「ウォーゲーム」のネタバレあらすじ結末

SF映画

ウォー・ゲームの紹介:1983年に公開されたSFサスペンス。ソ連崩壊前、核による世界戦争の恐怖がまだ現実のものであった時期の作品である。監督は『サタデー・ナイト・フィーバー』『ブルーサンダー』などのジョン・バダム。コンピューターネットが普及しはじめた時代を舞台に、クラッキングの詳細な手口を描いたことで話題となった。

映画「ウォーゲーム」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「ウォーゲーム」のネタバレあらすじに注意ください。

予告動画

ウォーゲームの主な出演者

デビッド・ライトマン(マシュー・ブロデリック)、ジェニファー・マック(アリー・シーディ)、ジョン・マッキトリック博士(ダブニー・コールマン)、スティーブン・フォルケン(ジョン・ウッド)、ジャック・ベリンジャー将軍(バリー・コービン)、“パット”パトリシア・ヒーリー(ジュアニン・クレイ)

ウォーゲームのネタバレあらすじ

【起】- ウォーゲームのあらすじ1

ある日、米軍のミサイル基地で不意打ちの演習が行われました。核ミサイル発射の担当将校は、命令があったにも関わらず核ミサイルを発射できませんでした。
後日、その演習によってかなりの数の将校がミサイル発射を拒否したことが問題となり、米軍の総司令本部「NORAD」では、核ミサイルの発射プロセスから人間を外し、人工知能にまかせることを決定します。そのために設置されたスーパーコンピュータはWOPR:War Operation Plan Response、戦争作戦計画対応)と呼ばれ、全面戦争についてのあらゆる可能性を考える機能を持っていました。軍の司令官であるバリンジャー将軍はコンピュータに意思決定を委ねることに反対していましたが、責任者のマッキットリック博士はWOPRの性能に自信を持っていました。
一方、ワシントン州シアトルに住む高校生デイヴィッド・ライトマンは、成績はいまいちでもパソコンに関しては天才的な能力を持っていました。今日も彼は授業中に不真面目な態度を装って職員室に呼び出され、教師が目を離した隙をねらって学校のホストコンピュータのパスワードを入手しました。
デビッドは同じクラスで学校の人気者でもある美少女ジェニファーを誘うと、さっそく自宅のパソコンから学校のコンピュータに侵入、自分の成績を書き換えます。さらに君の成績も書き換えてあげようかとジェニファーに提案しますが、彼女は罪悪感で拒否しました。しかし彼女が帰った後、デビッドはこっそり彼女の成績を書き換えていたのでした。

【承】- ウォーゲームのあらすじ2

数日後、デビッドは趣味のコンピュータ雑誌から新作ゲームの情報を知り、いちはやく入手するためゲーム会社へのハッキングを始めます。
偶然にもそれらしいサーバーを見つけましたが、アクセス方法がわかりません。彼はパソコン仲間の大学生に相談をしました。
大学生のジムは、開発者について調べるようアドバイスしつつ、それが軍のシステムかも知れないと警告しましたが、デビッドは聞く耳持ちません。さっそく彼は開発者の情報を集めることから始めました。
そのため部屋にこもりっきりだったデビッドのもとに、再びジェニファーが訪れます。やっぱり成績を書き換えて欲しいと頼みに来た彼女でしたが、デビッドが既に実行済みと知って喜びます。そしてデビッドが新作ゲームをハッキングしようとしてると知って興味津々となり、ともにパスワード探しをはじめました。彼女のアドバイスで、開発者のフォルケン博士が息子を亡くしていたことに気づいたデビッドは、その息子の名前である「ジョシュア」と入力してみます。それこそが相手側のシステムの名前で、ついにアクセスに成功したのでした。
さまざまなゲームのリストが表示されますが、デビッドが選んだのは「世界全面核戦争」です。彼はジェニファーとともにノリノリでゲームを開始しました。
同じ頃、NORADではいきなりWOPRがソ連から攻撃が始まったことを伝えました。即座に米軍全軍に即応体制が敷かれ、デフコン(ディフェンスコンディション)がレベル2に引き上げられます。相手側のソ連も、その動きを挑発と見なして状況はエスカレートしていきました。
しかしノリノリで攻撃指示をしていたデビッドとジェニファーに、デビッドの母親がゴミ捨ての当番をするよう言います。デビッドはしかたなくゲームを中断し、同時にNORADでは伝えられていたソ連側の動きがいきなり消失しました。すぐさま今の情報がすべて誤報だったことが判明します。

