「美女と野獣 (2017年)」のネタバレあらすじ結末

美女と野獣 (2017年)の紹介:2017年製作のアメリカのミュージカルファンタジー作品で、1991年製作の同名のディズニーアニメ映画を実写化したラブロマンス。監督を務めたのは「ドリームガールズ」や「シカゴ」で知られるビル・コンドンで、進歩的な考えを持つヒロインをエマ・ワトソンが演じた。フランスの田舎町に住む娘が古城に住む野獣と出会い、やがて愛を深めていく。

予告動画

美女と野獣 (2017年)の主な出演者

ベル(エマ・ワトソン)、野獣(ダン・スティーヴンス)、ガストン(ルーク・エヴァンズ)、モーリス(ケヴィン・クライン)、ル・フウ(ジョシュ・ギャッド)、ルミエール(ユアン・マクレガー)、コグスワース (イアン・マッケラン)、ポット夫人(エマ・トンプソン)、チップ(ネイサン・マック)、マダム・ド・ガルドローブ(オードラ・マクドナルド)、マエストロ・カデンツァ(スタンリー・トゥッチ)、プリュメット(ググ・バサ=ロー)、アガット(ハティ・モラハン)

美女と野獣 (2017年)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

舞台はフランスの近世。ある城に美しいものを愛する若く傲慢な王子が住んでいた。王子は夜な夜な豪華絢爛なパーティを城で開き、人々は美しいピアノとアリアの旋律に乗りながら華麗なダンスを踊っていた。そんなある日、激しい嵐の中一人の醜い老婆が城を訪れ、王子に慈悲を求めこう言った。「寒さをしのがせてくださったら、一輪のバラを差し上げましょう」。しかし、王子は老婆に慈悲を示すどころか、招待客とともに老婆を笑い、その願いを断ってしまう。すると、老婆はたちまち姿を変え、まばゆい光に包まれた美しい魔女へと姿を変える。招待客が老婆の変貌に恐怖し逃げる中、魔女は王子と召使いたちと城に恐ろしい呪いをかける。王子は角が生え厚い体毛に覆われた恐ろしい野獣に、召使いたちは皆家財道具に姿を変えられ、美しかった城の装飾は黒色の恐ろしいものへと変えられ、城は年中雪に閉ざされるようになってしまう。魔女は城を去る前に、野獣に魔法がかけられた品々を置いていく。それは、見たいと望むものの現在の姿を映し出す魔法の鏡、行きたいと望む場所へと連れて行く魔法の本、そして一輪の赤いバラの三つだ。この赤いバラが散ってしまえば、呪いを解くことは永遠にかなわなくなってしまう。呪いを解く方法は傲慢な王子が誰かを愛し真実の愛を知ることだが、深い雪に閉ざされた城を訪れる女性は一向に現れず、バラの花びらは少しずつ散って行くのだった。

【起】- 美女と野獣 (2017年)のあらすじ1

王子が野獣に姿を変えられてから時が経ち、バラの花びらも残り数枚となったときのこと。城からそれほど遠くない田舎の村にベルという名の美しい娘が住んでいました。無類の本好きで外の世界に興味を持つベルは、保守的な村の中では変わり者扱いをされていました。同年代の娘たちはそろそろ結婚を考えているというのに、ベルはオルゴール職人の父モーリスと愛馬のフィリップと暮らす日々を続けていました。そんなベルにしつこく言い寄るのは、美男子ではあるものの極度の自惚れ屋のガストン。村の女たちはガストンにぞっこんでしたが、ベルは粗野で乱暴者のガストンにうんざりしていました。

そんなある日、父モーリスが愛馬のフィリップとともに行商に出かけることとなりました。ベルはお土産に大好きなバラの花をねだり笑顔で父を送り出しますが、翌日家に帰ってきたのはフィリップだけでした。父を心配するベルはすぐにフィリップにまたがり父を追いますが、たどり着いたのは6月だというのに雪と氷に覆われた古城でした。恐る恐る真っ黒な場内に入ったベルは、牢に閉じ込められた父の姿を見つけました。すると、暗闇の中から城の主と思しき人物が現れましたが、その正体は恐ろしい姿をした野獣でした。その姿に一瞬驚いてしまうベル。野獣の話によれば、父モーリスは城のバラを盗もうとしたといいます。モーリスはベルのお土産のためにバラを摘もうとしたのです。事の経緯を知ったベルは父の身代わりに牢に入ることを決め、自由の身になったモーリスは村の人々に助けを呼ぶために急いで城を後にするのでした。

