「寄生獣(前編)1」のネタバレあらすじ結末

寄生獣 前編の紹介:2014年公開の日本映画。岩明均の同名コミックを『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴監督が2部作として映像化した第1弾。謎の生物を右手に宿した新一が、謎の生物に寄生され脳を支配された〝パラサイト〟と戦う。

予告動画

寄生獣(前編)1の主な出演者

泉新一(染谷将太)、田宮良子(深津絵里)、村野里美(橋本愛)、島田秀雄(東出昌大)、浦上(新井浩文)、三木(ピエール瀧)、倉森(大森南朋)、広川(北村一輝)、泉信子(余貴美子)、平間(國村隼)、後藤(浅野忠信)、ミギー(声&パフォーマンス:阿部サダヲ)

寄生獣(前編)1のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①人間の脳を捕食して寄生する寄生生物が出現、他の人間を捕食する。新一は右腕を寄生されミギーと共同生活を送ることに。新一の通う高校に赴任した良子は、人間と寄生生物との共存を考える。 ②ミギーを警戒したAを返り討ちにするがAは新一の母に寄生、新一を殺して去る。ミギーが新一を蘇生させ、新一は超人的な力を得るように。警察は特殊部隊を作って寄生生物の一掃を画策。

【起】- 寄生獣(前編)1のあらすじ1

〝人間の数が半分になったら、燃やされる森の数も半分で済むのだろうか。
人間の数が百分の一になったら、垂れ流される毒も百分の一になるのだろうか。
地球上の誰かが、ふと思った。
みんな(生物)のいのち(未来)を、守らなければ…。〟

海の中に現れた寄生生物の卵が海中で孵化し、尖った小さなミミズのような形状になります。
港湾に出現すると貨物用コンテナに潜りこみ、各地へ運ばれていきました。
ある寄生生物は深夜の住居に潜りこみ、就寝中の中年男性の耳へ入りこみます。男性はうめきましたが、その声はすぐ止みました。

東京都、東福山市(注:架空の都市)。
高校2年生の男子生徒・泉新一のところにも、寄生生物が潜りこみました。
新一がイヤホンで音楽を聞いていたので耳から侵入ができない寄生生物は、新一の鼻から入ろうとします。
反射的に寄生生物を持った新一は壁に叩きつけ、ヘビだと思いました。襲ってきた寄生生物が右腕に入りこんだので、手近にあったコードを引き寄せて二の腕に巻きつけ、それ以上体内に入り込まないようにします。
新一の悲鳴を聞いて母・信子が様子を見にきましたが、新一が寝ぼけていると思います。

寄生生物たちは、侵入した人間の頭部を捕食し、頭部を乗っ取ります。しかし新一の寄生生物は頭部を乗っ取ることに失敗し、右腕を捕食して寄生しました。

翌朝。
頭を乗っ取られた中年男性は、子どもたちが登校した後に妻を捕食しました。頭全体が攻撃態勢を取り、妻の頭を丸ごと食べます。
その後、中年男性はテレビを視聴して、人間の言葉を覚えました。帰宅した子どもを迎える頃にはすっかり擬態にも慣れ、日本語の習得も完了しています。

新一は母・信子と2人で一軒家に暮らしていました。母の信子は薬剤師をしながら、女手ひとつで新一を育てています。
翌朝、右腕にしびれと違和感を覚えた新一ですが、右腕の外見に変化はありませんでした。
登校時に幼馴染みでひそかに思いを寄せている女子生徒・村野里美の胸を、右腕が勝手に触ります。授業中には落とした消しゴムを、右腕が伸びて掴みました。体育の時間には右腕がロングシュートを決めます。
帰宅して「手 無意識 病気」でインターネット検索をしていると、新一の右手に目ができました。驚いた新一がカッターナイフでつついてみると、右腕に威嚇されます。
右腕に口ができると「シッパイ タベル デキナイ」「コトバ オシエロ シンイチ」と言い始めました。
その夜一晩かけて、右腕は新一の家にある図鑑や書籍、インターネットを活用し、知識の習得に努めました。できごとが全て夢であってほしかった新一は、起床しても右腕が分かれて勉強していることにうんざりします。

