソヒとトゥシューズを取り替えたのはなぜかと聞かれます。その時シャワー室の明かりが突然消え、シャワーが血の色に変わり、2人は悲鳴を挙げて逃げ出します。
その日は大嵐で、寮内は騒然としています。停電の部屋で怯えるジンソンは、制服に誰かの手が通り、ジゼルのハミングを聞きます。そこへ怯えたヘジュが逃げ込んできますが、黒髪の彼女が一瞬ソヒの顔に見え、ジンソンは冷たく追い出します。

一方、以前から地下の物置の秘密基地でヘジュをからかっていた彫塑科のユンジが、寮の部屋替えでヘジュのコレクションが片付いたのをいいことにソファを乗っ取り、煙草をふかしながら女体像の制作に励んでいました。
そこへ黒髪のヘジュが現れ、激怒してハサミでヨンジを刺し殺し、死体を塑像のように粘土で塗り固めてしまいます。それはヘジュの中のソヒの命令で、ヘジュは捨てないでとすがります。

また、ついにジンソンの元にバレエ留学の書類が届きますが、中身が抜かれていました。彼女は教師に聞くため練習ホールに向かいます。彼女が暗闇のホールに入ると明かりが点き、クラスメートがケーキを持って、留学おめでとう!と祝福します。嬉しさに泣きだすジンソン。けれどそれは悪質ないたずらで、彼女たちはジンソンの顔にケーキを投げつけ笑いながら去っていきました。

ショックを受けたジンソンは気づかぬうちにソヒが落ちた階段に来ていました。人の気配がして物が倒れ、机や椅子がずり落ちてきます。彼女は怯えながら何とか降りますが、ソヒが階段から落ちてくる姿を見ます。が、その時、7時に地下室でというソヒからのメールが届きます。

【結】- 狐怪談のあらすじ4

地下室で待っていたのは、黒髪のヘジュでした。彼女は以前の彼女とは別人で美しく、仕草や口癖がソヒと似ています。彼女は祝福のワインを用意し、一緒に飲もうと薦めますが、ジゼルを口ずさみ、2人しか知らないソヒの言葉を次々と口にします。そして「あなたがいればいい」と抱きついたのは、間違いなくヘジュの姿をしたソヒでした。

ジンソンは彼女を突き飛ばし逃げますが、地下倉庫に追いつめられ、塑像にされたウジだらけのユンジの遺体が倒れ絶叫します。ヘジュはソヒの口真似をして、まだ誰だかわからない?と迫ります。ジンソンはヘジュをワインの栓抜きで刺し、逃げ出します。
その背中にソヒの最期の言葉が突き刺さります。「そのまま行くなら絶交してやる!」…

一人残されたへジュは、疲れちゃったと呟き、私はあなたを絶対に捨てない、でもジンソンはあなたを嫌いみたい…と言って、床にこぼれたオイルに火を放ち、炎に包まれます。

数日後、留学のため、ロッカールームで荷物をまとめるジンソン。鏡に映った彼女の姿が勝手に動き始め、選考会の日の彼女の行動を再現します。
ソヒのトゥシューズにガラス片を入れたのはジンソンでした。しかもそれをソヒは目撃していたのです。ジンソンの罪を許し、受け入れ、痛みに堪えながら踊った彼女の気持ちに初めてジンソンは気づきます。

その夜、ジンソンの部屋に窓から恐ろしい顔のソヒが現れます。クローゼットにはへジュが現れ、彼女は必死で校舎に逃げ出します。その周りを血塗れのトゥシューズを履いたソヒが狂ったように舞い続けます。彼女はホールに逃げますが、そこにはバレエのポーズをしたソヒが浮かんでいました。
夜着のまま狐の階段にたどり着いたジンソンは、「すべて元に戻して!」と絶叫、木立からヘジュが落下します。
泣きながら立ちすくむジンソンの後ろにソヒが現れ、ずっと待ってたと呟きます。私にはあなたしかいない、でも昔には戻れない、あなたを残して1人で行くのが怖いと、後ろからジンソンを抱きしめます。

ごめんね、憎かったんじゃない、ただ一度だけ勝ちたかったと泣くジンソン。
いいのよ、とソヒ。こんなに好きなのに、私のこときらいなのね…でもこれからはずっといっしょよと呟くソヒの腕は次第にきつく、ジンソンの身体を締め上げます。
ジンソンはただ一人、強い風の中、息絶えます。


コントラバスを抱えた少女が寮に向かうその白い石段を登っていきます。
彼女は、舎監教師にジンソンが暮らしていた部屋に通され、ハミングの声を耳にします。
それはあのジゼルの曲でした。

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