野獣はそんな父娘の姿に呆れすぐに姿を消してしまいましたが、囚われの身となったベルの前には家財道具となった召使いたちが現れ、すぐにベルを牢から解放し客室へと案内しました。言葉を話す道具たちにひどく驚いたものの、彼らの心からのもてなしにベルは徐々に笑顔を取り戻していきました。金の燭台のルミエール、置き時計のコグスワース、ティーポットのポット夫人とその息子でティーカップのチップ、羽ほうきのプリュメット、洋服タンスのマダム・ド・ガルドローブ、その夫でハープシコードのカデンツァ…ベルを手厚くもてなす一方で、彼らはベルこそが呪いを解く運命の女性と考えていました。

燭台のルミエールは早速ベルと夕食をともにするよう野獣を説得しますが、野獣の乱暴な誘いにベルは拒否感を示し、飢えた方がマシとまで言い切ってしまいます。ポット夫人に「ご主人様を見た目で判断しないで」となだめられるものの、ベルはどうしても野獣の乱暴な態度に耐えられずにいました。結局、ベルは一人で夕食を食べることになりましたが、そこでもルミエールらはベルに最高のもてなしをしようとテーブルで豪華絢爛な踊りと歌を披露します。ベルはハイテンションな召使いたちのもてなしに再び笑顔を見せるのでした。

夕食後、召使いたちから近づかないように言われている塔にベルは好奇心から行ってしまいます。その塔はベルの部屋がある塔よりもさらに闇に包まれ古ぼけていましたが、ベルはそこでガラスケースに入れられた一輪の赤いバラを見つけます。その美しさにベルが見とれていると、そこに野獣が現れ無断で塔に立ち入ったベルに激しい怒りをぶつけてきました。あまりにも乱暴すぎる野獣の態度に堪え兼ね、ベルはフィリップに乗って城を出て行ってしまいます。

【承】- 美女と野獣 (2017年)のあらすじ2

しかし、真夜中の道を走っていると、ベルは狼たちに取り囲まれ絶体絶命の危機に陥ってしまいます。すると、そこに野獣が現れ狼たちを次々と追い払って行きました。狼たちは皆野獣を恐れ去って行きましたが、野獣は乱闘の中で深傷を負ってしまっていました。ベルはそんな野獣を城に連れ帰り、介抱するのでした。

一方、ベルの父モーリスは村に戻ってベルが野獣の住む城に囚われていると助けを求めますが、人々はモーリスの話を信じようとせず、笑い者にするばかり。そんな中、ガストンがモーリスに手を差し伸べ、ベルの救助を買って出ました。ガストンはベルを助けてモーリスに恩を売り、ベルと結婚しようという魂胆でいましたが、野獣の古城に繋がる道は見つからず、その上ガストンの横暴な態度に呆れたモーリスからはベルとは結婚させないとまで言われてしまいます。これに怒ったガストンはモーリスを殴り森の大木に縛りつけ、狼たちに食われてしまえと冷たい言葉をかけその場を去ってしまうのでした。

ところが、一人きり置いていかれたモーリスの前に意外な人物が現れました。それは、村で物乞いをしている独身女のアガットでした。アガットはモーリスの縄をほどき、さらに傷ついたモーリスを介抱します。二人はそのままともに村に戻り、ガストンのひどい仕打ちを人々に伝えるのでした。

一方城では、野獣を看病する中でベルは召使いたちから野獣の過去を教えられていました。野獣は幼い頃に母を亡くしており、それ以来無慈悲な父親によって育てられたといいます。野獣がどんどん傲慢になっていくのを止められなかったことに召使いたちは責任感を感じていました。一方、ベルはその話を聞いて野獣と自分との意外な共通点を見出していました。ベルも幼い頃に母と死に別れていたのです。

