「トワイライトゾーン超次元の体験」のネタバレあらすじ結末

SF映画

トワイライトゾーン/超次元の体験の紹介:往年の人気TVドラマ「トワイライトゾーン」(1959~1964年放送)のリメイク作品で、1983年公開のオムニバス・SFホラー・ファンタジー。製作はスティーヴン・スピルバーグとジョン・ランディス。各話をジョン・ランディス、スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ミラー、ジョー・ダンテの4大監督が手掛けた。主人公をダン・エイクロイド、ヴィック・モロー、スキャットマン・クローザース、ジョン・リスゴーが演じ、ヴィック・モローは本作の撮影中の事故で亡くなり遺作となった。音楽はジェリー・ゴールドスミス。懐かしいテーマ曲とクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「ミッドナイトスペシャル」は特に印象的。

予告動画

トワイライトゾーン超次元の体験の主な出演者

ナレーター(バージェス・メレディス)、助手席の男/救急車のドライバー(ダン・エイクロイド)、ビル・コナー(ヴィック・モロー)、ブルーム(スキャットマン・クローザース)、ジョン・ヴァレンタイン(ジョン・リスゴー)、ロッド・サーリングなど。

トワイライトゾーン超次元の体験のネタバレあらすじ

【起】- トワイライトゾーン超次元の体験のあらすじ1

■「プロローグ」 原題「REALLY SCARY」
監督/ジョン・ランディス、出演/助手席の男(ダン・エイクロイド)、運転者(アルバート・ブルックス)

カー・ステレオから流れるクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「ミッドナイトスペシャル」を陽気に歌いながら夜道をドライブする2人の男性。けれどテープが絡んで曲が止まり、運転者は怖い思いがしたいかとライトを消してふざけます。
げんなりする助手席の男を尻目に、彼は続けてアカペラでTV番組のテーマ曲当てを始めます。「ペリー・メイスン」「ハワイ5-0」など懐かしドラマが続くうち助手席の男が「『トワイライトゾーン』は?」と聞き、2人は憶えてるエピソードで盛り上がりほんとに怖かったなと笑います。
すると助手席の男が「本当に怖いモノを見たいか?」と言い、何度も念を押し、余裕で頷く運転者に「じゃあ見せてやる。車を脇道に留めろ」と言い出します。運転者はわくわくと応じ、男は悪戯っぽい仕草で顔を隠します。
振り向いた男はモンスターに変わり、運転者に襲いかかります。

”ミステリーゾーン”のテーマが流れ、ナレーションが入ります。
「このドアを想像の鍵で開けてください。新しい次元が広がります。音の次元、資格の次元、魂の次元、影と実体が交錯する未知の世界…今、足を踏み入れようとする世界が…トワイライトゾーン…」

■第1話「偏見の恐怖」 原題/「TIME OUT」
監督/ジョン・ランディス、出演/ビル・コナー(ヴィック・モロー)、ラリー(ダグ・マグラス)、レイ(チャールズ・ハラハン)他

中年のサラリーマン、ビル・コナーは昇進を逃しムカつきながらバーにやってきます。店では同僚のラリーやレイが慰めますが、ビルは昇進したユダヤ人の同僚を貶し、差別発言をまくしたて、客たちは眉を顰め、黒人客からは穏やかに諌められます。彼はますます興奮しやがて「俺は奴らよりずっと優秀なアメリカ人だ!」と怒鳴り店を出て行きます。
が、扉を出るとそこはナチスドイツの広告や旗が掲げられた旧ドイツの街路で、バーの扉も消えています。間もなくナチの将校たちを乗せたジープが彼を見つけて止まります。
将校たちは、見慣れぬ服装の彼をドイツ語で嘲笑って小突き、彼の財布や身分証を取り上げ、連行しようとします。ビルは逃げだしますが腕を撃たれ、ゴミ置き場に隠れてやり過ごしますが、将校たちはしつこく探しています。
ビルは手直にあった扉に入り助けを求めますが、家にいたのはドイツ人の母親と子供たちで、怯えた母親は将校たちを呼びます。ビルは外壁へと逃げますが、将校たちに狙われるうち落下します。
が、落ちた場所は砂地でKKKの集会場でした。彼は必死で白人だと訴えますが無視され、金時計を奪われて後ろ手に縛られ、連中は吊るし首の準備を始めます。彼は縄を解き必死で川へと逃げますが、連中は狩猟犬で追ってきて、川に潜った彼をショットガンで撃ってきます。
彼が何度か目かに顔を上げると、周囲はベトナム戦争中のジャングルへと変わっていました。
彼は川に潜んでベトコンたちをやり過ごしますが、間もなくやってきた若い米兵たちに「アメリカ人だ、助けてくれ!」と手を振ります。彼らはビルに向かって一斉射撃し、手榴弾を投げつけます。
彼は爆発で吹き飛び、ナチスドイツの占領下の軍部前に戻ります。彼は撃たれて捕まり、司令官と会わせろ!と叫びますが、ユダヤ人の印を貼られ、ユダヤ人用の粗末な護送列車に放り込まれます。ユダヤ人たちは騒ぎもせず、思慮深い顔でじっと彼を見つめています。
車両の隙間から外を見ると、あのバーから出てきた同僚たちが見えます。ビルは必死で呼びますが、彼らには気づかれないまま、列車は動き始めます。

