「陽だまりの彼女」のネタバレあらすじ結末

陽だまりの彼女の紹介:2013年公開の日本映画。“女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1”のキャッチコピーが話題となるなど、女性から絶大な支持を受ける、越谷オサムの同名ベストセラー小説を、松本潤&上野樹里主演で映画化したファンタジック・ラブストーリー。10年ぶりに再会した中学時代の幼なじみの恋の行方をつづる。

予告動画

陽だまりの彼女の主な出演者

奥田浩介(松本潤)、奥田浩介〔中学時代〕(北村匠海)、渡来真緒(上野樹里)、渡会真緒〔中学時代〕(葵わかな)、新藤春樹(玉山鉄二)、田中進(大倉孝二)、峯岸ゆり(谷村美月)、奥田翔太(菅田将暉)、杉原部長(小籔千豊)、奥田祥江(西田尚美)、梶原玲子(とよた真帆)、渡来真由子(木内みどり)、渡来幸三(塩見三省)、大下(夏木マリ)、平岩〔夫〕(駿河太郎)、平岩〔妻〕(安藤玉恵)、潮田アキ(森桃子)、潮田アキ〔中学時代〕(三浦透子)、区役所職員(田中要次)、南藤沢中学校教師〔浩介・真緒の担任〕(野間口徹)、医師(古舘寛治)

陽だまりの彼女のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①広告会社の営業マン・浩介はある日、取引先の会社で中学時代の同級生・真緒と再会する。浩介と真緒は当時思いを寄せ合っていたが、浩介の家の転勤で別れていた。 ②10年振りの再会に引け腰の浩介だが、真緒が変わらず思いを寄せていることを知り、2人は結婚する。幸せな時は短かった。真緒はどんどん痩せていく。 ③真緒は浩介が小3の時に出会ったロシアンブルーの猫で、浩介と一緒に暮らしたくて人間になった娘だった。寿命を迎えた真緒の記憶を皆は失うが、浩介の元には再び真緒が現れた。

【起】- 陽だまりの彼女のあらすじ1

奥田浩介と翔太は、浩介が小学3年生の時に母・祥江に連れられて、電車で江の島の海に遊びに行きました。
そこで浩介は、海辺の岩場の隙間に挟まって動けなくなっている、ロシアンブルーの子猫を見つけます。
電車のマークがついているお守りを猫じゃらし代わりにして、浩介は子猫をひっぱり上げました。その時、右手にひっかき傷ができます。
猫を気に入った浩介は、お守りを子猫の首に提げ、母・祥江と弟・翔太の元に帰りますが、子猫は逃げていってしまいました。
帰りの電車の中で、浩介はジャングルジムにのぼる少女の夢を見ました…。
…奥田浩介は〝日本レイルアド社〟に勤務する、入社2年目の社会人です。独り暮らしする浩介の家には、終電を逃した大学生の弟・翔太がしょっちゅう泊まりに来ました。
「彼女ができたら邪魔なんだよ」と言う浩介を、弟・翔太は「仮定の話なんて、泣けるね」と相手にしません。
会社で気になる女性・光星沙織とエレベーターで会った浩介は、久しぶりに食事に誘いますが、沙織は「結婚することになった」と告げると「遅いですよ」と言いました。エレベーターに乗り合わせた同僚・峯岸ゆりは「隣に誰かいるなんて奇跡よね」と言います。
フロアに行くと先輩の田中が荒れていました。女性に振られてイライラしています。
その田中と一緒に取引先の会社〝株式会社ララ・オロール〟にプレゼンテーションに行った浩介は、中学時代の同級生だった渡来真緒と10年振りの再会をしました。真緒はすっかり洗練された大人の女性になっており、浩介は驚きます。
しかし真緒は同じ会社の上司・新藤春樹と親しげで、浩介は声をかけることができませんでした。帰宅した浩介は、弟・翔太に「誘え」とけしかけられます。というのも…。
…浩介と真緒は、神奈川県南藤沢市の南藤沢中学時代、交際していました。きっかけはマーガリン事件です。
ある日、真緒が浩介のクラスに転校してきました。真緒は転校初日からいきなり、浩介の座席の前まで来て自己紹介する子です。
転校してきたばかりの真緒は学力がなく、里子ということで、クラスの女子の苛めの対象になりました。
ある日、同じクラスの女子・潮田アキがいじめで真緒の髪の毛にマーガリンを塗り、それを見て怒った浩介が、アキの顔にマーガリンを塗りました。
以来、真緒だけでなく、普段おとなしかった浩介も、クラスの苛めの対象になります。それとともに浩介と真緒は親しくなり、勉強を教えたり一緒に遊んだりする仲になりました。
ある時、浩介はジャングルジムの前で真緒にキスします。二人は両思いで、互いのことをかけがえのない存在だと思っていました。
ところが中学3年の夏に、浩介の家の事情で、奥田家は名古屋に引っ越すことになります。浩介は真緒に「東京の大学に行く」と言って去りました。
以来、浩介と真緒は連絡を取れないまま10年が経過していました。そして今回の再会です。ずっと真緒と会っていなかった浩介は弱気になり、さらに新藤の存在もあってなかなか踏み出せませんでした。
浩介の所属する日本レイルアド社は広告会社で、取引先の真緒のいるララ・オロールは女性下着会社です。プレゼンが成功してポスターを作ることになりましたが、貼る場所に問題が発生しました。
浩介の上司・杉原部長が「露出が多いので、駅のセットボード(巨大看板)には向かない」と、電鉄のポスターに向かないと言い出したのです。下着のポスターなので露出は仕方ないのですが、杉原部長は「審査の申請ができない」とダメ出ししました。
ポスターのデザインを考えたのは真緒でした。あきらめきれない浩介は、「街頭にセクシーで卑猥なポスターがいかに多く存在するか」証拠写真を撮って杉原部長を説得しようと考えます。

