「娚(おとこ)の一生」のネタバレあらすじ結末

娚の一生の紹介:2015年2月公開の日本映画。西炯子の同名コミックを、榮倉奈々&豊川悦司主演で映画化した大人向けラブストーリー。仕事を辞め祖母の田舎の一軒家で暮らし始めた女性と、彼女の元に転がり込んだ歳の離れた大学教授との同居生活を描く。

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予告動画

娚(おとこ)の一生の主な出演者

堂薗つぐみ(榮倉奈々)、海江田醇(豊川悦司)、秋本岬(安藤サクラ)、園田哲志(前野朋哉)、今日子(根岸季衣)、小夜子(濱田マリ)、民夫(徳井優)、坂田佳代(木野花)、富岡春美(岩佐真悠子)、下屋敷十和(紺野千春)、富岡まこと(若林瑠海)、信夫(坂口健太郎)、中川俊夫(向井理)

娚(おとこ)の一生のネタバレあらすじ

【起】- 娚(おとこ)の一生のあらすじ1

堂薗つぐみは、祖母・下屋敷十和のことが幼い頃から好きでした。弟が生まれる時も、つぐみは十和宅に預けられていました。
十和は夫を亡くした後〝工房・とわ〟で染色業を営んでいました。子ども時代のつぐみは、その十和の仕事ぶりを見ていました。
東京のIT企業でばりばり働くようになったつぐみは、妻子持ちの男性・中川との恋愛に疲れて仕事を辞め、鹿児島県の鶴水(つるみ)にある祖母・十和の元に身を寄せます。
身体を壊して厚生年金病院に入院した十和の面倒をみていたつぐみでしたが、十和が他界して親族による葬儀が終わると、ぽっかりと空虚な時間が残されました。
祖母・十和の大きな古い屋敷に残されたつぐみは、葬儀の夜、風呂を沸かす気力もなく、誰もいない台所でタオルを絞り、身体を拭きます。
…翌朝、古い家の雨戸を開いたつぐみは、祖母・十和の歯ブラシを見て改めて祖母の死を思い、泣きました。
コーヒーを淹れていると、庭に突然、見知らぬ男がいます。男は「ええ天気ですね。コーヒーもらってええですか」としゃあしゃあと言いました。
誰? と不審に思うつぐみに海江田醇と名乗った男は、自分が角島大学で哲学を教えている教授だと自己紹介します。ついでのように「ゆうべから『離れ』にいます」と付け足しました。
海江田は祖母・十和から、離れの鍵を貰っていました。つまりは…年下の愛人?
十和は昔、角島大学で染色を教えており、海江田はその時の学生でした。
実は弟が生まれるからとつぐみが預けられている頃、干した染色の布の合間で祖母・十和を海江田が抱きしめていたのですが、つぐみはそんなこと知りません。海江田もはっきり言いません。「鍵はもろてる。そういうことや」で説明は終わりです。
「食事は離れのキッチンで自炊するからお構いなく」と言って去る海江田を、つぐみは唖然として見送るしかありませんでした。
とは言うものの、眼鏡を忘れて行った海江田は料理ができず、翌朝、なんとなくつぐみと海江田は食卓を囲みます。
「君、味噌汁上手や。味ちょっと濃いけど」と言われつつご飯のお代わりを要求する海江田を、つぐみはどう扱ったらよいのか戸惑いました。
そこへきて突然、海江田から「乳見た」発言が出て、吃驚仰天です。独りだと思って台所で濡れタオルで身体を拭くつぐみを、海江田はばっちし見ていました。「出てたら、見るがな、お乳」発言に、つぐみはがびーんとショックを受けます。 この映画を無料で観る

