「四月物語」のネタバレあらすじ結末

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四月物語の紹介:旭川から上京し、一人暮らしを始めた女子大生の卯月。彼女にはこの地にやってきた理由があった…。東京・武蔵野での新たな生活や春の風景をやわらかな映像で爽やかに綴った恋の物語。1998年公開の岩井俊二監督作。松たか子にとって初めての主演映画であり、卯月を駅で見送る役を松たか子の実の家族が演じている。
※劇中に登場する武蔵野大学は公開時は架空の大学だったため、現在実在する武蔵野大学とは異なる。

四月物語の主な出演者

楡野卯月(松たか子)、山﨑先輩(田辺誠一)、北尾照子(藤井かほり)、深津(津田寛治)、佐野さえ子(留美)、画廊の紳士(加藤和彦)

四月物語のネタバレあらすじ

【起】- 四月物語のあらすじ1

18歳の卯月は大学進学のために故郷の旭川から上京し、アパートで一人暮らしをすることになりました。東京では桜が舞い散る季節です。
卯月は名門の武蔵野大学に入学しました。ゼミメンバーの自己紹介時、垢抜けた不思議な雰囲気のさえ子にこの大学を選んだ理由を問われた卯月は、はっきりと答えることができずにごまかします。更に大人しくて地味目な卯月は、季節外れのセーターをからかわれました。
卯月は自転車を購入し見慣れぬ景色を走り抜け、武蔵野堂という書店に向かいました。本を買った際に営業時間を確認し、その後小さな映画館に足を運びました。映画の鑑賞中に変質者に近づかれた卯月は、作品の途中で慌てて席を立ったため、買った本を置いてきてしまいます。

【承】- 四月物語のあらすじ2

映画館から移動した足で卯月は再び武蔵野堂へ立ち寄りました。実は卯月にはこの店に来る目的があるのですが、今回もそれが果たせず店員に定休日を聞いて店をあとにします。すると先ほどの変質者が、卯月が忘れた本を持って追いかけてきました。卯月は慌てて逃げ、都会の洗礼を受けるのでした。
卯月はさえ子に釣りのサークルに誘われ、特別興味もないまま見学に参加すると、女子部員を熱望する部長の深津に上質な竿をプレゼントされ、早速練習させられます。卯月にとっては大学での生活も、街での暮らしも何もかもが新鮮で真新しいことばかりでした。
後日、卯月が武蔵野堂を訪れると、これまではいなかった男性店員がおり、彼女は動揺します。その店員のレジで何事もなく会計を済ませた卯月は、少し切ない気持ちになりました。
淋しくなったのか、その夜卯月はカレーを作り過ぎたからと、隣の部屋に住む北尾を夕飯に誘います。断られた卯月は結局一人でご飯を食べますが、気を遣った北尾が改めて部屋を訪れてくれました。

【転】- 四月物語のあらすじ3

さえ子に恋人がいるのか聞かれた卯月は、ずっと片想いしている相手の話を始めました。
卯月は高校時代、一つ年上の山﨑先輩に片想いをしていました。優秀な先輩は武蔵野大学に進学し旭川を離れてしまったため、残された卯月は無性に淋しさを感じました。卯月は国木田独歩の『武蔵野』を読みふけり、以来彼女の頭の中は武蔵野という言葉でいっぱいになります。また武蔵野という響きは、先輩に似合う気がするとも感じていました。
夏休み中に東京に出掛けた卯月の後輩が、武蔵野堂で山﨑先輩がバイトをしているところを目撃します。そして彼がつけてくれたブックカバーの『武蔵野』をお土産に買ってきてくれました。卯月はこうして先輩の居場所を知り、自分も武蔵野大学を目指すことにしたのです。

【結】- 四月物語のあらすじ4

卯月は再び武蔵野堂に行きました。先輩に話しかける口実に高い棚の本を取ってもらいますが、彼に特別な反応はありませんでした。諦めかけた卯月ですが会計時に、同じ高校じゃなかったかと先輩に尋ねられます。卯月は武蔵野大学に入学したことを告げ、先輩も同じ大学ということは知らないふりをしました。
帰り際に雨が降りだし、先輩は傘を貸すと言ってくれますが、緊張したままの卯月は慌てて自転車で帰ります。しかし雨は強くなり途中の画廊の軒下で雨宿りする羽目に。卯月は中から出てきた紳士に傘を貸すと申し出られ、傘はすぐにお返しすると告げ、武蔵野堂へ戻りました。
戻った卯月に先輩が客の置き忘れの傘を見せると、彼女は赤い傘を選びます。「それを選ぶと思った」と先輩に言われた卯月は嬉しくて、骨が折れていても赤い傘に決めます。卯月は「返しに来ます」と張り切って言い画廊に戻り紳士から借りた傘を返しました。
卯月は赤い傘を差しながら「出来の悪い私が合格した時に、担任は奇跡だと祝福してくれた。どうせ奇跡と言うなら、私はそれを愛の奇跡と呼びたい」と心の中で呟くのでした。

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みんなの感想

ライターの感想

ストーリーはなんてことの無い片想いのお話なのですが、とにかく爽やかでした。ピュアな卯月を見ていると心が洗われるようで、定期的にこういう映画を観なくては…と感じました。
冒頭では桜吹雪に傘をさし、ラストでは雨にさす傘という対比も素敵でしたし、心あたたかく、まだ都会に慣れていない卯月の様子が丁寧に描かれていて、地方出身者として親近感がわきました。

携帯やネットなど浸透していないころの恋愛は、こんなに純情だったのかなぁと改めて思わされました。劇中の時代からまだ20年も経っていませんが、現代ではこんなにきれいな恋愛は出来ないんじゃないかなぁと考えると、ちょっと切なくもなりました。

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