右腕は形を変えながら新一と話します。新一は右腕から、寄生生物は脳を乗っ取って生きるのだと聞かされました。新一の右腕の場合は、脳を奪う前に成熟してしまったため、奪うのは無理だと言います。
右腕は自分のことを「ミギー」と呼べと言いました。「右腕(みぎうで)」だからかと由来を新一が当てると、ミギーは意外そうな顔をします。
新一は里美と同じ美術部に所属していました。油絵で女性を描く新一をからかい、新一は剥離剤を使って絵を描き直します。

新一とミギーは共同生活を行なっていましたが、その頃ちまたでは、寄生生物による人間の捕食が始まっていました。
コンビニで客が店員を襲ったり、タクシー客の女性が運転手を殺したりします。

【承】- 寄生獣(前編)1のあらすじ2

ある日、ミギーが同種の仲間の存在を確認しました。同種に接近すると互いの存在が分かるのだそうです。
そこは閉店した中華料理店『万福』でした。新一とミギーが裏口から入ると、中華料理店の主人に擬態した寄生生物が、客を捕食する現場を目撃します。
その寄生生物はミギーが脳を乗っ取っていないことを危ぶみ、自分側へ移ってこいと言いました。自分の右腕を切断し、場所を空けます。
しかしミギーは新一を守り、相手を殺害しました。ミギーは新一へ愛情や愛着があるわけではなく、相手側に移ることへのリスクを回避したのです。
寄生生物は頭部を身体から切り離すと、栄養の供給源を絶たれて息絶えました。

神奈川県川崎市など、各地で遺体がバラバラにされるミンチ殺人事件が発生しているニュースを知った新一は、寄生生物の存在を世に知らさねばと言いますが、捕まって実験台にされるとミギーに反対されます。
中華料理店『万福』では、平間刑事と辻刑事のコンビが殺害現場を捜査し、死んだ店主の胃の中から人間の指が出て来た、つまり人間を食べていたという事実を突き止めました。
人間の警察側も、少しずつではありますが、寄生生物の存在に気付き始めます。

新一が通う高校に、新任の化学教師が赴任しました。女性教師・田宮良子を見て、ミギーは今までになく興味を示します。寄生した人間の職業を保持しつつ、社会生活を営んでいる高度な技術に、感嘆を覚えたのです。
良子はミギーとの話し合いを望み、その日の放課後、新一とミギーは良子と水族館で会いました。良子は水族館に、同種の仲間、島田秀雄と警察官のAを紹介します。Aは名乗りたくないと拒否しました。
良子はミギーに、自分がAと性交渉を行ない、妊娠していることを告げたうえで、自分たち寄生生物が繁殖能力を持たないことを指摘します。
良子は人間との共存の道はないものかと模索していました。そのために、いくつもの「実験」を重ねています。
各地で話題になっていたミンチ殺人事件も、下火になっていました。それというのも、良子たちが集合体を形成し、いなくなっても支障がない人間をチョイスしているからでした。
寄生生物はネットワークを作ることで、社会に混乱を起こさないようにしています。
良子や島田はミギーに好意的でしたが、Aは中華料理店の店主を殺害したミギーを警戒しており、殺意を抱きます。

母・信子の右腕にある火傷のあとを見るたびに新一が心を痛めることを、ミギーが気付いて質問しました。新一は幼い頃、てんぷら油を浴びそうになった自分をかばって母・信子が作った傷だと告げますが、ミギーは自己犠牲の精神を理解できません。
Aが新一とミギーの帰り道に待ち伏せしました。殺意を感じ取ったミギーは、ひとけのない魚市場へAを誘導し、戦おうとします。
Aはミギーだけを意識しており、新一の存在は考慮していませんでした。それを逆手に取り、ミギーは戦いながら少しずつ間合いを縮め、新一がAの腹を鉄パイプで刺します。
放っておけば出血多量でAは絶命するはずでした。新一とミギーはその場を立ち去ります。
ところがAは死ぬ前に、別の人間の個体を乗っ取ろうと考えました。水道管のような役目を果たし、大量出血を引き起こしていた鉄パイプを貫通させて出血を減らし、たまたま帰宅途中だった新一の母・信子を襲って身体を乗っ取ります。