■第2話「真夜中の遊戯」 原題/「KICK THE CAN」
監督/スティーヴン・スピルバーグ、脚本/ジョージ・クレイトン・ジョンソン、リチャード・マシスン、出演/ブルーム(スキャットマン・クローザース)、コンロイ(ビル・クイン)、ミセス・デンプシー(ヘレン・ショウ)、ワインスタイン夫妻(マーティン・ガーナー、セルマ・ダイアモンド)、エイジー(マーレイ・マシソン)、ポール(ペーター・ブロッコ)、介護職員コックス(プリシラ・ポインター)

老人ホーム”太陽の谷”では、今月もまた帰り支度をしたコンロイが、面会に来た息子たち家族に置き去りにされ、肩を落として戻ってきます。
彼は子供たちの声がうるさいとイラつきますが、デンプシーは私も一緒に遊びたいと笑い、ブルームは遊びは年と関係ないと笑います。コンロイが年寄りだから無理だとイヤミを言う中、体が動けば踊りたいと言う彼女をエイジーがエスコートしようとしますが、腰痛で立てませんでした。ワインスタイン夫妻は、わらべ歌や木登り、エイジーは冒険活劇の真似をして骨折したと笑い、ブルームは缶けり専門だったと昔話で盛り上がります。
けれどコンロイだけは、年寄りのまま冷凍保存してもらう、こんな繰り言何の役にも立たん!と言い、皆を白けさせ、あの頃は全て人任せで楽しく充実してたと笑うデンプシーにも、面倒はコックスさん任せ、おもちゃは一生分、皆に取り入ろうとしてるブルームが友達になるよとクサします。
ブルームは彼を無視して、「遊びを忘れた日から人は年を取り始める。けれど誰でも未来を、明日の楽しい缶けり遊びを心待ちにした時代があったはず」と笑い、一緒に缶けりで遊ぼうと言いながら部屋への階段を昇り始めます。
けれど、コンロイは年寄りを危険にさらす気か!と怒り、デンプシーは外で遊ぶのは規則違反よと不安がります。
彼は人生に危険はつきもの、皆で一緒に缶けりをしたら幼い日の喜びを取り戻せるかもしれない、規則で子供は縛れない、子供に戻るチャンスを捨てるんですか?私は今でも子供の心を持っていますと語り、懐から缶を取り出し磨きます。そして、「信じてください、子供の心は取り戻せます、今さら失うものなど何も無い」と話します。そして今夜ですと笑いながら部屋に戻って行きます。
皆は微笑んでいましたが、コンロイは私は起こすなよ!と怒鳴ります。その間、ポールは、コックスさんからもらった人形で静かに遊んでいました。

その夜、部屋にブルームがそっと来て、熟睡しているコンロイ以外の5人を起こします。
5人は庭ではしゃぎながら並び、ブルームが缶を投げカウントを始めると、思い思いの場所に隠れます。けれど彼らのは声は次第に幼く変わり、コンロイはガキどもめと寝言を言います。
庭では驚くべき変化が起きていました。彼らは缶けりをするうち、皆幼い子供に戻り、ぶかぶかの服を着て現れたのです。ワインスタイン夫妻は小さくなったと見つめ合い、エイジーはガウンのマントに小枝の剣を振り回し、デンプシーは子猫を抱き笑っています。
子供の遊びを思う存分楽しむ彼らを、ブルームは老人のまま微笑んで見つめています。皆がなぜ仲間に入らないのかと聞くと、彼は、私はずっと昔に年齢に逆らうことなく子供の心を保とうと決めた、あなた方は子供に戻り人生がまた始まるのですと話します。
ところが、それを喜んだのはエイジーだけで、デンプシーは子供になっても死んだ夫とは会えないし結婚指輪を無くしたと不安がり、ただ踊りたかっただけなのよと悲しそうで、皆、人生をやり直すことを喜んではいませんでした。
ブルームは80歳の時にハレー彗星を見るはずだったとこぼすデンプシーに、8歳で見たいか80歳で見たいかと聞き、80歳でと言う彼女に微笑みながら結婚指輪をはめてやります。彼は、ベッドに戻れば老いた体に戻れる、今の気持ちを忘れなければ若くフレッシュな心を取り戻してると語ります。

