「1303号室」のネタバレあらすじ結末

1303号室の紹介:「呪怨」「甘い鞭」で知られる大石圭の同名小説の映画化作品で、事故物件と知らされずに入居した女性が次々と飛び降り自殺を遂げるという、2007年公開のホラー映画。内容はバリバリJホラーなのに米企業全額出資の洋画という変わり種。監督/脚本は「富江」「ひぐらしのなく頃に」シリーズで知られる及川中。共同脚本は原作者の大石圭と佐藤孝昌。主演は「おろち」「コワイ女」の中越典子。

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予告動画

1303号室の主な出演者

緑川真利子(中越典子)、その妹沙弥香(深田あき)、その母親直子(大谷直子)、桜井刑事(古田新太)、杉内幸世(初音映莉子)、その母幸子(街田しおん)、1302号室の少女(松野莉奈)、少女の母(板谷由夏)、沙弥香の彼氏健一郎(松尾敏伸)、その友人金田(渡部豪太)、管理人(鈴木一功)など。

1303号室のネタバレあらすじ

【起】- 1303号室のあらすじ1

平塚市の海辺にそびえる、13階建てプール付きのリゾートマンション、ブルーパレス平岡1303号室に越してきたユカは彼氏の亮太からじきに着くと知らせが入り、楽しげに荷ほどきしています。けれど、玄関脇の廊下奥の和室から気配がして開けると悪臭がします。その奥の押し入れを開けた彼女は何かに怯え絶叫します。
その頃、亮太はマンション入口の階段で母と幼い少女と出会いますが、少女が突然彼の手を引いてその脇のプールへ連れて行きマンションを見上げます。その目線の先にはユカがベランダ柵に仰向けになって悲鳴を挙げ、3人が立ちすくむうちプールへと落下して死亡します。

次の入居者は20代の緑川沙弥香で、早速彼氏の健一郎と友人3人の引っ越しパーティで盛り上がっています。彼女は、家賃が安いのは事故物件だから?というツッコミに、交通が不便だからと不動産屋が言ってたと笑います。
そんな中、友人のミニチュアダックスが玄関脇の廊下奥の和室に入り、沙弥香は異臭を感じて押し入れを開けます。けれど戻った沙弥香は、突然ドックフードにかぶりつき、ヘルメットをかぶってクマのぬいぐるみを抱き「だって顔が潰れたらイヤでしょ?」と呟き、止める間もなくベランダから身を投げてしまいます。
彼女は入口の階段に落下し即死しますが、少女が駆け寄りクマのぬいぐるみを拾い「また落ちちゃったね」と呟きます。

沙弥香の姉真利子は、葬儀に参列した4人に気さくに話しかけ、迷惑をかけてごめんと謝ります。健一郎は助けられなかった自分を責めつつも自殺なんてありえないと泣きます。が、真利子はその部屋で血塗れの沙弥香を目撃、「お母さんに落とされちゃった」と言う声を聞きます。
実家の母親は葬式以来泣き続け、それを往なす真利子をおまえは悲しくないのか!となじります。 この映画を無料で観る

【承】- 1303号室のあらすじ2

退去の前日、荷物整理のためマンションを訪れた真利子は、エレベーターでクマのぬいぐるみを抱いた少女と乗り合わせます。彼女が可愛いぬいぐるみねと話しかけると、少女は「隣のおねえちゃんにもらったの」と言い、隣室の1302号室へと入っていきました。

沙弥香の部屋は明るく、玄関脇の和室も入居時のままでした。2人は本当に仲の良い姉妹で、真利子は沙弥香のアルバムを見ながら泣いています。
が、片付けの途中、沙弥香の持ち物とは思えない髪の絡まったシルバーのピアスを拾った途端、異臭を含んだ風が吹き、沙弥香の携帯に非通知の着信が入ります。その携帯は、警察が早々に捜査を終え自殺と断定したため返却されたものでした。
彼女はその携帯の写メで、隣家の少女のぬいぐるみはこの部屋にあった物で、沙弥香の持ち物だと知ります。

真利子は隣室を訪ね、少女にぬいぐるみの事を聞きますが、逆に「怖くないの?」「隣に住んでる女の人は、みんな死んじゃうんだよ」と言われ不審に思います。やがて少女の母親が帰宅し挨拶しますが取りつく島もありません。

