「スノーピアサー」のネタバレあらすじ結末

スノーピアサーの紹介:氷河期となった地球で、永遠に走り続けるモンスター列車”スノーピアサー”を舞台に、生き残った人類の闘いを描く、2013年に公開された韓/米/仏合作のSF映画です。原作はジャック・ロブ、バンジャマン・ルグラン、ジャン=マルク・ロシェットによるグラフィックノベル「Le Transperceneige」。監督/原案/脚本は「殺人の追憶」「グエムル-漢江の怪物-」のポン・ジュノ。製作には「オールド・ボーイ」「渇き」のパク・チャヌクが参加しています。「サスペリア」のアリダ・ヴァリを髣髴とさせる、メイソン役ティルダ・スゥイントンをはじめ、個性的な俳優陣と圧倒的な世界観を堪能していただきたい1本です。

映画「スノーピアサー」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「スノーピアサー」のネタバレあらすじに注意ください。

予告動画

スノーピアサーの主な出演者

カーティス(クリス・エヴァンス)、ナムグン・ミンス(=ナム/ソン・ガンホ)、その娘ヨナ(コ・アソン)、ウィルフォード(エド・ハリス)、ギリアム(ジョン・ハート)、メイソン(=総理/ティルダ・スウィントン)、エドガー(ジェイミー・ベル)、ターニャ(オクタヴィア・スペンサー)、アンドリュー(ユエン・ブレムナー)など

スノーピアサーのネタバレあらすじ

【起】- スノーピアサーのあらすじ1

西暦2014年。温暖化対策のため、大気圏に散布された人工冷却物質CW-7のため、地球は氷河期に突入しました。
17年後の2031年、文明は崩壊し、地上の全ての生物は死滅しましたが、氷河期直前に完成した世界一周鉄道を走るモンスター列車”スノーピアサー”の乗客とそれに逃げ込んだ人々だけが走り続ける列車の中で生き延びていました。そのプロジェクトは民間企業ウィルフォード産業によるもので、列車には最新鋭の永久エンジンが搭載され、走り続ける限り凍結しなかったのです。

けれど、17年間閉塞したままの列車内では、その創設者であるウィルフォードを頂点とする絶対的な階級制度が構築され、氷河期直前に駆け込んだ人々は、最後尾の窓の無い棚式寝台車に詰め込まれ、ウィルフォードの私設兵士による弾圧に苦しんでいました。
食料は不定期に支給される黒い寒天状のプロテインのみ、嗜好品はとうの昔に底を尽き、幻覚作用と発火性のある固形産業廃棄物クロノールに溺れる者もいました。

その最後尾で暮らすカーティスは年下の青年エドガーと共に革命を企てていました。最後尾のさらに一番奥で暮らす最長老で賢者のギリアムは片腕と片足が無く、時折配給のプロテインに混入される赤いメモを見て、彼にアドバイスを与えます。

今日の定期計数では、バイオリニストのジェラルドが召し上げられ妻は暴行され置き去りに、小太りの女クロードにはターニャの息子ティミーとアンドリューの息子アンディが連れ去られました。怒ったアンドリューが投げた靴がクロードに当たり、彼は片腕凍結の罰を受けることに。

凍結を待つ間、総理と呼ばれる女支配者メイソンが強面の側近2人を引き連れて現れ、列車は秩序で守られる、持ち場を守り身の程をわきまえろと演説し、アンドリューの片腕はハンマーで破壊されました。皆が怯える中、ギリアムはメイソンに、わしらは話をせねばならんとウィルフォードに伝えろと言います。

兵士たちの目を盗んで、カーティスたちはドラム缶を集め繋ぎます。彼は監獄車両に囚われているセキュリティーのプロ、ナムをクロノールで味方につけ、鍵を開けさせようと考えています。また兵士らの銃の弾が4年前の”マクレガーの蜂起”の際に尽きたと判断、機会を待ちます。
次の定期計数の際、エドガーが「もうプロテインは食い飽きた!」と声を上げたのを合図に一同は繋いだドラム缶で扉を突破、監獄車両へと到達します。

ナムは死体置き場のような引き出し式の寝床で眠っていました。カーティスは自動翻訳機を使ってナムを説得しますが、彼は茫洋と聞き、地球最後の煙草マルボロライトに紙マッチで火をつけゆっくりと吹かします。マッチはちびっ子のチャンがくすねます。
隣の引き出しで寝ていた同じくクロノール中毒の娘ヨナを同行し、1つの扉にクロノール2個の条件で交渉が成立します。彼女は勘が鋭く壁や扉の向こうが見える透視能力の持ち主でした。