ベルの看護のかいがあって野獣はほどなく回復し、ベルとたわいもない会話をするようになります。その会話から、ベルは野獣が高い教育を受け、かつては多くの本を読んでいたことを知ります。野獣はベルが本好きであることに気づくと、城の図書室へとベルを連れて行きました。読んだことのない本に囲まれ、笑顔を抑えられないベル。そんなベルに指摘され野獣も再び本を読むようになり、読書という共通点を得た二人は徐々に距離を縮め、場内の庭園を散歩する仲にまでなります。

散歩の最中、野獣が召使いたちがわがままで乱暴な自分を恐れていると申し訳なさそうに告白すると、ベルもまた変わり者扱いされていた村での日々を語り出しました。心のどこかで孤独感を覚えていることもまた二人の共通点だったのです。そして、ベルとともに庭園を見渡すと、野獣はこれまでと景色がまるで異なっているように見えていることに気づきました。これまで雪深い殺風景にしか見えなかった庭園が、美しい雪景色へと姿を変えていたのです。ベルとの交流で、野獣の心に確かな変化が生まれつつありました。

【転】- 美女と野獣 (2017年)のあらすじ3

ある日、野獣はベルに魔女が残した魔法の本を見せます。望めばどこにでも行けると聞いたベルは、自らの出生地であるパリを心の中に強く思い浮かべました。すると、次の瞬間、二人はパリの寂れた風車小屋の中の部屋に移動していました。その部屋にはすでに誰もいませんでしたが、部屋に残されたものから母が伝染病で亡くなったことをベルは知ります。そして、父モーリスがベルに病気が感染ることのないよう、悲しみの中愛する妻を置いてパリを後にしていたことにも気づくベル。野獣はモーリスを盗人呼ばわりしたことを謝罪し、ベルも母の死の真相に深く心を痛めていましたが、そんな中、ベルは部屋の片隅に赤いバラの形をしたガラガラを見つけます。ベルは幼い自分をあやしたであろうそのガラガラを持って、野獣とともに古城へと戻るのでした。

一方その頃、ベルの父モーリスはアガットとともにガストンのひどい行いを村人に伝えていましたが、逆にガストンは村の人々を言葉巧みに騙しモーリスを精神異常者扱いしてしまいます。モーリスは必死の抵抗をしますが、村の人々はガストンの言葉を信じモーリスを捕まえてしまいます。そしてまもなく、村にはモーリスを施設に収容すべく馬車が到着するのでした。

同じ頃、野獣はベルに思いを伝えるべく、ベルをダンスに誘っていました。思いがけないベルの快諾に動揺しながらも、ルミエールら召使いたちの力を借りて青を基調とした装いに身を包み、ダンスへの準備を進める野獣。一方、ベルはマダム・ド・ガルドローブのコーディネートで美しい金の刺繍が施されたイエローのドレスを着て野獣の前に現れました。ダンスホールはかつての輝きを取り戻し、美しい照明に彩られていました。優雅な音色とともに野獣とベルはワルツを踊り出しました。野獣にとっては久しぶりのダンスでしたが、ベルとともに優美な踊りを披露していきます。

ワルツがフィナーレを迎えると、二人はバルコニーに出て行きました。そこで野獣は自分を愛し、ともに幸せになれる可能性があるかをベルに尋ねました。ベルは野獣に自由の身ではないのに幸せになれないと返答します。ベルも野獣に対して好意的な感情を持ちつつありましたが、それ以上に年老いた父モーリスを心配しており、村に戻りたいと感じていたのです。野獣はそんなベルに魔女が残した魔法の鏡を渡し、ベルは父の今の姿を映すよう鏡に念じました。すると、そこには村の人々に追い詰められる父の姿が映し出されました。父の窮地に心を痛めるベルを見て、野獣はベルを解放することを決意します。そして、いつでも自分を思い出せるように魔法の鏡をベルに託すのでした。ベルは野獣の好意に心を打たれながらも、急いでフィリップに乗り村へと向かって行きました。その後ろ姿をいつまでも眺め続ける野獣。そして、赤いバラの花びらがまた一枚落ちていくのでした。