彼らは子供のまま部屋に戻り、飛び起きたコンロイを冷凍頭!と笑います。彼は子供がいる!と驚いて跳ね起き、コックスさんを呼んできますが、そこにいたのは老人に戻った彼らでした。が、エイジーだけは少年のまま海賊ごっこを続けていて、コックスさんに叱られ窓から出て行こうとします。
コンロイは呆然と彼に近づき「私も一緒に連れてってくれ」と言いますが、エイジーは「ダメだ。君は変われない、君には君の運命があり逆らってはいけない。ごめんよ」と言い、飛び去ります。コンロイは目を潤ませていましたが、夜空には若返ったぞ!素晴らしい気分だ!と笑うエイジーの声が響くだけでした。彼らは絶望的な顔のコンロイの肩に手を置き、エイジーを見送ります。

ブルームが次の老人ホームに発つ日、1人楽しそうに缶を蹴るコンロイを見て「わかったようだ」と呟きます。無口だったポールは楽しげにガーデニングの準備をし、湖にピクニックに出かける女性たちのそばでは、コックスさんがエイジーを探していました。
ブルームは、年なんて関係ないさと歌いながら去って行きました。

【承】- トワイライトゾーン超次元の体験のあらすじ2

■第3話「こどもの世界」原題「IT'S A GOOD LIFE」
監督/ジョー・ダンテ、脚本/リチャード・マシスン、特撮/ロブ・ボッティン、出演/ヘレン(キャスリーン・クインラン)、アンソニー(ジェレミー・ライト)、パパ(ウィリアム・シャラート)、ママ(パトリシア・バリー)、ウォルトおじさん(ケヴィン・マッカーシー)、エセル(ナンシー・カートライト)、ドライブインの店主(ディック・ミラー)他

平凡な27歳の学校教師ヘレンは、ウィロビーへ向かう途中道に迷いドライブインに入ります。店主は美人の彼女には親切でしたがゲームをしていた少年を怒鳴り、テレビでボクシング観戦をしていた客たちは画像が乱れるのはあいつの仕業だと騒いで少年を突き飛ばし、彼女が止めに入ります。
彼女はイラついて店を出ますが、バックしたはずみにその少年の自転車にぶつかり壊してしまい、彼を家まで送ることに。少年はアンソニーと名乗り、今日は誕生日なのに家族は知らんぷり、僕の心配なんかしてないと話し、でも新しい友達ができたと微笑みます。
彼の家はかなり離れた森にある一軒家でしたが、外には数台の壊れた車が置き去りにされています。彼女は特に気にする事無く、アンソニーに促されるまま家に入って行きます。
リビングでは中年男と女子高生が疲れ果てた様子でカトゥーンアニメを見ていましたが、彼が入るなり飛び起き満面の笑みで出迎えます。アンソニーはウォルトおじさんとエセル姉さん、奥から大げさに喜びながら出てきた中年夫婦を両親だと紹介します。
けれど彼らは彼女がアンソニーを転ばせたと謝ると愕然とし、父親がケガが無くて良かったと慌てて取り繕います。また、アンソニーが彼女を夕食に誘うと喜び、彼女からバックとカーディガンを奪うように取り、階段下で満面の笑みで手を振ります。2人がいなくなったところで、皆は彼女の荷物を漁り、海の写真を懐かしんだり、化粧品や煙草を奪い合っていました。
家の所々に置かれたテレビでは全てカトゥーンアニメがかかり、家族の絵には顔が無く、廊下も不思議な感じでした。彼女はアンソニーが投げ捨てた上着を拾って追いますが見失います。
適当に扉を開けると、そこは童話のような並んだベッドがあり、奥では車椅子の女性がテレビの真ん前でアニメを見ていて、声を掛けても答えません。そこへアンソニーが来て事故に遭った姉さんのサラだと紹介します。2人が去った後サラの顔が映りますが、目は完全に狂い、口がありません。

