「アジャストメント」のネタバレあらすじ結末

SF映画

アジャストメントの紹介:2011年公開のアメリカ映画。『悪夢機械』に所収されるフィリップ・K・ディックの短編小説『調整班』を原作とし、キャッチコピーは「《操作》された運命に逆らえ」。なにげない日々の出来事もすべてが謎の集団“運命調整局”によって操作されているという奇妙な世界で、その事に気付き、誰にも支配されない運命を手に入れようと奔走する男の姿を描き出す。

この映画を無料で観る

アジャストメントの主な出演者

デヴィッド・ノリス(マット・デイモン)、エリース・セラス(エミリー・ブラント)、ハリー・ミッチェル(アンソニー・マッキー)、リチャードソン(ジョン・スラッテリー)、マクレディー(アンソニー・ルイヴィヴァー)、チャーリー・トレイナー(マイケル・ケリー)、メイズ警官(ブライアン・ヘイリー)、トンプソン(テレンス・スタンプ)、ジョン・スチュワート(ジョン・スチュワート 本人役)

アジャストメントのネタバレあらすじ

【起】- アジャストメントのあらすじ1

デヴィッド・ノリスはアメリカ、ブルックリン選出の史上最年少の下院議員の男性です。おしゃべりが達者で人気者のデヴィッドは、ニューヨーク州の上院議員に立候補しました。
そもそもデヴィッドが注目されたのは8年前にバーで乱闘事件を起こしたことからで、その型破りな生き方が、多くの民衆を惹きつけて下院議員になっていました。
今回も対立候補より一歩抜きんでた状態で注目されていたデヴィッドは、しかし、懇親会で酔っ払い、やんちゃをしすぎて下半身を露出した記事がすっぱぬかれたために、支持率が急速に低下します。
迎えた開票日…やはりデヴィッドは選挙に落選しました。どこの地域でも支持率が極端に低下しており、落選は確実です。
そのデヴィッドを向かいのビルの屋上から見ている4人の男性がいました。いずれも背広姿でネクタイを締め、帽子をかぶった紳士然とした人物です。
彼らの1人がデヴィッドの落胆ぶりを見て「調整(アジャストメント)が必要だ」と言いました。
敗北宣言のスピーチを考えるために、デヴィッドはひとりトイレの洗面所でぶつぶつ呟いていました。そこへ、個室からひとりの若い女性が現れます。
「男性用だけど」と言うデヴィッドに対し、女性は結婚披露宴に潜入したため、今は警備員から隠れているのだと言いました。
女性はもちろん、デヴィッドのことを知っています。「政治家がひとりになれるのは、トイレかベッドのみ」と負け惜しみを言うデヴィッドに、女性はネクタイの色などを指摘して励まします。
デヴィッドは女性に惹かれましたが、名を聞く前に女性は警備員から逃げて立ち去りました。
その後、デヴィッドは女性の会話からヒントを得て、ユニークで立派な敗北宣言をします。それがきっかけで、またデヴィッドの好感度ならびに支持率は上がりました。
…翌日。背広を着て帽子をかぶった黒人男性・ハリーは、上司から重大な任務を任されていました。「朝7時5分にコーヒーをこぼして、バスに乗り遅れさせる」というものです。
対象はデヴィッドでした。バス停の前で張り込んだハリーは、ついうっかりベンチで居眠りをしてしまい、デヴィッドをバスに乗せてしまいました。
慌ててバスを追うハリーですが、タクシーに轢かれそうになります。苦し紛れで「能力」を使い、デヴィッドが持ったコーヒーをこぼしますが、こぼした相手はなんと昨日の女性でした。
コーヒーで大した染みもできず、デヴィッドと女性は会話します。そこでやっとデヴィッドは、女性がエリースという名だと知りました。バスの車中で楽しいひとときを過ごしたデヴィッドは、別れ際にエリースの携帯の電話番号をもらって喜びます。
ハリーが「コーヒーをこぼしてバスを乗り遅れさせる」ことができなかったために、予定が変わりました。るんるん気分でRSRベンチャー・キャピタルに出社したデヴィッドは、とんでもない光景を目撃します。
実は異変は会社の入口から起きていたのですが、デヴィッドが浮かれモードで気づかなかっただけです。会社の人はみな、一時停止したように動きを止めていました。 この映画を無料で観る

