「泣き虫ピエロの結婚式」のネタバレあらすじ結末

泣き虫ピエロの結婚式の紹介:2016年公開の日本映画。見習いピエロのヒロインと余命わずかな青年との恋を描く、実話がベースのせつないラブストーリー。志田未来が笑顔を絶やさずに病気の恋人を励まし続けるヒロインを好演。「獣電戦隊キョウリュウジャー」で人気を博した竜星涼が相手役を演じる。

予告動画

泣き虫ピエロの結婚式の主な出演者

芹澤佳奈美(志田未来)、秋山陽介(竜星涼)、鈴鹿晴彦(高橋洋)、芹澤満男(おかやまはじめ)、芹澤佳子(岩橋道子)、秋山洸一(佐藤恒治)、秋山玲子(粟田麗)、稲葉真紀(新木優子)、勝俣忍(螢雪次朗)

泣き虫ピエロの結婚式のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①人工透析を受ける陽介は独りで生きる選択をしていたが、どんな時にも笑顔を絶やさない佳奈美と恋をし、生きたいと思うようになる。 ②症状の悪化に気づいた陽介は結婚をあきらめようとしたが、佳奈美の要望で式を挙げる。陽介は50日後に亡くなり残された佳奈美だが、結婚生活に満足していた。

【起】- 泣き虫ピエロの結婚式のあらすじ1

神奈川県秦野市。
若い女性・芹澤佳奈美はクラウンになることを夢見て、女性師匠の下について修業しています。
クラウンとは道化師のピエロに似た格好をした人のことで、仕事は「人を笑わせること」でした。
佳奈美はまだ修業を始めて3か月です。ジャグリング(お手玉みたいに放ったものを受け取る技。佳奈美はボール3つをジャグリングしている)もまだおぼつかなく、佳奈美は病院の近くにある公園で、毎日練習をしていました。
若い男性・秋山陽介が通りがかりにそれを見かけます。その時はまだ互いに面識もなく、陽介は佳奈美が声を掛けてきた少年を笑わせるのを見て、思わず笑顔になりました。

ある休みの日、佳奈美の親友の女性・稲葉真紀が仲間たちとともに、バーベキューに行きます。その日の午前、ひと仕事終えた佳奈美も合流しました。
バーベキューは友人たちが集まった、おおぜいの人が参加するものです。そこで佳奈美は、陽介と出会います。
陽介の方は佳奈美が公園で練習する女性だと気づきましたが、佳奈美は陽介を知りません。公園は高台になっており、陽介はいつも見上げて佳奈美を見ていたので、佳奈美の方からは陽介が見えませんでした。
陽介はわざと意地悪な言葉をかけ、佳奈美に芸を披露するように言います。
佳奈美はジャグリングをしましたが、手元に集中するあまりに後ろに移動し、バーベキューの台を倒してしまいました。転げた佳奈美に、とっさに陽介が駆け寄ります。
パーティが終わった後、片付けをする佳奈美は、失敗にへこんでいました。
「お前見ててあきねーわ」と言うと、陽介は佳奈美が逃げずにやったことを認め、足を痛めた佳奈美をおんぶします。
後日、真紀が佳奈美の家に遊びに来ました。季節は夏で、真紀はモモを手土産に持ってきます。佳奈美の母・佳子は冷えたスイカを真紀に出します。
佳奈美がさりげなく陽介のことを聞くと、真紀は「やめといたほうがいい。陽介は顔がいいからもてるけど、長続きしたことがない」と警告します。

いつものように公園で練習する佳奈美に、背後から陽介が声をかけてきました。
「さっきから見てるけど、全然うまくなんねえな」と言った陽介は、なんだかんだで佳奈美の練習に付き合います。
途中の休憩で水を飲む佳奈美は、陽介にも水を飲むように言いますが、陽介は口にしませんでした。水分を摂らないと熱中症になると佳奈美が注意しますが、それでも飲みません。
陽介は佳奈美になぜクラウンになりたいのか聞きました。

【承】- 泣き虫ピエロの結婚式のあらすじ2

クラウンにはモットーがあると言った佳奈美は「All for you,it's my pleasure(あなたの喜びは、私の喜び)」と答えます。みんなを笑顔にさせたいからクラウンの仕事をするのだと答えました。
その日、陽介はずっと佳奈美の練習をみます。