【結】- 美女と野獣 (2017年)のあらすじ4

街に戻ったベルは村の人々に父モーリスが正常であることを必死に訴えるも、村の人々は野獣を見たというモーリスを精神異常者と見なしていました。そこでベルは魔法の鏡を使い、そこに映し出された野獣の姿をガストンら村の人々に見せました。しかし、かえってこのベルの行為は逆効果となり、ガストンは村の人々とともに恐ろしい野獣を殺すべく討伐隊を結成し、ただちに出発してしまいます。ベルはガストンたちを必死に止めますが、野獣をかばうベルもまた精神異常者とみなされ、父モーリスとともに囚われてしまいました。

ベルはモーリスの協力を得てなんとか逃げ出し、急いで野獣の古城へと向かいますが、すでにその頃には城内では村の人々と召使いたちとの戦いが始まっていました。ポット夫人の熱湯攻撃、カデンツァの鍵盤投げ攻撃、マダム・ド・ガルドローブの体当たりなど、村の人々を相手に奮戦する召使いたち。そんな中、ガストンは城内の奥へと進み、さらにアガットもまた混乱を避け野獣のいる塔へと向かって行きました。

ガストンはついに野獣の元へとたどり着きますが、野獣はベルがいなくなったことを悲しみ無気力になっていました。そんな野獣にガストンは銃弾を放ち、野獣は深傷を負ってしまいました。なんとかガストンから逃れようとする野獣でしたが、そこにベルが現れました。思いがけないベルの帰還に奮起した野獣はガストンを圧倒し、命を奪う寸前まで追い詰めます。しかし、このとき野獣の心の中に人間らしい慈悲の心が蘇り、野獣はガストンの命を奪うことなく、ベルの元へと戻って行きました。しかし、ベルとの再会を喜んだのもつかの間、野獣はガストンから再び銃弾を撃たれ、その場に倒れてしまいます。一方のガストンは勝ち誇った表情を浮かべていましたが、そのときガストンの立っていた橋が崩壊し、ガストンは落下していくのでした。

ベルは死を迎えつつある野獣を必死に励ましていました。そして、愛の言葉も伝えますが、それも虚しく野獣は息を引き取ってしまいます。赤いバラの最後の一枚も落ち、召使いたちは希望を失い悲しみの中に追いやられていました。そのとき、悲しむベルの後ろにアガットが立っていました。アガットはベルと野獣の心が繋がった瞬間を見届け、満足そうな表情を浮かべていました。すると、突然野獣の体が宙に浮き、光を放ち始めました。ベルがその光景に驚いている間に、野獣は蘇生し、そしてかつての人間の姿を取り戻しました。再会に心から喜び合うベルと野獣。同じ頃、城もかつての美しさを取り戻し、召使いたちも人間の姿に戻し、歓喜に沸いていました。

それから月日が経ち、ベルと王子に戻った野獣は村の人々を招きダンスパーティを開きました。マダム・ド・ガルドローブ、カデンツァらの奏でる美しい音色を背景に踊る人々の中でも、ひときわ美しさを放っていたのはベルと王子の優雅なダンスでした。ルミエールら召使いたちも笑顔を浮かべながらダンスを踊り、物語は大団円を迎えるのでした。

みんなの感想

ライターの感想

1991年のディズニー映画も傑作でしたが、本作は登場人物をより深く描き、実写ならではの感動的な場面を作り上げています。特に素晴らしいのは、エマ・ワトソンの演技です。エマ・ワトソン自身、パリ生まれ、読書好きで、進歩的な女性像を体現した女優の一人であり、ベルを演じるのはこれ以上ない配役だったと思います。これまでは「ハリー・ポッターのハーマイオニー」と呼ばれ続けてきたエマ・ワトソンですが、本作は間違いなく彼女のキャリアの新たな代表作となると思います。

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