「レインツリーの国」のネタバレあらすじ結末

レインツリーの国の紹介:2015年公開の日本映画。メールから始まる男女の恋を描き、ベストセラーとなった有川浩の同名小説を映画化したラブストーリー。Kis-My-Ft2の玉森裕太とモデルや歌手として活躍する西内まりやが不思議な出会いをする男女役で映画初出演を果たした。

予告動画

レインツリーの国の主な出演者

向坂伸行(玉森裕太)、人見利香(西内まりや)、ミサコ(森カンナ)、井出広太(阿部丈二)、向坂宏一(山崎樹範)、人見健次郎(矢島健一)、人見由香里(麻生祐未)、向坂豊(大杉漣)、向坂文子(高畑淳子)、澤井徹(片岡愛之助)

レインツリーの国のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①高校時代に好きだった本の結末を知りたいと思った伸行はネットで検索し、『レインツリーの国』というブログにたどりつく。ブログの管理人・ひとみに共感した伸行はメッセージを送信し、文通が始まった。ひとみに思いを募らせた伸行は会おうと切り出す。 ②ひとみは聴覚障害者だった。伸行はそれでもひとみをあきらめたくなくて、障害について勉強する。ひとみも障害者である自分を受け入れ、伸行の思いに応えた。

【起】- レインツリーの国のあらすじ1

向坂伸行は大阪出身で、現在は東京都品川区の食品会社『イースト食品』で働く若い青年です。実家は、大阪通天閣の近くで美容室サキサカを経営していますが、父・豊が倒れたので現在は母・文子がひとりで切り盛りしており、店を閉める予定でした。
ある休みの日、伸行が実家に帰省して自室の部屋を整理していると、高校時代に好きだった本『フェアリーゲーム』の下巻だけがないことに気づきます。上巻と中巻はあります。
結末はどうだったっけ…と気になった伸行は、インターネットで検索をして、感想サイト『レインツリーの国』というブログを閲覧しました。
そこには「すべり出しはSFアクションで、クラスにいそうな男の子たちが謎の組織に囚われたヒロインを取り戻してハッピーエンド…となりかけたところで、決定的に主人公カップルが引き裂かれてしまう。主人公の男の子は日常に戻り、ヒロインの存在はなかったことに」と書かれていて、伸行は「そうだったそうだった」と思い出します。
管理人のひとみは都内在住の女性で、「ショックだった。傷ついた。なかなか読み返せない本になった」と感想を寄せていました。
この本の裏面に書かれているキャッチフレーズ『愛さえあれば、なんてウソだよ』という言葉は、しかし10年が経過した現在は少し分かるようになったと書いていました。
ひとみが高校生だった当時は納得できなかった結末も、年を経て理解できるようになり、今となってはこの結末が最良かもしれない…と書かれているブログを見た伸行は、共感と親近感を覚えます。
そして男性側からの立場としてひとつだけ反論と称して、思い切ってメッセージを送信します。名前は「伸」だけにしました。
しばらくして管理人のひとみから返信が届きました。それを読んで伸行はまた意見を寄せ、ひとみと伸行はメールのやり取りをおこないます。
同時に、会ったことのないひとみに対して、伸行は徐々に思いを寄せるようになりました。
どんな声、どんな喋り方、どんな顔なんだろう…思いが膨らんだ伸行は、ある日思い切ってメールで「会いたい、会って話してみませんか」と書いて送信します。
すると5日間返信がない日が続きました。職場の先輩の男性・井出からは「あきらめろ。それまでの縁だったんだ」と言われます。
懇親会という名の社内合コンでミサコと知り合った伸行は、大阪弁を珍しがられて「大阪弁で好きって言ってみて」と言われますが、そんな大事な言葉を軽々しく口に出せないと拒否しました。

