「イベントホライゾン」のネタバレあらすじ結末

SF映画

イベント・ホライゾンの紹介:西暦2047年。7年間行方不明となっていた最新鋭の重力推進エンジン搭載の超深宇宙探査船イベント・ホライゾン号が海王星付近に突如帰還し、その乗組員救助と調査のため派遣されたルイス&クラーク号のクルーたちが遭遇する恐怖を描いた1997年公開のアメリカのSF・ホラー映画。監督は「バイオハザード」「パンドラム」のポール・W・S・アンダーソン。視覚効果スーパーバイザーは「ブレードランナー」「スター・トレック」(1979年)などで知られ、1980年にはSFファンタジー&ホラー映画協会最優秀特殊効果賞に輝いたリチャード・ユーリチッヒ。

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予告動画

イベントホライゾンの主な出演者

ウェアー博士(サム・ニール)、ミラー船長(ローレンス・フィッシュバーン)、スターク(ジョエリー・リチャードソン)、ピーターズ(キャスリーン・クインラン)、ジャスティン(ジャック・ノーズワージー)、クーパー(リチャード・T・ジョーンズ)、DJ(ジェイソン・アイザックス)、スミス(ショーン・パートウィー)、ジョン船長(ピーター・マリンカー)、ウェアー博士の妻クレア(ホリー・チャント)など。

イベントホライゾンのネタバレあらすじ

【起】- イベントホライゾンのあらすじ1

2015年:人類初の月面移住、2032年:火星で民間による採鉱開始、2040年:太陽系境界線の探索に出発した超深宇宙探査船”イベント・ホライゾン”号が、海王星の彼方で消息を断ち史上最悪の事故となる。
そして現在2047年…
地球軌道上の宇宙ステーションに滞在していたウィリアム・ウェアー博士は、米宇宙船ルイス&クラーク号に乗り込み極秘任務へと向かいます。
出発は慌ただしく、ミラー船長の命令一下、ベテランのクルーたちはキビキビと従いますが、不慣れなウェアー博士をあからさまに冷遇します。船内は最高30Gに達するため、8人のクルーは液体で満たされた重力タンクに入り眠りにつきます。
航行56日目。
博士は妻クレアの悪夢で目覚めタンクから転がり出ます。夢の中の妻は寂しいと言い眼球が抉られていました。明るく健康的なクルーらはすでにタンクから出て寛いでいましたが、ピーターズは彼をフォローし、クーパーは笑顔でコーヒーを勧めます。
全員が集まると、スミスは2時間23分後に海王星海王星圏内に到着だと報告し、船長はタブレットで車椅子の息子の録画を見ていたピーターズに、急な話で代わりが見つからなかったと詫びていました。
ほどなくしてミラー船長がウェアー博士を今回の客だと紹介し、皆を紹介していきます。副長は若いブロンドの女性スターク中尉、パイロットは短髪のスミス、機関士は若い青年ジャスティン、ウェアー博士の世話をした医療隊員の中年女性はピーターズ、ファンキーな黒人は救助隊員のクーパー、口数の少ない獣医のDJです。

船長は博士に、任務の目的を説明するよう促しますが、挨拶を始めた途端、急な勤務で休暇もパーだ、一番近い基地まで30億キロもあるこの辺境に救助に来ても助かった者はいないと言い、不快感を露わにします。
博士は曖昧な笑みでやり過ごし、これは国家安全保障局の極秘事項で、USACが海王星圏内から微弱電波を受信し、発信源は7年前消息不明となった”イベント・ホライゾン”号だと言います。皆は憤然として席を立ちますが、船長に往なされます。
博士は、超深宇宙探査船イベント・ホライゾン号が原子力エンジンの事故だったというのは嘘で、実際は国家の機密実験船で光速より早く飛ぶ宇宙船だったと言い、その仕組みをグラビアの切り抜きで説明します。
彼はグラビアに2ヶ所の穴をあけ、それを折ってペンを通し、何光年も離れた2点間を空間を曲げて繋ぐ、”重力推進(グラビティ・ドライブ)”の説明をします。自分はその設計者で、航行も完璧だったし重力推進装置で時空に穴を開けたが消えたのだと。それが海王星付近で見つかったため、原因を調査しに来たと言うのです。
そして、現在ホライゾン号との通信は出来ないが、追跡衛星が受け取った電波があると皆に聞かせます。それは強風の中で大勢の人間が泣き叫んでいるような不気味な音で、DJはそこから抽出された人間の声が、ラテン語で「リベラテ・メ(助けてくれ)」と言っているのではと言います。

