「NY心霊捜査官」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

NY心霊捜査官の紹介:2014年公開のアメリカ映画。NY市警の巡査部長による、衝撃の実話を映画化したサスペンス・ホラー。ジェリー・ブラッカイマーがプロデューサーを務め、霊感を持つ刑事が特殊な力を使って犯罪捜査に挑む姿を描く。

予告動画

NY心霊捜査官の主な出演者

ラルフ・サーキ(エリック・バナ)、ジョー・メンドーサ神父(エドガー・ラミレス)、ジェン・サーキ(オリヴィア・マン)、サンティノ(ショーン・ハリス)、バトラー(ジョエル・マクヘイル)、クリスティーナ・サーキ(ルル・ウィルソン)、ジェーン・クレンナ(オリヴィア・ホートン)

NY心霊捜査官のネタバレあらすじ

【起】- NY心霊捜査官のあらすじ1

〝事実から着想を得た物語〟
2010年、イラク。
洞窟で銃撃戦をした3人の兵士たちは、洞窟の奥で何かと遭遇します。悲鳴が響き渡りました…。
2013年。
アメリカ、ニューヨーク市警の巡査部長ラルフ・サーキは、若い男性の相棒・バトラーといろんな事件に対処していました。
ある日DV(家庭内暴力)の通報を受けて向かったラルフとバトラーは、ジミー・トラトナーという男性の容疑者を逮捕します。
妻の顔には殴られた跡がありました。背中にいれずみを彫った男・ジミーに逮捕の前歴はなく、戦場に行った経歴がありました。
また別の日、ブロンクス動物園から児童虐待の応援要請を受け、ラルフとバトラーは向かいます。
閉園前に母ジェーン・クレナが、幼いわが子を動物のいる濠に投げ捨てたのです。子どもは頭を打っていましたが命に別条はなく、ライオンは檻から出ていませんでした。
ジェーンは出口とは逆方向に逃げ、なぜかジェーンが子どもを投げた直後から、園内全体が停電になります。
非常灯と懐中電灯を頼りに、ラルフとバトラーは動物園の檻の中を捜索し、暗視カメラでサル園の前にいるジェーンを発見しました。ジェーンは土を一心に掘り続けていました。
逮捕後のジェーンは、口から泡を吹きながら「突きぬけろ」と連呼します。バトラーはじめ警官たちは、ジェーンを薬物中毒だとみなしますが、ラルフは少し気になりました。
「突きぬけろ」というのは、ジム・モリソンの曲〝ドアーズ〟の歌詞の引用でした。
実はラルフは勘が非常に鋭く、鼻がきくところがありました。霊感があるのです。警察署内では有名で、相棒のバトラーはラルフのその能力を『レーダー』と呼んでいました。
動物園には、パーカをかぶっている不気味な男が、ジェーンの犯行の一部始終を見ていました。勘でその男性がジェーンの事件に関係あると睨んだラルフが追いますが、男はライオンの檻の向こう側に行ってしまい、ラルフはライオンと対峙する形になります。
間一髪でライオンをかわすことはできましたが、ラルフは男を取り逃がしました。
後日、逮捕されたジェーンの後見人として、イエズス会の司祭ジョー・メンドーサが警察署にやって来ました。
メンドーサはジェーンの様子を詳しく知りたがり、もし何かあれば連絡をくれと言って、名刺を残して帰ります。
ある家からニューヨーク市警に通報がありました。先々週に地下室のペンキを業者に塗装してもらって以来、家で奇怪な現象が起こるというのです。
奇怪な現象とは、物が勝手に動いたり、耳障りな音がしたりするものでした。
通報してきた女は、「父から『扉(ドアーズ)をしめろ』という電話がかかってきたのだが、父は7年前に死んでいる」と告げました。
どう考えてもいたずら電話だろうという警官に対し、ラルフは「自分が受け持つ」と言いだします。勘が働いたのです。ラルフは通報者の家を訪問しました。

