「妹の体温」のネタバレあらすじ結末

ラブストーリー

妹の体温の紹介:2015年製作のノルウェー映画。「兄と妹の禁断の関係」という王道のストーリーに、長く断絶された家族を描く奥深い人間ドラマ、雪に覆われたノルウェーを映し出す雄大で美しい映像、そして過激かつ妖艶な性描写が組み合わさることで、繊細かつエロティックな物語を紡ぎだした作品。主演のアイネ・マリー・ウィルマンは惜しげもなく大胆かつ艶かしいヌードを披露し、ノルウェー・アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされた。

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予告動画

妹の体温の主な出演者

シャルロッテ(インネ・ウィルマン)、ヘンリック(シーモン・J・ベリエル)、アンナ(アネッケ・ヴォン・デル・リッペ)、マルテ(シリエ・ストルスタイン)

妹の体温のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①27歳の女性・シャルロッテは両親に愛を注がれないまま育ち、家族の愛に飢えていた。ある日、自分に35歳の異父兄・ヘンリックがいると知ったシャルロッテは、ヘンリックの周辺を嗅ぎまわって怒りを買う。 ②しかし互いを知って行くうちに、同じ「欠如」を抱えていると知った2人の距離は縮まり、とうとう一線を越えてしまう。兄は妻子持ち。よくないことと思いつつも関係を重ねるシャルロッテは、次第に周囲との関係もぎくしゃくし始めた。 ③ヘンリックは離婚、シャルロッテも親友と恋人を失う。別れた2人は会わずにいたが、1年後再会する。再びの関係か。

【起】- 妹の体温のあらすじ1

ノルウェー・オスロ。
27歳のシャルロッテは、バレエダンス教室で講師を務める女性です。生徒は小さな子どもたちです。
一見するとシャルロッテは不満のない生活を送っているように見えますが、その実、孤独を抱えながら成長した身でした。
中年女性のカウンセラーに家族との関係を聞かれたシャルロッテは、母を罰したいかと聞かれて頷きます。
母を思い描いて、最も古い記憶は何かと問われ、「何も見えない」とシャルロッテは答えました。
…シャルロッテの父は昔からアルコール依存症で、現在は意識不明の重体で病院に入院しています。シャルロッテは、母・アンナと交代で父の介護をしていました。
シャルロッテの母・アンナは、働きながら大学に通い続け、〝米文学史のフェミニズム〟で博士号を取っています。
精力的な母ですが、シャルロッテは母・アンナに「幼い頃から構ってもらえなかった」という孤独を抱えていました。母はいつだって自分自身のことで精一杯で、生んだ娘のことを顧みなかったのです。
父はアル中で母は娘に無関心…そんな中で成長したシャルロッテは、ないものねだりもあって、人一倍「家族」というものに固執します。
シャルロッテは現在、同僚であり親友の女性・マルテの兄・ダグと交際していました。マルテも、マルテの両親も公認の仲で、シャルロッテはそこに小さな「家族」を見出します。
ところがある日、シャルロッテはある事実を知りました。母・アンナは昔スウェーデンに住んでおり、その時に結婚していた夫との間に、35歳になる異父兄・ヘンリックがいたのです。
この事実はシャルロッテの心を大きく掻き乱しました。半分だけ血の繋がった兄に会いたい…そう思ったシャルロッテは、たまたまその義理の兄・ヘンリックがオスロに引っ越してきたのを知り、好奇心を抑えられませんでした。
かくて、シャルロッテは義兄・ヘンリックの自宅や勤務先を探し当て、周辺をうろつき始めます。
その頃、親友女性・マルテがメキシコ人男性・マルコと結婚します。シャルロッテはその結婚式に、家族同然の形で参加しました。マルテの兄・ダグの恋人だからです。
披露宴の席で、新郎・マルコの祖母から伝わるネックレスをマルテにプレゼントするのを見て、それをこっそりくすねてしまいます。この行為も、ネックレスが欲しいというよりは「ネックレスを通した、家族という絆」を欲しがった故でした。