【承】- アジャストメントのあらすじ2

そして…デヴィッドが入った会議室では、背広を着た帽子男たちが、一時停止したデヴィッドの仕事仲間に何やら大がかりな機械を使って、除染のような措置を取っていました。あまりのことにデヴィッドはあぜんとします。
帽子の男たちに追われたデヴィッドは会社内を逃げますが、捕まって気絶させられました。
目が覚めると、向かいに白髪の紳士風の男性・リチャードソンが座っています。リチャードソンは名乗った後、事情を説明し始めました。
実は彼らは「人間よりも長生きな、運命の管理人」のような仕事をしています。運命調整局という部署です。
本来はその日、ハリーの采配によってデヴィッドはコーヒーをこぼし、それが元でバスに乗り遅れ、結果として会社の「一時停止&調整作業」を見なくても済んだはずだったのですが、失敗に終わったとリチャードソンは言いました。
見てしまった以上は仕方がないが、見なかったことにしろと、リチャードソンは言います。
解放の条件として「絶対に誰にも言うな」「エリースには二度と会うな」とデヴィッドは言われました。
もし今日見たことを他者に暴露したら、脳をリセットすると言います。リセットするということは知能を失うことになり、いわば廃人になるも同然でした。
目の前でエリースの電話番号のメモを燃やされて解放されたデヴィッドは、釈然としない様子で、しばらく上の空でした。何がなんだか分からないまま解放された感じです。
責任を感じたハリーは、デヴィッドの馴染みのカフェに現れて、そこで少しだけ事情を話しました。未来に「干渉する」運命調整局としては、歴史を変える大きな足掛かりの前に、少しの修正作業が必要だったのです。
その日は、デヴィッドのよき右腕・チャーリーの意識を変える必要があり、そのために会社であのような措置(一時停止させて機械で全身を照射する)を行なったのだと言いました。
最後にハリーは「忘れて生きろ」と言って去ります。この不可解な出来事に納得がいかないデヴィッドですが、周囲の人たちに話したところで信じてもらえるはずもないので、口外しません。
ただひとつ心残りだったのは、せっかく手に入れたエリースの電話番号が燃やされたことでした。デヴィッドはわずかに残る記憶と、「エリース」という名を手がかりに彼女を探しますが、無理でした。
…3年後。
なんとデヴィッドは街角でエリースと再会します。連絡が来なかったことで振られたと思っていたエリースはつれなく扱いますが、デヴィッドは必死で説得しました。
あの直後に携帯の電話番号を記したメモを紛失してしまった、一所懸命探したのだが、エリースという名だけだと75万7千件も該当者がいて、とても探しだせなかった…。
必死で言い訳するデヴィッドに、エリースはつい噴き出してしまいます。笑って許しました。
デヴィッドとエリースは会話を続け、エリースが「シーダーレイク舞踊団」に所属する、近代バレエのダンサーだと知ります。

【転】- アジャストメントのあらすじ3

これを逃すと次いつどうなるか分からないデヴィッドは、入っていた講演会をキャンセルしようとしました。
ところが…デヴィッドとエリースの再会は、当然、調整局に知られていました。その日に2人が「本物のキス」をすると調整不能に陥るので、2人を引き離そうと背広姿の男たちは、必死で陰で操作します。
デヴィッドの講演会にテレビ中継を入れることにより、容易にキャンセルできなくしたり、エリースのその日の稽古場を、17番桟橋からシーダーレイクに変更したりしました。
デヴィッドとエリースがキスしそうになるのも、もちろん阻止します。
エリースと別れた後、デヴィッドは通りに面したビルの窓に、帽子男・リチャードソンの影が映るのを目撃しました。
調整局によって再びエリースと引き裂かれようとしていると勘付いたデヴィッドは、無理やりにエリースを追いかけます。ところがタクシーは見つからないし、見つけても止まりません。
デヴィッドが公衆電話を使おうとしても繋がりません。調整局が、3ブロック圏内の電話はすべて駄目にしているからです。
腹を立てたデヴィッドはリチャードソンに「なぜ駄目なのか」と理由を問いました。返答は「『書』の記述にあるから」です。納得いきません。
無理にエリースを追いかけてシーダーレイクの稽古場に行ったデヴィッドは、エリースの踊りを見て本格的に恋に落ちます。
そのままデヴィッドとエリースは恋に落ち、一夜を共にしました。
エリースの踊りを見たことで「運命の調整」が容易にいかなくなり、この件はリチャードソンから更に上層部の手にゆだねられることになりました。
さらに上層部の、ハンマーと言う異名を持つトンプソンのお出ましです。
トンプソンはデヴィッドに接触を図り、説得しました。
調整局は元々、人間を正しい方向に導くよう、干渉する部署です。調整局の人間は、さしずめ天使みたいなものでしょうか。
人間がある程度成熟した時、一度調整局は人間たちの力に任せることにし、調整をやめました。
結果、暗黒時代が5世紀続いたので、再び調整局が介入します。調整局が調整することで、600年間のうちにルネサンス、文明開化、科学革命などが起きました。
1910年、再び調整局は人間から手を引きます。すると第一次世界大戦に始まり、大不況、ファシズムの台頭、ホロコースト、冷戦時代のキューバ・ミサイル危機などが起きました。
人類が修復不能な過ちを犯すことのないように、調整局はまた介入を決めます。
デヴィッドは次期上院選の候補になる予定です。その選挙で当選し、さらに5回任期を務めることで、デヴィッドが世界を変えることになっていました。
しかしエリースがいると悪影響を及ぼすのです。エリースとの恋の成就で満足したデヴィッドが、政界で活躍しなくなるのです。
トンプソンは半分脅しにかかります。
デヴィッドと付き合い続けると、エリースはダンサーとして再起不能になり、幼児教室のダンサーで終わります。
一方、もしデヴィッドと結ばれなかったら、エリースは世界的に有名なダンサーならびに振り付け師になる、とトンプソンは言いました。

