「鬼談百景」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

鬼談百景の紹介:2016年公開の「残穢-住んではいけない部屋-」のプロモーション作品で、ネットでの無料配信やテアトル新宿のオールナイトイベントで初公開された。原作者小倉不由美の元に寄せられた読者からの怪談話を百物語に仕上げた同名原作小説の実写化作品で、近年Jホラーで着目される監督6名によるホラー・オムニバス映画。ナレーション監修は鈴木謙一、メインテーマは安川午朗。

予告動画

鬼談百景の主な出演者

ナレーション(竹内結子)

鬼談百景のネタバレあらすじ

【起】- 鬼談百景のあらすじ1

「追い越し」
監督/中村義洋、脚本/鈴木謙一、出演/岡山天音、藤本泉、森崎ウィン、吉倉あおい、長井短
午前3時、2組のカップルがその1人ゆうさんの運転で心霊スポット巡りをした帰り、田舎の1本道を走っていると白いコートの女が手ぶらで歩いているのが見えます。ゆうさんは速度を落として観察しようとしますが飽きてきたため、アクセルを踏み女の脇をすり抜けようとします。が、いくらスピードを上げても女は車と同じスピードで憑いて来てバックミラーに映っていました。

「影男」
脚本/監督/安里麻里、出演/根岸季衣、山田キヌヲ、他
急な仕事で幼い息子2人を近所に住む母親に預けたKさん。母親は2人と昼食を食べ、昼寝に添い寝をするうち眠ってしまいます。が、何かを激しく叩く音で目が覚め、音を頼りに廊下に行くと黒い影のような男がガラス窓を怒ったように激しく叩いていて、家の中にいた母親に襲いかかります。
必死で抗ううち電話の音で目が覚めますが、彼女は孫の隣で寝ていて電話はKさんからでした。反射的に平静を装い話し始めますが、鼻血がしとどに流れ始めます。
夜、戻ったKさんは寝相が悪くてぶつけたのではと笑いますが、間もなく廊下から再び窓を叩く音が響きます。音は2人ともが聞き凍りつきますが、確認する勇気は無く、その日以来現れなかったと言うことです。

「尾けてくる」
脚本/監督/安里麻里、出演/久保田紗友、田村泰二郎、眼鏡太郎、他
Sさんが女子高生だった雨模様のある日、部活の帰り道に公園で作業服の男が傘も差さずに茫洋と佇んでいるのを見かけます。男はSさんに気づくとゆっくりを顔を向け、急ぎ足で去って行く彼女をじっと見つめていました。
彼女は公園を過ぎたところで出会った老人に変な人がいると訴え、老人が見に行くと男は首を吊って亡くなっていました。老人は警察に電話をし、帰るよう言われた彼女は自宅に駆け戻り、キッチンにいる母を見て安心して入ろうとします。が、玄関脇にその男がいてじっと彼女を見ていました。
その後、上京した彼女は、青い作業着を見るたび驚くが大概は見間違いだと言います。が、ただ立っているだけの身動きしない人はよく見かけるそうです。

【承】- 鬼談百景のあらすじ2

「一緒に見ていた」
脚本/監督/大畑創、出演/淵上泰史、屋敷紘子、重松隆志、中原和宏、緒沢あかり、他
高校生Sさんの担任の先輩教師が体験した話。彼はある日校内でさえない女性事務員に声を掛けられ無視しますが、ほどなくして教室で首を吊って死亡している彼女が発見され、騒ぎになります。
遺体は降ろさますが、瞼がどうしても閉じないうち、彼だけが現場に残されてしまいます。彼はその視線が気になり涙の痕に気づきますが、舌打ちをして隣の教室で待つことに。
が、彼女は校庭や教室に出現し、やがて窓を見ていた彼の背後から肩に手を置き、人が戻るまでずっといっしょにいたそうです。戻った女性教師は彼が別人のように口汚く罵る声を聞きます。「1回ヤッただけだろ!ふざけんな!やめろよ!」…教室を出る彼は肩を何度も払っていました。