【承】- レインツリーの国のあらすじ2

場の空気は悪くなりますが、伸行はそれでも譲れないと感じます。そんな伸行を、ミサコは好ましく思い、無理強いした自分を反省しました。
しばらくしてやっと届いたひとみからの返信は「会いたいけど、がっかりされると思う」というものでした。臆しているひとみに「君の中身が好きなんだ。会いたい」と書き送ると「今度の土曜日」という返信がかえってきます。
互いにラインで情報交換した伸行は、ひとみが名前の方ではなく苗字で「人見(ひとみ)利香(りか)」という名だと知りました。
ひとみは事前に、伸行の声の高さのことだけ質問しました。
約束の土曜日は、あいにくの雨でした。2人は本屋の『フェアリーゲーム』があるコーナーで待ち合わせします。
伸行がどきどきしながらそのコーナーへ行くと、ヘッドホンをつけて本を読んでいる女性がいました。それがひとみでした。
ひとみは「伸」を「シン」と読んでいました。伸行は慌てて本名が「伸行(のぶゆき)」であることを告げますが、「どうせ君と話すために作った名前やし」と言って、シン読みでお願いします。
伸行はこの日のために下調べした店にランチに行きますが、「もっと静かな店がいい」と言われました。すいている店に行きます。
からいものが苦手だったので、ひとみは食がすすまず、失敗したなと伸行は思いました。
映画に誘った伸行ですが、ひとみは洋画を希望します。しかも字幕版にこだわります。
『サイレント・グラビティ』の字幕が売り切れで3時間以上待つことになり、それなら吹き替えにしないか、あるいは邦画にしないかと言ってもなお、ひとみは「洋画の字幕版」にこだわりました。
結局昔の映画を見ることになり、伸行は不満を覚えます。
気まずくなったひとみはエレベータのところで「あのすいません。私、ほんとは」とあることを告白しかけましたが、その時ひとみが乗った時点で、重量オーバーのブザーが鳴ります。
乗り続けているひとみに対して苛立った伸行は、手を引いてエレベータから連れ出し「こんなわがままな奴だと思わなかった」と洩らしました。
ひとみは「重量オーバーだったんですね、ごめんなさい」とお辞儀をしました。髪が垂れて耳があらわになり、伸行はひとみが補聴器をつけていることを知ります。

【転】- レインツリーの国のあらすじ3

「1回きりだったら、気づかれないかと思った。でも普通の女の人みたいにデートできてよかった」「メッセージのやりとりが楽しかったから、もしよければメッセージだけでも続けてくれませんか」と言いながら、ひとみは泣きつつ去ります。
伸行はやっとデートの際に感じた違和感の正体が分かりました。と同時に、なぜ言ってくれなかったのだと不満に思い、ラインで知らせます。
「言うてほしかった。知ってたら、危険なこととか配慮できたのに。気遣える情報を、欲しかった」と言う傍ら、「ぼくにシンという呼び名をくれたことが嬉しかった」と伸行は書き添えます。
ありがたくは思いながらも、結局同情なんだろうと思ったひとみは返信しませんでした。
ひとみは一般の旅行会社に障害者枠で入社しています。ひとみは高音が聞き取りにくく低音の方がまだましなのですが、それは女性の同僚らに「男性にこびている」という偏見を持たれていました。
同じ職場に委託で初老の男性・村川が配属されます。村川はひとみが障害者と紹介され、ほとんどしゃべらないことから、ひとみはろうあ者(聞こえないだけでなく、しゃべれない人)だと勝手に勘違いしました。
その頃、ひとみとの交流をあきらめたくない伸行は、聴覚障害について勉強をしていました。調べて、聴覚障害といってもいろんなケースがあるのだと知ります。
ひとみの場合は「低音域に残存聴覚が残っている感音性難聴」で、高校1年の時に両親と登山していて滑落事故で障害が起きたものでした。障害歴は10年で、耳かけ式の補聴器をつけていますが、全音域をカバーできているものではありません。
複数の音を拾ってしまうので、誰かに集中して耳をすませれば音が聞こえるというわけでもありませんでした。
伸行のようなポジティブな考え方をしたい…と書き送ったひとみは、意外な返答を得ます。何事に対しても自分を主張できる性格が羨ましいとひとみが思っていた伸行は、そうなるまでに努力していました。
伸行の父・豊は3年前に脳腫瘍で倒れて手術を受け、手術は成功したのですが、家族の中で伸行のことだけ忘れていました。今でも伸行のことを、ヘルパーだと思っています。
明るく思えた伸行にも影の努力があったのだと、自分の無神経さに気づいたひとみに対し、伸行は「そろそろリハビリデートを」と誘います。

