「2017年ゴーストインザシェル(攻殻機動隊)」のネタバレあらすじ結末

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年)の紹介:2017年に公開されたアメリカ映画。1980年代に刊行され、その後の数多くのSF作品に多大な影響を与えた日本の漫画家・士郎正宗の『攻殻機動隊』の初の実写映画化作品。1995年にアニメ映画として製作された押井守監督の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』にも大きな影響を受けている。監督はイギリス出身で『スノーホワイト』でハリウッドに進出したルパート・サンダース。主人公・公安9課の「少佐」役を『アベンジャーズ』で人気となったスカーレット・ヨハンソン、その上司役をビートたけしが務めている。メインキャラクターの日本語吹き替えには、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』やテレビアニメシリーズ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』と同じ声優が起用されている。

予告動画

2017年ゴーストインザシェル(攻殻機動隊)の主な出演者

ミラ・キリアン少佐/草薙素子(スカーレット・ヨハンソン/田中敦子)、バトー(ピルー・アスベック/大塚明夫)、荒巻大輔(ビートたけし)、オウレイ博士(ジュリエット・ビノシュ/山像かおり)、クゼ(マイケル・ピット/小山力也)、トグサ(チン・ハン/山寺宏一)、イシカワ(ラザルス・ラトゥーエル/仲野裕)、サイトー(泉原豊)、ボーマ(タワンダ・マニーモ)、カッター(ピーター・フェルディナンド/てらそままさき)、ダーリン博士(アナマリア・マリンカ)、ハイリ(桃井かおり/大西多摩恵)

2017年ゴーストインザシェル(攻殻機動隊)のネタバレあらすじ

【起】- 2017年ゴーストインザシェル(攻殻機動隊)のあらすじ1

人間と機械を融合させるサイボーグ技術が一般になった2069年。軍需企業ハンカ・ロボティクス社では、No.2571という秘密のプロジェクトで一人の女性が脳を取り出され全身を機械の体=義体に移植されていました。
目覚めた彼女に、開発責任者であるオウレイ博士は「あなたの名前はミラ・キリアン」と呼びかけます。オウレイはミラが難民で、テロによって両親を失ったことを明かしました。オウレイは自分の作品であるミラを我が子のように思っていました。しかし、ハンカの社長であるカッターはミラを自社の兵器だと言い、オウレイの懸念にも関わらずテロと戦う部隊への配属を決定しました。
1年後、ミラ・キリアンは「少佐」となり、電脳テロ犯罪に対抗する政府の武装組織「公安9課」の現場指揮官となっていました。その日、少佐は高級ホテルの屋上にいました。彼女の任務は、アフリカ某国の大統領とハンカ社のオズモンド博士の会食を監視することです。しかし、レストランの店内にいる芸者ロボットが何者かによりハッキングを受け、オズモンド博士に襲いかかりました。同時に謎の武装グループが店を襲撃し、護衛たちを次々と射殺していきました。
公安9課の部隊が即座に駆けつけましたが、間に合わないと判断した少佐は、本部から直接指揮している上司・荒巻部長の制止を振り切って窓から店内に突入します。襲撃者たちを次々と射殺した少佐は、オズモンド博士を拘束していた芸者ロボットを撃ち倒しました。しかしその際ロボットは「ハンカ社と組んだら滅びる」という言葉を残します。少佐は戦闘で受けた自分の傷口から、機械の部品が見えることに気づき、破壊されたロボットと見比べます。駆けつけてきた9課のメンバー、バトーは「お前はロボットじゃない」と言いましたが、少佐は無視してその場を立ち去りました。
自宅にもどった少佐は、自動化されたメンテナンス装置にかかりましたが、なぜか猫の幻覚を見ます。少佐は支給された義体への拒否反応を抑える薬を脊髄のコネクターから注入すると、公安9課へと向かいました。
9課ではバトーをはじめ、トグサ、イシカワ、サイトー、ボーマンといった部下たち全員が集められていました。彼らは荒巻に判明したことを報告します。芸者ロボットをハッキングしたのは、「クゼ」という男でした。ハンカの社長カッターは荒巻に通信し、クゼを探すよう依頼します。
隊員たちが出動していった後、荒巻は最後に残った少佐を呼び止めて命令違反を注意し、少佐の「シェル(義体)の中にゴースト(魂)がある」ことが原因だと指摘します。
少佐はバトーと組んで、回収された芸者ロボットを調査するためハンカ社に向かいました。その途中、バトーは自分が犬好きであることを語りました。しかし少佐はあまり自分のことを語りたがりません。それは過去の記憶があまりないためで、彼女は常にそのことに不安を抱えていました。車の窓から見える外の景色にノイズが入り、少佐は自分の電脳にバグが生じていることに気づきます。

