「グシャノビンヅメ」のネタバレあらすじ結末

SF映画

グシャノビンヅメの紹介:百層超の階層都市に住む女子高生ルキノが乗り込んだ大型高速エレベーター”移動機筒”が事故により停止、護送中の囚人により瞬く間に崩壊、”愚者の瓶詰”に成り果てる…という2003年製作のSF・ホラー。監督/脚本は「血まみれスケバンチェーンソー」「少女椿」で知られる山口洋輝。撮影当時22歳の現役大学生で本作が劇場デビュー作。自主制作作品「深夜臓器」で第2回インディーズムービーフェスティバルのグランプリを受賞したことから助力を得て、劇場公開用インディーズ作品として製作された。特殊メイクは「ナルニア国物語」「エイリアンVSプレデター」などで知られるAKIHITO。美術は宮下忠也、音楽は岡田修、no.9、サカタマコトなど。

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予告動画

グシャノビンヅメの主な出演者

藤崎ルキノ(藤崎ルキノ)、宇都宮ノコッシュ(ヘッドホンの青年/辻岡正人)、澤津久森ビブリオ(税所伊久麿)、中路アラモッチャ(乳母車の女/南加絵)、望月ニナラーダ(機筒操縦士/財田ゆう子)、御手洗カルスケモフ(銀髪刑事/小柴亮介)、帯谷ジタコック(小柄の囚人/漆崎敬介)、寺ノ内カルピコ(大柄の囚人/横川康次)、高山トリオロス(監視局管理官/渡邊敬彦)、伊那垣イクマポン(精神科医/河田義市)、田中オロロンガミヤコ(ミヤコ/中坊優香)など。

グシャノビンヅメのネタバレあらすじ

【起】- グシャノビンヅメのあらすじ1

ーー監視局の管理官は、「138階層南ターミナルのタピオカ電力の爆発事故では、死者113人、15基の移動機筒が行方不明となったが全てが確認された」と伝える凄惨なニュース映像を見て、さあ、もう一度初めからお願いできるかなと話します。

思い思いの地べたで店を広げる物売りの中を、貧相な身なりの人々と作業員が行き交う長いトンネルのような町を、女子高生藤崎ルキノが歩いて行きます。作業員に飯を配っていた少女が気づいて声を掛けますが、ルキノは微笑んで大丈夫と言い、少女は「学校、がんばってね」と寂しげに言うと、笑顔で仕事に戻って行きます。
彼女は怪しげな薬売りに「いつもの」と言って隠すように煙草を買って一服し、通路で新聞を読んでいた中年男の前を素通りしながら、思念で「おはようございます。伊那垣先生」と話し掛けます。彼は、監視局に見つかったらどうする!と思念で往なし止めようとしますが、センサーロボットに見つかり、監視官に職質されている隙にルキノを逃がします。監視官は慌てて発砲、作業員に流れ弾が当たり騒動となりますが、彼女は火のついた煙草を投げ捨て、騒ぎでこぼれた燃料がじりじりと煙草に迫っていました。

ーー管理官は、事件の朝、彼女が煙草を吸っていたという目撃証言があり、そのため多くの命が失われたと話し、タイピストが長い指でそれをタイプします。

通路の端にあるターミナルに着いていた”移動機筒(イドウキトウ)”からは「本日も、監視局高速度交通営団をご利用いただき誠にありがとうございます。”貧民と肉体労働者の町”138階層コロバザジップでございます」と言う独特の節回しの機筒操縦士のアナウンスが流れ、ルキノは慌てて飛び乗ります。
”移動機筒”とは100層を越える都市の外壁に貼りつき階層を高速で上下する大型の貨物用エレベーターのような乗り物で、階層ごとに駅があり、真っ赤なタイトドレスのエレベーターガールならぬ機筒操縦士が案内と操縦をしています。彼女の名は望月ニナラーダ、国家資格である機筒操縦士と言う任務に責任と誇りを持っています。
箱には数人の乗客がいて、チャラい女子高生ミヤコがうるさく話しかけますが、ルキノの冷めた態度に機嫌悪い?と黙ります。ニナラーダは「第4階層サジタリにまいります」と言い何重もの扉を閉めようとしますが、ヘッドホンにサングラスの青年が無理矢理乗り込んできます。
”科学実験と研究者の町”135階層アベトジェクシでは、黒服のカップルが降り、白髪交じりでアタッシュケースを持った学者風の男が乗り込んできます。
”調理人とコンビニの町”132階層ゴジャッペリアに着いた時、ミヤコはケータイのおしゃべりに夢中で、作業員たちが降り、乳母車を押している女と、脳みそのペットを連れた幼い少女とその祖母らしき老女が乗り込んできます。
老女は、上には何があるの?と聞く少女に、お婆ちゃんのお家があってボタンの”1”が終点と言い、階層ボタンを指差します。少女はなおもその上は?と聞きますが、乳母車の女が「1の上はね、なーんも無いの。寒くて怖くて真っ暗なの」と言います。乳母車の中には3カ月の赤ん坊がいるようです。少女は、ハルボウナツに行きたいと言って祖母に往なされ、その間ずっとむちゃむちゃ喋っていた脳みそのペットは”さよおなら”と繰り返し始めます。

