「初恋のきた道」のネタバレあらすじ結末

初恋のきた道の紹介:作家パオ・シーの同名小説を原作に、北京オリンピック開会式の演出でも知られるチャン・イーモウが監督した1999年のアメリカ・中国の合作映画。主演のチャン・ツィイーはこれがデビュー作である。美しい中国の農村を舞台に、繊細な初恋の物語が瑞々しく語られた物語は世界的にも称賛をもって迎えられ、第50回ベルリン国際映画祭で銀熊賞 (審査員グランプリ)を受賞した。また本作は、チャン・イーモウの同年の『あの子を探して』や2002年の『至福のとき』と合わせ、「幸せ三部作」とも言われている。

この映画を無料で観る

予告動画

初恋のきた道の主な出演者

チャオ・ディ(チャン・ツィイー)、ルオ・ユーシェン(スン・ホンレイ)、ルオ・チャンユー(チョン・ハオ)、老チャオ・ディ(チャオ・ユエリン)、祖母(ビン・リー)

初恋のきた道のネタバレあらすじ

【起】- 初恋のきた道のあらすじ1

三合屯という山間の小さな村で育ったルオ・ユーシェンは、村でただ一人大学を出て、都会でビジネスマンとして働いていました。そんな彼はある時、村長から父の急死の知らせを受け、急ぎ帰省しました。
彼の父チャンユーは小学校の教師をしていましたが、校舎の修繕費用の金策のため奔走しているうち、心臓病で倒れたということです。
村長は村で葬式を出すため車で遺体を運ぼうと申し出ましたが、ルオの母ディは風習に従って自分で遺体を運びたいと言い出したのです。村長はルオに母親を説得するよう言いました。
ディは小学校の前でずっと座り込んでいました。ルオは彼女を家に連れて帰り世話を焼きます。ディが遺体を担ぐための布を織りたいと言いだしたため、ルオは機織り機を調達してきます。
遺体を担ぐという風習は既に迷信あつかいされていて、村人たちも懐疑的です。しかしディはどうしても夫の遺体を担いで運びたいと頑なに主張し、そのための布を夜なべして織り続けました。
ルオは両親の若い頃の写真を見ながら、二人の新婚の頃に思いを馳せました。チャンユーは他所から教師としてやって来た男で、二人の恋愛は当時村を騒がせたということでした。 この映画を無料で観る

【承】- 初恋のきた道のあらすじ2

そして舞台は40年前の1958年に移ります。その年、初めて馬車で村を訪れたチャンユーを村人が総出で出迎えました。その中にいたディはチャンユーと目が合い、胸のときめきを覚えて家まで駆け戻りました。そのまま新しい服に着替えるディを彼女の母が不審がります。ディの母は早くに夫を亡くし、ディの良縁だけを願っていました。
この村には新しい建物ができたら赤い布を巻くという風習がありました。そして建設中の校舎に巻く布を織るのはディの役目でした。
ディは学校の傍にある井戸まで毎日水汲みに行き、チャンユーが校舎作りのため働く様子を見つめていました。村の風習で女たちは建築現場に近寄れなかったため、ディは毎日弁当を作っては現場の近くまで届けていました。
そんな中、無事に校舎が完成し、村人総出で見守る中、授業が始まりました。ディも村人たちの中に混じって、チャンユーが教える声に聞き入っていました。村人たちが飽きてからも、ディはずっとその習慣を続けていたのでした。
またチャンユーは毎日のように遠くの家の子を送っていましたが、ディはいつも途中の道でその様子を見守っていました。ある日、チャンユーも彼女に気づき、一緒にいた子供に名前を尋ねました。
またこの村には、他所から来た人を村の家で代わる代わる食事に招くという風習がありました。ディも自分の家にチャンユーを招くことになり、一生懸命に料理を作って彼を迎えました。そしてディは、チャンユーの好物が餃子だと知り、また作ってあげると約束します。しかし彼女の気持ちに気づいたディの母は、二人の仲に身分違いだと言って反対するのでした。
数日後、ディはチャンユーが学校で誰かと揉めているのを目撃します。その後、チャンユーは急に町に帰ることになったとディに別れを告げに来ました。授業があるから冬休みになる前には戻ってくると言うチャンユーを、ディーは最後に食事に招きます。チャンユーはお礼として彼女に髪留めを贈りました。
餃子を用意し、髪留めをつけてチャンユーを待つディでしたが、彼は急に馬車で出発してしまいました。ディは作った餃子を椀に詰め、弁当にして馬車を追いかけます。しかし途中で転んでしまい、追いつけませんでした。