【承】- 2017年ゴーストインザシェル(攻殻機動隊)のあらすじ2

ハンカ社に到着した少佐は、まずオウレイ博士のもとを訪れて、故障した自分の身体の修理をしてもらいます。その際、少佐にフラッシュバックバグが生じていることを報告し、過去の記憶について悩んでいると語ります。オウレイ博士は彼女を励まし、「人間であるかどうか決めるのは記憶の有無ではなくて、これから何をするかよ」と言いました。
次に少佐とバトーは、同じハンカ社の社内で、回収された芸者ロボットの調査をしているダーリン博士に面会しました。ダーリン博士がデータの抽出に手間取っていると聞いた少佐は、自分の電脳を芸者ロボットと直結し、ダイブして情報を探ると言い出しました。ダーリン博士もバトーも危険だからと反対しますが、少佐は強引にダイブを行います。トラップによるハッキングを受けそうになりますが、なんとかそれを切り抜け、少佐はクゼの潜伏先についての手がかりを掴みました。
その情報をもとに、少佐とバトーはヤクザの経営するナイトクラブ「サウンドビジネス」を訪れます。公安の身元を隠しての潜入捜査で、少佐とバトーは別々に店内に入り込みました。少佐たちの身元を怪しんだヤクザたちの妨害により一時は通信を遮断されたものの、少佐とバトーはそれぞれ邪魔するヤクザたちを倒して、店の奥へと入っていきました。
薄暗い廊下の奥を進む少佐は、粗末な小屋が燃える幻影を見ます。その幻影が消えた後にフードを被った男の姿が見えますが、後を追ってきたバトーが追いついた瞬間、しかけられていた爆弾が爆発しました。
2人はハンカ社に回収され、修復作業を受けました。少佐は身体に大きなダメージを受け、バトーはとっさに少佐が庇ったため軽傷で済みましたが、目をやられてしまいました。義眼となったバトーは、この方がよく見えると言いつつも、いつもエサをやっている野良犬たちに嫌われてしまうだろうと自嘲しました。
その頃、カッター社長は荒巻に対し、少佐が芸者ロボットに不正なダイブをしたことを責めていました。しかし荒巻は動じることなく、自分が動くのは首相の命令だけであると言い返します。
ハンカ社のダーリン博士のラボでは、芸者ロボットのデータからNo.2571のデータが見つかりました。しかしその直後、ダーリン博士の背後から黒いフードの男が現れました。博士はとっさにデータの記録媒体を抜き取りましたが、男によって殺害されてしまいます。
報告を受けて駆けつけてきた少佐たちは、ダーリン博士の死体が握りしめていた記録媒体に気づき、それを再生してみます。すると、敵の次の狙いがオウレイ博士であることがわかりました。少佐の報告を受けた荒巻は、オウレイ博士の保護を命令します。