”企業社宅と独身寮の町”128階層ネクズロクでは、ミヤコがケータイですごいクスリの話しを聞きルキノを誘いますが断られ、黒メガネにスーツのサラリーマンが十数人乗り込んできて、旧式の電話機で一斉に営業電話をし、次の”第一種企業集積エリア”125階層リカバトシゴで降りて行きます。最後の1人はニナラーダに「行ってきます」と挨拶しますが無視されます。
移動中、学者風の男はミヤコに麻薬は止めなさいと注意して悪態を吐かれ、老女が歌う子守歌を聞いていたルキノは、優しかった両親を思い出して眉を顰め煙草に火をつけます。けれどミヤコに死ぬよ?曾爺ちゃんが肺癌で死んだんだと言われ踏み消します。
”総合病院と霊園の町”123階層ナルティマレベンガでは、少女と祖母が降り、ルキノは手を振る少女に微笑みます。ミヤコは降り際、(喫煙を)監視カメラで見られてたかも、あいつらと盗聴でも殺しでも何でもやるって噂だよと耳打ちし明るく去って行きます。

ーー管理官は、「午前9時22分、煙草がタピオカ電力の液体燃焼に引火しあの爆発が起こった。わが国では、煙草は所持するだけでも重罪だが今はたいした問題じゃない」とため息をつき、そして後の3人が乗り込んできたと続けます。 この映画を無料で観る

【承】- グシャノビンヅメのあらすじ2

移動機筒は52階層イキジキに向かい高速走行に入りますが、間もなく監視局からの緊急要請が入り、ニナラーダは99階層で一旦停止し乗客4名を乗せると言います。学者風の男と乳母車の女は動揺しますが受け流されます。
”囚人と監獄の町”99階層ビタガスコインに着くと、ニナラーダは「体は壁に寄せ静粛に」と注意します。
乗ってきたのは鎖で縛られた囚人2人を護送する管理局の2人の刑事でした。小柄な囚人は日本語で大仰な挨拶をしますが、大柄な囚人は奇妙な言葉を喋り天井を睨んでいます。年配の刑事は皆に処理局へはすぐ着きますからご安心をと言いますが、囚人たちは俺たちはそこで処理されると嬌笑します。すると銀髪の刑事が小柄な囚人を暴行して黙らせ、ルキノに場所を譲ってくれと言います。ルキノは、小柄の囚人が女性を暴行殺害し、その肉を貪り食うビジョンを見て凍りつき、場所を開けます。
刑事は2人を奥の手すりに繋ぎますが、小柄な囚人は大柄な方をカルピコと呼び「生肉だ!」と耳打ちし、カルピコは奇妙な言葉で「計画通りだ」と言います。
間もなく年配の刑事は近くで火災があったようだと言い、強がる銀髪刑事に万が一の時にはこれを使えと小さなケースを渡し降りて行きます。
機筒が高速走行に入ると、銀髪刑事は小さい方が婦女暴行のプロ、大きい方が爆弾屋、両方とも国宝級だと言いますが、小柄な囚人にからかわれて暴行、ニナラーダに往なされます。
やがてカルピコが始まりだと言い、小柄な囚人が騒ぎ始めます。銀髪刑事はケースに入っていたピストル型の注射器を構え眠らせると脅しますが、2人は鎖をこすって音を立て、銃を向ける銀髪刑事に「勝手に囚人を殺したら国外追放だ」と言い、間もなく電灯が瞬き、どこかで大爆発が起こります。
彼らの機筒は激しく揺れて落下し、途中の階で止まります。