【承】- スノーピアサーのあらすじ2

次の車両は無人で、彼らは数十年ぶりの光に目を瞬かせ、次の工場ではかつて最後尾にいたポールが1人でプロテインを製造していました。彼は嬉々として作業をしていますが、原料は大量のゴキブリでした。また「水」と書かれた赤い紙のメモを見つけ、ギリアムは給水セクションを掌握すれば交渉の主導権が得られると先へと促します。

次の扉は開錠に手間取り、エドガーはイラつきますが、カーティスはヨナが列車生まれの17歳だと知り、自分は17年地上で暮らし列車で17年暮らした、ギリアムと出会う前の事は忘れたいと漏らします。そして扉が開く瞬間、ヨナは「開けないで!」と叫びます。

扉の向こうには、黒服に黒いマスクでトマホークや斧を手にした暗殺者がみっしりと立っていました。車内は阿鼻叫喚となり、カーティスは猛りひたすら前進し、エドガーは援護しています。
が、途中フユ将軍たちが現れ「エカテリーナ橋を通過する!」と号令を掛け、戦闘は止み、カウントダウンが始まります。それは目もくらむ大峡谷を跨ぐ大橋で、一同は「ハッピーニューイヤー!」と喜びの声を上げます。その橋を通過する瞬間が新年と定められていたのです。

峡谷の山肌に敷設された線路には所々巨大な雪渓が貼りつき塞いでいましたが、その名の如く、列車は次々と突き破って進み、連中は歓声を上げます。途中、ナムがヨナと窓辺に駆け寄り「残ってる!」と呟きます。

渡りきったところで戦闘は再開しますが、前の車両からメイソンたちが現れ、「ウィルフォードの恩恵で生き延びた恩知らずたち、きっちり74%に死を」と話し、生き残った暗殺者たちと共に暗視レンズを装着します。ナムはカーティスにこの先は長いトンネルだ!と言い、ヨナを荷物棚に隠します。

車内は暗闇となり、所々で悲鳴と怒号が聞こえます。けれど、カーティスはチャンが持ち去ったナムのマッチを思い出し、後方の仲間にチャンにマッチを持って来いと言え!と叫びます。伝令は即座に伝わり、最後尾に戻ったチャンがマッチを持って駆け出し、それを大人たちが松明に移し、数十人の炎の群れとなって駆けつけます。

暗視レンズは炎に眩み、形勢は逆転、フユ将軍は殺害され、メイソンは逃亡します。彼女を追う中、エドガーが側近に人質に取られ降伏を迫られますが、カーティスは苦渋の決断をしメイソンを追います。エドガーは殺害され、メイソンの側近の1人は死亡、1人は拘束、カーティスはメイソンを人質にし、トンネルを抜けると同時にメイソンの号令で戦闘は終わります。
間もなく護衛のグレイらと共にギリアムが現れ、エドガーの瞳を閉じ冥福を祈ります。彼らは給水セクションを掌握したのです。

カーティスたちはメイソンを脅迫しますが、ウィルフォードは子供好きだから子供を召し上げた、ここを掌握しても困るのは最下層で、水源は先頭車両で砕いた雪と氷をエンジンの熱で溶かしているため前方車両に問題は無い、先頭まで案内するから彼を殺して自分は助けてくれと懇願します。カーティスらは彼女を盾に前進する決意をします。

深夜、ギリアムはカーティスを讃え、カーティスは彼に負傷者と共に残り戻ったらリーダーになってくれと言いますが、ギリアムは断り、彼にリーダーになれと言います。が、彼は自分にはまだ両腕があってその資格はないと苦悩します。

【転】- スノーピアサーのあらすじ3

人質のメイソン、カーティス、グレイ、ナムとヨナ、ターニャとアンドリューの6人は、仲間と別れ先に進みます。
車両は緑あふれる温室からドーム式の水族館へと続きます。メイソンは彼らを促し、途中の寿司バーに座らせ、閉鎖生態系を維持するため厳密に個体数を管理していて魚は1月と7月しか食べられないと自慢げに解説します。一同は無言で寿司を食い、カーティスはメイソンにプロテインを食べさせます。

