「theEYE3」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

the EYE 3の紹介:「幽霊を見る10の方法」を遊び半分で試した男女の仲良し5人組が体験する恐怖とは?と言う、2002年公開の「The EYE【アイ】」シリーズの第3作目で、2005年公開の香港/タイ合作ホラー・コメディ映画。監督/脚本は「リサイクル-死界-」「ゴーストハウス」のパン・ブラザーズ。アジアンテイストの「百物語」風小ネタが満載で、コメディとはいえ亡霊のイマジネーションはさすがです。

映画「theEYE3」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「theEYE3」のネタバレあらすじに注意ください。

予告動画

theEYE3の主な出演者

タク(チェン・ボーリン)、エイプリル(イザベラ・リョン)、メイ(ケイト・ヤン)、コーファイ(クリス・クー)、チョンカイ(レイ・マクドナルド)、謎の美女(ボンコット・コンマライ)など。

theEYE3のネタバレあらすじ

【起】- theEYE3のあらすじ1

タイの寺院で、数人の僧侶が握った細い紐の輪の中央に女を寝かせ、お経を唱えています。やがて女は唸り声をあげて宙に浮いて回転し、恐ろしい顔で彼らを威嚇し、その異様に長い舌で僧侶たちを舐めたり叩いたりして、襲いかかります。

遊園地で遊ぶタク、エイプリル、メイ、コーファイ、チョンカイは男女混合の仲良し5人組。
その帰り道、彼らが乗ったバスは交通事故の現場を通りがかり、ふざけて遺体の写真を撮ったタクはメイに諌められますが、笑っていました。間もなく幼い2人の男の子を連れた美女が乗ってきて、見惚れてビデオを撮っていたタクは子供に輪ゴムをぶつけられますが、彼女と目が合い笑い合います。

その夜、5人はタイの田舎にあるチョンカイの家に集まって騒ぐうち、タクが今夜は中元節(日本で言うお盆のような行事)だから怪談をしようと言い出します。
彼は中元節の早朝、新聞屋が老婆に化けた人形を見て驚いた話をし、コーファイは消防署の宿舎に住む友人の妹が、寒い晩、大勢の日本兵の亡霊の行進を目撃、サーベルを向けられ気を失った話をして盛り上がります。
けれど、実際に幽霊を見た者がいなかったため、チョンカイは鼻で笑ってタイに伝わる「幽霊を見る10の方法」と言う本を見せます。
それは彼がバスを乗り間違って辿り着いた不気味な本屋で、店主に絶対に最後のページを開くな、見ると災いが降り掛かる!と脅され、500バーツで買わされた本でした。が、ある晩強い風で本がめくれて、最後のページが開いてしまいます。そこには「正価100バーツ 特価50バーツ」と書かれていました。彼はまさしく災いだと笑いながらも内容は本物だと話し、「死人の角膜を移植する」(シリーズ1作目「the EYE」)「妊婦が自殺を試みる」(2作目「the EYE2」)と2つの例を挙げ、女性たちも聞いたことあるわとビビります。
他にも前屈して股から覗くと霊が見える「股のぞき」、「真夜中に髪をとかすと望む霊が見える」、「墓場の土で目をこすると冥界が見える」、もっと簡単なのは?と聞かれ「室内で傘を開けば霊が見える」と話します。

彼は、人によって霊感が違うから見えない場合もある言い、やろうやろう!と盛り上がる彼らに「一度始めたら途中で止めると災いが起こるからなにがあっても止められないぞ」と念を押し、「杯の霊」を始めます。それは西洋ではウイジャ盤、日本ではコックリさんのようなもので、言葉を書いた紙の上に置いた小さなガラスの杯に皆が指を乗せ、その動きで霊からの言葉を読み取る方法でした。
やがて怪しい気配が這い寄り、杯が動き「俺を呼んでる」と言う言葉を示します。その時、部屋の隅に老婆が現れ一同は悲鳴を上げますが、それは祈祷師でもあるチョンカイの母親で、うるさくて眠れやしない!と怒られます。

【承】- theEYE3のあらすじ2

次に彼らが試したのは「十字路の鬼」。真夜中過ぎに、陰の気が溜まると言う十字路に3人分の食事を準備し、蝋燭を灯して香を焚き、茶碗を箸で叩くと餓鬼が見えると言うものでした。チョンカイは、茶碗の音を聞いた餓鬼が食べ物だと思い寄ってくる、途中で叩くのを止めれば餓鬼に見られて取り憑かれると脅かします。
茶碗を叩き始めてすぐにタクは這い回る人影を目撃しますが、他の人たちには見えません。叩き続けるうち次々と餓鬼が現れ皆にも見え始めますが、怯えて叩き過ぎたタクの茶碗は割れ、前歯を叩いてごまかします。餓鬼たちが食べ物を貪り喰ううち、チョンカイは上から現れた女の餓鬼に涎を垂らされて逃げ出し、皆も一斉に逃げ出します。