ーー管理官は正面にいるヘッドホンの男に、では爆発を引き起こしたのは寺ノ内カルピコだと?と言いますが、彼女の容疑はそれだけではないと続けます。

箱には非常灯が灯り、皆倒れていましたが無事でした。が、カルピコは消えていて、銀髪刑事が「まずい!死なねぇかな」と呟いた途端電灯が着き、鎖を抜けたカルピコに殴打されます。彼は銀髪刑事からカギを奪って小柄な方に投げ、雄たけびをあげながら刑事を暴行、鎖を外した小柄な囚人は監視カメラを引きちぎって暴行に加わり、刑事の首を食いちぎります。
小柄な囚人は刑事の銃を奪いニナラーダに服を脱げと脅し、冷めた目で睨むルキノには君も頼むよと言い何度も蹴りつけます。けれど彼女は、暗い地下室で同じように自分を暴行した男のビジョンを見ていました。
ヘッドホンの男は知らん顔、乳母車の女は怯えるばかりでしたが、学者風の男が密かに携帯で監視局刑事課に電話をしているのをカルピコに見つかり携帯を破壊されます。彼はアタッシュケースの大金を全て差し出し見逃されます。
その時、小柄な囚人はニナラーダに圧し掛かっていましたが、背後で銃を構えるルキノに気づき止まります。気づいたカルピコは学者風の男を投げつけ、ルキノに顔面を撃たれます。
時が止まり札が舞う中、カルピコはルキノの名を呼び起き上がり、あの暴行男に変わり襲いかかります。ルキノは長い叫び声を上げ弾が尽きてもがくがくと震えながら撃ち続けます。
その様子を見ていた小柄な囚人が立ち上がりますが、気づいた銀髪刑事に注射を打たれ痙攣して倒れます。ルキノは呆けた眼をして倒れ込みます。

白い入院着を着たルキノが病院で絵を描いています。白衣を着た伊那垣はいい絵だと褒めルキノも微笑みますが、自分と母親、そしてハサミと言った時、それでは引き寄せてしまうと顔を曇らせます。その顔が優しく微笑む暴行男に変わった時、彼女はニナラーダの膝枕で目覚めます。彼女は慌てて起き上がるルキノに大丈夫?と言いますがまだ震えていました。銀髪刑事は虫の息で、学者風の男が医者じゃないと知り、最悪だと笑い息絶えます。
ニナラーダは制御盤から連絡を取ろうとしますが応答は無く、乳母車の女はネックレスを数珠のようにして拝み、学者風の男はヘッドホンの男に触るな!俺の金だ!と怒鳴り、携帯も圏外でした。
囚人が目覚めるのを怖れた乳母車の女は、ルキノに殺らせりゃいいと言いますが、ニナラーダが”危険を察知した時は排除する”のが職務だからと言い、怯えながら鎖を持って近づきますが、囚人が足首を掴み襲いかかります。
それを監視カメラで撲殺し救ったのは学者風の男でした。けれど囚人が動かなくなると血だらけの顔で嗤い、他に方法があったか?罪にはならないよな?と気にしていました。

ーー管理官はヘッドホンの男に、それではこの囚人を殺害したのは、澤津久森ビブリオ教授だという事ですね?と言い、深いため息をつきます。

【転】- グシャノビンヅメのあらすじ3

間もなく通信が復旧し監視局の声が聞こえますが、乳母車の女が「緊急事態よ!早く助けに来て!」とヒステリックにがなり立てても伝わらず、ニナラーダと受話器の奪い合いになったところで、ビブリオ教授が割り込み、受話器を引きちぎって制御盤を破壊、乳母車の女は最悪だ!とパニックになります。教授はたとえ正当防衛でも監視局に殺人を知られればキャリアが終わると怯えていました。
彼はルキノを除く皆に、微生物学者の私が欠ければアベトジェクシの国家規模のプロジェクトが立ちいかなくなると言って金を配り、囚人が自殺したことにしてくれと頼みます。乳母車の女はいそいそと受け取り皆にも勧め、ヘッドホンの男は受け取りますが、ニナラーダは拒否します。
やがて熱いと言い出した彼に、ヘッドホンの男は100万でペットボトルの水を売ると言い断られて飲み干し、乳母車の女は赤ちゃんのミルクなんだけどと恩着せがましく言い金を要求、乳母車から1Lの紙パック牛乳を出し金をむしり取りますが、少し飲ませて取り上げます。