間もなくルイス&クラーク号は激しい嵐が吹く海王星圏内に突入し、突然雲の間から現れたイベント・ホライゾン号に衝突する寸前で停止します。その船体は巨大でR&C号の何倍もあり、乗組員は皆息を呑みますが、ミラー博士は目を輝かせています。
スミスはホライゾン号の船体脇の減圧室にR&C号の船体を固定し侵入路を確保、船内をスキャンしたクラークは、原子炉は熱く軽い放射能漏れがあり、船体は無傷で内圧は正常だが重力は無く、室温調整がオフになっているため休眠状態以外乗組員の生存は不可能と判断します。また、船内全体から微弱に生命反応が出ていると首をかしげます。

ミラー船長は、ジャスティン、ピーターズと共に船内に入ると言いますが、設計者である自分こそが行くべきだと声を荒らげるウィラー博士には、残って指示を出すよう命じます。
ホライゾン号の中央通路に着いた3人は、ジャスティンは後部機関室に、船長とピーターズは前部デッキへと分れて進みます。
中央通路は超低温でしたが、点在する爆破装置は生きており、博士は、それは緊急事態の際、後部機関室を切り離し前部デッキを救命艇にするための爆薬だと説明します。
前部の医療室は荒れ果て、生体反応も乗組員の姿もありません。一方後部に向かったジャスティンは、第1隔離室に入り”挽肉機”のようなトンネルを抜け、冷却水の塊が浮かぶ第2隔離室でパネルを操作し、機関室の扉を開けます。
正面デッキに着いたピーターズは計器盤の血に気づきますが、壁一面が血の海なのには気づかぬまま奥に進み、空中に漂う全身傷だらけで目の抉られた遺体を見つけ、航海日誌のDVDを回収します。
同じ頃ジャスティンは、暗闇で不気味に回転する装置から奇妙な反応が出てることを確認しライトを点けます。球形のホールの中央、3つの磁気リングの中央で回転する球体の姿は圧倒的で、モニターで見ていた博士は「それが重力推進の核(コア)、船の心臓だ」と笑みを浮かべます。
が、ジャスティンが近づいた途端通信が切れ、3つの磁気リングが重なりコアが静止し、強烈な光を放ちます。R&C号のモニタールームではスタークらが彼を何度も呼び、激しい生命反応が出てると慌てていました。
コアが光ったのはほんの数秒で、ジャスティンはコアに出現した黒い液体に触れて引きずり込まれ、ワイヤーが凄まじい勢いで引っ張られるのに気づいたクーパーは懸命に引き戻そうとしますが、コアから発せられた強烈な衝撃波に吹き飛ばされ、それをモニターしていたR&C号のデッキまでもが破壊され、船内はパニックとなります。
医療室で衝撃を感じた船長は皆の無事を確認しますが、R&C号の船体には亀裂ができ空気が漏れ出し、残ったクルーは宇宙服を着け消火に奔走し、クーパーはワイヤーを辿ってコアから吐き出されたジャスティンを救出します。
スミスが船長に非常事態を知らせる中、博士がホライゾン号に移動しようと言い出します。スミスは抵抗しますが、船長は全員ホライゾン号へ移動せよと命じます。
ホライゾン号のブリッジにいたピーターズは装置を稼働させ、重力装置のスイッチを入れます。その瞬間、傷だらけの遺体は落下して砕け、コアの近くにいた意識不明のジャスティンとクーパーは冷却水でずぶぬれになります。 この映画を無料で観る