2日後。
佳奈美は陽介に連絡を取ろうとしていましたが、着信が無視されていました。佳奈美はあせります。
その頃、陽介は秦野赤十字病院にいました。主治医の鈴鹿晴彦医師に、2日前に病院をさぼったことを注意されます。
陽介は自宅のアパートから片道1時間かけて、週3回、人工透析を受けていました。一生、透析を受け続けなければなりません。
陽介の仕事場に真紀が現れると、佳奈美が陽介と連絡が取れずに心配していると言います。真紀と陽介は同じ高校出身で、真紀は陽介の病気のことを知っていました。
病気のことを話したかとあせる陽介に、真紀は「佳奈美に話していない」と言います。
陽介はいつも女友達には、真っ先に自分の病気のことを話すそうです。そうやって陽介はガードを張っているように生きてきました。
佳奈美には病気のことを告げていないと知った真紀は、陽介に「あの子が病気のことを知ったら着信がゼロになると思う?(今までの女友達はそうだったようだ)着信が倍になるよ? そういう子なんだよ」と言います。

陽介は透析の時、透析仲間の中年男性・勝俣忍と隣同士になることが多くありました。透析を受けている間はすることがなく、世間話をして過ごします。
勝俣は独身でした。陽介にそう告げると(北原)白秋の詩を引用します。
『二人デ居タレドマダ淋シ 一人ニナッタラナホ淋シ、シンジツ二人ハ遣瀬無シ シンジツ一人ハ堪ヘガタシ(ふたりでいたれど まださびし ひとりになったら なおさびし、しんじつふたりは やるせなし しんじつひとりは たえがたし)』
二人でいても淋しくて切ないが、ひとりでいるのはもっと淋しく耐えがたいものなのだ…という勝俣の言葉は、自分の人生を振り返っての自省の念がこもっていました。
その夜、真紀に呼び出されて居酒屋に行くと、真紀は酔いつぶれた佳奈美を陽介に任せて帰ります。
突っ伏した佳奈美は真紀が陽介に交代していると知らず、陽介のことを好きになったと告白しました。顔を上げて陽介を見て驚きますが、答えてくれと詰め寄ります。

【転】- 泣き虫ピエロの結婚式のあらすじ3

陽介は帰り道、「悪いけどお前とはつきあえない」と言いました。そして自分の左腕のシャツをまくって、肘と手首の中間に耳を当てろと佳奈美に言います。
その部分に耳を当てると、血液の流れる音が大きく聞こえました。陽介は自分の病気を説明します。
昔から腎臓に障害を抱えていること、人工透析を受けていること、肘と手首のその場所は、血液の流れをよくするために動脈と静脈をつなげる手術をしたこと…それを告げた陽介は、「旅行もできず、外食も難しい。水だって計算して飲んでる。制限付きの人生、長生きもたぶんできない。一緒にいていいことなんかない」と言います。
それを聞いた佳奈美は「それくらい、なんでもないよ」と答えました。陽介は「それくらい」に敏感に反応しますが、佳奈美は「好きな人と一緒にいられるんなら、なんでもない」と強く押します。
陽介は二度と連絡してくるなと佳奈美に言いました。佳奈美は走って去ります。

1か月後。
公園に佳奈美の姿を見かけなくなりました。陽介はそれを見ながら、病院へ行きます。
人工透析に出かけた陽介は、勝俣が前日に劇症性心筋炎で緊急搬送され、そのまま他界したと鈴鹿医師から聞かされて絶句しました。メモが残されていましたが、乱れていて読めません。
その日陽介がアパートに帰ると、真紀と佳奈美が待っていました。
佳奈美はこの1か月、自動車免許を取得していたそうです。
「これであなたをいつでも送り迎えできます」と言い佳奈美は、絶対に陽介のことをあきらめないと宣言しました。
陽介が自分はいずれ死ぬのだと言うと、佳奈美は追いかけて陽介に馬乗りになり、「死ぬなんて言うな」と言うとぼろぼろ泣きます。
陽介は「泣き虫は嫌いなんだよ」と言いながら佳奈美を抱きしめました。2人は付き合い始めます。