【転】- 2017年ゴーストインザシェル(攻殻機動隊)のあらすじ3

街中でゴミ収集をしていた作業員たちがいきなり収集車を走らせ、移動中のオウレイ博士の車に追突させました。そのまま作業員たちは護衛を殺し、博士に銃口を向けましたが、そこに少佐たちが駆けつけてきます。9課メンバーの攻撃で、作業員の一人が逃げ出しましたが、少佐は彼を追いつめて光学迷彩による奇襲で叩き伏せました。抵抗力を失った作業員をなおも殴り続ける少佐を追ってきたバトーが止め、彼らはその作業員を拘束しました。
9課本部に連行された男は、自分はただの作業員で何も知らない、妻と子のもとへ帰る途中だったと言いました。しかし9課の調査で、その作業員の記憶は偽物だということが判明しました。その男は電脳をハッキングされて偽の記憶を与えられた上、操られていたのです。
少佐はその男がまだクゼに繋がっていると気づき、彼を問いつめます。すると男を通してクゼは9課のメンバーたちを脅し、「ハンカと組んだ者は滅びる」と繰り返しました。その間にクゼの居場所が逆探知で判明します。少佐たちがその場所に行こうと踵を返した時、男は自ら命を絶ちました。
判明した場所は犯罪者の巣窟でした。少佐たちはフル装備で突入し、抵抗する者を容赦なく射殺していきます。バトーたちが敵を排除している間、少佐は地下奥深くに侵入していきます。
そこでは十数人の人間がケーブルによって頭部を接続され、独自のネットワークを構築していました。クゼはそのネットワークを利用して彼らの意識をデータとして取り込んでいたのです。
その直後、少佐はクゼの配下に襲われました。抵抗し、敵を次々と倒していく少佐でしたが、背後から電撃を受けて捕らえられてしまいます。拘束された少佐の前に、黒いフードの男=クゼが現れました。彼は自分の醜い顔を見せ、自分が少佐を製造する前に作られたプロジェクトNo.2571の実験体で、失敗作として廃棄された存在だったことを明かします。廃棄された後、クゼは独自の進化を遂げ強大な力を身につけたのでした。
さらにクゼのボディには刺青として小屋が燃える絵が描かれていました。少佐はそれが自分の見た幻覚と同じものであることに気づき、一体なんなのかと問いつめましたが、クゼは答えず、少佐がオウレイ博士から処方されている薬は記憶を抑制するものだと告げ、使わないように言います。そこにバトーたちが駆けつけてきました。少佐は自ら拘束を逃れましたが、クゼを追わず取り逃がしてしまいました。
少佐は、真相を確かめるためにオウレイ博士のもとを訪れます。問い詰められた博士は、クゼの言葉が真実だったことを明かしました。少佐の前には98体目の実験体がて、少佐がはじめての成功例だったのです。そして、テロによって両親を亡くしたという話もニセの記憶だったと語りました。オウレイ博士はクゼの正体にも気づいていたのです。
オウレイ博士のもとから去った、町で娼婦を買いました。少佐は何かを確かめるようにその女の肌に手を触れました。
その後、少佐は個人所有のクルーザーで海に出ると、すべてから逃れるように海底に沈んでいました。船に戻った少佐を、バトーが待っていました。心配してやってきたという彼に、少佐はもう誰も信じられないといいます。バトーは「俺は信じてるよな」と声をかけました。しかし少佐は彼に構わず船を港に戻します。そこにはハンカ社の警備部隊が待っていて、少佐は拘束されました。