【承】- イベントホライゾンのあらすじ2

イベント・ホライゾン号はR&C号を脇腹に突き刺した形で復活し、システムは博士が復旧させますが、アンテナは壊れ無線もレーザーも使用不能、救援も期待できず、CO2フィルターも壊れていて空気は20時間しか持ちません。またR&C号の左舷には7メートルの亀裂があり、スミスは修理は可能だが時間がかかると言い、20時間以内だと言われます。
デッキの惨状を見た船長は、博士を問い詰めますが彼もまた困惑していました。ジャスティンは目を見開いたまま反応が無く、DJはいつ目覚めるか解らないと話します。
船長はクーパーに事情を聞きますが、ジャスティンはコアの中心にある液体から出て来た、それは彼を吐きだすと個体に戻ったと証言しても、博士はコアは自動では動かないしあり得ない、重力波による幻覚だと言います。
また博士は、機関室に船長とスタークを案内して回転するコアを見せ、「これがゲートだ、3つの磁気リングが並ぶとブラック・ホールができ、宇宙のどこへでも行ける、それを私が作ったんだ、偉大なる力で宇宙を折り曲げ、千年かかる恒星間飛行もこれなら1日だ」と誇らし気に語り、3つの磁場で防いでいるし、ゲートは勝手には開かないから危険は無いと言います。船長は、けれどR&C号は破壊され乗組員は意識不明になった、ここは封鎖すると言い捨てます。
その頃、医療室でジャスティンに付き添い、航海日誌の映像を見ーていたピーターズは、何かが擦れるような音を聞き、医療用のこぎりを持って音の出所を探します。それはいくつも並んだ診察台に掛けられた布の中から聞こえ、めくると足の不自由な息子ダニーがいました。彼は弱々しく彼女を呼び、足は無惨に切り裂かれています。愕然とした彼女はDJに肩を叩かれ正気に返ります。

ピーターズは、医療室で航海日誌の最後の録画を船長と博士に見せます。それはホライゾン号がゲートを開く寸前の様子で、ジョン船長は乗組員を優秀だと褒め、皆も明るく微笑んでいます。そしてジョン船長が「ようこそ、そしてさらば」と手を挙げた瞬間、画面は乱れ、追跡衛星が拾った音声と同じ叫び声のような音が響きます。彼女がノイズを除去してみると言うと同時に、船内の出力が低下し暗くなります。船長は、彼女とDJをその場に残し、博士とコアへと向かいますが、博士は磁場は正常だと言い、入り口脇の壁を開け入って行きます。
その時、医療室ではジャスティンが激しく痙攣し、「やってくる!闇だ!」と叫んでいました。
博士は緑色の回路で埋め尽くされたダクトを這って進み、火花が出ている回路を見つけ修理し始めますが、クレアの声を聞き、灯りが明滅し、目が抉れた彼女に「一緒よ、永遠に」と言われます。また、外で待っていた船長は、コアの下の冷却水が燃え上がり、中から焼け爛れた男が浮かんでくるのを目撃します。
船長らはブリッジで今体験した事実を話しますが、DJは二酸化炭素による幻覚だと言い、博士は黙っていました。
スミスは、自分は何も見てないがこの船は異常だと言い、皮肉を言った博士に「自然の法則を破った罰だ!ここのクルーを殺し、俺たちも殺す気か!」と叫び掴みかかります。DJは、彼をねじ伏せメスを突きつけ「これはただの船で金属の塊だ、バケモノじゃない」と凄みます。スミスは再び博士に殴り掛かり、船長に外に出て我々の船を直せ!失敗したら帰れないぞ!と恫喝され従います。
また、通路ではスタークが船長を呼び止め、船内に漂う生命反応は一層強くなり幻覚とも関係がある、これは免疫のような防御反応で、船に生命が宿ってるとしか考えられないと懸命に意見しますが聞き流されます。

