「アフターアース」のネタバレあらすじ結末

SF映画

アフター・アースの紹介:2013年製作のアメリカ映画で、M・ナイト・シャマラン監督によるSFヒューマンドラマ。物語の原案はウィル・スミスによるもので、息子のジェイデンとともに主演も務めている。31世紀の宇宙を舞台にした物語で、伝説の戦士である父親とその息子が謎の惑星に不時着し、そこから脱出するために奮闘する姿を描いていく。

予告動画

アフターアースの主な出演者

サイファ・レイジ(ウィル・スミス)、キタイ・レイジ(ジェイデン・スミス)、ファイア・レイジ(ソフィー・オコネドー)、センシ・レイジ(ゾーイ・イザベラ・クラヴィッツ)

アフターアースのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

西暦2025年、人類は自らの手で地球の環境を滅ぼし、新たな惑星ノヴァ・プライムに移住する。しかし、そこで人類を待っていたのはアーサと呼ばれる巨大な怪物だった。アーサには視覚、嗅覚がないものの、人間の恐怖心を感知する能力が備わっていた。アーサを恐怖する人類は次々と殺されていくが、そんな中、ゴーストと呼ばれる恐怖心を消す術を身につけた兵士たちを集めたレンジャー部隊が結成され、アーサを撃退していく。時は流れ、西暦3072年のノヴァ・プライムでは、レンジャー部隊の総司令官レイジが英雄的な存在として人々の尊敬を集めており、その息子キタイもまたレンジャー部隊の候補生として日々訓練に励んでいた。しかし、キタイは優れた候補生ながら、精神的な問題があることを理由にレンジャー部隊への入隊をなかなか許されない。キタイは過去に目の前で姉をアーサに惨殺されており、心に深い傷を追っていたことがその原因だった。それに加えて、まるで部下のように自分に接する父に対してもキタイはわだかまりを持っていた。

【起】- アフターアースのあらすじ1

レンジャー部隊の候補生試験で不合格となったキタイは、意気消沈していました。まさに今日、宇宙遠征を終えた父サイファが帰還することとなっており、その父に良い報告をしたいとキタイは考えていたのです。キタイは渋々帰還したサイファに不合格を伝えると、サイファはキタイを未熟呼ばわりし、不合格は妥当と冷たい言葉をかけます。その後、妻ファイアと二人きりになると、サイファは次の任務を最後に軍を引退し、ファイアと働く決意であることを伝えました。その言葉に喜びつつも、ファイアはサイファに父親らしくキタイに接するようアドバイスします。キタイは姉センシの愛読書「白鯨」を熱心に読んでおり、いまだに姉の死を引きずっていることをサイファに伝えるのでした。

この妻の言葉を受けて、サイファは最後の任務にキタイを帯同させることを決めます。それは、別の惑星でのレンジャー部隊の指導という特別難しくない任務でした。出発する直前、キタイは片足を失った兵士がサイファに話しかける場面を目にします。マシンに乗った兵士は傍にいた部下に支えられながら立ち上がり、サイファに命を救われた感謝の気持ちを伝えていました。キタイはこの光景を見て、父がいかに英雄的な存在であるかを思い知るのでした。

道中、キタイはサイファに「白鯨」を読んでいることを伝え、二人は短い間親子らしい会話を交わします。しかし、その後、サイファが寝ている間にキタイは好奇心に駆られ船内の立入禁止区域に入ってしまいます。そこには、球粒状の巨大な檻があり、中には訓練に用いるアーサが入っていました。アーサを監視する兵士たちはキタイがサイファの息子と知り、おもしろがってキタイにアーサに近づくようからかってきました。そのとき、キタイは過去の忌まわしい記憶を思い出していました。それはキタイを保護バリアの中に入れ、単身アーサに立ち向かって行くセンシの姿でした。すると、キタイの恐怖心に反応し突然檻が揺れ出しました。

ちょうどそこにサイファが現れ、キタイにライフスーツを着用するよう指示を出してきました。サイファは微動な船の動きから小惑星嵐が近づいていることを予期したのです。その後、サイファが操縦席に向かうと、予想通り船は小惑星嵐に巻き込まれ、船体のエンジン部分が被害にあってしまいます。そんな中でも、サイファは的確な指示を行い、船はワープに成功します。しかし、ワープしてたどり着いたのは人類が近づくのが危険とされるクラス1隔離惑星でした。甚大な被害によりこれ以上の移動が困難となったため、サイファはやむなく惑星への着陸を指示します。

その後、サイファはキタイの元へ向かい、動揺する息子をなだめますが、突然船体が破壊しサイファは彼方へと投げ出されてしまいました。シートベルトをしていたキタイはそのまま船とともに墜落し、意識を失ってしまいました。