【転】- ウォーゲームのあらすじ3

NORADではマッキトリックがシステムのログを解析し、外部からのハッキングによるものだと気づきます。さっそくFBIの捜査が開始されました。
一方、成績が上がったことで両親に褒められていたデビッドですが、テレビのニュースによって米軍のコンピュータへの侵入事件があったことを知り、それが自分の仕業だと気づきます。慌てて資料をすべて破棄したデビッドですが、再びジョシュアから接続を求める電話がかかってきます。ジョシュアことWOPRは中断されたゲームの再開を求めていました。ジョシュアにとって、現実でもゲームでも同じ事なのです。思わず電話回線を引き抜いたデビッドですが、既に状況は手遅れでした。彼はFBIに逮捕され、NORADへ連行されてしまったのです。
マッキトリックとベリンジャー将軍は、一介の高校生にすぎないてデビッドにそんなハッキングができるわけがないと決めつけ、黒幕を明かすまでNORADに監禁しようとしました。デビッドは隙を見てジョシュアに電話をかけましたが、ゲームの勝敗がつくまで止めないと言われます。
そのことに気づいてない軍司令部は、ソ連側がいまだに挑発を続けていると思い込んでいます。このままでは核戦争がはじまってしまう可能性があるのです。
デビッドは持ち前のハッキング技術で監禁場所から抜け出すと、NORADを見学に来た民間人グループにまぎれ込み、脱出に成功しました。
さっそく彼は不正手段で公衆電話を使ってジェニファーに電話しました。彼女の助けを借りて向かったのは、オレゴン州のグース島です。そこに死を装って引退したフォルケン博士が密かに暮らしていました。
デビッドとジェニファーは、軍の誤解を解いて核戦争の危機を食い止めて欲しいとフォルケンを説得しましたが、彼は妻と息子のジョシュアを事故で失ったことで絶望的になり、世界が破滅することさえ望んでいるように見えました。フォルケンは3目並べ(○×ゲーム)のように決して勝てないゲームがあることをジョシュアに教えられなかったと言いました。
フォルケンの家を辞したデビッドとジェニファーでしたが、他に行く当てはありません。荒野の真ん中で核戦争を覚悟していた時、不意にヘリがやってきます。それは考えを変えたフォルケンが呼んだものでした。

【結】- ウォーゲームのあらすじ4

一方その頃、NORADではソ連の全面攻撃が始まったとの報告があり、基地が閉鎖されようとしていました。間一髪、デビッドとジェニファーを連れたフォルケンが基地内に駆け込んできます。
スクリーンにはソ連から発射された無数の核ミサイルが映っています。フォルケンは、ソ連が無意味に全面攻撃をしてくるはずがないことを指摘し、「あれは幻影だ」と言います。もともとコンピュータに不信感を抱いていたベリンジャー将軍は反撃の命令を保留します。はたしてミサイル攻撃を受けたはずの全米の各基地ではなんの変化もなく、WOPRからもたらされた情報が偽りだったことが判明しました。
核戦争の危機が回避されたことで司令部は喜びに沸きますが、フォルケンはスクリーンの一部に目まぐるしく動く数字を見つけます。それは核ミサイルの発射コードを求めて次々と数字を入れ替えるジョシュアの行動でした。ジョシュアはまだゲームを続けるつもりで、人間の手を借りずに核ミサイルを発射しようとしていたのです。
司令部の人々もそのことに気づき、ジョシュアを止めようとしますが、アクセスは拒否されてしまいます。停止させるために電源を切れば、核攻撃によるNORADの壊滅と判断され、ミサイルが即座に発射されてしまいます。
人々が途方に暮れる中、デビッドはゲームを通じてアクセスすることを思いつき、ジョシュアに3目並べを挑みます。最初はプレーヤーとコンピュータ(CP)との対戦で、次にCP同士の対戦に設定すると、ジョシュアは猛烈な勢いで3目並べを続け始めました。その間にもミサイルの発射コードは次々に解析されていき、ついにはコードが揃って発射可能となった瞬間、ジョシュアはついに勝てないゲームがあることに気づき、ディスプレイ上でさまざまなパターンの核戦争シミュレーションを猛烈な勢いで開始、そのすべてで勝利者がいないと判定しました。
ジュシュアは進行していた核戦争を中断、「勝つための唯一の動きはプレイしないことなんて変です」と言い、そしてフォルケンに「チェスをやりませんか」と提案します。再び司令室は歓声に包まれ、将軍はすべての戦力の撤退を命じました。
デビッドはマッキットリックと和解し、さらにマッキットリックはフォルケンと握手をしたのでした。

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みんなの感想

ライターの感想

自意識をもったコンピュータが核戦争を起こすという設定は『ターミネーター』にも通じるところがありますが、本作品のユニークなところは、コンピュータが現実とゲームの区別がつかずに危機が訪れるというところでしょう。すべての入力を軍による精査された情報だけに頼っていたコンピュータにとって、一介のゲームオタクによる無責任なアクセスがあることなどまさに想定外。善悪も常識もないコンピュータプログラムにとって、それは同一のものであったという話でした。
インターネットが普及した現在では、この作品で描かれたハッキングの手口はいささか古びた感は否めませんが、人とコンピュータの関わり方という点ではいまでも十分に通用するテーマだと思います。
またコンピュータの作り出した架空の危機と対決するクライマックスの緊迫感は、今見ても十分に面白い。時代を越えた名作だと思います。

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