間もなく医療室で、ピーターズが一瞬目を離した隙にジャスティンが消え、部屋の灯りが消え、”有害ウィルス”の扉だけが誘うように浮かび上がります。が、追い詰められた彼女は背後の爆発で我に返り、デッキ駆け込み「今の音を聞いた?!」と叫びます。DJは何も聞いてないと言いますが、彼女を追うように扉が激しく叩かれ歪みます。「開けてやれ」と言ってロックに手を掛けた博士は、クラークに腕をねじ上げられ止められます。その時減圧室のブザーが鳴り、ピーターズがいなくなったジャスティンを思い出します。
皆が駆けつけた時、減圧室の扉は閉まり、中にはジャスティンが宇宙服も着けず呆然と立ち尽くしていました。
クラークは船長に事態を知らせ、補助装置で停止しようと焦りますが、船外でクーパーとR&C号の修理にあたっていた船長は、減圧室へと急ぎます。
彼は「ドアを開けて!」と必死で叫ぶピーターズに、「聞いたか?”あれ”が恐ろしいものを見せるんだ」と話します。彼女が”あれ”ってなに?!と聞くと、「どこからか来た、僕の中の闇だ、もう戻りたくない、”あれ”を見たらもう終わりだ」と薄く微笑み、外側の扉のボタンを押します。
外側の扉が開くまでのたった30秒間、正気に戻った彼は船長に助けを求め悲鳴を上げ、目や体中から血を吹き出し、宇宙空間へと投げ出されます。それを船長が捕まえ船内に連れ戻し、クルーたちの必死の処置により彼は一命を取り留めますが、瀕死の重症でした。

【転】- イベントホライゾンのあらすじ3

CO2の限界まで4時間と迫る中、船長はピーターズに日誌で原因の解明をするよう指示し、クラークはジャスティンが言った”自分の中の闇”とは何かと言います。船長は逃げだした博士を追い、設計者ならこの現象が何か、ゲートの先=ホライゾン号が向かった先、7年間いた場所を知ってるだろう?!言え!と迫りますが、博士は解らない事が多すぎる、時間をくれと言い逃れます。
また彼は通路で「船長!置いてかないでくれ!見捨てないでくれ!」と言う声を聞いて眉を顰め、幻聴だと思い込もうとします。が、一瞬、傷だらけの男を見て船内を見渡し「神よ」と呟きます。
追い詰められた彼はDJに、昔の事故の事を打ち明けます。
彼の見ている男は、酸素タンクの爆発事故で死亡した部下エディで、その時、乗組員とともに救命艇に逃げた船長はやむなくハッチを閉め、彼は船長に助けを求め叫びながら無重力の美しい炎に呑まれ亡くなったのです。彼は、誰にも話して無いのにホライゾン号は知ってたと怯え、「この船は心の闇を暴き出す」と呟きます。
DJは、ラテン語の声を聞き直した結果、翻訳が間違ってた、これは「リベラテ・メ(助けてくれ)」ではなく「リベラテ・トゥテメ(己を救え)」、また「エクス・インフェリス(地獄から)」と言ってると打ち明けます。そして「博士の言った事が本当なら、この船は宇宙の彼方、裏の闇の世界に行き、そこにある何かを持ち帰ったんだ」と結論し、愕然とする船長に(我々がそれをどう受け取ろうが)テープが証明してると言います。

そこにクーパーからR&C号の修理が終わったと知らせが入りますが、起動すると空気漏れが見つかりあと20分かかると言われます。
ホライゾン号のデッキで航海日誌を解析していたピータースは、ジョン船長の最後の画像の直後のノイズを取り除いた瞬間慄然とし、思わずスタークの腕を掴みます。
たった数秒前まで、明るく作業していた乗組員らは獣のような叫びを上げ、獰猛に争い共食いし、中には自分の身体を喰っている者もいました。「リベラテ・トゥテメ、エクス・インフェリス(己を救え、地獄から…)」と言い、嗤いながら抉った眼玉を差し出しているのは、血だらけのジョン船長でした。
船長は慄然とし出発を決断しますが、ウェアー博士はまだ任務が終わってないからダメだと言います。
船長は「任務は乗組員の救出だ、だがあんたの船が全員を殺した。任務は終わったんだ!」と怒鳴り、記録をR&C号に移し、ジャスティンを移動させるよう命じ、ピータースにはスミスとCO2除去剤を取りに行くよう命じます。
博士は中央通路まで船長を追い、私の船はどうなる?!と迫りますが、安全圏内まで行ったらミサイルを撃ち込み跡形も無く破壊すると言われ振り払われます。その瞬間、通路の灯りは落ち、出力が低下し始めます。
すぐにスタークから計器が異常だ、コアが船のパワーを吸い出してる!と連絡がありますが、すぐ船を離れろ!と答える船長の後ろで、ウェアー博士は異様な笑みを浮かべ、「この船からは逃れられない、この船が家だ」と呟き、姿を消します。