翌日の退去手続きに備え、沙弥香の部屋に泊まった彼女は、夜、沙弥香の亡霊を見て、何か言いたいことがあるの?と聞きますが答えませんでした。
泣きながら床で寝てしまった真利子は何者かの気配で目覚め、沙弥香の携帯の自撮り写真に、ベランダに立つ女が映り込んでいることに気づきます。途端に和室から異臭がしたため行くと、押し入れが少し開いたままになっており、確かめますが何もありません。が、突如ドン!と大きく部屋が揺れ、慌ててリビングに逃げる真利子の背後を白い服の女が横切ります。
TVでは地震速報が流れ、ほっとした彼女を、女がベランダから見つめています。

翌朝、冷蔵庫を開けた真利子は、ペットボトルの飲み口が齧られ血が付着しているのに気づき慄然とします。
退去手続きに問題は無く、真利子は不動産屋に、妹の物じゃないんでと齧られ血の付いたペットボトルを突きつけ、カギを返して別れます。彼はギョッとしますが何も言いませんでした。
帰り際、隣室からぬいぐるみを抱いて顔を出した少女に、そのクマさん大切にしてねと声を掛けると、「これをくれたお姉さんはまだ隣にいるよ」と言われます。

【転】- 1303号室のあらすじ3

エレベーターホールで彼女を待っていたのは、事件を担当した桜井刑事でした。
彼によれば、1303号室では近年沙弥香を含め5人もの投身自殺者があり、2年前に投身自殺した杉内幸世は、アルコール依存症の母親から長年虐待を受けていて、自殺後、押し入れから死後半年経った母親幸子の腐乱死体が発見されたと打ち明けられます。
改めて自殺の可能性を問われた真利子は、警察が捜査を打ち切り自殺と決めたと憤りますが、桜井刑事は、全ての件で他殺や事故の証拠が無く自殺と断定せざるを得なかったと頭を抱えます。話しは立ち行かず、真利子は部屋で拾ったピアスを、妹の物じゃないんでと桜井に渡します。

自宅に戻った真利子は、母が仏壇の前で沙弥香の遺骨を齧っているのを見て咎めます。母は、沙弥香がまだあの部屋にいて、苦しい寂しいと呼んでると訴え泣きます。彼女は沙弥香は亡くなった、でも私がいるじゃないと励ましますが、母は彼女を鬼の形相で睨み、お前はいつもそうやって私を責めてばかりだ!だからお前が嫌いなんだ!と怒鳴ります。真利子は目を潤ませ愕然とします。

その後、真利子は公園で、最初の自殺者杉内幸世の事件を描いたドキュメンタリー本「慟哭の部屋」を読み始めます。彼女が初めに目を止めたのは、現場写真に写っていたあのぬいぐるみのクマでした。
本には、杉内親子は幸世が幼い頃、1303号室に母子で入居、中学時代に母親はアルコール依存症となり、高校時代には症状が悪化し、暴力やドッグフードを食べさせるなどの虐待を受け、高卒後工場勤務となった頃には、母親は引きこもり、ペットボトルの飲み口を血塗れになった口で齧りながら、壁に死ね死ねと書き続けるなどの奇行が始まったとありました。

幸世が母を殺害したのは、その過酷な環境下で地味で孤独に暮らしていた彼女がピアスを付けた事がきっかけでした。母親にピアスを引きちぎられた彼女は、母親をナイフで刺し、和室押し入れに追い詰め「お母さんは私が一生ここで守っていくから」と迫り、母は「ごめんね、幸世」と言いながら自ら押し入れに入り息絶えたのです。以来幸世は引きこもり、家賃滞納が続いた半年後、管理人が退去命令を伝えた時には激昂し、直後にぬいぐるみを抱いて飛び降りたのです。

真利子が何度も悪夢にうなされ目覚めた時には母はおらず「沙弥香の所に行ってきます」との書置きを見つけ、マンションに向かいます。
マンションでは季節貸しだがすでに次の入居者が住んでいると平然言う管理人にムカつきますが、入居者が男性だと聞き、ほっとします。また、不動産屋では、言い逃れをする担当者の頬を平手で叩き、立て続けに自殺があった部屋を事情も言わずに貸すなんてひどすぎる!と憤慨します。
その後、洗面所で彼女の耳が突然裂け出血します。彼女の周りには幸世の亡霊が現れ、じっと彼女を睨んでいます。

