「魔界覇王」のネタバレあらすじ結末

魔界覇王の紹介:「ターミネーター2」「ジュラシックパーク」等で4度のアカデミー賞を獲得しているスタン・ウィンストン・スタジオが手掛けた、TVMシリーズ「クリチャー・フィーチャーズ」全5作のうちの1本。3Dダンジョンのホラーアクションゲーム「魔界覇王」のために雇われた3人のオタククリエイターが創ったモンスターが現実化してしまい、彼らを殺害し取り込んでいくという2001年公開のアメリカのSF・ホラー。出演は「犯罪捜査官ネイビーファイル」などのTVドラマで知られるスティーヴン・カルプ、「パラサイト」のクレア・デュヴァル、「X-メン」のタイラー・メインなど。監督/脚本はジョージ・ハング。オリジナルは「怪物を造る男」(1958年/ハーバート・L・ストロック監督)。

予告動画

魔界覇王の主な出演者

ドラモンド(スティーヴン・カルプ)、ローラ・ウィラー(クレア・デュヴァル)、ハードコア(タイラー・メイン)、バグ(ジェイソン・マースデン)、ソル(カリム・プリンス)、フェイ・クレイトン社長(コリーン・キャンプ)、ジュリー(ジュリー・ストレイン)など。

魔界覇王のネタバレあらすじ

【起】- 魔界覇王のあらすじ1

クレイトン・ソフトウェア社の新作マルチプレイゲーム「魔界覇王(イヴルーション)」はテストプレイの子供たちに大笑いされるほどショボく、中でもモンスターは最悪の出来でした。
女社長フェイ・クレイトンは即座にスタッフを解雇、プロデューサーのドラモンドは「ゲームは子供たちの合法的な麻薬」「中毒にさせるには脅かすこと」という自論のもと、ゲームを作り直させるため新たに3人のスペシャリストを雇います。
1人目は本名までハードコアに変えたと言う2m超の大男でマッチョな武器マニア、2人目は小柄でのべつ幕なししゃべり続けるゲームオタクのバグ、3人目は自信家で黒人のソルでした。ドラモンドは彼らは変人だが筋肉と倒錯と過激さの三位一体、”怖さ”表現のスペシャリストだとプッシュします。
開発室に案内された3人はクッキーを持って来た見習いのローラにあれこれと質問し、解雇された連中が嫌がらせでロックした開発中のゲームを即座に解除、これでプロかよと呆れます。
そこにフェイ社長が来てゲームを4週間で作り直せと言い、3人は無茶だと怒りますが、ともかく怖いモンスターを早急に造れ、スパイ行為は無数の監視カメラで常時監視し、発覚すれば即座に密室となると警告し、1等の者には100万ドルのボーナスを出すと言い出し、3人は早速作業にかかります。

3週間後。買い物から帰ったローラが熱帯魚に餌をやっていると、いきなり矢が飛んできてクローゼットの扉を射抜きます。それはハードコアの仕業で、彼女に「俺に近づくな!成功したいならタフになれ」と言ってナイフで指を切り血を舐めて凄みますが、彼女は怖いわと頷きマウスウォッシュと脱臭剤を渡します。給湯室ではバグが突然現れ懸命に話しかけますが、彼女はスルーしニキビ治療薬を渡します。また、スタッフルームに隣接するマザーコンピューター室に陣取ったソルは、戦争や大量殺人の動画をDL中で、ワインを訝しがりつつ受け取り、早く見習いを卒業したいと言う彼女の話を聞き流し、俺のは”AIエンジン”、プログラミングを越え自ら考え悟るモンスターだと自慢し、2人の様子を気にします。
ドラモンドは電話でフェイ社長に賞金で煽り過ぎだと怒っていましたが、彼らの無茶なプログラミングのせいで過負荷が始終発生しているため、電話は途中で切れ、ソルに何とかしろ!と怒鳴ります。話しそびれたローラは、ここは魅力ある女性のいるところじゃない、結婚相手を探せと言われますが、彼女は結婚は良い事ばかりじゃない、今はあの3人を選ぶと答えます。
が、その時、開発室でハードコアとソルが掴み合いのケンカを始め、仲裁に入ったドラモンドはゲームを完成させなきゃ意味が無いとなだめますが、彼らはバグが長身で黒レザーの美女を連れて来たのを見て話を切り上げ追いかけます。ドラモンドはため息交じりに「学べ」とこぼします。