アンソニーは「そっちに行くよ」と言ってから階段を降り、皆は慌てて取り繕い笑顔で彼を迎えます。彼は煙草の臭いに気づいてエセルを睨みますが、ウォルトがリビングに連れて行き、2人をアニメがかかっているテレビの前に並んで座らせて後ろに並び、母親が猫なで声で「夕食はどこだったかしら?」と聞くと、彼は意地悪く「オーブンの中だよ」と教えます。
明るくなったリビングはアニメのような部屋でした。テレビではカラスが「アニメでは何でもできる」と言いネズミになったりしています。ヘレンは、アニメ以外は?と聞きますが、アンソニーはこれが一番だよと笑っています。
間もなく両親とヘレンがピーナツバターバーガーやアイスを持ってきて、アンソニーが食べるのを合図に一斉に貪り始めます。ヘレンが子供には栄養が必要だからこれではいけないわと言うと、皆は動きを止めアンソニーの様子を窺い、彼が暗い顔で「これではいけない」と言うと一斉に非難し、彼が怒ると黙り込みます。
ヘレンは慌てて「これは誕生日のごちそうね!」と言い直しますが、エセルが呆れ顔で「また誕生日?!」と声を上げます。が、彼が睨むとエセルの皿が飛び皆が怯えて彼を見ます。
家族の異様な空気にヘレンは席を立ち、そろそろ失礼すると言いますが、アンソニーはおじさんが手品を見せてくれると言い出し、皆が必死で彼女を引き留めます。ウォルトが怯えながら帽子はどこかな?と聞くとシルクハットが出現し、彼はやむなく手品を始めます。
怯えた彼は1人笑っているアンソニーの指図通り帽子に手を入れ、何かを取り出そうとします。一同は固唾をのんで見守り、ウォルトは怯えきっていましたが、中から出てきたのは白ウサギでした。
アンソニーは手品って大好きと笑いますが、ヘレンは帰りたがって皆と揉みあいになり、アンソニーが「もっと見せて!」と叫んだ瞬間、帽子の中から巨大なモンスターウサギが飛び出て牙を剥きます。
喜んだのはアンソニーだけでしたが、ヘレンが怯えて叫ぶのを見て、消えろと言うとモンスターは帽子の中に戻ります。

ウォルトは腰を抜かし、アンソニーは焦って帰り支度をするヘレンを懸命に引き留めますが、コミックの切れ端に「助けて!アンソニーは怪物!」と書いたメモを見つけ、ほらね、僕を嫌ってる、本当のパパとママも僕が邪魔だった!と怒ります。
皆は必死で愛してると叫びますが、彼がメモを書いたのは誰だと言い出すと罪をなすり合い、エセルが書いたと指差します。追い詰められた彼女はヘレンに、あんたもこの子にここに連れて来られて逃げられないのよ!彼を怒らせた本当の姉は口を消され、両親はもっとひどい目にあった!とバラします。
アンソニーは激怒してエセルを黙らせ、マンガの世界へ行け!と念じます。その途端、彼女は部屋から消えてテレビ画面に現れ、怪物に追い回されて食われます。それをニヤつきながら見ていた彼は「ざまみろ!エセル!」と言い捨てます。
ヘレンは慌てて玄関に逃げますが、巨大な目があり出られません。彼は勝ち誇ったように傷つける気はないのに皆僕を怖がるからだ、僕はなんでも思い通りになると言い、彼女の逃げる先々に立ち塞がります。部屋にはゲームのような音が鳴り、次々とアニメのような怪物が出てきて彼らを脅しますが、エセルは教師らしく毅然として「消して、アンソニー」と命じます。彼はひどく落ち込み「こんな家大嫌いだ」と呟き、何もかも消えろ!と叫びます。

全ての物が消えた中、アンソニーは皆は望み通り僕がいない場所に行った、願いが叶うと幸せになるなんてウソだと辛そうに話します。
ヘレンは、私には行く場所が無かったが今解った、あなたは人には無い超能力を持っているが、油断すると押し潰される、私と一緒にその力をマスターして別な事に使うと言う道がある、私はあなたの教師になり生徒になるわ、いつまでもあなたと共に、だから元の場所に戻してと話します。
2人が手を繋ぐと元の草原に戻り、アンソニーは車を出現させます。彼女は早速やり過ぎてはだめよと戒めますが、キーを出現させた事は見逃します。
車は夜道を走り出しますが、アンソニーが昼に変えて荒れ野を花で埋め尽くし、ヘレンと微笑み合います。