【承】- 陽だまりの彼女のあらすじ2

都会を自転車で駆けまわってポスターを探す浩介を真緒が見つけ、協力すると言い出しました。「私と浩介の仲だよ」と言われた浩介は、10年間の空白の溝が埋まっていくように感じます。
休みの日、浩介と真緒は2人で一日中街頭ポスターを調査して撮影しました。ちょっとしたデートです。
浩介は街に溢れる露出の多いポスターを杉原部長に見せて説得し、鉄道会社の審査も通りました。
浩介が真緒に「ありがとう」と言うと、真緒は「なんか変な感じ。浩介からの『ありがとう』って」「あの当時の浩介から言われたことがない」と答えます。
「また会えてよかった。偶然でもほんとに」と告げた浩介は「偶然なんてないよ」と言われ、真緒にキスされました。真緒は浩介に再会するために「東京」と名のつく大学は(東京大学も)すべて受験していたのです。
「大学に行けばまた会えるかもって、勉強したよ」と真緒は言いました。真緒の変わらぬ思いを聞いて、浩介は夢心地になります。街頭にはザ・ビーチボーイズの『素敵じゃないか』の局が流れていました。
終電に乗る真緒を見送ろうとした浩介ですが、真緒は終電を降りて浩介と一緒にいることを選びます。元警察官の父・幸三には「失恋した友だちが泣いてるから慰める」という嘘をつき、浩介のところへ泊まりました。浩介は急展開に驚きながらも、有頂天になります。
週末、真緒は浩介と江の島へ行く約束をしました。浩介にとっては10年振りです。
新藤に誘われた真緒は「彼と江の島へ行きます」と断りました。プレイボーイの新藤は女性関係が派手ですが、本気の相手・真緒には近づけずにいて、「彼」発言に動揺して週末、尾行します。
久しぶりの浩介は江ノ電の音に酔いしれ(浩介はひそかに鉄道オタク)、2人は水族館に行きました。真緒は自転車に乗りたがりますが、浩介がなだめます。
デートスポット「龍恋の鐘」で金網に自分たちの名を記した南京錠をつけた真緒は、「あと何回来れるかな」と呟きます。それを聞いた浩介は「年1回来たとしても、後50回以上は来れるかな」と答えました。
浩介は自分がよく通っていた、猫が多く集う場所へ真緒を案内します。鈴の音を聞いた真緒は浩介に飲み物を買いに行かせ、その間に猫屋敷の老女・大下と話をしました。尾行していた新藤はそれを見ます。
真緒は実家へ浩介を引っ張っていくと両親に会わせ、「結婚します!」と宣言しました。元警官の父・幸三は驚いて禁煙をやめ、縁側で浩介に「どの程度真緒のことを知っているか」話をします。
浩介は真緒が里子で、父・幸三や母・真由子らと血の繋がりがないことは知っていましたが、幸三は「それ以前の経緯は知らないか」と聞き、知らない浩介に話し始めました。
真緒は「全生活史健忘」という記憶障害で、いわゆる記憶喪失です。保護された13歳までの記憶が全くありませんでした。保護した警官の幸三が、養子にして育てます。
父・幸三は「いつまた発症するか分からない」と心配しており、浩介に「その時(忘れられた時)真緒を背負うことができるか?」と聞きます。知ったばかりの浩介は、即答できませんでした。
真緒は黙っていたことを浩介に詫びたものの「でも覚えている限り私は幸せなの」と言います。学校では浩介がいて、家に帰れば幸三も真由子も優しく接してくれる…そんな自分は幸せだったと語りました。
喫茶店に入った浩介と真緒は、潮田アキ(結婚して現在は「山本」)に再会します。洗練された真緒が分からない潮田は真緒の悪口を言い、真緒と知ると「まだマッパ(真裸)で徘徊してんの? 変態」と言い、浩介は真緒が保護された時に全裸だったと知りました。
それと共に自分にとって何よりも大事なのは真緒だと知らされ、駆け落ち同然に2人で井の頭公園の近くの団地に引っ越し、婚姻届も提出して結婚宣言をします。引っ越し屋のバイトをしていた弟・翔太が新居への引っ越しを手伝いました。