【承】- NY心霊捜査官のあらすじ2

通報者はセラフィナという女性で、夫・アルバゲッティとマリオという息子がいました。セラフィナはスペイン語しか話せないので、息子・マリオが通訳します。
セラフィナはこの家全体が何かにとり憑かれていると言いました。確かにラルフの勘も「怪しい」と告げています。
夫・アルバゲッティも、地下室の塗装以来、家に異変があると告げました。家の蛍光灯を何度変えても、数時間で電気が消えてしまいます。神父からもらったロウソクは、火がつかないそうです。
家の中を案内してもらった後、問題の地下室を捜索したラルフとバトラーは、異様な気配を感じました。電球が切れるので部屋は薄暗く、懐中電灯で照らしながら地下室に入りますが、懐中電灯も電球g切れます。
予備の懐中電灯で地下室を照らすと、何もない筈なのに机の上のライトが揺れていました。不穏な気配を感じたラルフは、バトラーに上に行くように指示します。
ラルフに腐乱した男性の死体が倒れかかってきました。死体からは無数の羽虫が飛び出し、腹部から腸がはみ出しました。
遺体の身元はデイヴィッド・グリッグスという男性と判明しました。アルバゲッティ夫妻の地下室の塗装にやってきた2人の塗装業者の片割れです。
妻・セラフィナにもう1人の業者の容貌を問うと「黒いパーカーのフードをかぶっていた」と言いました。動物園で見かけた男性のことが頭をよぎります。
遺体・グリッグスの部屋を捜索すると「アルフォンス塗装」という会社の名刺があり、さらに兵士3人が並んだ写真がありました。
写真の右側が遺体・グリッグスで、左側は先日DVで逮捕されたトラトナーです。真ん中の男性が、探しているパーカー男だと推測されました。
グリッグスの部屋の奥にはドーベルマンがベッドに繋がれており、ベッドの横には腹を引き裂いた猫の遺体が十字架に磔(はりつけ)にされていました。異様な光景でした。
関係ないと思われたDVのトラトナーの事件とジェーンが動物園にわが子を落とした事件が、にわかに関係性を帯びてきました。
ジェーンの後見人の司祭・メンドーサが再び警察を訪れ、ジェーンの事件に進展があったかとラルフに問います。メンドーサはラルフに、ジェーンの事件の裏には悪霊の存在があると告げました。ジェーンに悪霊がとり憑いているというのです。
ラルフは悪霊の存在を否定しますが、ラルフに霊感があると察知したメンドーサは、なぜ認めないのかと詰め寄りました。ラルフは答えません。
写真の3人めの男の身元が割れました。彼はミック・サンティノという男で、サンティノとグリッグス、トラトナーの3人は海兵隊所属で、イラク戦争に派遣された後、従軍牧師を射殺して帰国後にアメリカ・バージニア州クアンティコで服役後、不名誉除隊の扱いになっていました。
動物園に子を捨てたジェーンはグリッグスの妻です。グリッグスの死因はシンナーのがぶ飲みで、不審な点はありませんでした。しかし何かがおかしいとラルフは感じます。

【転】- NY心霊捜査官のあらすじ3

動物園の監視カメラを見たラルフは雑音を指摘しますが、相棒のバトラーは「監視カメラは無音映像だ」と告げました。ラルフにだけ聞こえる音です。
ジェーンが子どもを濠に落とした瞬間、ジェーンの向かい側にはサンティノが立っていました。
さらにサンティノは監視カメラに向けて挑発的な視線を向けた後、ライオンの檻を開けてライオンと会話するような仕草をし、入れ替わりに檻の中に入ります。
モノクロの監視カメラ映像に、一瞬だけ血まみれの男の映像が入りますが、バトラーには見えない映像でした。早戻しして再生すると、存在しない映像です。
トラトナー宅を訪問するとトラトナーは留守で、妻はその後、夫からの暴力はないと言いました。事実、妻に異変はありません。
妻にサンティノのことを聞くと「2週間前に夫・ジミーの部屋の壁を塗装してくれた」と言いました。それ以来、ジミーは時々発作を起こし、床や物を爪でひっかいていたと妻はつけ足しました。
ラルフが壁の塗装をナイフで剥がすと、壁の一部に文字が出てきました。ジミーはイラク派遣当時、記録担当をしていて、家にはイラク時代のテープがあります。ラルフはそのテープを借りて帰りました。
その頃、ラルフの自宅でも奇妙な出来事が起こるようになっていました。娘・クリスティーナの部屋の床下からは、何かをひっかくような物音がして、クリスティーナはおびえています。
また妻・ジェンは2人目の子供を妊娠しましたが、ラルフに告げたのは妊娠が発覚して1週間が経過してからでした。
ジェンは、夫・ラルフが家族をおざなりにして、仕事に没頭しているのを不満に思っています。
クリスティーナの部屋では、奇妙な出来事が起こるたびに電灯が点滅するのですが、留守がちにしているラルフは全く知りませんでした。
戦場のカメラを再生すると、洞窟の中で画面が真っ暗になった後、何かにとり憑かれたサンティノが異様な形相で洞窟の奥へ歩いていく映像が映っていました。足元には大量の頭蓋骨があり、奥の壁には一面に謎の文字が書かれています。ラルフはその壁の文字をスマートフォンで撮影しました。
グリッグスの遺体が見つかった地下室にも同じ文字が、そしてトラトナー宅の壁にも同じ文字が書かれていました。ラルフはジェーンに面会しに拘置所の精神病棟に行き、そこで司祭・メンドーサと会います。
ジェーンは牢屋の中で泡を吹きながら、床を爪でひっかいていました。ラルフの問いかけに答えないジェーンでしたが、サンティノの名を出した途端、不可解な言葉を吐きながら近寄ってきます。ラテン語でした。
ラルフが3人の兵士が写る写真を見せると、ジェーンはラルフの腕を噛んだ後「マーヴィン」という言葉を叫びます。
司祭・メンドーサと居酒屋に行ったラルフは、壁の文字を見せて問いました。それはペルシア象形文字とラテン語を組み合わせたもので、『バビロンの霊への伝言』というものです。〝ドアーズ〟すなわち悪霊が入って来る扉を示したものだとメンドーサは言いました。

