「あなたになら言える秘密のこと」のネタバレあらすじ結末

あなたになら言える秘密のことの紹介:2005年公開のスペイン映画。心に深い傷を負い、誰にも言えない秘密を抱える女性の再生を繊細に描いた作品。監督・脚本はイザベル・コイシェが務め、サラ・ポーリー、ティム・ロビンス共演で贈る感動の物語。

予告動画

あなたになら言える秘密のことの主な出演者

ハンナ(サラ・ポーリー)、ジョゼフ(ティム・ロビンス)、サイモン(ハビエル・カマラ)、ヴィクター(エディ・マーサン)、スリッツァー医師(スティーヴン・マッキントッシュ)、マーティン(ダニエル・メイズ)、インゲ(ジュリー・クリスティ)、ジョゼフの親友の妻(レオノール・ワトリング)

あなたになら言える秘密のことのネタバレあらすじ

【起】- あなたになら言える秘密のことのあらすじ1

ハンナは孤独に工場で働いています。4年間務め、真面目な勤務態度で工場長に不満は全くありません。しかし、そんな彼女に同僚から苦情が来ていました。
労働組合の委員会からであり、真面目すぎるが故に休暇を取ってもらわないと会社側としては困るのです。一ヶ月の休暇を伝え、世界には楽園と呼ばれる場所もあるのだよと、工場長は紹介します。
少女の声が聞こえてきます。彼女はハンナの唯一の友人ですが、顔は知られていません。冷たいミルクが好きで、髪型は変わります。
仕事から帰宅したハンナは、買い置きしている石鹸で手を洗います。カウンセラーのインゲに電話をしますが、何も喋らずに切ります。
バスに揺られ、旅行にやってきたのは港町です。ホテルの布団カバーを過剰にめくり、海近くのベンチで一人時を過ごすハンナでした。
昼食をレストランでとっていると、一人の男性が忙しそうに看護師を必要としていました。電話越しに聞こえてくる声から、ハンナは自分が看護師だと伝えます。
仕事は数日で終わり、長くても2,3週間です。石油掘削所で事故が起こり、怪我をしたジョゼフの看病が仕事です。
医師から頼まれた物を買い、ハンナたちはヘリコプターで掘削所に向かいます。周りは海に囲まれ、作業員が数名いるような場所です。
火傷回復班にいたこともあるハンナに、ジョゼフの症状が説明されます。腕や脚を骨折していて、頭や体に火傷があります。角膜も負傷していて、2週間は見えない状態です。2週間後には掘削所から運び出す予定です。
医師からどこの国で働いていたか聞かれ、ハンナはどこの国でも同じだと詳細を伝えません。ジョゼフよりも重傷の患者を診てきたと、自分の能力の高さを伝えます。
ジョゼフの携帯電話を見つけて、留守電を聞きます。恋人からで、ポルトガル文の本のことや、心から愛しているといった内容でした。近くには、ジョゼフと親友と妻の3人の写真がありました。
喉の渇きと小便が漏れそうなことから、ジョゼフは目を覚まします。ハンナが尿瓶を用意すると、ジョゼフは既婚者なのか、恋人がいるのかなど気になって聞いてきます。
自分のことを話そうとしないハンナは、体温を測るなど淡々と仕事をこなしていきます。水を飲ませると、ジョゼフは名前がコーラかどうか聞いてきます。また、髪は金髪だろうと言い当てていきます。ハンナは赤毛で、名前がコーラと嘘をつきます。
ジョゼフの夕食を取りに行くと、コックのサイモンと出会います。彼はハンナの出身国を聞いてきます。皆の国の音楽をかけながら、色んな国の料理を作るのが、彼にとって退屈な掘削所で過ごす対策なのです。