コアのある動力室で、スミスとCO2除去剤のボンベを回収していたピータースは、怯えるスミスに遅れを取り、コアから発せられる不気味な気配に振り向き、ダニーの姿を見掛けます。彼女は逃げる息子を追いドームの梯子を昇り、微笑むダニーに駆け寄りますが、上部の穴から冷却水のプールに落下し息絶えます。
そこにウェアー博士が現れ、彼女の遺体を見て涙ぐみますが、「ビリー」と呼ばれ顔を上げると周囲は地球の自宅に変わり、妻のクレアがバスルームで手首を切り自殺する光景を見ます。彼は仕事にかまけていた事を心から詫びますが止められませんでした。
バスルームで蹲り嗚咽する彼の傍らに眼の無いクレアが立ち、彼を抱いて「大丈夫、もう寂しくないわ、ずっと一緒よ、とても素敵なものを見せてあげる」と言い彼の目を抉ります。
彼は冷却水のプール脇で自らの眼を抉り、絶叫していました。冷却水はピータースと彼の血で真っ赤に染まっています。

【結】- イベントホライゾンのあらすじ4

スミスは、R&C号の船外で作業を続けていたクーパーに後2分で終わると言われ急ぎます。が、船から出るウェアー博士に気づき何度も呼びますが、彼は振り向きもせずホライゾン号に戻って行きます。
ホライゾン号の中央通路にいた船長に連絡すると、通路の爆薬が外されていて、博士がR&C号に爆薬を仕掛けたのかもと言い、至急退避するよう命じR&C号へと走ります。
スミスは必死で爆薬を探しますが、見つけた時には遅く、彼の目の前で大爆発します。R&C号は木端微塵に吹き飛び、船外にいたクーパーは宇宙服のまま吹き飛ばされ、減圧室にいた船長は再び無重力の炎を見て絶叫します。けれどクーパーは、大気圏外まで飛ばされながらも元気で、ボンベの空気を放出し船に戻ろうと奮闘します。
船長は医療室にいたDJに、博士の仕業だと連絡しますが、彼は目の抉れたウェアー博士に襲われ、生きたまま腹を裂かれ殺害されます。それをモニターで見て駆けつけた船長は、治療台にぶちまけられた内臓の上で、腹を切り裂かれ吊るされたDJを見て呻きます。
追い詰められた船長は博士を殺害するため作業用の銛を構えて船内を探し、デッキで倒れていたスタークを見つけ抱き起します。
船長席には血塗れで目を縫い付けたウェアー博士がいて「我々の行く先には目は必要ない。ホライゾン号は恒星よりもっと遠い所に行った、宇宙に、別の次元への穴を開けた。それは混沌と真の邪悪の世界だ」と言い、「行きはただの船だったが、戻った時には生きていた、美しいだろ?」と讃えます。船長はその美しい船がクルーを殺したんだと呻きますが、彼は微笑みながら、「クルーはいる、我々とこの船がいた場所に」と言い、コアのスイッチを入れます。

その瞬間、スタークが博士に襲いかかりますが弾き飛ばされ、船長と博士が互いに作業用銛を構え対峙したその時、運悪くクーパーが正面窓に辿り着きます。博士は、クーパーをめがけて銛を撃ち、彼は窓の穴から漏れ出した空気で、再び宇宙へと吹き飛ばされます。間もなく正面窓が割れ、凄まじい勢いで空気が吸い出され、船長席にいた博士も必死でしがみつきますが船外へと吸い出されます。
船長は扉の内側へと逃げますが、スタークが残されたまま扉が閉まり始め、作業用のケルンを挟んで彼女を救出します。その時クーパーも生還しますが、コアは稼働したままです。
船長は、中央通路を破壊して前部デッキで脱出する方法を思い出し、クーパーに救助信号を、スタークに扉を閉めて重力タンクの準備をしろと命じ、1人船内へと戻って行きます。