【転】- 寄生獣(前編)1のあらすじ3

Aは母・信子を殺害し、信子に寄生しました。再び新一とミギーを襲います。
新一は母の死を受け入れられず、Aに心臓を攻撃されて倒れました。信子の姿をしたAは立ち去ります。
即死した新一を生還させるために、ミギーは右腕を離れて胸の穴から体内に入り、蘇生措置を行なうと共に、胎内の血管を通って右腕に戻ろうとしました。

2日後。
意識を回復した新一は、胸の傷を見て母・信子の死が事実であることを認めざるをえませんでした。
ミギーが新一の蘇生に関与したために、新一の身体にミギーの細胞が散らばってしまいます。結果、新一はミギーと「混じった」存在となり、その影響で精神もミギー寄りの冷徹さを持つようになりました。
母を殺されたことで、新一はAへの復讐を誓います。
その頃、政界には広川剛志という男が、東福山市の市長として立候補していました。環境破壊をよくないものとする広川は支持層を集めますが、広川は寄生生物側の人間です。

中華料理店『万福』の店主殺しと、警官A殺しの指紋が一致しました。
世間では「人間に寄生する生き物がいる」という噂がまことしやかに流れ、平間刑事は「早くしないと上層部から捜査にブレーキがかかるかも」と危惧します。
平間刑事は新一のところへ事情聴取に来ますが、いくつか質問しただけで、あっさり引き上げました。

新一の変化にいち早く気付いた良子は、興味深いものとして観察を継続します。
新一が無断欠席しているあいだに、学校に転校生として島田がやってきました。新一は島田に不快感をあらわにします。
良子と島田は「新一が混じった(融合した)」と同じ結論に至りました。人間と寄生生物の共存の可能性について、新一とミギーは思った以上に大事なピースではないかと、良子は考えます。
敵討ちに燃える新一に、ミギーは自分の変化を告白しました。新一の中にミギーの細胞の一部が入りこんでしまったことと、その影響で今まで不眠不休でいられたミギーが、突発的に4時間ほど機能停止に陥ることがあることを、話します。
ミギーが機能停止に陥ったあいだは、新一だけになるので危険でした。

世間で広まった「人間に寄生する生き物の話」はさらにネットで広がり、見分け方についても噂されます。「髪の毛を抜くとうねうね動く」のが寄生生物だそうです。
新一が無断欠席した理由が母親の失踪だと知った里美が、家に食事を作りに来ると言い出しました。新一と里美はスーパーへ買い物に行きます。
店を出ると、轢かれた子犬がいました。新一は車道に出て犬を拾い上げます。
ところが犬が息絶えると、新一はゴミ箱に捨てました。「死んだ犬は犬じゃない。犬の形をした肉だ」と言う新一に、里美は「君、泉新一くんだよね? ごめんなさい、人違いだったみたい」と立ち去ります。
新一はミギーにもあとで、「まるで私が言うようなセリフだ」と指摘されました。

未婚の良子が妊娠していることを知った学校側が、教育的配慮から良子を解雇します。
学校側は良子の両親にも連絡をしていました。良子が帰宅すると、部屋で両親が待ち受けていました。
良子の母がふいに、良子ではないと言い出します。
正体を見破られた良子は両親を殺しますが、なぜ母親が一見しただけで自分の正体を突き止めたのかと不思議に思い、鏡で顔を観察しました。人間の母親とは不思議な存在だと思います。