【承】- 妹の体温のあらすじ2

ある日、シャルロッテの職場のダンス教室に、義兄・ヘンリックが押し掛けてきました。面と向かって会うのは初めてですが、顔は知っていたのでシャルロッテの反応は薄く、ヘンリックはとげとげしく接します。
ヘンリックは「僕の家を嗅ぎ回っていたろ」と言うと「君も、母にも近づくなと伝えておけ」と言うと怒って去りました。
父を見舞い、発作を起こした父に何もできない無力感を覚えたシャルロッテは、翌日、初めて兄の家のドアチャイムを鳴らします。それまでは遠巻きに見ているだけでした。
兄の妻もシャルロッテの存在は知っていて、すぐに家の中に通してくれます。兄と妻の間にはまだ幼い息子・オスカルがいました。シャルロッテにとっては甥っ子です。
異父兄・ヘンリックと向かい合ったシャルロッテは、母がヘンリックを置いて離婚してスウェーデンを去ったと知らされました。シャルロッテの知らない事実です。
ヘンリックは「自分は母に捨てられた」と思っていました。そして義理の妹・シャルロッテをひがんでいました。母に捨てられた自分に対し、シャルロッテのことを「新たな家庭の母の下で、ぬくぬくと育ったお嬢様」と思っていたのです。それで、とげとげしい態度を取ったのです。
最初はそれでもシャルロッテに冷たいヘンリックでした。挑発するように、労働省へ向かう集会の群れに誘い、そこで「3つ数えたら机に頭をぶつけろ」と無理難題を言います。
シャルロッテは言われるまま、机に頭をぶつけました。集会はしんとし、本当にやると思わなかったヘンリックは思わず笑います。
これがきっかけでシャルロッテとヘンリックの溝が少し埋まりました。会話も弾み始めます。
シャルロッテはヘンリックに、自分の知らない頃の母の話を聞きます。代わりに現在の母・アンナの話もしますが、義兄・ヘンリックはその会話の中に「シャルロッテの孤独」を知りました。
ヘンリックは母に捨てられたという孤独がありましたが、母・アンナとずっと暮らしていた筈のシャルロッテにも孤独がある…それを知り、シャルロッテとヘンリックは互いに惹かれ合います。そこには多分に「幼い頃に得られなかった家族の愛を得たい」気持ちも働いていました。
シャルロッテはヘンリックを意識不明の父に会わせます。ヘンリックは自宅の食事にシャルロッテを誘いますが、兄を意識し始めたシャルロッテにとっては、兄夫婦と息子を見るのは切ないことでした。

【転】- 妹の体温のあらすじ3

何度も会ううちに、2人の間には愛情が芽生えてきます。特に、両者ともに大人になるまで互いの存在を知らなかったわけですから、男女として意識せざるをえません。
とうとうある日、シャルロッテの家にヘンリックが押し掛けて、シャルロッテに強引にキスしました。シャルロッテは驚きますが、次の瞬間、自分から迎え入れていました。2人は台所で立ったまま交わります。
オスロに雪が降り始めました。母と一緒に父の介護をしたシャルロッテは、母から論文を出版する話を聞きます。
母・アンナは先日シャルロッテがヘンリックを病室に連れてきたことを人づてに聞き、嫌がっていました。「よけいなことをしないで」と言います。
レストランで食事した折に、シャルロッテのポーチにマルテのネックレスを見つけたヘンリックは、つけてみてくれと頼みました。シャルロッテは言われるままネックレスをつけ、2人は温水プールに行きます。
何度も身体を重ねながらも、シャルロッテは不安を抱えていました。近親相姦がもたらす結果を考えると、本当によいのか悩むのです。性行為の途中でも時々我に返り、シャルロッテの目は宙を泳ぎます。
シャルロッテの父が死にました。その時も、シャルロッテは兄・ヘンリックの胸で泣きます。
シャルロッテのことを心配して、マルテとその母・キルステンがシャルロッテのアパートにやってきました。マルテは何度もシャルロッテに電話したのですが、シャルロッテが出ないからです。
兄・ヘンリックと親しくなると同時に、シャルロッテは親友・マルテと距離を置いていました。それは「かつての無二の親友だったマルテが結婚してしまい、寂しく思えた」のもありますし「マルテの兄・ダグの恋人でありながら、兄・ヘンリックと肉体関係を結んでいる後ろめたさ」も手伝ってのことです。
マルテの母・キルステンは何かを察してすぐに去り、シャルロッテが「後で連絡する」と言ったのでマルテも立ち去りますが、その際、兄・ヘンリックが浴室にいるのを目撃しました。
父の葬式が終わります。マルテはシャルロッテに「なぜあなたの兄が浴室にいたのか」と聞きますが、シャルロッテはごまかしました。
その時、マルテはシャルロッテが自分のネックレスをつけているのを見つけます。「返すつもりだった」と泣きながらシャルロッテはマルテに渡しました。
シャルロッテは母・アンナとも距離を置くようになり、それを察したアンナは「彼(ヘンリック)が望むなら会うわ」と告げます。「悲しいのよ、あなたが離れて行くから」と言う母に、シャルロッテは今まで母親らしいことをしなかったくせにと責めました。
母はシャルロッテに謝り、兄・ヘンリックと会うことになります。 この映画を無料で観る