ーー管理官はヘッドホンの男に「今日になって爆発の火元としてルキノの煙草が発見され、彼女はその後の出来事を正当防衛だと語っている」と話を戻します。

次第に温度が上がり皆はイラつき、教授は銀髪刑事の銃で喚起口を撃ち金網を外そうとしますが手が届きません。その時、女が乳母車の影で何かを食っているのを見たニナラーダが怒りケンカになりますが、教授は乳母車を踏み台にしようとして引っ張り中味が散らばります。乳母車の中には赤ん坊はおらずスーパーの買い物が入っていました。
3人が揉み合いになる中、ルキノは女がロッカーに捨てた赤ん坊のビジョンを見て愕然としますが、ヘッドホンの男が「鬱陶しい!」と怒鳴るとみな大人しくなります。
ルキノは彼を走査しようとしますが弾かれ、囚人たちに襲われ、暴行男=優しく「お母さんに似て来たなぁ」と微笑む父親をハサミで殺害するビジョンを見て、叫び声を上げます。
気づいた時には3人は何事も無かったように座り、彼女は教授が鎮静剤だと言って差し出した錠剤を払い除け、彼が立ち上がった瞬間、ガラス瓶に入った胎児のビジョンを見ます。
するとヘッドホンの男が「気がついたか?」と思念で伝えてきて、俺を見るな!と目を逸らします。彼は、俺は監視局の工作員だが君を追っているわけじゃない、煙草も発砲も見逃すが大人しくしててくれと伝えてきます。そして今君が見たのは殺人ウィルスに汚染された胎児の瓶詰=生物兵器で、教授は優秀な微生物学者だが反政府組織の構成員で、金は活動資金でウィルスと一緒に仲間に渡すつもりだと続けます。
ルキノは教授を走査し秘密研究所のビジョンを見ますが思念攻撃され、ヘッドホンの男に「止めろ!君の能力は受信専門で、奴にも同じ能力がある」と往なされます。男は彼女の前髪を念動力ではね上げ、俺の心が読めないのは遮断しているからだ、もうすぐ奴の組織がやってくるから動くなと思念で伝えます。

教授は間もなく狂った笑顔で「来た!」と叫び、箱の入口に駆け寄りますが、胸を押さえて苦しみ出し「監視局員?奴は死んだ…もう1人この中に?!…12年も組織のために働いてきたんだぞ!…殺人?…あれは正当防衛だ…抹殺?!」と思念で呻き、「お終いだ…私の最高傑作だぞ…キサマらにくれてやるくらいなら…」と呻いて胎児の瓶詰を取り出し開けようとします。
ヘッドホンの男は「まずい!」と構え、箱のドアがガタガタ音を立てる中、ルキノは壊れた制御盤の破片で教授の腹を刺し縦に引き裂きます。転がり落ちた瓶からは大量のカプセルがこぼれます。ルキノは、あの暗い部屋で命乞いする父親に馬乗りになり、ハサミで殺害したビジョンを見ながら、教授の腹を刺し続けます。
換気口やドアから入ってきたのは防護服に防毒マスクをかぶった奇妙な言語を話す男たちで、ルキノと防護服の男が揉み合ううち小銃が暴発、ニナラーダは胸を撃たれ死亡します。ルキノは男たちに取り押さえられますが、彼らは第12区特別処理班で、監視局に異常事態だと報告していました。