「赤い女」
脚本/監督/大畑創、出演/高田里穂、加弥乃、比嘉梨乃、石川絢子、和地つかさ、他
Nさんは突然転校してきたAさんから前の学校で赤い服の女がコツコツと言う足音を響かせて校内を徘徊する、その話をすると本当に赤い女が現れるという怪談話を聞き、足音と女が怒鳴り声を聞きビビります。が、Aさんは冗談だと笑い、一緒に友人の家に向かいます。
それはNさんと3人の友人が企画したAさんの誕生会で、5人で盛り上がった後、夜になり、AさんはNさんに昼間の怪談を聞かせてあげてと言い出します。Nさんは、嫌がる子もいる中、”女が現れる”まで話をさせられます。
話しが終わった途端、ドヤ顔のAさんはスルーされ、派手な音楽で盛り上げますが、途中で音楽が止まり足音と怒った女の声が響きます。怯えていた友人はベランダの窓越しにその女を間近で見てNさんたちを責め、皆が怯える中、解散となります。
帰り道、AさんはNさんに赤い女は話をした人間からは去り、聞いた人間を襲うのだと打ち明け、「私たちは大丈夫」と言い、彼女は誰も話を聞いてくれなくなったため転校したと笑い出します。その頃、友人たちは赤い女に襲われていました。が、Aさんも突然現れた赤い女に引きずられて行きました。女の正体は謎のままです。

【転】- 鬼談百景のあらすじ3

「空きチャンネル」
脚本/監督/岩澤宏樹、出演/高尾勇次、石賀和輝、谷井優貴、佐々木幸子、他
高校生T君の友人Y君が深夜、受験勉強のためラジオの教育チャンネル聞こうとしたら、他人を口汚く罵る盗聴電波らしい女の声が入ったと言い出し、T君に相談しますが聞き流されます。
Y君は毎晩その放送を聞きハマって行きますが、学校ではぼんやりするようになり、女がヤバいことになってきたとT君に相談します。T君は聞かない方がいいと言いかけた時、見るとY君の後ろには黒い影が付きまとい、身体に女の身体がめり込んでいるのを目撃し、別の友人からもY君とすれ違った時赤ん坊の泣き声を聞いたと言われます。
T君は深夜、Y君の言うチャンネルを探しますが、耳元で「ぜひ聞いてもらいたいんです」と言う女の声を聞き止めてしまいます。
翌日のHRでT君はY君が自宅で首を吊り亡くなったと聞きます。遺書は無く動機は不明でした。

「どこの子」
脚本/監督/岩澤宏樹、出演/小野孝弘、野村修一、江森咲輝
Iさんの通う高校で起きた出来事。その夜、職員室に残っていた2人のうち、ベテラン教師は新任教師に1人で残らない方がいいと言って帰ろうとします。その時、教室から物音がして見に行きますが誰もいません。ベテラン教師はこういうことがあるからと言って先に帰ってしまいます。
慌てて帰宅準備をする新任教師は、笑い声で振り向くとドアから赤いスカートの少女が覗いて笑っているのを目撃します。彼は怒って追いますが、少女は彼をからかうように逃げ廻ります。
その頃、忘れ物に気づいたベテラン教師は車を停めて学校に電話をしますが、少女が出て慌てて切ります。が、車の前には黒い影が現れ、フロントガラスにたくさんの顔が映り絶叫します。
新任教師は少女を階段に追いつめますが、その顔が崩れ引き攣れているのを見て逃げ出し、道で車の横に呆然と座るベテラン教師を見つけます。少女の笑い声は道にも響いていました。
その少女はなぜか教師にしか見えないそうです。

【結】- 鬼談百景のあらすじ4

「続きをしよう」
脚本/監督/内藤瑛亮、出演/石井蓮、酒井天満、安藤千織、北原十希明、三澤和歩、正垣那々花、矢口凜華、大藤瑛史、江口湊太
Nさんが幼い頃、友だち8人で境内で遊んでいた時、誰かが「お墓で遊ぼう」と言い出し、皆は普段は遊ばない墓地で鬼ごっこをして遊ぶ事に。
そのうち幼い1人が墓石から落ちて、ひどいケガをしたため帰りますが、残った子たちは「祟られたなぁ」と笑って遊び続けます。次には女子が倒れた墓に足先を潰され帰り気まずくなりますが、「続きをしよう」と誰かが言って再び遊び始めます。そうして次々とケガをして帰るうち、NさんとKちゃんの2人だけになりますが、Nさんがケガをして帰ることに。
Kちゃんは墓地に1人残ってしまいますが、どこからか「続きをしよう」と言う声がします。振り返るとそこには全身血塗れの子供が走って近づいてきていました。
一旦家に帰って手当をしてきた6人に、「最後、誰だった?」と聞かれたNさんは黙って墓から出てきたKちゃんを指差します。Kちゃんはしばらく誰とも口を利かなかったそうです。