目覚めると、キタイ自身は軽傷だったものの、周辺には破壊された船体の破片や船員の死体があり、緊急発信機も損傷がひどく遭難信号を出すのは困難となっていました。捜索を続けたキタイはサイファと再会を果たしますが、サイファは両足に深い傷を追っていました。サイファの出血は非常に激しいものでしたが、サイファは冷静な面持ちでキタイに現在の状況と今後すべきことを説明し始めました。

【承】- アフターアースのあらすじ2

現在二人がいる惑星は人類がかつて放棄した地球であり、この惑星を出るには、キタイがはるか100キロ先にある船体後部墜落地点へと赴き、緊急発信機を回収する必要があるといいます。その役目を果たすことにキタイは不安な表情を見せますが、サイファは船内に残されたシステムと遠距離通信を使ってキタイを見守り続けることを約束するのでした。

サイファは酸素を確保するためにキタイに呼吸薬を6個持たせ、身を守るためにカトラスと呼ばれる様々に形状を変える武器を持たせました。こうして長い旅に出発したキタイでしたが、地球の重力がノヴァ・プライムよりはるかに重いことに驚くのと同時に、人類が破壊したはずの自然が取り戻され、美しい自然が目の前に広がっていることに感動するのでした。

その後、道を進んでいるとライフスーツが黒く染まり始めました。それは、敵が近づいていることを示しており、まもなく猿のような動物がキタイの前に現れました。サイファは攻撃しないよう指示しますが、キタイは恐怖心から目の前にいる動物を攻撃してしまいます。すると、仲間の動物たちが一斉にキタイを追うべく集まり始めました。サイファの指示を受け、近くの川になんとか逃げ切るキタイでしたが、今度はそこで川の生物に毒を刺されてしまいます。意識が朦朧とし弱気になりながらも、キタイはサイファの言葉の通り解毒剤を心臓近くに打ち込み、そのまま気絶するのでした。

一方、サイファの足の傷も深刻な状況となっていました。片足の動脈が切断されていることが判明し、耐え難い痛みがサイファを襲っていました。眠気と視力低下の副作用があることから鎮痛剤は飲まず、ただただ痛みに耐えるサイファ。意識が朦朧となる中で、サイファは誇らしげに「白鯨」を読んでいることを自分に伝える娘センシの姿を思い出していました。その後、サイファは自らの手で動脈のバイパス手術を行います。激しい痛みに耐えながらサイファが考えていたのは、やはりセンシのことでした。サイファの遠征中、遠距離通信の映像の中でセンシは遠く離れた父親の誕生日を祝おうとバースデーケーキを持って微笑んでいました。センシはキタイにとってだけでなく、サイファにとってもかけがえのない家族だったのです。

一方、目覚めたキタイは必死に走り始めました。夜になるとこのあたりは人体が耐えられないほど寒冷になり、夜になる前にはるか先にある発熱地に向かう必要があったのです。なんとか発熱地にたどり着いたものの、道中の混乱で呼吸薬が二つ破損し、呼吸薬の残数が四つとなってしまったことにキタイは動揺するのでした。

【転】- アフターアースのあらすじ3

その夜、キタイは遠距離通信でサイファにゴースト状態がどんなものであるかを尋ねました。この質問に対して、サイファはアーサに襲われたときのことを語り始めました。その頃サイファはゴーストを会得しておらず、アーサの牙に肩を貫かれそのまま殺されそうになっていました。そのときのサイファの心は恐怖に支配されていましたが、そのときサイファはふとこのまま牙を貫かれていることに拒否感を覚えたといいます。これによりサイファの心から恐怖心が消え、アーサはサイファの存在を見失い、姿を消していったというのです。この経験を語り終えると、サイファはキタイに「恐怖は想像の産物」でしかなく、「今この瞬間に集中しろ」と語りかけるのでした。

翌朝、キタイは呼吸薬の残数についてサイファに嘘をつきますが、すぐにそれを見破られてしまいました。サイファは呼吸薬の残数不足から、任務の中止をキタイに指示します。このサイファの言葉にキタイは再びセンシの死の瞬間を思い出し、それと同時にセンシの救援要請にサイファが駆けつけなかったことを思い出しました。キタイはセンシの死についてサイファを痛烈に批判し、「僕は臆病じゃない」と叫び、独断行動を取り始めました。キタイはライフスーツのスカイジャンプ機能を起動し、鳥のように空を飛び目的地へと一気に向かおうと試みました。しかし、すぐにキタイは巨大な鳥に捕縛されてしまうのでした。