ゲート開口5分前。
船長は中央通路の爆弾のスイッチを入れて行きます。一方、クーパーとスタークは船内から溢れ出した血に翻弄されますが、生き延びます。重力タンクの中にはすでに瀕死のジャスティンが眠っています。
ゲート開口3分前。
第1隔離室に着いた船長は起爆装置のスイッチを入れ、コントローラーを握ります。前部デッキではスタークがすぐ出発よ!と叫んでいました。
が、彼の目の前に焼け爛れたエディが現れ炎で彼を追い立てます。彼は挽肉機のようなトンネルを抜け、コアのドームへと逃げ込みます。エディの放った炎は、閉まる扉の隙間を抜けて追撃し、コアとドーム内は炎に包まれます。
その直後、エディが隣に現れ彼を火で攻撃します。エディは水の上を歩いて船長に近づきなじりますが、彼が「お前は違う、エディは死んだ」と言うと傷だらけのウェアー博士に変わります。彼は「この船が私を引き戻した。誰も逃げられない、この船は時空を超越した想像できない場所から来た、さあ、その場所に戻るのだ」と嗤います。
船長が地獄へだろ?と呻くと、彼は「地獄などただの言葉に過ぎず、事実ははるかに恐ろしい、よく見るがいい!」と彼の頭を掴み拷問されるクルーたちの姿を見せます。船長は「俺のクルーは殺させない!」と叫びボンベで何度も殴りつけますが、反撃され倒されます。
博士は「クルーはこの船のものだ」と言い、ゲートが開き始めます。
船長は「俺が行く、皆を解放しろ!」と呻きますが、博士は「逃げ道は無い!ゲートが開く…皆、私と来るのだ!見えるか?!」と言い彼に残虐な光景を見せますが、彼は起爆装置のスイッチを拾い「見えるぞ」と呟きスイッチを押します。中央通路は大爆発して崩壊し、切り離された前部デッキはその衝撃波で宇宙へと飛ばされます。
コアを積んだ後部機関室は無傷でしたが、突如現れた巨大なブラック・ホールに吸い込まれていきます。デッキで気を失っていたクーパーとクラークは間もなく起き上がり、ブラック・ホールが閉じるのを目撃します。

72日後。
3人は救助隊に救出され、ジャスティンも重傷ながら息があり、クーパーも元気でしたが、スタークは救助隊員がウェアー博士の顔で微笑むのを見て、絶叫します。
救助隊員たちはパニックになる彼女に鎮静剤を打ち、デッキの扉が静かに閉まります。

みんなの感想

ライターの感想

SF・ホラーマニア間では賛否が分かれる作品なんですが、個人的には大満足の本格SF・ホラーです。
乗組員は船長含め男性5名、女性2名の気心の知れたチームで、それにウェアー博士と言う異分子が加わり、謎の失踪をし海王星付近に出現したイベント・ホライゾン号へと向かう。宇宙に不慣れな博士は船長に冷遇され、皆にも煙たがられるが、ホライゾン号と対峙した瞬間、その設計者であると誇らしげに胸を張るが、そのでかさと異様さに圧倒されたクルーは、誰1人としてその功績を誉めようとはせず、とっとと片づけ地球に帰りたいと切望する…。
クルーたちのバランスは絶妙で、全く無駄が無く、一見異常なほど身内びいきの船長にもそうするだけの理由付けがされています。
女性2人はどちらも知的で、意外なのは一見お騒がせ担当に見えたブロンドの若い副長クラークで、コアの影響からか多分普段より数倍も高圧的な船長に臆することなく食い下がり、逆にいわゆる最後まで生き残る回復担当かと思われたピーターズは、冷静に振る舞おうとしながらもコアの罠に落ち苦悩し崩壊することに。
初めに犠牲となるが生還する若い童顔青年ジャスティンや、スミスとDJのおっちゃんたちも壮絶な末期ながらいいリアクションを見せてくれます。中でもクーパーは1人浮きまくる超ポジティブキャラなんですが、緊迫させられ続ける中、実に癒されます。
人工ブラック・ホールなんてとてつもない発明なのに、褒められるシーンが一つも無いウェアー博士役サム・ニールは、「ポゼッション」(1980年)以来のいびられ役で可哀想。
資料によればイベント・ホライゾン号は全長2.5㎞でノートルダム寺院がモチーフなのだとか。その大きさはR&C号の実に25倍。ドドーンと船体が姿を現すシーンはチクショー!劇場で見とけばよかった~!と思うことうけあいです。模型製作はどちらもデヴィッド・シャープらによるもので、デザインはR&C号をジョセフ・ベネット、ホライゾン号をピーター・ルービンらが担当しています。

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