その時1人だけ餓鬼が見えなかったメイは、絶対見る!と断言し、他の方法は無いの?!とふくれます。
次は、夜、黒猫を抱いてかくれんぼをすると、幽霊が誰かの前に立ち見えなくするという「幽霊かくれんぼ」で、猫を放すと消えた友だちが現れ幽霊が見えると言う方法でした。
鬼になったメイはニッコリ笑顔で黒猫を抱き、順調に皆を探し当てていきますが、内緒で木立に立小便をしたコーファイは幽霊に取り憑かれて見えなくなり、異界へと迷い込んでしまいます。異変に気づいたチョンカイは猫を放そうと言い、皆で猫を追いかけますが、木立の根元で死んでいました。コーファイは翌日になっても見つからず、警察も呼んで捜索しますが出てきません。
夜になり、エイプリルはコーファイからの電話だ!と携帯を見ますが、誰にもその音は聞こえず、励ますメイをあんたのせいよと睨みます。チョンカイの母親も祈祷しますが効果は無く、警察は役に立たない、あんたたちも狙われてるからひとまず香港に帰れと言われます。

けれど、コーファイを思うエイプリルは、1人で夜の墓地に行き、墓を暴いてその土を目に塗る「墓土塗り」を試します。彼女は素手で墓を掘り、遺体に行き当たったところで、その土を目に塗りたくります。すると目に激痛が走り、誰かの姿がぼんやり見えますが、あまりの痛みに叫ぶと同時に目玉が抜け落ちてしまいます。
彼女を救ったのはチョンカイの母親で、彼女の指示通りにすると目は元に戻っていました。母親は、あと少し遅れたら冥界に落ちて2度と戻れなくなるとこだった!あんたは危険を知ってるくせに何をしてたの?!とチョンカイを叱ります。
彼女は、この世には現世とは別の世界が無数にあるんだ、エイプリルは別の世界に落ちなくて幸いだった、子供の頃、別な世界に誤って落ちた女を見た事があるが恐ろしかった、遊び半分で霊の世界に近づくと命を落とす、これからはけして近づくんじゃないよ!と諭します。幼い頃、彼女は冒頭の僧侶たちの儀式を目撃していたのです。
母親はコーファイの居場所はまだわからないとため息をつき、エイプリルはコーファイを置いて帰れない!と泣いています。が、その晩、タクとメイは罪悪感を感じながらも香港に帰ってしまいます。

【転】- theEYE3のあらすじ3

メイは香港に戻った後もずっとエイプリルの事が気になっていましたが、タクとは疎遠になり、時々連絡があるチョンカイにも肝心のエイプリルの事が聞けません。また、お気楽な学生生活に戻ったタクも、あのバスの美女をたびたび見かけるようになります。
一方、再び本屋を訊ねたチョンカイは、本棚に「幽霊を見る10の方法」がたくさん並び、挿絵が自分たちに変わっているのを見て驚きます。暗い店の奥では店主がその挿絵を自分たちの姿に描き直していて、母親に相談すると、店主がおまえたちに呪いをかけていて、おまえたちじゃ手に負えないと言われます。その頃、まだコーファイを諦めきれないエイプリルは、「真夜中に髪をとかす」を試しますが、何も起こりませんでした。

そんなある日、メイは地下道でまるで誰かがさしているかのように宙に浮かぶ傘を見て、バスの中では転がるボールが生首に変わって足に噛みつかれ悲鳴を上げます。が、ボールが彼女のアパートまで追ってきたため「股のぞき」をして少年の霊に脅かされ、部屋に逃げ込みます。
彼女はタクに電話をかけ、ボールで遊んでる子が追いかけてくる!と言って家に呼びます。その時、チョンカイからもエイプリルが消えた、母親が気を付けろと言ってると連絡が入ります。
メイのアパートに駆けつけ、エレベーターに乗ったタクは、途中の階の外にいた不気味な老夫婦のお爺さんに「やけに混んでる」と言われ、何人もの焼け爛れた人が乗っているのに気づき、慌てて降りてしまいます。が、非常階段の途中で、小学生に「僕の成績表を知らない?」と言われ蹴りますが、本物の人間でした。
メイの部屋の階の廊下には、彼女が言う通りボールがあって、思いっきり蹴ってしまった彼は取り憑かれ、操られて踊らされます。やがて通りがかったダンス少年たちとダンス対決になり、住民たちにも喝采を浴びますが、彼らはタクが気を失って天井からぶら下がるのを見て逃げ出します。彼が正気に戻った時、なぜか廊下にバスの美女が立っていたため、彼は彼女を連れてメイの部屋に逃げ込みます。