目が覚めると、キタイは鳥の巣の中におり、幼いヒナたちが周りに何羽もいました。すると、虎のようなどう猛な動物がヒナたちを食らおうと巣に侵入してきました。キタイはカトラスで動物を撃退しますが、ヒナたちは全滅してしまいます。外に出ると、親鳥がヒナたちの死体を前に鳴き叫んでいましたが、それを尻目にキタイは目的地へと急ぎました。

洞窟に入り、残った呼吸薬でなんとか船体後部の墜落地点までたどり着く行程を計画するキタイ。その後、洞窟の道を越えると、キタイの目の前には大河が広がっていました。キタイは簡易的ないかだを作り大河を渡りますが、その途中で眠ってしまいます。すると、センシの幻覚が現れ、「まだ中にいるの?」と語りかけてきました。センシはキタイが必ずゴーストの術を会得できると励ますと、急いで起きるようキタイを叱りつけました。キタイが慌てて目覚めると、いかだは寒冷地にたどり着いていました。いかだを降りるとキタイはそのまま気絶してしまいました。無数の微生物が体に取りつき、キタイの体力を衰弱させていたのです。

【結】- アフターアースのあらすじ4

ところが、目覚めたときにはキタイは厚い草の下におり、微生物も体から消えていました。外に出ると、そこにはキタイを捕縛した巨大な鳥が横たわっていました。キタイはその体を撫で感謝の気持ちを伝えますが、鳥の体は動きません。鳥は厳しい寒冷地に赴いてまで、キタイを救助したのでした。

その後もキタイは目的地へと急ぎます。呼吸薬をすべて飲み切り、呼吸がだんだんと困難になっていく中、ついにキタイは船体後部を発見します。キタイは船体に残っていた呼吸薬を飲み、新たなカトラスと緊急発信機も確保しますが、アーサの入っていた檻の中身が空っぽになっているのも発見してしまいます。キタイはサイファにすぐに報告を入れますが、このときにはサイファの出血は進み、非常に危ない状態となっていました。それでも、サイファはキタイに対して冷静な指揮官として接し、緊急発信機を作動させるために北部にある活火山の頂上に登るよう指示を与えます。今いる場所では、分厚いイオン層が発信を邪魔するというのです。また、アーサが近くにいる可能性が高いことを指摘しつつも、サイファはキタイに恐怖心を抱くことのないよう語りかけるのでした。

キタイは噴煙を上げる活火山を登り始めますが、火山内の洞窟でついにアーサからの奇襲を受けてしまいます。キタイはわずかな隙間から火山表面へと脱出しますが、すぐにアーサに追いつかれ重傷を負わされてしまいました。大量の血を流し、すぐ目の前にアーサが迫る中、キタイの頭をある言葉がよぎりました。それは、「今この瞬間に集中しろ」というサイファの言葉と、「まだ中にいるの?」というセンシの言葉でした。この直後、キタイからは恐怖心が消え、アーサはキタイの居場所を見失ってしまいました。キタイは動揺するアーサに二本のカトラスを深く突き刺し、ついに恐怖の象徴を打ち倒すのでした。

その後、すぐキタイは緊急発信機を作動させ、瞬く間に宇宙に遭難信号が届けられました。それからまもなく、救助隊が到着しサイファの治療が始められました。急いでその場にキタイも駆けつけますが、救助隊の兵士たちの間からはサイファの手がぐったりとベッドの上に横たわっているのが見えました。しかしその直後、その手は動き出し、キタイは目をしっかりと開いたサイファの姿を目にします。息子の存在に気づいたサイファは、治療中にもかかわらず、兵士たちに「立たせてくれ」と命令しました。そして、なんとか立ち上がり敬礼をするサイファに、キタイは涙ながらに抱きつきました。そして、「僕母さんと働くよ」と言うと、サイファは笑いながら「俺もだ」と答えるのでした。サイファの治療は再開され、その傍にはキタイが寄り添いました。それからまもなく、二人を乗せた救助隊の船は帰途につきました。何頭もの鯨が泳ぐ大海原を越えながら、船は飛んで行くのでした。

みんなの感想

ライターの感想

M・ナイト・シャマラン監督の作品というだけあって、最後にはどんなどんでん返しがあるのだろうと期待して観ていましたが、そんなことは起こらず、一貫して父と子の和解をテーマにしたヒューマンドラマが展開されていました。前回の親子共演作「幸せのちから」ではジェイデンがウィル・スミスを励ましていたのに対し、本作では立場が逆転し、ジェイデンが人間の弱弱しい部分を表現するいい表情を見せてくれていたと思います。残念ながら、親子揃ってゴールデン・ラズベリー賞で最低男優賞を取ってしまいましたが、これにめげずにジェイデン・スミスにはいろんな役に挑戦して役の幅を広げて欲しいと思いました。

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