【承】- 娚(おとこ)の一生のあらすじ2

その後洗濯機の中にトランクスを見つけたつぐみは、「これ」と返しに行きますが「ぱしゃぱしゃで、ええですよ(洗えという意味)」といなされ、文句を言おうとすると「仕事の邪魔せんとって」と返されます。完璧に海江田のペースです。
自分よりも親子ほどの年の違う相手に、つぐみは翻弄されっぱなしでした。
田舎町なので、つぐみの祖母の離れに住む海江田の存在は、あっという間に町の人の知るところとなります。
会う人ごとに誰かと訊かれてつぐみは困るのに対し、海江田はぬけぬけと「結婚する予定ですねん」と言いました。つぐみの母・今日子にまで、そう言う始末です。
つぐみが噛みついても「『予定』と言うとるやないか(決定事項とは言ってない)」とかわされます。
海江田は一日中、家の離れで何かしら書き物をしていました。訊くと、大学は夏休みでした。
「食事と洗濯はつぐみ」「海江田は薪割りと風呂担当」ということにして、つぐみと海江田の奇妙な同居生活が始まります。
「君、そこそこ綺麗やのに、手入れしてへんな」「練習や思うて、僕と恋愛してみぃひん」と言う海江田に対し、つぐみは「頭湧いてんのかオヤジ」と毒づきました。
東京からつぐみの親友・岬が遊びに来ました。つぐみと不倫相手・中川との関係を知る岬は、海江田にずけずけと質問します。結果、海江田は京都生まれ京都育ち、独身、一度も結婚したことがないと分かりました。海江田は「なんなら戸籍謄本見せましょか」と言います。
海江田と意気投合した岬は、恋人・小峰との結婚が決まったとつぐみに報告した後、別れ際に海江田とのことを「何かのご縁かも」と耳打ちして去りました。
岬の告げ口(?)で、つぐみが不倫の後遺症で苦しんでいることが海江田にバレます。
鏡を見ておしゃれする気になったつぐみはネックレスをつけますが、買い物や幼馴染みの市会議員・園田のホームページ作りに奔走しているうち、ネックレスをなくしました。
ネックレスをなくしても落胆せず、自分を負け犬呼ばわりしたつぐみに、「君は自分を大事にしなさすぎじゃ」と怒った海江田は、雨の中を角島川までネックレスを探しに行きます。
ずぶぬれで帰ってきた海江田の靴下をぬがせたつぐみは、海江田に抱きつかれました。気づくと、首にネックレスがかかっています。探してきてくれたのです。
「どうして私なんかのこと」と言うつぐみに「その『私なんかのこと』という言い方が問題なんや」と指摘する海江田は、園田ら地元の人たちとも上手く溶け込みました。

【転】- 娚(おとこ)の一生のあらすじ3

四十九日の法要の日、親族の集まる席で海江田がつぐみとの同棲発言と、結婚宣言をします。
寝耳に水の親族を前に、つぐみを「ええ女やからです」「恋なので仕方ありませんでした」と照れもせず言う海江田に、つぐみはひっくりかえり、親族は盛り上がりました。
甘い言葉を吐きはするけれど、猛烈にアプローチしてくるわけではない海江田の本心を、つぐみは図りかねます。
そんな時、海江田宛てに「海江田小夜子」という差し出し人から手紙が来ました。小夜子を妻だと思ったつぐみは、手紙を盗み見ようとします。
その現場を見られたつぐみは「手紙、読んでもええよ」と言う海江田に対して腹を立てて、後ろを向いて座った海江田の背中を蹴りました。蹴られた海江田は「なんで?」と言います。
つぐみはやっと、気持ちのもやもやが嫉妬だと気づきました。
手紙の差し出し人はもう30年以上会っていない、戸籍上の義理の姉からで、手紙の内容は「育ての親が半月前に死んだという知らせ」でした。
つぐみ宅に、ある日突然5歳の少年・富岡まことが現れます。母・春美は遠縁のシングルマザーで、祖母・十和に金を借りたことのある女性でした。
海江田は母・春美が捨てたのだろうと言い、厳しくしつけます。つぐみは優しく接しました。
海江田は、母親が戻って来るという希望を早いうちに諦めさせなければと言います。
1週間経過しても戻って来ない母・春美を探して、少年・まことが家を出ました。慌てて探した海江田は、見つかったまことを叱りつけながらも、強く抱きしめます。
その後、迎えに来た母・春美と帰るまことに、海江田は宛名を書いた大量の葉書を渡し「何かあったらこれを出せ」と言いました。まだ字が書けないというまことに「じゃあ、元気やったら○を書け」と告げます。
まことの乗るタクシーを追いかけながら、つぐみと海江田は手を振り、まことも泣きながら手を振り返しました。
母・今日子が、つぐみと海江田の仲を偵察に訪問します。つぐみは母に、会社を辞めた報告をしましたが、母はとうに気づいていました。
母・今日子は「早く籍を入れろ」とせっつき、つぐみは焦ります。「だってまだ(肉体関係もないのに…)」と言うつぐみに対し、海江田は横で「僕はいつでも準備できてるんですけどね」と添えます。
さらに海江田は祖母・十和宅を「なんだったら僕が買いましょか」と言いました。母・今日子はスキップしながら帰ります。