食肉庫を通過し小学校の車両へ。生徒たちは女性教師の号令で彼らに挨拶をします。
ターニャとアンドリューは、我が子がその車両を通った事を知ります。教師はビデオでウィルフォードの偉業を讃え、3年目に起きた”7人の叛乱”を面白おかしく教えます。生徒はその度ウィルフォード万歳!と唱和します。
ナムも、山脈の尾根で氷像になった7人の姿をヨナに見せ、先頭はイヌイットの女性で、外でも生きられると信じて車外に出たのだと語ります。

そこへスキンヘッドの男が大量のゆで卵を積んだカートを押して現れます。教師は小さなかごの卵を受け取り生徒に配り彼らにも勧めます。また新年の演奏会だと現れたのは、燕尾服を着て微笑むあのジェラルドでした。
卵にはカプセルが混入されメモには”血”と書かれていました。卵の男のカートは最後尾へと向かい、暗殺者の車両に着くや、カートの底から小銃を取り出し仲間を射殺、暗殺者を解放します。また、教室ではかごからピストルを取り出した教師がアンドリューを射殺、彼女はグレイに殺害されます。

彼らの背後でテレビがつき、「祝!18周年!」のタイトルの後、ギリアムが引き出され、側近に銃殺処刑される光景が映し出されます。
画面を見つめ呆然とするカーティスの頬をターニャが叩き、カーティスはメイソンを射殺、「先に進むぞ!」と歩き始めます。
その先は上流階級の車両で、彼らはパーティーを楽しんでいましたが、彼らを見ても怪訝な顔をするだけでした。

その頃、側近はメイソンの遺体を発見、大きなカーブで彼らに発砲、カーティスと撃ち合いとなります。窓に開いた穴から舞い込んだ雪の結晶をナムが見つめます。
サウナ室で側近に追いつかれ、グレイはナイフで殺害されターニャは撃たれます。側近にヨナが見つかりナムと格闘となりますが、カーティスがマチューテで脇腹を刺し倒します。
ターニャは、必ず見つけてやるとカーティスに、わかってる、ありがとうと言い息絶えます。

狂騒のディスコ、麻薬窟をカーティスは怒り無言で通過し、ナムはクロノールをくすね、ヨナは酒を煽り、2人はゴージャスな毛皮のコートを奪います。彼らはコントロールルームを抜け、巨大なエンジンが回転するエンジンルームへと到達します。その上にかかるアーチ形の橋を渡った先が先頭車両です。

カーティスはWの扉の前でここを開けろと言いますが、ヨナは酩酊し、ナムがクロノールをせびると、突然狂ったように扉を蹴り暴れ始め、ナムが殴って落ち着かせます。2人は向き合って座り、ナムは彼に最後のマルボロライトを勧めます。カーティスは煙草を深く吸い、ゆっくりと話し始めます。最後尾の始まりは地獄だったと。

千人余りが食料も水もなく1か月間閉じ込められ、共食いが始まった、自分は人肉の味を知るおぞましい人間だと。赤ん坊を隠していた女が、男たちにナイフで殺害されたが、その時一人の老人がナイフをよこせと言い、自分の腕を切り落として差し出し赤ん坊を救った、老人はギリアム、赤ん坊はエドガーで俺は彼の母親を殺したと。それから誰かれともなく自分の身体を切り与えたが、自分はできなかったと嗚咽します。

話を聞き終えたナムは、自分が開けたいのは外界への扉だと壁面の扉を指差します。橋で見た旅客機の残骸、雪の結晶は氷河期が終わり始めた証拠だと言い、クロノールをまとめて導火線を付け、扉に貼りつけ、これで扉を吹っ飛ばすんだ!と力説します。

その時、Wの扉からクロードが現れピストルでナムを撃ち、クロノール爆弾を回収、カーティスに「ウィルフォード氏の夕食に正式に招待します」と言います。
カーティスは銃を向けられ部屋に入ります。中は流線型のドームで、奥には回転するエンジンの先端、側面にはキッチンと収納棚とテーブルが用意され、高級ガウンのウィルフォードがステーキを焼いていました。