彼女は人気セクシーモデルのジュリアで、彼らは全裸になるよう説得し、モーション・キャプチャー用の武器も一体になったスーツを装着させます。その姿はメカニックな女性剣士でしたが胸は露わです。3人は彼女にジャンプや殺陣を指示し見とれつつも撮影を続けますが、間もなく雷で送電線がショートして停電し、彼女は怒って帰り、データは全て飛んでしまいます。
コンピューターのダメージは深刻でしたが、ソルがバックアップを取っていたため復旧は可能とわかり安堵したものの、復旧には徹夜作業が必要で、素人同然のドラモンドを除いた4人で「魔界覇王」で勝負して敗者が居残る事に。

【承】- 魔界覇王のあらすじ2

ゲームはイド山の噴火で地獄の扉が開き、悪魔たちが解き放たれた世界。邪悪の王を倒すため、4人は、ワイヤーフレーム姿のプレーヤーとなり3Dダンジョンに入ります。が、間もなくソルの防御が効かず脱落、かまっていたバグもゲームオーバーになります。ステージ1をクリアしたのはパックマン・チャンプだと言うローラとハードコアでしたが、すぐに2人ともゲームオーバーとなり、彼女が怖かったわと言うとみな喜びます。結局、ソルが居残り、4人は会社を後にします。
その後、ドラモンドはローラと中華料理店に行き、彼女の話しを受け流し、人間は与えるより奪う事を好む、”ろくでなし”の自分のように強くならなきゃゲームも人生も勝てないと話します。彼女は、あなたはいい人だけど、モンスターか犠牲者かなんてひどい選択肢ねと言い、学べと言われます。
一方会社では、ソルがマザーコンピューターを復帰させますが、外では雷が鳴り過負荷エラーが出たものの、ゲームに無事ログオンでき、より人間らしくなった女剣士を見た彼は、さすが俺様のAIだと喜びます。彼はゲームを続けますが、作業室ではキャプチャー用のスーツに火花が走り、ひとりでに動き出していました。
彼は物音に気づき見に行きますが、壁際にあったスーツが出る時には消えていたのに気づかずゲームに戻ります。が、間もなく画面から敵が消え、同時に、彼も椅子から突然引きずりおろされ、机にしがみついていた手もスーツの腕に捕まれて消えます。画面は赤く点滅し、生存者4名と表示されます。

翌朝、ハードコアとバグは個室で倒れ死んでいるソルを見て動揺しますが、彼の机が荒らされバックアップディスクが無くなってるのを知り、ライバル会社のコンピュロムの仕業かと色めき立ち、バグは警察に連絡をしようとしますが、ハードコアは先にゲームのコピーを取ろうと言い、おまえもローラに見向きされないままでいいのか? 彼の始末より”魔界覇王”を売って儲けようと説得します。けれどバグは、ソルが死んで分け前が増えたと言う彼を疑いナイフを向けますが、監視カメラを見ようとスルーされます。
やがて出社したローラとドラモンドをバグが引き止め、ハードコアが給湯室の物置にソルの死体を隠します。ドラモンドは挙動不審な彼らを怪しみながらも、ソルはどこだ?と聞き、彼の個室を探します。彼はハードコアが慌てて連れ出しますが、誰もいなくなったところでスーツが物陰から現れます。会社は厳重なセキュリティーで、完全な密室となっていました。
一方、PCを立ち上げたローラはBFのジェレミーから浮気を疑うメールが多数届いているのにムカつき電話をかけようとして断線に気づきます。彼女はバスルームで音作りをしていたバグのモンスター声に怯えますが、彼は物置からソルの死体が消えているのに気づき慌てます。
その時、ハードコアは監視モニターの映像が消去されている事を知り、コードレスの末端で再生し、死体のそばでスーツが隠れるのを目撃し愕然とします。けれど、スーツはすでに彼の間近にいて、ソルの死体に”着られ”、両目には彼愛用のスチールボールがねじ込まれていました。彼は叫ぶ間もなく襲われます。
ローラはドラモンドのオフィスにいて、監視モニターにはスーツに襲われるハードコアが映ります。が、その時作業室に行ったバグは、ハードコアがスーツとソルの遺体を斧でバラバラにしているのを見て、やっぱりあんたが殺したんだな!と怒ります。彼は、妙なことが起きてる、スーツは生きてる、監視モニターに映ってると言いますが、揉めている間にスーツだけが消え、駆けつけた2人は血だらけで斧を持った彼とソルの首なしのバラバラ死体と怯えるバグを見て愕然とします。その時スーツの音を聞いたハードコアは、彼らを追い出し戦闘態勢になりますが、ソルの頭部が後ろからぬっと顔を覗かせます。