【結】- レインツリーの国のあらすじ4

再び伸行と会ったひとみは、普通の音量で喋ってくれと頼み、口元に手を添えないで、唇が読めないと言います。伸行とひとみは映画館でミサコと会いました。ミサコは先日の非礼を伸行に詫びます。
伸行はひとみに「障害者枠は企業にもメリットがあるから、物おじする必要はない」「不満があれば、それをこぼせる人を職場に見つけて、愚痴を吐き出せばいい」「くだらない奴は気にするな」と言いました。
それでも健聴者の伸行と難聴者のひとみのあいだには齟齬が発生し、ひとみは再び殻にこもります。
職場で残業したひとみは村川に襲われそうになりました。悲鳴をあげたので警備員がやってきて大事には至りませんが、職場の上司も嫌味を言われ、傷つきます。
それを言いに行こうと伸行の職場に行ったひとみは、伸行とミサコが親しげに腕を組んでいるのを見て立ち去りました。
しかしこれは誤解です。伸行はその頃、どうすればひとみとうまくいくかという恋愛のアドバイスをミサコに相談しており、ミサコに食事をおごる代わりに恋愛特別講義を授かっているところでした。
ブログのタイトル『レインツリーの国』の意味を調べた伸行は、レインツリーがアメリカネムノキの別名で、花言葉が「歓喜、恋の喜び」…つまり「心ときめく国」を意味することを知ります。
ブログが「しばらく休止します(閉鎖)」されたと知った伸行は、ひとみに対して「外の世界にもレインツリーの国はある、もしちょっとでもそう思うなら、髪、切ってみいひん?」とメッセージを送信しました。
変わりたいと思ったひとみは承諾し、伸行はひとみを大阪の母・文子のところへ連れて行きます。
父・豊の中に今は自分がいなくても、刻んできた時間があったことは事実だと告げます。
母・文子はひとみの髪をあご下までのショートカットにし、髪色もライトブラウンにカラーリングしました。伸行はひとみを連れ、髪の毛に合う服を選びます。
東京に戻った伸行はひとみを送ると言いますが、ひとみはひとりで帰ると言いました。ひとりで電車に乗ったひとみは、不安で耳を隠したいと思いますが、窓ガラスに映った自分の姿と向き合い、現在の自分を受け入れる決意を固めます。
「やっと答えを見つけました」と帰り道、ひとみは伸行に送信します。
「愛さえあれば、なんてウソ。好きな人を犠牲になんてできないと思っていたけれど、犠牲じゃなくて優しさなのだ。寄り添い合うことは、愛なんだと思った」と送信したひとみは、伸行に「もう1つ欲しいものがあった」と書き添えます。
「なに?」と送信した伸行に、戻って来たひとみは抱きつくと、ツリーの横でキスしました。

みんなの感想

ライターの感想

正直なところ「この女、鬱陶しい」と思った。卑屈すぎるというのか。
それでも必死で食いつく伸行…どうしてそこまで…。
ただの恋愛ものではなく、障害という内容を扱ったものなのだが、そのうわずみだけすくった内容になってしまっている。
ちなみに原作の本では、ちゃんと障害者の思いやコンプレックスについて、もう少し深く掘り下げて書かれている。
が、映画化にあたりラブストーリーを全面に押し出した結果か…このへんの葛藤が軽くしか出されていないので、そこがちょっと残念。
ヒロインがロングからショートカットへ変身するところは、すがすがしくて見ていて気持ち良かった。

映画の感想を投稿する

映画「レインツリーの国」の商品はこちら