【結】- 妹の体温のあらすじ4

ヘンリックはシャルロッテと息子・オスカルを連れて母の家を訪問します。孫を抱っこする母は嬉しそうで、幸せなひと時でした。
兄・ヘンリックは「妻と別れた」とシャルロッテに告げます。シャルロッテは兄の家庭を壊してしまった罪悪感を抱きましたが、時既に遅しです。
兄・ヘンリックはシャルロッテの部屋に住みつきました。
シャルロッテは教室の先生から、マルテが妊娠したことを聞かされます。マルテと自分にどんどん差がついているような気がして、シャルロッテはショックを受けました。
マルテと会ったシャルロッテは「自分よりも先をいく親友」への嫉妬心もあり、「母になるの早くない? イメージが湧かない」と言ってしまいます。気を悪くするマルテを見たシャルロッテは慌てて「名付け親になれるか」とご機嫌を取ろうとしますが、それがよけいにマルテの心を逆なでしました。
マルテは「どうしようとあなたの勝手だが、あなたはいつも人に自分を押し付ける。家族に迎え入れたけど、赤の他人よ」と言います。
マルテが長年抱えていたであろう本音を聞いたシャルロッテは、「ありがとう。その言葉を待ってた」と答えました。
恋人・ダグが家に来ました。シャルロッテは兄が離婚したことを告げ、一時的にここに身を寄せていることを言って「泊められなくてごめんね」と謝ります。
ダグを見送って戻ると、兄・ヘンリックはダグとシャルロッテに焼きもちをやいていました。どうあがいても世間に公表できる仲ではない2人は喧嘩を始め、その後に仲直りの激しいセックスに溺れます。
「一緒にいたい」と兄に言うと、ヘンリックは無言で出ていきました。そのまま、ヘンリックは戻ってきませんでした。
ダグとの恋人の生活が戻りますが、シャルロッテは兄・ヘンリックからの連絡を待っていました。携帯電話を気にするシャルロッテに気づいたダグはメールをチェックし、「私の中へ来て」という文面を問い質します。
ちゃんと説明しろと言いながらダグはシャルロッテを殴り、泣くシャルロッテを見てダグは理解しました。
シャルロッテは深夜の雪道を、泣きながら家に帰ります。
春になりました。
シャルロッテは大学に入学し、学生生活を送っています。
電車の中で久しぶりにマルテに会いました。マルテは赤ん坊を出産しており、ベビーカーに連れています。
久しぶりにマルテと会って、以前のように笑顔で話せたシャルロッテは、幸福な気持ちになりました。
母・アンナには新しい恋人ができており、家を引き払って新生活を始めます。ヘンリックと待ち合わせをしたものの出発しなければならない母に代わり、シャルロッテが留守番を買って出ます。
荷物を運び出し、何もない部屋にヘンリックが来ました。ヘンリックとシャルロッテは久しぶりの再会にハグをしますが、お互いにまた関係が始まりそうな予感も感じていました。

みんなの感想

ライターの感想

「エロティック」「エロティシズム」といううたい文句があるが、多分に「文学的要素の高い」作品。
確かに性描写はある。が、エロいというより「美しい」。
そしてこの作品の根底にあるのは近親相姦よりも「家族の愛」。
異父兄妹が知り合ううちに、相手も家族の愛に恵まれなかったと知ったことから深みにはまっていく。
ひとつ厄介な点が。兄・ヘンリックは離婚したのだが、その原因が不明。
不和な感じではなさそうだったのに、突然の離婚宣言には吃驚した。
ラストは再会してハグして終わり。「兄妹としてけじめをつけて接する」「やっぱり肉体関係に戻る」どっちにも取れる。
判断は観客に任せていると思われる。

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