【転】- トワイライトゾーン超次元の体験のあらすじ3

■第4話 「2万フィートの戦慄」 原題/「NIGHTMARE AT 20,000 FEET」
監督/ジョージ・ミラー、脚本/リチャード・マシスン、出演/ジョン・ヴァレンタイン(ジョン・リスゴー)、スチュワーデスディアン(アビー・レーン)、若いスチュワーデス(ドナ・ディクソン)、副操縦士(ジョン・デニス・ジョンストン)、少女(クリスティナ・ニグラ)、航空警察官(チャールズ・ナップ)、救急車運転手(ダン・エイクロイド)

激しい雷雨の中を飛ぶ旅客機のトイレの中で、ジョン・バレンタインは絶望的な恐怖に襲われていました。そこに機長から旅客機は間もなく乱気流に突入すると言うアナウンスがありますが、同時にトイレの扉が激しく叩かれ、やむなく彼は鎮静剤を飲み外に出ます。
外ではスチュワーデスらがずっと籠ったままの彼の様子を案じて普通にドアをノックしていただけで、飛行機はむしろ地上より安全だと話しながら、ぶつくさこぼす彼を両脇から支えて席に座らせ、シートベルトをさせます。彼は有能なコンピューター技師でしたが重度の飛行機恐怖症なのです。
彼の座席は左翼側の窓際、後ろの座席にはファンキーな老夫婦、前の席には巨漢の中年男、通路を挟んだ隣のやんちゃな少女は、母親がラリって眠っているのをいい事に、冷や汗を流して怯える彼を面白がりポラロイドカメラで写しています。
彼がようやく落ち着いた頃、雷雨はさらに激しくなり、乗客たちは各々毛布を掛けて眠り始めますが、彼だけは目を閉じても眠れず、新聞では凄惨な飛行機事故が報じられており、機体が揺れるたび震えあがっていました。

が、ふと窓の外に目をやると、飛行機の翼の上に何か蠢くモノがいるのに気づきます。彼は乱反射する窓に貼りつき何度も確認し、ついにはメガネを掛けて見直すと、その蠢くモノは奇妙な人型の何かで、噴射口にまたがり雷を全身に浴び、おもしろそうに機体を破壊していたのです。
彼は途端にパニックになり、「外に何かいる!」と絶叫します。スチュワーデスが全員駆けつけ、眠っていた乗客たちも何事かと飛び起きる中、彼は「翼に人が乗ってる!外に人がいる!俺は見たんだ!」と必死で叫び続けます。が、乗客たちにはそのモンスターが見えません。
彼は必死で見たと訴え、鳥かと思ったら人間だった、エンジンが火を噴いてた、整備員を乗せたまま知らずに離陸したのかも、この高度で寒さなら死んでしまう!と訴えますが、間もなくあまりに有り得ないと自分で気づき黙ります。老夫婦は信じたふりをした方がいいと同情し、巨漢は鼻で笑い、スチュワーデスは彼の訴えを黙って聞き、鎮静剤を飲ませます。
彼は、裸の男が3万5千フィートの上空に?有り得ない…と笑い、スチュワーデスは窓を閉めて、誰にでも勘違いはあると慰め、仕事に戻ります。

彼は毛布を掛け、無理に眠ろうとしますが、どうしても窓の外が気になり開けてしまいます。が、そこにはぴったりと窓に貼りついて嗤っているモンスターがいました。彼は絶叫して暴れ、副機長や男性客に取り押さえられ、機内は大パニックになります。巨漢は連邦航空局の者だと副機長に手帳を見せ、少女は動揺して目を剥く彼の写真を撮りまくり、乗客たちも席を立って騒いでいましたが、副機長は皆を席に座らせ、パニック発作を起こしている彼を落ち着かせ何があったのか聞きます。
彼が窓の外を見てくれと言うと副機長はちらりと見て窓を閉め、この飛行機は暴風雨圏内にいて、あなたが騒ぐと飛行機が危険にさらされる、やむを得ない場合は拘束するかもと冷静に説得します。しかし彼は、外に何かがいたと言う事は取り下げますが、危険にさらされてるのには変わりない、今すぐ着陸しないと全員死ぬぞ!と叫びます。
副機長は冷静に彼を問い質し、1号エンジンが故障してるはずだと訴える彼に、確かに9分前落雷で機能を失ったと認めますが、この機には計4基のエンジンがあり、残り3基も故障するとは考えにくい、約20分後には着陸だから安心してくださいと話します。ジョンは全てを諦め、青い顔で微笑みながら、解ったと答えますが、その途端機体に再び雷が落ち、機体は大きく揺れ始め、機長は皆にシートベルトの着用を叫んで、操縦席に駆け出します。