【転】- 陽だまりの彼女のあらすじ3

「君が考えるほど簡単じゃないんだぞ」と言いながら、幸三は「困ったことがあったら相談に来なさい」と浩介に言いました。
新居の団地の隣には、平岩家が住んでいました。両親と幼い息子・しゅうの三人家族です。
金魚を買ってザ・ビーチボーイズのメンバーの名を付け、休日は家でゆっくり過ごし、浩介と真緒はつかのまの幸せを味わいました。手の傷を問われた浩介は、真緒に小3の時に出会った猫の話をします。
真緒は「浩介、私、あなたと結婚してよかった」と言いました。
…真緒に異変が見られ始めます。(この頃に金魚のブライアンがいなくなります。)痩せていき、髪の毛も抜ける真緒を心配した浩介は病院へ連れて行きますが、検査結果は「異状なし」でした。もし問題があるとすれば、記憶のない間に起きた心の問題が影響を与えているのかもしれない、そう言われた浩介は、父・幸三に相談します。
幸三は、真緒が保護されたのは12年前の11月2日であり、どこから来たのか、年齢も何もかも手がかりがなかったと浩介に言いました。保護された日を誕生日とし、年齢も知能テストなどを参考にして設定したと告げます。
全裸で見つかったのも本当でした。「もっと詳しく話しておけばよかった」と告げる幸三に、浩介は「真緒って、いい名前ですね」と慰めます。
母・真由子は「いつか不意に消えてしまうんじゃないかという不安がある」と言い、それは浩介も抱えている気持ちと同じでした。
…クリスマスが近づき、真緒は「好きな人との初めてのクリスマス」とはしゃぎます。飛行機に乗ったことがない真緒はニューヨークに旅行に行きたいと言いますが、有給は取れそうにありません。
真緒が職場で倒れました。
新藤が真緒を車で送ろうとすると、真緒は井の頭公園にある団地ではなく、実家の藤沢(江の島)に行ってくれと言いました。
指定された場所で降ろした新藤は、車内に古い電車のお守りが残っているのに気づき、真緒を追いかけます。
真緒はいつかの老女・大下と会っていました。大下と真緒は縁側で話をします。「そりゃあ、12年だからな」と大下が言い、真緒は「なんとかしてよ、なんだってできるんでしょ」と言いますが、大下は「同じ時間じゃないんだ」と言い、真緒が死んだ後は「一度でも関わった人の記憶から消えてなくなる」と付け足しました。
老女・大下に膝枕されながら、真緒は「もう限界だ。年は越せないかもしれない」と言われました。ここの会話だけ、新藤は耳にします。
浩介は有給を年明け2月の頭にしか取れず、旅行はできないのですが、英会話の本を買おうと真緒は言いました。英会話の本を読み、「A cat has nine lives. (猫は九生を持つ=猫は9回も生まれ変われる)」ということわざを、真緒は聞きます。
新藤は真緒に「俺、見たんだよ。あの日、江の島で」と詰め寄りますが、真緒は詳しい説明をせず、ただ口止めをします。
思いつめた新藤は口止めされたにも関わらず浩介に会いに行き、お守りを渡して「変わった様子はないか」と聞きました。さらにずっと真緒のことを好きだったことも、浩介に告白します。
浩介はお守りを見て、おかしいと気づきました。そのお守りは小3の時に逃げた、猫の首についていたものだからです。
「なんで何も言ってくれないの。まだ俺の知らない真緒がいるでしょ」と浩介は真緒に聞き、真緒が話そうとした時、隣の部屋から平岩家の母の悲鳴があがりました。
見ると、ベランダからしゅうが落ちそうになっていました。しゅうの母が手首を掴んでいますが、今にも落ちそうです。
浩介も真緒も手を伸ばしますが、届きません。下にいた人たちに布団を敷くよう指示しますが、間に合いそうもありませんでした。