一方、1303号室の次の入居者の男子たちは、その夜、海の家でバイト中の女子たちを誘い、9人で飲み会の真っ最中でした。が、女子の1人がしきりにベランダの窓を気にしています。

その頃、真利子と桜井刑事はレストランで話していました。
真利子は、母親は父が亡くなった直後から鬱病となり、必死に支えたものの、いつしか確執が生まれ、沙弥香しか見なくなった、その沙弥香が亡くなり家族は…もう疲れちゃってと吐露し泣き出します。桜井刑事は慰めようとしますが言葉になりません。それはあまりにも幸世の生活と似通っていたからです。
また、彼は以前預かったピアスは幸世の物で、幸世以外の自殺者は全て実家から独り立ちしたばかりの独身女性だと話します。つまり、真利子が飛び降りなかったのは、彼女がまだ母親と暮らしていたからだと言います。

【結】- 1303号室のあらすじ4

一方、パーティーで盛り上がる1303号室では、突然電気が消え、異臭を含んだ強風が吹き込み、細く編んだ髪が部屋中に広がり、パニックとなります。
6人は部屋から脱出しますが、残された女子3人は髪の毛に絡まれ、じりじりとベランダに引き摺られ、絶叫します。髪はベランダに立つ凄まじい形相の女の物でした。女は四つん這いになって獣のような唸り声をあげ3人をベランダから突き落としていきます。

車で真利子の実家に向かっていた2人は、パトカーのサイレンを聞き、マンションに引き返します。マンションでは3人もの投身自殺が発生、周囲は騒然としていました。真利子は遺体が若い女性だと知り、1303号室に向かいます。

1303号室の扉のナンバープレートは古く錆びつき鍵は開いていて、中で彼女の母親が呆然と立ち尽くしていました。部屋にはゴミが散乱し、壁紙の剥がれた部分からは”死ね死ね死ね”と言う文字と大量の長い髪の毛がぞろりとはみ出しています。
母は呼んでも返事をせず、暗い和室の前で一度だけ振り返り、正常だった頃の優しい微笑みを浮かべ部屋に入り戸が閉まります。真利子はそれを追って入りますが、母の姿はありませんでした。

彼女が、押し入れの上段にあった齧ったペットボトルに手を伸ばすと、ミイラのようになった死体が倒れ、背後にはビニール袋をかぶせられ泣く幸世が現れます。
真利子は、どうして妹を殺したの!殺された子たちに何の罪があるの!となじりますが、幸世は血涙を流して首を横に振り、消滅します。

リビングに戻った彼女はベランダの柵に誰かがしがみついているのを見つけ、必死に助けようとしますが、それは1302号室の少女で、助け上げた途端、幸世が出現し真利子に迫ります。真利子が後ずさるうち、轟音と共に部屋がベランダ側に傾き、咄嗟に白い布に掴まり持ちこたえます。ベランダには再び、髪の鞭を操る幸世が現れ、その髪で真利子を絡め引き込もうとします。

が、幸世が間近に迫った時、真利子はピアスを差し出し、この部屋は私と母が住んで守っていく、あなたは私の妹よと説得します。幸世はピアスを愛おしそうにつまんで消え、真利子も気を失ってしまいます。

翌朝、桜井刑事と警官たちは1303号室の扉を叩き開けようとしますが、ノブが血と髪に縛られ開きません。
桜井たちの声で目覚めた真利子は、朝陽に誘われベランダに出ますが、その頭上から再び幸世に襲われ、ベランダの外に投げ出され必死で柵を掴みます。幸世はその手を引き剥がし、お母さんの子供は私だけよ!と狂笑します。
力尽き落下する真利子の手を沙弥香が掴みますが、彼女もまた微笑みながら手を離し、桜井刑事たちが見つめる中、落下してしまいます。

1303号室のベランダでは、遊びに飽いたように幸世が消え、1302号室のベランダから見下ろしていた少女は「また落ちちゃった…」と呟き、母親とともに消えていきました。

ほどなくして、部屋はリフォームされ、部屋ナンバーのプレートも替えられました。
爽やかな風が通るその部屋は、静かに次の入居者を待っているようでした。

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