メイは布団をかぶりラケットを両手に持って泣いていました。彼女は、チョンカイが言った通りこれは始めたらやめられない、自分はもう何度も幽霊を見たし、きっと死ぬんだわ!と怯えていました。タクはもう一度タイに戻るしかないと言いますが、あの美女は消えていて、メイにも入ってきたのはあんただけだったと言われます。2人は遊園地の帰り道に見た事故の映像を確認し、美女がその事故で亡くなっていた事を知ります。メイはタクに股のぞきをさせ、美女を見た彼は悲鳴を上げ、2人は部屋から逃げ出します。
部屋にとり残された美女は、自分の事故のビデオを辛そうに見つめ止めようとしますが、手はカメラを素通りし、鏡に映った姿もぼやけています。やがて彼女は泣きだし、光に包まれ消えていきます。

【結】- theEYE3のあらすじ4

2人はチョンカイの家に行き、親子と共に寺院にお参りに行きます。
その夜、メイはビビる2人を引き連れ、使用済みの死に装束を着て死者に扮し、冥界に入り込むと言う究極の方法「死」を試します。チョンカイは、この儀式の時間は限られていて、鈴の音を聞いたら光に飛び込め、遅れたら2度と戻れないぞと警告します。
3人は森の中の祈祷小屋に行き、チョンカイが祈祷する中、タクとメイが死人役となり筵に横になりますが、寝着けないとこぼすタクをメイが殴り2人は冥界へと入り込みます。

そこは真っ暗で恐ろしい所でしたが、霊は穏やかそうで安心したのも束の間、2人は次々と寄ってくる霊に囲まれ立ち往生してしまいます。タクは霊は人の息を嫌うと思いだし、吐きかけると霊たちは後ずさりしていきます。息が切れたところでタクがオナラをし、それを吸った霊が倒れ、2人は何とか逃げ出します。
やがて2人の前に黒猫を抱いた少女が現れ、見つかっちゃったからもう止めると言って離れると、後ろからコーファイが現れます。彼らは再会を喜び合いますが、彼はそこが冥界だと言うことも知らなかったようです。
3人は再び霊に囲まれ、懸命に息を吐き、気を飛ばすうち、コーファイを呼ぶエイプリルの声が聞こえます。彼女もコーファイを助けに来たと言うのです。逃げる4人をたくさんの霊が追ってきます。
その時、現世ではチョンカイが母親を呼び、彼らはようやく鈴の音を聞き、暗闇に射しこむ白い光を見て、もう大丈夫!あの光に入ればいいのよ!と話しますが、エイプリルだけは鈴も聞こえないし光も見えないと言い出します。
メイに、ここにどうやってきたの?と聞かれた彼女は、「コーファイが死んだと思って…」と手首の傷を見せます。彼女は髪をとかした後、手首を切って自殺していたのです。
現世では母親が懸命に鈴を振って祈祷をし、チョンカイが時間が無い!と叫んでいます。光は次第に強くなり4人は戸惑いますが、コーファイはここに残ると言い出し、2人を光の中に促します。
メイを何度も呼んでいたエイプリルはチョンカイに抱きしめられ、最後まで迷っていたメイも固く抱き合う2人を見て、光の中へと走り出します。やがてあたりは眩しい光に包まれ、コーファイとエイプリルは解けるように消えていきました。

2人は祈祷小屋の筵の上で同時に目覚めますが、チョンカイも母親もおらず扉を開けます。が、そこはアパートの廊下で、ボール蹴りをしていたダンス少年たちが2人の身体を通り抜けていきました。
本物の祈祷小屋の中では、母親が戻らぬ2人に鈴を振るのを諦め、「だから手に負えないと言っただろ?」と話していました。2人の魂は現世に戻ってこられなかったのです。

今夜もあの本屋では、金髪にピアスの若者が、5人が挿絵となった改訂版「幽霊を見る10の方法」を手に取り、安くしてやると言う店主に笑ってうなづいていました。

みんなの感想

ライターの感想

「the EYE」シリーズの第3作目(原題は「見鬼10」)で、前2作の自家パロディや小ネタがふんだんに盛り込まれたタイ・香港版「百物語」と言った感じの佳作です。メイ役ケイト・ヤン、エイプリル役イザベラ・リョン、謎の美女役ボンコット・コンマライは、3人ともキュートで可愛く、ときには切なく物語に華を添えています。
タク役「シュガー&スパイス 風味絶佳」「暗いところで待ち合わせ」など邦画の出演作も多いチェン・ボーリンはヘタレっぷり全開なんですが、コーファイ、チョンカイを含む5人の仲の良さもナイスだし、チョンカイの母親で祈祷師のお婆さんもいい味出してます。
ちなみに「中元節」とは台湾のお盆に当たる行事だそうで、「鬼月」とも呼ばれ、7月1日に冥界の門が開かれ15日に全開となり30日に閉じる、いわば現世と冥界の隔たりが無くなる期間なのだとか。日本でも盆には海に入るなとか、殺生や針仕事をするななどよく聞きますよね。
ギャグもさほどキョーレツではなく、ドキドキハラハラのびっくりシーンも多く、話もしっかりしているので、熱帯夜に家族でまったり楽しむのにおススメの1本だと思います。

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