廊下に出たバグは今朝ソルが死んでたと打ち明けますが、間もなく血だらけのハードコアが窓から助けを呼び、スーツに引き戻され血飛沫が飛び散ります。3人は慌ててドラモンドのオフィスに逃げ込み、バグに昨夜あった事を推理しろと迫り、彼は、雷の高電流がシステムを破壊、ソルがAIで復旧したが、過負荷の影響でコードが逆転したと言い、落雷があった日スーツのエラーでジュリアが操られた一件を話します。
ローラは、つまりコンピューターが”プレイ”してるのねと納得し、ならばゲームを終わらせればいいと言いますが、バグはシャットダウンしたらゲームは完全に消え、ディスクが紛失した今、2度と復旧出来ないと話します。
3人が話している間、スーツはソルの賢い頭部を残したまま、ハードコアのマッチョボディと彼の武器コレクションや兜、特殊メイクの鋼の牙を”装着”し、いよいよ”魔界の覇王”っぽくなっていきます。

【転】- 魔界覇王のあらすじ3

彼女はゲームより命が大事と言いますが、バグは落ち込みみんな僕を変な奴だと思ってると言い、フォローするローラにキスできるかと言い目を閉じます。彼女は「多分ね」と言うだけでした。彼はだから僕は賞金が欲しいと寂しそうに言い、ピストルを持ったドラモンドと共にマザーコンピューターのあるソルの部屋に行きます。
が、バグが手間取るうち、スーツは監視カメラを壊し、コンピューター室に様子を見に行ったドラモンドをドア越しに襲い剣で攻撃してきます。焦ったバグはドライバーをコンセントに差し、社内は一瞬停電し復旧します。
警備システムは作動したまま止まり、ローラは作業室に閉じ込められ、スーツは消え、ドラモンドはコンピューター室の前で倒れ、バグはソルの部屋に閉じ込められていました。
その時玄関にジェレミーがやってきますが、インターフォンで彼女が懸命に叫んでも聞こえず、一方的に罵り帰ってしまいます。ムカついた彼女はピストルを手に取りますが、ドラモンドが天井裏から現れ、2人はダクトを通って屋上に出る通路に向かいます。
一方、一足先にダクトにいたバグは床を踏み抜き作業室に落ち、スーツに襲われます。スーツは彼が作ったゲームの台詞を吐きながら彼を弄りガス管が千切れます。スーツが彼のメガネを踏み壊し「覚悟はいいか?」と言った瞬間、彼は「多分ね」と言いライターに火をつけます。ガスは大爆発し、ダクト内にいた2人は廊下に落ち、バグの救出に向かいますが、キッチンは床が抜け、スーツと共に落ちた彼は血塗れで倒れていました。2人は瓦礫を伝って作業室に降り、彼女はバグの遺体にキスをし布をかけます。

その時、モニターのゲーム画面が動き出し、倒れていた覇王のHPのゲージが満ち起き上がると同時にスーツも動き出しドラモンドを攻撃します。彼女はゲームと実物がリンクしていることに気づき、ゲームの戦闘を始めますが、前より賢くなってる、3人の合体で戦闘能力も獰猛さも超一流、皆殺しにされるわ!とパニくります。その時、ドラモンドが彼女の頬を叩き、彼女も思い切り叩き返します。彼は「よし!学んだな」と3Dゴーグルを差し出しますが、着けた途端敵を見失います。ドラモンドは小振りの斧を持って励まし、彼女は再びゴーグルをつけ戦い始めますが、今度は敵もドラモンドも消え、彼女はスーツに襲われ、再び作業場に落とされます。
彼女はハードコアの生首を見て我に返り、彼のコードレス端末でドラモンドがディスクを盗む監視カメラ映像を見て作業室に戻り、彼にピストルを向け、「あなたがスパイね」と言いディスクはどこ?と聞きます。彼はポケットからディスクを出し笑います。
彼女はなんで?と聞くと、彼は金はコンピュロムが払う、その質問自体が学んでないってことだと嘯きます。彼女はバケモノは彼らが創ったのにと言い、言い訳がましく自論をまくし立てるドラモンドの足を撃ち抜きます。彼は「おしまいね」と言い去ろうとする彼女に悪態を吐きながらクロスボウで狙いますが、階下から現れたスーツに襲われ首をもぎ取られ、ゲーム画面には「生存者1名」と表示されます。