【承】- あなたになら言える秘密のことのあらすじ2

ハンナがジョゼフに夕食を持っていきます。チキンが好物であることを話してくれて、ジョゼフは唯一教えてくれたと喜びます。他には白米とリンゴが好きだと語ってくれますが、何か隠していると判断します。
残された夕食をハンナが返しに行きます。途中、座り込んだ彼女は泣きながら、その夕食をがむしゃらに食べます。
掘削所のバスケットコートでは、海洋学者のマーティンがシュートしています。近くを歩いているアヒルは、事故で死んだ男が持ち込んだリサ(名前)です。
ハンナがジョゼフのガーゼを取り替えます。何一つ自分のことを話さないハンナに、尼僧なのかとジョゼフは思います。
ハンナは自分が耳が悪く、補聴器をしていることを打ち明けます。それは生まれつきでなく、ジョゼフは何があったのか気になります。
今度はハンナがなぜコーラという名前なのか聞きます。ジョゼフは少し前に小説を読んでいて、登場する看護師の名前からとっていました。
コーラは若くて美しい看護師で、盲腸の手術をする15歳の少年は彼女に想いを寄せていました。触られたりして恥ずかしい思いをしますが、コーラは子供扱いしてきます。
ある日、感染症で少年は高熱をだします。瀕死の状態に陥り、コーラは話したり歌を歌います。効果はなく、顔を近づけて行かないで、置いて行かないでと語りかけることにします。
しかし、少年は死にます。彼の唇にはコーラと言った後があり、その時に少年の愛に気づいた、という物語です。
ハンナは一人を好んでいましたが、皆と一緒に食事をとります。料理が不味いや食べたい物など、文句ばかり言う作業員がいました。ハンナは美味しいと、料理を噛み締めます。
ジョゼフは15歳の少年の3倍の年齢であり、ハンナに夢の話をします。日本人が開発した夢をプログラムできる枕があります。
誰の夢を見たいか聞くジョゼフに、ハンナは毛布をかけてあげます。目を閉じたジョゼフは、自分のことを見てたのか聞いてきて、それは好きになった証拠だよと言います。
今日はサイモンがジョゼフにご飯を食べさせてくれます。ジョゼフはハンナが美人かどうか聞き、サイモンに惚れたなと笑います。サイモンはジョゼフが人の女にしか興味がないことを伝えると、ジョゼフは出て行けと怒ります。
待っていたよとジョゼフが起きると、ハンナがやってきます。顔を近づけてと言って、自分の重要な秘密を話します。
実は泳げないことが内容で、ハンナが思わず笑ってしまいます。海で仕事しているのに、泳げないのがおかしかったのです。

【転】- あなたになら言える秘密のことのあらすじ3

ハンナは医師に電話で伝えます。ジョゼフの容態は安定しますが、回復はしていませんでした。午前と午後の中頃に高熱がでていて、すぐにでも病院に移すべきだと助言します。明後日に移すことが決まります。
事故がなぜ起こったのかをハンナは責任者から聞きます。海底を掘っていると、穴が空いていました。そこはガスが溜まっているくぼみで、命中したのが原因でした。
だいぶ前に掘削を辞めていれば、事故は避けられました。しかし、男の死因は違いました。彼は自ら炎の中に飛び込み、ジョゼフが助けようとしますが、間に合わずに亡くなりました。
会社にはその事を知らせず、事故ということにしました。そうすれば遺族の妻と子供二人に、会社から金が入るのです。真実を報告する意味などないのです。
ハンナはジョゼフに、ポルトガル文のことを聞きます。ジョゼフは語ります。ある女性にその本を贈り物とプレゼントしました。
彼女は、ある男の妻でしたが、相思相愛となりました。また、ある男は自分の親友でもありました。
意味深な本を渡すべきでなかったと後悔していて、孤独だからと言えど親友の妻と恋などしてはならかったのです。ましてや、親友に告げるなどもってのほかでした。
ジョゼフは、過去をどう背負えばよいのか、死をどう受け入れればよいのかと苦悩の顔を浮かべています。病院に移動するためのヘリコプターがきたら、ハンナに一緒にいてくれと頼みます。
ハンナは、マーティンが貝の調査をしているのを見かけます。これは彼の個人的な調査で、目的は別にありました。
この掘削所は地獄の入り口であり、石油と混ざりあった水が汚染されていて、それが海の生物に害を与えていました。この設備を利用して、浄化する装置を作りたいとマーティンは意志を露わにします。
ハンナはジョゼフに秘密にしていることを打ち明けます。看護を一緒に学ぶ友達がいて、とても仲良しでした。
彼女は陽気で、自分とは正反対です。同じ本を読んでは、感想を語り合いました。戦争中に一緒に住み、20歳の時に学校が閉鎖され、一緒に故郷に帰ることにします。
家族と連絡がつかなくて心配していました。戦争の噂を聞いていましたが、まさか自分の町がと、大げさなだけと思っていました。
車を借りて、親友が運転します。犬の死骸と放火が見えただけで、音楽を聞きながら二人で笑っていました。
町まで後2kmの所で、突然止められます。車泥棒かと思って、古いフィアットの心配をしていました。
ホテルまで連れて行かれて、人生が一変する出来事の始まりです。そこにはクロアチアの兵士、つまり味方の兵士がいました。
18歳の青年もいて、ある日国連軍がやってきます。解放されると思いますが、そうではありませんでした。
常に微笑みながら謝る兵士がいて、レイプされるたびに耳元で聞こえてきました。15人の女性がいて、食料が無くなれば殺されました。
しかも母親に銃を持たせて、引き金に指をかけさせます。娘の生殖器を的にして、これで孫はもてないねと兵士に言われていました。悲しみのあまり、母親は直ぐに死を選びます。
ある夜明けに、悲鳴をあげた女には本物の悲鳴をと言われます。何百という箇所をナイフで切り裂かれ、傷口に塩をすりこまされ、縫い針で深く縫われるのです。
ハンナの親友もされた一人です。手当を許されずに、彼女は衰弱していきます。ゆっくりと血はしたたり落ちます。
ハンナは早く死ねることをただ祈りました。もう苦しませないでと、早く死にたいと。