【結】- 寄生獣(前編)1のあらすじ4

良子は人間と同じ食事を試していました。人間を捕食せずとも、人間と同じ食事で生きていけることが判明します。新一を呼び出した良子はそれを告げました。
同じ頃、美術部でモデルを頼まれた島田が、正体を突き止められていました。日本人ばなれしたスタイルを指摘した里美の友人・裕子が、冗談で髪の毛を抜いたのです。
抜いた髪の毛がうねうね動くのを見て美術部員は騒然とし、島田はその場にいる8人を殺そうと決意します。
里美が咄嗟に剥離剤を島田の頭部に投げつけ、それが元で島田は錯乱しました。錯乱した島田は美術室のみならず、廊下にいた一般生徒も襲い始めます。

騒ぎを知った新一は里美を助けますが、里美は気絶します。良子は化学室で薬品を調合し始めました。警察も到着します。
意識が統一できない島田に対し、良子が「騒ぎを起こす仲間は嫌いだ」と言って爆薬を置いて立ち去りました。
新一は里美を抱いたまま、3階の廊下から運動場に着地します。
島田は爆発を受けましたが、致命傷には至りませんでした。駆け付けた警官隊が発砲しますが、島田は警官隊も殺すと屋上へあがります。
新一は里美を置くと少し離れたビルにのぼり、そこにあった鉄パイプを矢にし、ミギーを弓にしました。矢は島田の胸を貫き、壁に刺さります。
良子は新一に学校を去ることを告げ、Aの居場所を書いた紙を渡しました。良子は出産し育てることで、人間の母親について理解するつもりです。
島田の遺体を調べた平間刑事は、屋上の壁に刺さった矢を見て不審に思いました。

新一は良子のメモを手がかりに、桜川の安アパートに潜伏するAのところへ行きます。
母の身体に寄生しているAに復讐したい新一は、母に危害を加えたくないので、首を切断するつもりでした。
ところが戦いの直前、ミギーを睡魔が襲います。ミギーは巨大なナイフの形になって眠りに就きました。Aと新一は河川敷で戦い始めます。
ミギーの力が混じった新一は、超人的なスピードで応戦しました。それでも窮地に陥った時、乗っ取られているはずの母・信子の右手がAから新一をかばっていました。
それを見た新一は復讐を完遂することを決意し、Aを首から切断して復讐を果たします。
復讐は果たしたものの、涙が出ないことに新一は気付いていました。

東福山市の市長に、広川が当選します。
平間刑事と辻刑事は警視庁の本部に呼ばれ、寄生生物を退治するための特殊部隊が組織されていると知りました。彼らも秘匿作戦の部隊に加わります。
特殊部隊はSAT(特殊急襲部隊)の男性・山岸が率いていました。
新一とミギーは、里美の病室を見舞います。
人間と寄生生物が共存する道はないものかと、良子は寄生生物のアジトで考えます。そこへ広川市長が訪れました。
後藤(注:詳細は完結編に)がステーキをナイフとフォークを使って食べながら「ハエは誰にも教わっていないのに、飛び方を知っている。クモは誰にも教わっていないのに、巣の張り方を知っている。生物は皆、命令に従っている」と言ったうえで、自分たち寄生生物が人間の脳を奪った時に、命令を受けたと言います。
肉の中のピアスを吐き出して(食べているのは人間の肉)、後藤がその命令とは何かを答えました。「この種を食い殺せ」

眠る里美を見ながら、新一は決意しました。これからはどんな人物だろうが、寄生生物を見つけ出し一匹ずつ殺していくと決めたのです。
里美の病室を見舞う新一とミギーを、遠くから望遠レンズで撮影する倉森(注:詳細は完結編に)の姿がありました…。

(エンド後)映画『寄生獣 完結編』の予告。

みんなの感想

ライターの感想

やっと映画化してくれた。嬉しい。
1990年から開始されたこの作品。長らくアメリカに映画化の権利があったために映像化は大幅に遅れたものの、それに足るだけの満足感がある。
原作の作品がすぐれているだけに、中途半端なCGでごまかされたくなかった。
今だからこそできる高等技術。ミギーに違和感はない。
豪華なキャストで脇をかため、原作をかなり端折ったものの、満足度は高い。
染谷の演技が少しオーバーかな。
タイトルである『寄生獣』の意味が明らかにされるのは、完結編で。なのでもし視聴するかたは完結編も見てほしい。

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