「どろぼう」
脚本/監督/内藤瑛亮、出演/萩原みのり、小橋めぐみ、西田薫、忠海蓉子、他
Tさんが高校生だった頃、近所の子沢山の家の奥さんの様子がおかしいという噂がありました。
彼女が母親と弟と一緒に回覧板を届けに行った際、奥さんは明らかに妊婦でしたが太っただけと笑っていました。が、ほどなくして腹の膨らみは無くなり、Tさんの母親と祖母は今以上に増えたら生活が苦しいから…怖いねぇと噂しています。
ある日、Tさんは弟が遊んでいた見知らぬ子供と出会います。その子はまあちゃんといって子沢山の家の子だと言いますが、ちょっと前、どろぼうに家の前の細い側溝に落とされて流されたと話します。その子は小学校低学年くらいで側溝に流れる大きさではありません。また、助けてって言えばよかったのにと弟に言われると「おんぎゃーって泣いたけどダメだったの」と言い、Tさんが落とされたのは赤ちゃんなの?まあちゃんなの?と聞きますが黙っていました。
後日、1人で回覧板を届けに行ったTさんは、奥さんにお腹はどうしたのかと聞くと、卵巣の病気だったが薬で引っ込んだ、まあちゃんは元気かと聞くと、一瞬間をおいて、元気よと答え微笑みました。Tさんは、噂は信じないが、それ以来溝が怖くなったと言います。

「密閉」
脚本/監督/白石晃士、出演/三浦透子、細川佳央、西山真来
彼氏の浮気が原因で別れたばかりの1人暮らしのOL、Kさんは、元彼がなかなか荷物を取りに来ないことにムカつきつつも、何度閉めても開いてしまう折り戸のクローゼットを不気味に感じていました。
彼女が酔って帰ったある晩、開いていたクローゼットの扉をリボンで閉じて眠ってしまいます。が、元彼の電話で起こされた時、そのリボンが中から解かれるのを見て、慌ててクローゼットを開けると、中に入れてあった大きな旅行用トランクに白い服の女が戻っていくのを目撃します。そのトランクは元彼がどこかから拾って来たものでした。
Kさんは翌朝、渋る元彼に荷物を取りに来させ、トランクも持ってってと頼みます。彼は、そのトランクが元々開かなかったことを思い出し、工具で開けようとしますが開きません。
が、諦めた瞬間、トランクが開き、彼は中から出てきた女に引きずり込まれてしまいます。彼女はトランクのふたにかかった元彼の手を剥がすとトランクは再び閉じてしまいました。
彼女はトランクをガムテープでぐるぐる巻きにして粗大ゴミに出し「地獄に堕ちろ」と呟きます。
Kさんは、トランクを彼が引き取ってくれなかったため、自分で捨てたと言ったそうです。

みんなの感想

ライターの感想

親作「残穢-住んではいけない部屋-」とのリンクがうたわれている作品ですが、明確なのはキーワードや空気感、ロケ地だけなので、極めて薄く曖昧な感じでしたが、それぞれの監督の特色がよく出ている上質のホラー競作集だと思います。
「バイロケーション」「零」で知られる技巧派安里麻里監督は画面のコントラストや気づきの恐怖、女性ならではの”怖さ”の表現が秀逸です。「先生を流産させる会」の内藤瑛亮監督の嫌悪感を逆撫でする演出、「ほんとにあった!呪いのビデオ」の岩澤宏樹監督の崩壊していく日常、「カルト」「コワ過ぎ!」の白石晃士監督のさりげない異変から始まる怖さとキャラクターの完成度、「へんげ」「かたりべ」の大畑創監督のストーリー展開などなど、近年大注目のJホラー監督名鑑といった感の作品集です。
  • Miyu×2さんの感想

    小野不由美さんが「残穢」と同時に発表したオムニバス小説が原作。映画では主人公の『私』が書いていた小説という位置づけです。
    日常に潜む怪談という内容なので、もしかしたら身近な所で本当に起こりうるかもしれないというジワジワくる恐怖が襲ってきます。

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