機体はジェットコースターのように激しく揺れ続け、棚の荷物は崩れ落ち、ボンベが転がり、彼以外の乗客も各々の無事を祈って何かに頼っています。ジョンは、窓の外に再びあのモンスターを見ますが、どうすることもできません。彼は少女のポラロイドカメラを取り上げ、モンスターを撮影しますが、像が浮き出てくる間も、モンスターはエンジンを破壊し続けます。
写真にはフラッシュライトで逆反射した彼の顔しか映っておらず、追い詰められた彼は、転がって来たボンベで窓を割ろうとします。それを取り押さえたのは航空局の巨漢でしたが、彼はその足にあったピストルを取り窓を撃ちます。窓は割れ、彼は体半分外に吸いだされますが、巨漢に支えられ完全に吸い出されることは免れます。が、機内の気圧は一気に低下し、物が吹き飛ばされ大パニックとなります。
ジョンは顔を凍りつかせながらもモンスターを何発か撃ちます。すると、それは激しい風雨をものともせず彼に駆け寄ってきて、ピストルをやすやすと握り潰し彼に襲いかかろうとします。
が、その時、雲の切れ間に空港の滑走路が見え、それを見たモンスターは彼の顔を一度は鋭いカギ爪の付いた手で掴みますが、牙だらけの大きな口にぬるぬる顔で笑って指を振り、稲妻の轟く夜空へと飛び去って行きます。ジョンはそのまま気を失い、旅客機は無事着陸し、救急車に運ばれます。
彼は救護隊員にヒーローだとからかわれ運ばれていきますが、副機長や乗客たちはあの男のせいで死にかけたと怒っていました。
けれど、機体を修理に来た整備員たちは、第1エンジンが原因不明の鋭い爪跡に無惨に壊されているのを見て、上空で何があった?!と叫んでいました。

【結】- トワイライトゾーン超次元の体験のあらすじ4

■「エピローグ」
監督/ジョー・ダンテ
救急車で運ばれていたジョンは拘束され、疲れ果てていましたが、地上に生きて帰れた安心感からかへらへら笑っています。
すると、運転手がふいにサイレンを止め、クリーデンスの「ミッドナイトスペシャル」をかけ、怖い目にあったなと声を掛け、振り返ります。それは、深夜のドライブの助手席にいたあの男で、「クリーデンスはいい」と笑っていたジョンは、運転手が「もっと怖い目に遭いたいかい?」と言うのを聞き、慄然とします。

「5次元は人間にとっていまだ未知の領域…光と影のはざまに位置する世界…科学と迷信の境…人間の持つもっとも奥深い、恐怖と英知の境に横たわる想像力の羽ばたく世界…それがトワイライトゾーン…」

みんなの感想

ライターの感想

頭から尻尾の先まであんこが詰まってる一大エンターテインメント、何度見ても見飽きない楽しい作品です。
元作となったTVドラマ「トワイライトゾーン」はアメリカで大ヒットし、日本でもいくつかのシリーズ名で放映され、熱心なファンも多く、その上かのS・スピルバーグ監督の肝いりと言う作品なので、調べ始めるとキリがないくらい様々な逸話があるようで。
鉄板でテンション上がりまくるのは、やはり「ゴースト・バスターズ」のダン・エイクロイドに驚かされるプロローグと、大柄なジョン・リスゴーが死んじゃうんじゃないかってくらい怯えまくる第4話。非常に印象的で後年インスパイアされてる風の作品が多いのが「子供の世界」。ヴィック・モローの遺作となった第1話は、いまだに見るのが辛いです。年が行ってからはスキャットマン・クローザースに超癒される第2話ですかね。お婆ちゃんたちの言う事にいちいち「だよね~」と頷いてしまいました。
お子さんからお年寄りまでファミリーで楽しめる作品です。

映画の感想を投稿する

映画「トワイライトゾーン超次元の体験」の商品はこちら