【結】- 陽だまりの彼女のあらすじ4

真緒が平岩家の真下の階に駆け込むと、落ちそうになったしゅうを抱えてジャンプし、着地します。しゅうは脱臼のみで、真緒も無事でした。
翌朝、浩介に朝食を作った真緒は、朝刊を取って来ると言って家を出ます。はっと気づいた浩介は慌てて追いかけますが、真緒が消えた後でした。
渡来家に電話した浩介は、幸三も由美子も覚えてないことを知らされます。真緒の職場にも「存在しません」と言われ、新藤も覚えていません。
お守りを見て気づいた浩介は、江の島の猫屋敷・大下のところへ行きました。そこで「もう少し待てば、日没にはそんな思いも消える、忘れる」と言われます。
真緒の正体は浩介が小3の時に会った、ロシアンブルーの子猫でした。大下は「人間なんて面倒くさいと説いたのに、それでも君のところへ行っちまったよ」と言います。
浩介は海に行って真緒に会うと「お前、ブライアン食ったろ」と声をかけました。真緒は「私ね、あの時(浩介が小3の時)、逃げたんじゃなくて、お願いしに行ったの。人間にして下さいって」と言います。
真緒と浩介は自転車の2人乗りして思い出の中学校に行き、教室を訪れ、キスしたジャングルジムの前に行きました。
「俺の記憶は全部真緒で埋め尽くされている」と言った浩介は別れを惜しみ、真緒は「今度生まれ変わっても、私また浩介を見つける。あと8回チャンスあるんだもん」とことわざを引き合いに出しました。
浩介は真緒を抱きしめてキスします…。
…気づくと浩介は真緒の記憶がなく、元のアパートで相変わらず弟・翔太が泊まりにくる生活に戻っていました。街で会った渡来夫妻は野良猫を飼い始めたようですが、真緒の記憶がない浩介と渡来夫妻は面識がありません。
会社の同僚・峯岸の結婚が決まったお祝いパーティーの最中、店内に『素敵じゃないか』の曲が流れます。なぜかしら曲を聞いていると涙が出てくる浩介は、その理由をつかめずにいました。
〝Happy times together we've been spending.(共に過ごす幸せなときの中)
I wish that every kiss was never ending.(一つひとつのキスが果てしなく続いたらいいのにね)
Oh wouldn't it be nice.(素敵じゃないか)
Maybe if we think and wish and hope and pray it might come true.(二人で思い描いて、願って、望んで、祈れば、叶うかもしれないね)
Baby then there wouldn't be a single thing we couldn't do.(そしたら僕たちにできないことなど、何ひとつなくなるよ)
We could be married.(僕たちが結婚できたなら)
And then we'd be happy.(きっと幸せになれるはずさ)
Oh,wouldn't it be nice.(素敵じゃないか)
You know it seems the more we talk about it.(こんなことを話せば話すほど)
It only makes it worse to live without you.(たまらなく結婚したくなってしまうよ)
But let's talk about it.(だけどもう少し話していようよ)
Oh,wouldn't it be nice.(素敵じゃないか)〟(ザ・ビーチボーイズの『素敵じゃないか』の曲に合わせての字幕)
…桜の頃。ロシアンブルーの子猫を撫でた浩介に、飼い主の真緒(浩介との結婚指輪を首に提げている)が「猫、好きなんですか?」と話しかけて微笑しました。

みんなの感想

ライターの感想

ラストの解釈が難しいかも。結婚指輪をネックレスに提げていることからして「人間に生まれ変わった真緒」ではないかと思われる。
予習なしで見ると、あちこちで「どう転ぶのか」迷う作品だと思う。
最初に浩介に歯止めをしたのが、先輩・田中の「新藤と真緒が親しそう」という発言。ここで抑制がかかる。この疑惑はすぐに解消されるのだが、浩介が安易にアプローチをかけなかった理由として頷ける。
浩介と真緒の仲があっという間に進み、両親への挨拶となったときに出てくるのが「全生活史健忘」いわゆる記憶喪失。
これ出されると以降の展開が「もしや、こっからまた記憶喪失が!?」と思わされてしまう。
さらに、痩せて行く真緒。痩せて結婚指輪をなくした真緒が探すときに、金魚のブライアンもいなくなってるんだが、ここは少し笑いどころか?(後に明かされるわけだが)
「痩せて行く」=「病気!?」と思わせておいて…実は猫でした、というの。
あ、ちなみに映画でははっきりと猫だとは告白してないのだ。しかし会話からじゅうぶん読みとれる。
映画予告の「恋は奇跡のハッピーエンドへ」と書いていることからも、ラストに出て来た真緒は、人間に生まれ変わることができた真緒と捉えていいのではないか。

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