【転】- 初恋のきた道のあらすじ3

とぼとぼと帰りかけていたディは、自分が髪留めを落としたことに気づきます。彼女はそれから何日も野山を歩き、髪留めを探しました。ようやく見つけた髪留めを、彼女は大切に髪に差しました。
数日後、瀬戸物修理の行商が来て、ディの母は壊れた椀を直してもらいます。それは娘の思いを大切にしたいという親心でした。修繕された椀を見たディは、チャンユーを思い出して涙を浮かべるのでした。
冬が来て、布を織っていたディは小学校の方から授業をする声が聞こえるのに気づき、嬉しさのあまり駆け出していきます。しかし、それは幻聴で、小学校は破れた障子が風に拭かれているだけでした。ディはその障子をすべて貼り直し、そのついでに切り絵も貼って教室内を綺麗に掃除しました。日暮れまで教室内にいたディの姿はすぐに村人全員の知ることになりました。
そしてルオの父が帰ると約束した日がやってきます。ディは朝から道の前に立ってずっと待ち続けました。やがて馬車が道をやって来ましたが、ルオの父の姿はありません。
疲れ切って帰宅したディはそのまま倒れ込みます。目覚めた彼女は母の制止を振り切って、ルオの父を捜すため町まで行こうとしましたが、途中で倒れてしまいます。
ディの母や村長たちが心配する中、ディは2日も眠り続けました。そして目を覚ました彼女は再び授業の声に気づきます。チャンユーはディが倒れたと聞いて、強引に町から戻ってきたのでした。しかし彼はすぐに町に連れ戻され、その後2年の間、村に戻れませんでした。
ディとチャンユーが再会したのは、二人が初めて会った町と村を繋ぐ道でした。それから二人はずっと一緒にいたということです。

【結】- 初恋のきた道のあらすじ4

そして現在、ルオは母の思いに応えることを決意しました。村長に相談すると、遺体を担ぐためには大勢の人を雇わなければならないと言われます。ルオはそのための費用を村長に渡しました。
葬儀の日、大勢の教え子たちに囲まれて、チャンユーの遺体は村まで運ばれていきました。村長は集まった人々が誰も金を受けとらなかったといい、渡された金をルオに返しました。
ディの希望で、チャンユーの遺体は学校の近くの井戸のそばに埋められました。役所から予算が出て、学校も新しい校舎ができることになっています。
ディはルオを連れ、今は使われてない古い校舎を訪れました。新しい校舎ができることをチャンユーに報告し、その時には自分が布を織ると告げます。そしてルオに、彼が教師になってここで授業をするのがチャンユーの望みだったことを告げ、自分もこの教室でルオが授業をする声を聞きたかったと言うのでした。
その夜、ルオは一緒に都会に行こうとディに言います。しかし彼女は思い出のある村から出ることを拒否し、改めて夫を亡くした寂しさで涙するのでした。
翌朝、ひとり家にいたディは、ふと学校から授業をする声に気づきます。その声に引かれて学校に行くと、授業をしているのはルオでした。彼は亡き父の希望をかなえるため、一時間だけ村の子供たちに授業をしたのです。
その様子を見ていたディは、かつてのチャンユーとの思い出と、彼と出会った頃のときめきを思いだすのでした。

みんなの感想

映画の感想を投稿する

映画「初恋のきた道」の商品はこちら