【結】- グシャノビンヅメのあらすじ4

管理官は、ニュース映像の最後に「火災に関連して発生したと見られる、サジタリ行き上昇急行内でので虐殺事件について、生存者の中から17歳の少女が重要参考人として事情聴取され…」と話す途中で映像を止め、男にヘッドホンを外させます。
男はひどい田舎訛りでルキノの証言を一蹴、あの女の頭がおがしいんだべ!精神病院にいた女が外歩いてんのがおがしい!と怒ります。
乳母車の女には赤ん坊を抱いた夫が付き添い、あの日はゴジャッペリアのパン屋に行っただけだと言い、ルキノは何度も発狂してたし、自分は教授に突き飛ばされた被害者だ、教授が薬瓶を取り出した途端にあの子が血相変えて刺したと話します。カプセルは、教授の心臓病の薬でした。
ルキノのビジョンにも出て来た精神科医伊那垣は、ルキノは完治していたと主張しますが、管理官に、3年前、彼女は実の父親を刺し殺しあなたの病院で入退院を繰り返していた、判断ミスでは?と言われ言葉に詰まります。また、事件の朝、喫煙する彼女と歩き公務執行妨害をしたと言う報告があるがと話し、動揺する彼に今となってはたいした問題じゃないがと笑います。
伊那垣は改めて、彼女は確かに日常生活に支障が無いほどに回復していたからこそ退院させたが、箱の状況は日常とはかけ離れていた、それが彼女の異常行動の引き金になったとしても私に責任は無いと言います。

”囚人と監獄の町”99階層ビタガスコイン。鎖で縛られた囚人服のルキノがあの時降りた年配刑事に連れられ護送されます。
刑事は機筒操縦士の女性に「ご協力感謝します」と言い、ルキノを奥の手すりに繋ぎ、機筒は高速走行に入ります。その間、様々な乗客が乗り降りしますがルキノには誰も興味を示さず、箱が第1階層特別処理局に到着した時には、ルキノと刑事の2人だけになっていました。
刑事はルキノを手すりから外し、煙草とライターを「餞別だ、好きにしろ」と差し出します。
ルキノは煙草を一服しますが、間もなく入口から防護服姿の男たちが現れ、彼女を抑えつけて煙草を奪い、白い覆いの付いた器具をかぶせスイッチを入れます。彼女は時の流れをさかのぼり、瞳を見開いたまま動かなくなります。
防護服の男たちは刑事に「消去完了しました」と敬礼して去り、機筒操縦士の女性も「お疲れ様です」と一礼して降りて行きます。
次に彼は制御装置を開け”零”のボタンのスイッチを入れ、到着するなり彼女を起こして歩かせ、扉を開けます。

”1”の上、階層”零”は薄暗いコンクリートの空間で、壁には長い梯子が掛かっています。
看守は「世界の果てだ。二度と戻ってくることは許されない。さあ、行きなさい」と言い彼女を外に出し扉を閉めます。取り残されたルキノは暫しぼんやりと立ち尽くし、一度だけ振り返り、梯子を登り始めます。
彼女はやがて、赤いマンホールのようなところから這い出てきます。
周囲は荒れ地で、彼女は真っ暗な空を見上げますが、目の前には真っ赤な東京タワーとビル街が広がっていました。

みんなの感想

ライターの感想

某かの変革により地下に追いやられた人々が暮らす世界。独特な役名もさることながら、それぞれにはきちんと詳細なキャラクター設定があります。
役名がそのまま芸名となった藤崎ルキノの瑞々しさは感動的で、パケにもアップで登場している世界観のキーパーソンながら名前も出てこない小柄な囚人は、25歳での家族惨殺を皮切りに30人以上を殺害した国宝級の犯罪者帯谷ジタコック。演じた漆崎敬介は双子で、後半の増殖シーンはその弟さんの協力で急遽決まったのだとか。銀髪刑事は監視局高官の御曹司と言うキャリア組、御手洗カルスケモフ(小柴亮介)。エレベーターガールのような機筒操縦士は、国家資格でこの世界の花形職業、ニナラーダ(財田ゆう子)は虚飾の町メカシコンデ在住。途中で降り最後にも登場する年配刑事が印象的だったんですが、俳優名が確定できず申し訳ないです。
これでも表現したかったことの4割なんだそう。世界観は完璧で、手作り感は否めないものの、壁を幾重にも行き交う移動機筒、文字から逆回しの言葉、脳みそのペット(名前はバオバブ)など作り込みも凝っています。
囚人が怖すぎてバイオレンスシーンは早送りしたいほどなんですが、何度も見たくなる作品。縛りの無いインディーズに徹底してこだわり、廃材とボランティアの協力でこつこつ2年がかりで製作し日の目を見たのだとか。
イイね。好きですね、この空気。山口監督には今後ますますのご活躍を期待します。

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