【結】- NY心霊捜査官のあらすじ4

メンドーサは自分の過去を話しました。若い頃、重度の薬物依存だったメンドーサは、断薬会に参加した後、神父になりました。
メンドーサが本格的に悪霊の存在を信じ始めたのは、クラウディアというシングルマザーと出会ってからです。悪霊にとり憑かれたクラウディアの娘の悪魔祓いをした際に、悪霊は本当にいるとメンドーサは確信しました。
過去を話した後、メンドーサはラルフの話を聞きたがります。ラルフに霊感があることを、メンドーサは見抜いていました。ラルフはそれを認めます。
昔からラルフには霊感があり、神様の存在を信じていましたが、12歳の時に薬物依存者が母を襲った時、それを止めたのは神様ではなく自分でした。神に祈る虚しさをラルフは感じ、神を信じることをやめました。
しかし悪魔にとり憑かれたというジェーンを見たり、3人の兵士の事件に関わっていくうちに、ラルフは嫌でも悪霊の存在を信じなくてはならなくなってきていました。
サンティノがイラク戦争で入り込んだ洞窟で悪霊に憑依され、アメリカに帰国した後、とり憑かれた者を増やしているのは歴然としていました。
ジェーンは看守を襲って、脱走します。
司祭・メンドーサは監視カメラの雑音の件を「君(ラルフ)にメッセージを送っているのだ」と言います。メンドーサはラルフに、神を信じるようにならないと家族は守れないと告げました。
その頃、メンドーサが悪魔祓いをしたシングルマザー・クラウディア宅を、サンティノが襲撃します。ラルフと相棒・バトラーはサンティノを追いつめますが、バトラーがサンティノに襲われて金槌の尖った方で胸を刺されて殺されました。
このままだと悪霊に勝てないと感じたラルフは、再び神にすがるため、司祭・メンドーサに過去の罪を懺悔します。
警官になって以降も勘を頼りに捜査していたラルフは、非番の日に連続殺人犯を見つけて、衝動的に何度も殴って殺した過去がありました。その犯人の名は、ジェーンが叫んだ「マーヴィン・スクリム」でした。
懺悔したラルフはメンドーサに許されます。
サンティノはラルフの自宅を襲撃し、妻・ジェンと娘・クリスティーナを拉致しました。
帰宅途中、ラルフの車に上から女性が降ってきました。脱走したジェーンです。その直後、自宅からラルフの携帯に電話がかかってきました。
声の主はサンティノで、ラルフの車の上にジェーンを「俺が飛ばせた」と告げて切ります。ラルフの自宅に警官が包囲し、サンティノは逮捕されました。
ラルフとメンドーサは、サンティノの悪魔祓いを始めます。拘束衣を破るほど怪力のサンティノを、大の男3人がかりで押さえつけて手錠で椅子にくくりつけ、メンドーサは悪魔祓いをしました。ラルフも協力します。
悪霊が退散した後のサンティノに聞き、アルフォンス塗装の倉庫の車中から、ラルフの妻・ジェンと娘・クリスティーナは無事に保護されました。
…7か月後。無事に生まれた赤ん坊ダニエラ・アン・サーキは、メンドーサによって洗礼式を受けました。
〝この直後、ラルフ・サーキはNY市警を引退した。
今もメンドーサ神父と共に、『務め』に励んでいる〟

みんなの感想

ライターの感想

メジャー扱いではありませんが、質の高いホラー映画です。
悪霊にとり憑かれた人物の描写が上手で、真に迫っています。
展開もぽんぽんと調子よく進んでいくので、退屈しない2時間。
少しずつ明らかになっていく真相は、主人公・ラルフと共に紐解いていく感覚を抱ける筈。
いままでアメリカ映画で悪魔祓いのシーンはよく描かれていますが、この作品の悪魔祓いのシーンは秀逸です。
終盤のいちばんの見せ場となる悪魔祓いのシーン。これだけでもみごたえじゅうぶん。
…実話に基づいているらしいから、こりゃ怖い。

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