【結】- アジャストメントのあらすじ4

トンプソンが言ったとおり、直後の公演でエリースは転倒し、全治1か月の捻挫のケガを負いました。
「君といると彼女は駄目になる」と耳元でトンプソンに囁かれたデヴィッドは、泣く泣くエリースをあきらめ、離れていきました。
ヒラの調整局・ハリーは、その一部始終を見ながらなんとなく不満に思います。確かに人類のためにはデヴィッドとエリースは結ばれない方がいいのかもしれませんが、そこまでする必要があるのかと考えました。
リチャードソンに聞いても「議長には壮大な計画があるのだ」と言われるだけです。なぜこんなにデヴィッドとエリースに接点があるのかも質問します。
実は「運命の相手」というのは決められており、元々デヴィッドとエリースは運命の相手同士でした。そういう相手はなかなか離れがたく、調整してもまた会ってしまうことが多いのだそうです。
…11か月後。
エリースは有名なダンサーとなっており、元恋人・エイドリアンと結婚するという記事が紙面を飾っていました。それを見ながらデヴィッドは落胆しています。
耐えられなくなったハリーは、デヴィッドの馴染みのカフェに行き、メモを渡します。メモをもらってハリーと会ったデヴィッドは「彼女と一緒にいると彼女が不幸になるというのは嘘だ」と聞かされました。デヴィッドを諦めさせるための嘘だったのです。
デヴィッドは将来、大統領になる人物でした。本来はデヴィッドの父も兄もその可能性がありました。しかし父と兄が偶発的に死んだことで、デヴィッドに必要以上の「調整」がなされていたのです。
ハリーは「雨が降っている間は、調整局は察知できない」と告げ、調整局のドアを教えます。あるドアを決められた手順で開けると、全く別の場所にワープできるのです。
ハリーの協力を得たデヴィッドは、エリース奪回に向けて動き始めました。
結婚式当日も雨で、デヴィッドはそれを利用してひそかに移動します。しかしトンプソンにばれ、追っ手がかかりました。
デヴィッドはエリースと会うと「結婚するな」と言います。「私を病院に置き去りにした」と責めるエリースに対し、デヴィッドは調整局のことを暴露しました。暴露を受け、リセットの命令を受けて干渉班が作動します。
わけが分からないエリースを連れて、ドアからドアへ移動したデヴィッドは、調整局に乗り込みました。その頃になると「ドアを開けたら全く違う場所」というのを見たエリースも、デヴィッドの言うことを信じるようになります。
調整局の『運命の書』を探したデヴィッドは、調整局の人間に囲まれました。デヴィッドは覚悟を決めます。
しかしそこへ指示変更が下り、2人は解放されました。あっけにとられるデヴィッドとエリースに、「デヴィッドとエリースが同じ道を歩むことになった」とハリーが告げます。
障害を克服して自由意志を貫いたことで、デヴィッドの願いがかなえられたのでした。
デヴィッドとエリースは人間世界に戻ります。相変わらず人間世界には、それを監視している調整局の人間が紛れこんでいますが、もう誰も2人に干渉しませんでした。
デヴィッドとエリースは手を繋いで歩きました。

みんなの感想

ライターの感想

ジャンルづけに悩む作品。基本的にはSFなんだが、ファンタジー要素もあるし、ラブストーリーだし…。
調整局の設定は面白かった。ただ、漠然としすぎていて少し不可解なところも。
もうちょっと細かな設定を詰めてほしかった。
見どころは「ドアを開けたら別世界」どこでもドアのようなアイテム。
これ、一度は試してみたいよなあ。
細かなことで「調整」されているはずなのに、意外にその「ツメ」が甘かったり。
居眠りして任務遂行に失敗するって、どういうことよ!?
どんだけ本気でこの世界を描いているのか…と思うところもあるが、割に面白かった。

    ムービーオタクさんの感想

    確かに中途半端なSFと、メロドラマにサスペンスをミックス仕立ての映画でしたね。しかし、ヒロインと主役のうまさで引き締められた感じでしたね。

映画の感想を投稿する

映画「アジャストメント」の商品はこちら