彼はカーティスを讃え、ステーキの焼き方を聞き、皮肉を言うカーティスに、ここは自分の持ち場だが騒音もひどいし孤独だと笑います。
また、閉鎖生態系にバランスがいかに重要かを語り、時には個体数を大幅に減らすため作為的に騒乱を起こす、全て自分とギリアムが仕組んだことで、彼とは友人だったと続けます。けれど今回の計画は、君の機転で大いに盛り上がったが、前方車両の損害が著しかったため彼には代償を払ってもらったと。

彼は壁面のロゴの裏から電話機を出し、最後尾に電話をかけます。相手は卵配りの男で、残数を確認し、殺戮を続けるよう指示、射撃音と悲鳴をカーティスに聞かせます。カーティスは歯がみしながらも納得します。

【結】- スノーピアサーのあらすじ4

一方では、側近が復活して先頭車両に向かい、扉の外のナムとヨナには、ジャンキーたちが迫っています。ナムは彼らと格闘し次々とエンジンに叩き落とし、ヨナはクロノール爆弾を取り戻すため、Wの扉の配線を切ります。

扉の中では、ウィルフォードがカーティスを、欲求と不安、無秩序と恐怖がバランスよく与えられることは必要悪で、ギリアムはよく心得ていたと口説き、打ちひしがれる彼を先端でゆっくり回転するメインエンジンに導きます。それは完璧な機能美を誇り、美しく荘厳で静寂な光景でした。ウィルフォードは、数十年ぶりの孤独を味わうがいいと彼を残し、カウンターへと戻ります。カーティスは暫し立ちつくし、跪いて嗚咽します。

ほどなくしてウィルフォードは彼に「TRAIN」と書いたメモを渡し、自分は年老いた、この持ち場を君に譲る、君も長年それを望み、ギリアムも望んでいたと囁きます。そしてカーティスを振り返らせ、列車は世界で我々が人類だ、君の聖なる使命は人類を率いることで、君がいなければ人類は滅亡する、リーダーを失った人々がどうなったか知っているはず、共食いだよ!と続けます。

開いたままの扉の奥では、ナムがジャンキーと必死で闘い、あの側近がこちらを見つめています。ヨナはクロードを倒し爆弾を奪取しますが、側近を見つけて発砲します。

呆然と見つめるカーティスにウィルフォードは、あれが人間だ、無様で滑稽で君もその一人だった、今の君にはあれが救える、これは宿命だ!と煽ります。

その時彼は、最後のマッチを取りに駆け寄りったヨナを拒みます。後ずさった彼女は床下に何かを見て必死で床板を剥がそうとします。カーティスも駆け寄り、床板を剥がすとそこは無数の歯車に埋まったティミーが、泣きそうな顔で必死で作業をしていました。

ウィルフォードは床板を戻し、そこは狭いから5歳以下の子供しか入れない、子供は最後尾で安定供給できるからなと、笑いながらワインを煽ります。
カーティスは彼を殴り倒し、歯車に腕を突っ込んで止め、ティミーを救おうともがきます。けれどティミーは作業を止めません。
歯車が止まったことでエンジンが停止、カーティスはマッチをヨナに託し彼女は爆弾に走ります。

すると、棚からアンディが現れ、導かれるように先端のメインエンジンへと歩き始めます。カーティスが叫んでも止まらず、再起動し変形したエンジンドームに乗り込みます。アンディは最期に一瞬今にも泣き出しそうな顔で振り向きますが、ゆっくりと飲み込まれ、カーティスたちの悲痛な声が車両に響きます。
起き出したウィルフォードはメロドラマだと笑い、それが彼の持ち場なのだと呟きます。カーティスはなんとかティミーを救出しますが、腕は歯車に引きちぎられます。

着火寸前、ヨナはティミーを抱き、2人をナムとカーティスが守るように固く抱きしめます。
ウィルフォードがテーブルで「ナイス」と呟いた瞬間、爆弾が爆発、轟音と共に先頭車両は炎に包まれます。
広大な雪の山脈に巨大な雪崩が発生、車両が次々と呑込まれていきます。列車は線路を外れ、バラバラになって山脈を傾れ落ち、雪原で止まります。

初めに気づいたのはティミーでした。ヨナは何度も父を呼び、カーティスを揺すりますが返事はありません。先頭車両は完全に破壊され、瓦礫の中で彼女は、天井となった側壁の扉から射す光に、駆け寄り見上げます。

2人は、あるだけの毛皮をまとい、生まれて初めての地上に足を踏み出します。
その目線の先の尾根には、一頭の白熊が歩いていました。

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