【結】- あなたになら言える秘密のことのあらすじ4

話しを聞いたジョゼフは、ハンナの頬に手を差し伸べます。服を脱いだハンナの体には、無数の傷跡が残っていました。
傷跡にジョゼフの手をあてていきます。ジョゼフは目で見ることはできませんが、涙を流して悲しみます。ジョゼフはハンナを抱きしめてキスをします。親友の名前を聞くと、彼女はハンナだと教えます。
ジョゼフがヘリコプターで搬送され、ハンナは彼の手を握っていました。ジョゼフは救急車に乗せられ、ハンナは帰ることを選びます。
入院したジョゼフは目が見えるようになります。退院する時、看護師から荷物としてリュックを渡されます。それはハンナのリュックでした。親友の妻とベンチで再会し、彼女はポルトガル文の本を返してきます。
ジョゼフはコペンハーゲンにいるインゲに会いに行きます。ハンナの顔を知らないから、写真一枚もらいにきたのでは無いとインゲは思います。
ジョゼフはハンナが過去の体験を話してくれたと説明し、隠し事を知りたいと伝えます。戦争は新聞で知っての通りで、本当の目的は何かとインゲは聞きます。ジョゼフはハンナと一生を共にすることを望んでいると答えます。
インゲはロマンチックなことだけれど、耐え難い苦しみを持つハンナを一人にしてあげることは必要だと言います。ジョゼフは考えたけれど、自分にはハンナが必要であり、ハンナにも自分が必要だと言います。
一本のビデオテープをジョゼフは渡されます。これを見れば全てが分かりますが、血と死、憎しみが計り知れないほど映し出されています。ハンナの同意なしに見せて良いものか、インゲは答えが見つからないでいました。
インゲはアルメリア人の百万の虐殺、バルカン諸国の戦争など、時が経てば忘れられていることを話します。語れるとすれば、生存者のみです。
なんとか生き残ったことを、皮肉にも彼らは恥じています。それは心身の痛みよりも大きく、一生消えません。インゲはハンナの写真を探しに行きます。
普段の生活に戻ったハンナが工場から出てきます。ジョゼフが追いかけ、リュックを返します。
掘削所は閉鎖され、皆はチリに誘われています。ジョゼフは自分も行くべきか迷っていました。ハンナとどこかへ移り住みたいと自分の想いを伝えます。
無理だと話すハンナは、突然泣き出して止まらなくなるからと理由を話します。涙によって二人は溺死してしまうとも言います。
ジョゼフは泳ぎを練習するからと、きっと泳ぐからと諦めませんでした。二人はゆっくりとキスをします。
少女はもういませんでした。たまに日曜の朝にくるだけでした。ハンナには子供が二人できていて、少女にとっては弟にあたります。
夫が新聞を買いに行っている間、ハンナは言いようのない虚しさに襲われるのです。全てが夢なのではないかと思うほどです。少女は今は遠くに居て、もう戻ることはありません。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は、ハンナが過去を語る場面が印象に残ります。彼女が経験した過去の辛すぎる内容に衝撃を受けます。終始、静かでゆっくりと展開されるストーリーなので特に感じました。平和の大切さを痛感します。
台詞や演出が丁寧で、主演の二人の演技も素晴らしい作品です。ティム・ロビンスはほとんど動いてないのに関わらず、表情と台詞で惹き込まれてしまいます。
度々流れる音楽も、ゆったりとしていて心地よいです。雰囲気や空気感が独特で、他の映画に無い作品に仕上がっていてお勧めです。

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