【結】- 2017年ゴーストインザシェル(攻殻機動隊)のあらすじ4

カッターは、少佐が真相に気づいたことで彼女を失敗だと断定、破棄するようオウレイ博士に命令します。オウレイ博士は指示に従いかけたものの、少佐に自身の出自を探すための情報を渡し、彼女を逃がしました。ハンカ社を出た少佐はバイクを盗み、逃走していきます。
オウレイ博士が裏切ったことを知ったカッターは、博士を射殺してしまいました。そして少佐がオウレイを射殺して逃亡したと荒巻に伝えます。
一方、少佐はオウレイ博士からもらった情報をもとに、アヴァロンという古いアパートの一室に向かいました。そこにいた猫を抱き上げた時、部屋の中から一人の老女が現れて少佐を部屋に招きます。
ハイリというその女性は、電脳化への抵抗運動をしていた娘が一年前に失踪したと言いました。彼女の娘は「草薙素子」という名前で、警察に連行されたあと自殺したと聞かされたそうです。しかしハイリはそれを信じていないといいます。ハイリは少佐の目が娘に似ていると言いました。
ハイリのアパートを出た少佐は荒巻に通信を送り、ハンカ社が違法な実験を行っていたことを報告します。すると荒巻は、少佐がオウレイ博士を殺害したとカッターに知らされたことを明かしました。
その通信を盗聴していたカッターは、公安9課の全員の抹殺を命じます。
9課やバトーたちは、それぞれカッターの配下から襲撃を受けましたが、なんなく返り討ちにしてしまいました。
少佐はわずかな記憶を手がかりに、素子が最後にいたという場所にやってきます。それはあの幻想の中にあった小屋のある場所でした。そこにはクゼが待っていました。クゼもまた素子とともに抵抗運動を行っていて捕らえられた過去があったのです。
その時、カッターが送り込んできた巨大なクモ型の多脚戦車が現れ、カッターの直接の操作によって2人を抹殺すべく攻撃をしかけてきました。少佐は用意してきた武器で反撃しますが、重装甲の戦車にはまるで通用しません。戦車の攻撃でクゼが倒され、少佐もミサイル攻撃で爆死したかと思われました。しかし少佐は光学迷彩で姿を消して戦車の背後から接近すると、サイボーグ体の怪力でハッチを破壊し、戦車の撃破に成功したのでした。
それは少佐の身体の破壊との引き替えでした。抵抗力を失った少佐はクゼの横に倒れます。クゼは自分とゴースト(魂)を融合させてネットの中で情報体として生きる道を提案しますが、少佐はそれを断りました。
カッターの派遣した攻撃ヘリがクゼの頭部を破壊し、次に少佐に狙いをつけます。その寸前、荒巻の指示をうけた9課の隊員がヘリを狙撃して撃破しました。駆けつけたバトーに助けられ、少佐は立ち上がって歩きながら、荒巻に連絡します。そしてカッターを殺すよう頼みました。
荒巻はカッターのオフィスに向かうと、自分が首相の許可をとってきたと伝え、カッターを国家への反逆罪で射殺したのでした。
その後、完璧にボディを修理した少佐は墓地を訪れました。「草薙素子」と書かれた墓標を後にした少佐は、ハイリの姿に気づきます。少佐はハイリに「もう墓参りには来なくていい」と告げました。ハイリもまた真実に気づいていて、少佐をやさしく抱き締めたのでした。
任務に戻った少佐は、以前と同じように高層ビルの上に佇んでいました。彼女はもう迷いませんでした。自分がするべきことを知っていて、過去の記憶よりもこれからの行動が自分が何者かを決めるとわかっていたのです。そんな彼女に荒巻は「少佐、お前にまかせる」と通信を送りました。少佐はその言葉に従い、再び高層ビルからダイブしていったのでした。

みんなの感想

ライターの感想

カルト的人気のある原作を実写映画化したこの作品、製作の発表があった時からそれはもう色々と言われたものでした。スカーレット・ヨハンソンが草薙素子を演じると発表があった時は、欧米人がアジア系のキャラクターを演じることで海外ではけっこう批判されたそうです。日本の原作ファンとしては、サイボーグなんだからそんなこと別にいいじゃんという声が圧倒的ではありましたが。
それはともかくこの映画、デザインや設定、それにテーマ性もかなり原作へのリスペクトが多く、原作ファンにもいろいろと納得できる作りです。確かにある程度の違いはありますが……でも、そもそも原作とそれをもとにしたアニメ、しかも劇場版とテレビシリーズと、それぞれに大きな違いがあるんですよね。それに比べたら今回の違いも些細なこと。許容範囲ではないでしょうか。
自己のアイデンティティを失っていた「少佐」が取り戻した本当の名前が「草薙素子」という名前だったというのも、原作愛が溢れるアイデアでなかなか悪くありません。原作だと「草薙素子」という名前も偽名なんですけどね。
ただ問題は、あまりにも原作に寄せすぎたことで、特に映像的には「あー、なんかこれどっか見たわ」のオンパレード。なんせ20年以上前の原作で、その原作からして『ブレードランナー』から多大な影響を受けてますし。それからサイバーパンクのブームや『マトリックス』のヒットを経て、サイバーな電脳空間とか毒々しいネオンが瞬く薄汚れた未来都市とか、そういうのは古典の域に達してるんですよねえ。それをヒネりもなくストレートに映像化してるんで。またアクションも『マトリックス』ほどの斬新さもなく。まぁそれなりの大作ですんでひどく安っぽい場面ってのはないんですが。
ストーリーもまたシンプルで、悪の組織に改造された主人公の復讐っつー『ロボコップ』か『仮面ライダー』かと言うシロモノ。その分わかりやすくて、気楽に観るにはいいんですが。
まぁ原作がどう映像化されたかに興味がある人はともかく、そうでない人はB級SFアクションのつもりで観れば、それなりに退屈せずに済むのではないでしょうか。

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