「ラ・ジュテ」のネタバレあらすじ結末

SF映画

ラ・ジュテの紹介:近未来の廃墟と化したパリ。捕虜となった男はタイムトラベルの実験台となる…。
ヌーヴェル・ヴァーグの映像作家クリス・マイケルが監督した中篇SF。“フォトロマン”と呼ばれる全編スチールカットで構成された作品。1963年のトリエステSF国際映画祭でグランプリ受賞し、伝説の名作と称されている。

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予告動画

ラ・ジュテの主な出演者

女(エレーヌ・シャトラン)、男(ジャック・ルドー)、実験者(ダフォ・アニシ)

ラ・ジュテのネタバレあらすじ

【起】- ラ・ジュテのあらすじ1

ある男は少年期にオルリー空港で見た暴力的な出来事の記憶に憑りつかれていました。それは第三次世界大戦が勃発する数年前のことでした。
男が少年だったある日曜日にオルリー空港に見学に行くと突然轟音がし、人々が逃げまどいました。その時送迎台にいた一人の男性が死んだ瞬間を少年は目撃したのです。あの時見た送迎台とそこにいた戦争前の平和な女の顔を、男は一度も忘れたことがありません。

空港での出来事から程なくしてパリは崩壊します。多数の死者が出て、勝利者を名乗る者は生存者を捕虜にし、地下で暮らしていました。街は放射能により居住不可能だったのです。
勝利者たちは捕虜を実験台にし、過去と未来への時間旅行を研究していました。多くの実験は失敗し、実験台は死ぬか錯乱するのでした。
ある日実験台としてあの男が選ばれ、科学者は人類が滅亡しないよう時間を操作すると男に説明します。時間に穴を開け被験者を送り、薬や燃料を持帰ると言うのです。過去と未来を繋ぎ現在を救うのが目的でした。 この映画を無料で観る

【承】- ラ・ジュテのあらすじ2

衝撃に耐える想像力がある者は現在へ戻ることが可能で、過去に執着していた男が実験台に選ばれました。
男は注射後、アイマスクのような装置を付けられ、まずは現在の彼自身が剥奪されます。男は苦しむものの、錯乱も死にもしませんでした。
男は平和な時代にタイムスリップし、16日目にはあの送迎台にいました。
30日目、男はあの女と再会します。時間の感覚は失っても、見覚えはありました。男が映像から抜け出すと女も消え、その度に実験者たちは過去への旅を操作するのです。
男は女に話しかけ、二人は公園に向かいます。男は未来から来たと告げると、気を失いました。再び注射されると、別の時間の波に襲われました。
男がいない時は女は死んでいるらしく、男が再び過去へ戻ると女は寝ていました。男は女に今後の世界の事実を話すと、女は真剣に聞きました。やがて二人の間に純粋な信頼が生れていきます。それは永遠に感じられましたが、障壁が訪れました。実験の第一段階が終わったのです。

【転】- ラ・ジュテのあらすじ3

実験が第二段階に入り、男は女とあちこちで会うようになります。男が突然現れても、女は“私の幽霊”と言って、時々恐れたり甘えたりしながら彼を受け入れました。一方男は夢か現実なのか分からなくなっていました。
50日目、二人は剥製のある博物館で会いました。この頃には思い通りの時間へ男を送り込むことが出来るようになっていました。二人は楽しい時を過ごします。
男の意識が現在に戻り、微妙な変化を感じます。過去への旅が成功し、次は未来だと男は理解したのです。しかし男は新しい冒険に興奮し、女との再会が博物館で最後だったと気付きませんでした。
未來への旅は過去より難しく数度の実験により、ようやく男は未来へ到達します。地球は変貌し、パリも再建されていました。冷酷な未来人は過去の人間である男を拒絶しますが、過去が滅びれば未来はないのだと男が説得します。そして男は全産業が復活するエネルギーを持帰ると未来は閉ざされました。

【結】- ラ・ジュテのあらすじ4

現在に戻ると男は部屋を移され、監視されながらも少年期の映像を与えられ快適に暮らします。しかし男が消えれば未来の記憶も消えるため、役目が終わった男は抹殺されるだけでした。
ところが未来人が時間旅行をして男の前に現れます。未来人は男を仲間にすると言い出しますが、彼の理想は平和な未来よりも、彼女の待つ少年期に戻りたいのでした。

男は再び、大戦前の日曜のオルリー空港にいました。彼は眩暈を覚えながら、幼い頃を思い出します。そして送迎台で女を見つけては、彼女のもとに走ります。しかし男の脱走を許さない追跡者が彼を仕留めました。男が少年時代に見た映像且つ強い強迫観念の正体は、彼自身の死の瞬間だったのです。

みんなの感想

ライターの感想

写真だけで構成しているのに、差し迫るような恐ろしさ。発想力に富んだストーリー。胸に響く微かな幸福感、絶望感。そして人間の愚かさ。
類を見ないこの作品は、後世に残ると確信しました。

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