【結】- 娚(おとこ)の一生のあらすじ4

どれだけ本気なのか分かりかねていたつぐみも、ようやく海江田の言っていることが本気らしいと気づきました。つぐみも海江田に心を開きます。
そして海江田のノートの奪い合いをして倒れ込んだ時、海江田はつぐみの足の爪先にキスをし、そのまま2人は身体を重ねます。
海江田は「京都、行こか」とつぐみを誘いました。
つぐみと海江田は、京都にいる姉・小夜子夫婦を訪ねます。30年ぶりに会う姉・小夜子は海江田をつくづくと見た後「おじさんになってる」と言いました。
海江田は身よりのない子どもで、資産家の娘だった義理の母が引き取って育てました。それが戸籍上の義理の母です。
しかし海江田が高校2年の時に母に求婚する人が現れ、遠慮した海江田はそのまま家を出ました。親子関係に敏感な海江田は、それ以来、姉や母とは会っていませんでした。
姉・小夜子は海江田に寄り添うつぐみを見て安心します。
海江田も「人間関係に疲れていた」「もう人を好きになることはないと思っていた」と言いました。十和とのことは片思いだったようです。
やっと海江田とつぐみの思いが通じた矢先、つぐみの不倫相手・中川が訪ねてやって来ました。「離婚が成立したら、結婚してくれ」と言います。
海江田は中川と庭先で取っ組み合いのけんかを始め、中川は失神しました。驚いたつぐみは中川に付き添って病院まで行き、眼窩底骨折で中川はひと晩入院します。
病室で改めてプロポーズする中川に「私はあなたとは結婚しません」と断ったつぐみは帰宅しますが、海江田がいなくなっていました。
その頃、海江田は競艇場にいたのですが、競艇場のベンチの木の隙間に〝離れ〟の鍵を落としてしまっていました。
強い台風18号が鹿児島を襲います。近所の佳代おばあちゃんは山の斜面の近くに住んでおり、つぐみは心配してうちへ避難するよう言いました。
佳代をおんぶして移動しますが、土砂降りで転倒します。
そこへ海江田が懐中電灯を持って現れました。佳代を代わりにおぶって歩く海江田を、つぐみは頼もしく思います。
…雑誌に『大人の悩み相談室』のエッセイを書き始めた海江田は、好評です。つぐみとやっと入籍し、祖母・十和宅の表札は「海江田」になりました。
つぐみと海江田のところへ、大きな赤い○を書いたまことからの葉書が届き(母・春美は夜の仕事ではなくパートの仕事を見つけた模様)、2人はそれを眺めながら微笑みました。

みんなの感想

ライターの感想

まさに大人のラブストーリー! 豊川悦司のはまり役です!
見た後、幸福な気持ちになれます。
この海江田、人の悪口を言わない男。
飄々として何を考えているのか判りかねるところはありますが、それもまた謎めいていて、よいではないですか。
ポスターとかDVDのパッケージになっているのは、たぶん「足の爪先にキス」のシーン。
これ、実際はべろべろ舐めてます。エロいです。
田舎の風景も綺麗です。つぐみの住む祖母の家は昔ながらの民家なので、雨戸をあけるのも大変そう。
情緒豊かな日本の景色も楽しめますよ。
劇中で出てくる、少年に葉書を持たせるエピソードは、向田邦子の『字のないはがき』というエッセイからとられています。
戦争で疎開する幼い娘に対し、父は大量の葉書に几帳面な筆で自分あてのあて名を書き、
「元気な日はマルを書いて、毎日一枚ずつポストに入れなさい」
と言って、まだ文字の書けない筆者の妹に持たせた、という話です。
有名なエッセイで短文なので、興味があれば読んでみてください。

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