「愛のむきだし(ディスク1)」のネタバレあらすじ結末

愛のむきだし(ディスク1)の紹介:2009年公開の日本映画。園子温監督の代表作。3時間57分に及ぶ純粋かつ壮絶な恋愛叙事詩&謎の新興宗教団体に脅かされる少年少女の愛と闘いを濃密に描く前編。親から愛を得られなかった若者3人が走った世界とは!?

予告動画

愛のむきだし(ディスク1)の主な出演者

本田悠〔ユウ〕(西島隆弘)、尾沢洋子〔ヨーコ〕(満島ひかり)、コイケ(安藤サクラ)、カオリ(渡辺真起子)、本田テツ(渡部篤郎)、タカヒロ(尾上寛之)、ユウジ(清水優)、先輩(永岡佑)、クミ(広澤草)、ケイコ(玄覺悠子)、ユウの母(中村麻美)、コイケの父(板尾創路)

愛のむきだし(ディスク1)のネタバレあらすじ

【起】- 愛のむきだし(ディスク1)のあらすじ1

〔Chapter1 ユウ〕
少年・ユウの両親は敬虔なクリスチャンです。母は小学生のユウに「マリア様のような人を見つけて」とマリア像を手渡し、病死しました。
母の死後、神父となった父・テツを、教会に住むユウは尊敬し慕います。母の言葉も忘れないユウは、自分のマリアを見つけるのが夢でした。
しかしある時、父・テツに露出の多い女性・カオリが接近します。カオリは連日教会に通い詰め、短期間で洗礼を受けた後、テツに迫り体の関係を持って結婚を迫りました。(注:カトリックでは神父の結婚は認められていない)
テツは家を買いカオリとユウと暮らしますが結婚は難しく、3か月後カオリはスーパーのレジ店員と駈け落ちします。

【承】- 愛のむきだし(ディスク1)のあらすじ2

抜け殻になった父・テツは変貌し、高校生になったユウに罪の懺悔を要求しました。罪を思いつかないのは傲慢だと父は不機嫌になります。悩んだユウは無理に罪を思い起こしました。
父・テツが家を出て教会に戻り、独り家に残されたユウは、父に懺悔するために教会に通います。
懺悔をするためにユウは罪を作ろうとしました。それほどまで、ユウは父の愛を失いたくなかったのです。
長髪のタカヒロ、モジャ頭の先輩、金髪のユウジの3人の悪友ができました。ユウの事情を聞いた3人は、盗撮を教える格闘教室を紹介し一緒に通います。
盗撮の懺悔をして父・テツに殴られたユウは喜びました。神父・テツが「父親」に戻った瞬間だったからです。

【転】- 愛のむきだし(ディスク1)のあらすじ3

〔Capter2 コイケ〕
コイケは黄緑色のセキセイインコを連れた10代の少女ですが、いずれも胡散臭い17の職業を持ちます。
敬虔なクリスチャンの父を持つコイケは、父から暴力を受けて育ちました。脳梗塞で倒れた父の陰茎を切り取ったコイケは少年院に入れられ、院から出た後に言い寄られた男子生徒や同級生を血祭りにあげます。
新興宗教ゼロ教会に入り初めて居場所を見つけたコイケは、教団に尽力しました。
コイケが目をつけたのがユウ一家でした。ユウの父・テツは教会の神父で信者も多く、ユウ一家を取り込めばその地域の信者をすべて手に入れられると考え、盗撮するユウを動画におさめ、動向を探るうちユウを意識し始めます。

【結】- 愛のむきだし(ディスク1)のあらすじ4

〔Chapter3 ヨーコ〕
女にだらしないヨーコの父は、幼少期から暴力を振るいます。父の女の中でヨーコはカオリと意気投合し、カオリはヨーコを娘と言い、ヨーコはカオリを友達と思いました。
高校生になったヨーコに、父が性行為を強要します。ヨーコは抵抗し未遂に終わりますが、男性不信に陥り男は敵だと思いました。
カオリは昔の男・テツ(ユウの父)の所へ戻り、ヨーコはカオリと同行しました。
…運命の日。悪友との賭けに負けて「女装して女にキスしろ」と強要されたユウは、出会ったヨーコをマリア様だと思いキスします。サソリと名乗ったユウにヨーコは恋をしますが、後日2人は意外な再会をしました(ディスク2に続く)。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は、西島隆弘演じる主人公のユウが、父親からの愛を感じたいためにわざと叱られようと、色々な罪を犯していく場面が前半に繰り広げられています。
その中でもユウが最終的にはまって、極めていく罪が盗撮で、盗撮の師匠の手ほどきを受けて、カメラを片手に女性のスカートの中を盗撮していきます。ユウの盗撮方法は次第にエスカレートしていき、現実にこんなことできるの?というようなダンスを彷彿とさせるようなアクロバティックなアクションで女性のスカートの下にもぐり込んで女性の下着を盗撮していくのですが、監督は、盗撮という重い犯罪を描くことにおいて、あまり重大な雰囲気に見せないようにあえてアクロバット的な技を使って盗撮するように演じさせたそうです。そうすることで現実離れした、普通考えるとありえない印象をあえて与えて、盗撮の印象を軽くするように演出したそうです。

ライターの感想

ユウやヨーコ、その家族に介入していくコイケは作品の鍵を握る人物なのですが、その性格や風貌、雰囲気の持つ独特な不快感は、この映画の雰囲気の根幹になっているようにも感じます。
映画の前半はポップな印象で進んで行き、コイケはコメディタッチな表現のアクセントにもなっていますが、途中から一転して怖さと違和感にあふれるキャラクターとして変貌。世界が徐々に悪い方向に変わっていくことを感じさせ、見ていると背筋がゾクゾクしてきます。単純に気持ちが悪いだけではないこのキャラクターは必見です。コイケを演じる安藤サクラの独特な演技と存在感に大きなインパクトがあります。

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