佳奈美は宣言通り、病院への送り迎えを車でしました。陽介も佳奈美のジャグリングの練習に付き合います。
綺麗な庭園に陽介を連れて行った佳奈美は、ここで結婚式を挙げたいと催促しました。「あせんなよ」と言いながら、陽介は結婚指輪を出して膝をつき、「結婚しよう」とプロポーズします。
指輪のサイズはぶかぶかでした。それを指に嵌めて眺めながら、佳奈美は陽介に「一緒に生きようね」と言います。

【結】- 泣き虫ピエロの結婚式のあらすじ4

佳奈美の両親に陽介が会いに行きました。父・満男もカチコチに緊張しており、陽介と満男は黙ってお辞儀し合うだけです。
陽介の両親にも佳奈美はあいさつにいきます。
内輪だけの小さな結婚式を挙げるつもりでした。
挙式前日、佳奈美のクラウンの大道芸を見に行った陽介は、その場で倒れます。
病院に運び込まれた陽介は意識が回復したものの、入院を余儀なくされました。結婚式は延期になります。
鈴鹿医師は佳奈美に、陽介に血流障害が出ていると言いました。血管が詰まりやすくなっており、最悪の場合、両足を切断するオペが必要かもしれないと言います。
佳奈美は動揺しますが「それくらい大丈夫です」と答えました。病室に戻ると、婚姻届を書いてくれと陽介に置いていきます。
陽介は届にサインしようとして、字が乱れてうまく書けないことに気づきました。指先を見ると、爪の根元が黒ずんでいます。血が通いにくくなっているのです。
検査の結果、陽介の体力は低下していて手術もできないと判明しました。
陽介は結婚を辞めると言いだします。ひとりにしてくれと言われて、佳奈美は真紀を見て泣きました。
真紀は佳奈美を慰めながら「あんたに、とにかく笑顔でいてもらいたい」と言います。それを聞いた佳奈美は、考えます…。

真紀たちが病室に乗り込んで、陽介を庭園まで連れて行きました。そこにはウェディングドレス姿の佳奈美と親族、友人たちが待っています。
佳奈美は「今度は私からプロポーズする」と言いました。一部始終を録画しており、もし断られたらすっぱりあきらめて、「世紀のプロポーズ作戦、失敗」というタイトルでYou Tubeで流す、そうすれば世界の人が笑ってくれると言います。
陽介は「泣いているヒマなんてないくらい、たくさん思い出を作ろう」と答えました。
佳奈美と陽介は、結婚式を挙げます。
陽介は佳奈美に、いつから自分を好きだったか質問しました。佳奈美がバーベキューの日からと答えると、陽介は自分の方が先だったと告げます。
透析に向かう日はいつも憂鬱だったけれど、公園で佳奈美を見かけた日から楽しみに変わった…そう告げた陽介は、いつか佳奈美が自分の分身だと言って渡したクラウンの赤い鼻を持っていました。いつも身につけていたそうです。
陽介はそれを佳奈美の鼻につけました。佳奈美は笑顔になります。

佳奈美と陽介が夫婦でいられた時間は50日間でした。
臨終の時も、陽介は赤い鼻を持っていました。それに気づいた佳奈美は泣きます。
葬儀を終えてからも、佳奈美は陽介の部屋に住んでいました。
そこへ鈴鹿医師が現れ、「昨日病院に届いた」といって紙袋を置いていきます。
中を開くと、結婚指輪でした。指輪の裏には「All for you,it's my pleasure(あなたの喜びは、私の喜び)」と彫られています。
佳奈美が指輪を嵌めると、やはりぶかぶかでした。ぶかぶかの指輪を見ながら、佳奈美は涙を流しつつ微笑みました。

(エンド後)〝この物語は実話をもとにしたフィクションです。〟

みんなの感想

ライターの感想

切ないけれども、見た後、あたたかい気持ちになれる作品。
もうタイトルからしてネタバレになっちゃってるけど…そう、結婚式を挙げますよ(笑)。
もうある程度ストーリーが読めてしまうのはいたしかたがない。
でもそれを上手にまとめているので、不快にも思わず見られる。
主人公の、絶やさない笑顔がいい。

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