彼女は「ブタ野郎!」とスーツを呼び、3Dゴーグルを着けて剣で切り掛かります。スーツは豪腕でしたが、彼女は素早く蹴りでダメージを与えます。が、スーツの復活速度が早く、テストプレイ室に追い詰められます。ドラモンドまでをも取り込んだスーツは「学べ」と言いながら迫りますが、彼女は咄嗟に水槽を剣で破壊し、あふれ出た水に浸かったスーツは感電し倒れます。彼女は3Dゴーグルを装着したまま剣で貫いてとどめを刺し、ゲーム画面には「YOU WIN!」の文字が表示されます。

【結】- 魔界覇王のあらすじ4

「魔界覇王」は子供たちにも大ウケで、フェイ社長はスーツ姿のローラに過程はどうあれ結果は文句なし、ご苦労様と言います。
彼女は首を振り、100万ドルのボーナスの条件は満たしているはずと言いますが、フェイはあなたは見習いだし、スパイのドラモンドが皆を殺したと言うのに監視カメラの映像が無いのはおかしいと脅します。次にライバル会社マイクロシンクの「魔界恐怖王(イヴルネイター)」の内容が「魔界覇王」の丸パクリなのはなぜだと言い、笑ってごまかそうとするフェイに、「信頼は大切だけどスパイも多い」と言う彼女の台詞を言い、血だらけのディスクを見せ、しぶしぶ小切手を切る彼女を見てにやりと笑います。

ほどなくして社名は「ウィラー・ソフトウェア社」に変わり、社内ではサンタ姿のモンスターの新作ホラーゲーム「サタン・クロース」の開発が進んでいました。
面接に来た見習い志望の若い女性は、社長室で全然怖くない!と怒りやり直しを命令するローラを見て、とりあえず彼女を絶賛しますが遮られ、準備した質問を拒否されます。女性は気を使ってるのに!と怒りますが、ローラは、気を使わないでと言い、世の中は厳しい、傲慢で欲深く曖昧、常に悪が善に勝つ世界だ、純真過ぎたら信じられず、バカは学べない、善や慈悲を信じれば負け犬か犠牲者になると語ります。
闘いが終わった時、彼女は4人の血で染まった社内を歩き、バーチャルの画面で自分自身がモンスターになった姿を見て慟哭し”学んだ”のです。
彼女は女性に、真剣な眼で「学びなさい」と呟きます。

みんなの感想

ライターの感想

ゲームオタクだけどパソコンのスペシャリストと言うマッチョのハードコア、ちびメガネのバグ、俺様野郎ソルの凸凹3人組が開発した「魔界覇王」のラスボス”魔界覇王”が、モーション・キャプチャー用のバトルスーツに乗り移り、彼らを次々と殺害し”本身”として取り込んでいくと言うお話なんですが、冒頭から、彼らのスペシャリストっぷりがおもしろ過ぎてオタクあるあるネタに大ウケでした。また、彼らなりに色々悩みほろりとさせる展開もいい余韻を残します。
途中、ダイナマイトボディのジュリー・ストレインがマッパにスーツを着せられ、ピョンピョン飛ばされるオタクドリーム全開シーンにも吹きましたwモニターではワイヤーの胸!だけ!がアップになってぼよんぼよん揺れるのもたまりませんでした。それでも「クソばかばかしいが仕事だから」的な感じでサービスするジュリー姐さんに思わず感謝したりして。
それが一転ソルを取り込んでから先、次々と生身を継ぎ足して、ヤバい姿へと変貌していくのが、造形のスペシャリストスタン・ウィンストン・スタジオの見事な職人仕事になってるという、ワクテカ&ガクブルが楽しい1本です。
音楽はデヴィッド・レイノルズ、イケてるエンディング曲はPOEの「Control」、ジュリーがスーツを着てポージングするシーンはThe Cultの「My Bridges burn」、ハードコアのお気に入り曲はP.O.Dの「Alive」。

★本作は「クリチャー・フィーチャーズ DVDボックス」にも収録されています。

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