「DNAドクターモローの島」のネタバレあらすじ結末

SF映画

D.N.A./ドクター・モローの島の紹介:H・G・ウェルズのSF小説「ドクター・モローの島」の3度目の映画化作品で、飛行機事故により漂流していたダグラスは貨物船で謎の男モンゴメリーと出会い孤島へと連れて行かれるが、そこはモロー博士が遺伝子操作により創造した獣人たちにかしずかれて暮らす異様な島だったという1996年公開のSF映画。監督は「フレンチ・コネクション2」「ブラック・サンデー」の ジョン・フランケンハイマー。脚本は「ハードウェア」のリチャード・スタンリーと「逆転無罪」のロン・ハッチソン。特殊メイクは「エイリアン2」「プレデター2」のスタン・ウィンストン。美術は「マッドマックス・サンダードーム」のグラハム・ウォーカー。

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予告動画

DNAドクターモローの島の主な出演者

モロー博士(マーロン・ブランド)、モンゴメリー(ヴァル・キルマー)、エドワード・ダグラス(デヴィッド・シューリス)、アイッサ(フェアルーザ・バーク)、ハイエナ(ダニエル・リグニー)、アザゼロ(テムエラ・モリソン)、羊の長老(ロン・パールマン)、ヒヒ男アサシモン(ピーター・エリオット)、ムリン(マルコ・ホーフシュナイダー)、豹男ロメイ(マーク・ダカスコス)、マジャイ(ネルソン・デ・ラ・ロッサ)、ワグティ(ミゲル・ロペス)など。

DNAドクターモローの島のネタバレあらすじ

【起】- DNAドクターモローの島のあらすじ1

国連関係者エドワード・ダグラスの乗った飛行機が南太平洋ジャワ海付近に墜落、救命ボートで脱出した3人のうち水の奪い合いで2人が死亡、彼だけが数日間漂流した後、貨物船に発見され救出されます。
乗組員の中で、唯一英語を話せるモンゴメリーは、獣医だと言って彼を手当てしますが、ダグラスは薬で眠らされ外部との連絡が取れないまま、突然”モロー博士の島”で降りるよう言われます。彼は拒否しますが、島には無線もありすぐに帰れると言われやむなく従います。彼は数頭の動物と数羽のウサギなどを船から降ろしますが、荷物は”島民”が運ぶから手伝いは不要だと言われます。
彼はウサギを草むらの檻に入れますが、その1羽をダグラスに撫でさせた後首を折り、唖然とする彼に、肉食は禁止されてるが、君は特別ゲストだから博士も許す、けれど内緒になと言います。その様子を茂みから何者かが覗いています。
ジープは島の奥の軍事施設のような敷地に入って行きます。そこにはかまぼこ型の巨大な倉庫や衛星通信のアンテナもありますが、モンゴメリーは故障しているがすぐ直すと話し、奥のアジアン風のリゾートホテルのような建物に案内し、ケガをすると困るから外に出るなと言って奥へと消えます。
ダグラスは部屋でモロー博士のノーベル賞の賞状とメダルを見て、渡り廊下ではエキゾチックなダンスをする美しい女性に見とれます。彼女は彼を見て怯えますがイギリスから来たと言うと目を輝かせ「きれいな手ね」と頬を摺り寄せます。彼女はこの島には父のモロー博士と来たと言いますが、モンゴメリーを見ると逃げて行きます。
部屋へ向かう途中、ダグラスがモロー博士は行方不明で死んだと思ってたと言うと、彼は、博士はベルクロの研究で賞を取り、17年前にここにきて動物の研究に取り憑かれてる、動物愛護家に追いだされたと言い、自分は論文で親交を持ち10年前に助手として来たと話します。
用意された個室は清潔に整えられていてダグラスは恐縮しますが、モンゴメリーは無言で外からカギを掛け、君のためだと言って去って行きます。その部屋は窓にも鉄格子が嵌っていました。
夜になり、針金でカギを開けて部屋を出たダグラスは、広間でクラシック音楽を聞く白い服の人影を見ますが、凄まじい喚き声が聞こえる倉庫へと向かいます。
倉庫の中は近代的な医療設備の施設で、草食獣や肉食獣が入れられた檻の奥では何かの手術をしているようです。彼は檻の陰に隠れて手術台に近づいて行きますが、患者は人ならぬ呻き声を上げ苦しんでいます。彼は手前に並ぶカギ爪や蹄が生えた異常な赤ん坊のホルマリン標本の影からそっと手術台を覗き見ます。患者は獣のような逆足にロバのような耳の怪物で、取り上げられた赤ん坊も獣のような顔でした。彼は思わず呻き声を上げますが、気づいて振り返った医師もまた獣顔、慌てて飛び出した彼を驚いて見つめていたボーイ姿の少年たちも獣顔でした。

彼は愕然として逃げ出し草むらに隠れますが、そこに昼間の女性が現れ、逃がしてあげるからお父様たちの事は秘密にしてと言われ、一緒に逃げる事に。彼女は軽やかに森を駆け抜け、砂浜へと向かいますが、すぐにジープで追ってきた獣顔の男たちに見つかります。2人は渓流へと逃げますが、全身毛むくじゃらの獣のようなモノがいて、彼女たちを睨みつけると岩から岩へと飛び移り、森に姿を消します。また、途中で食い散らかされたウサギを見た彼女は立ち止まり顔を顰めます。
2人が少し開けた場所に出た時、棍棒を持ったヒヒ顔の男が襲いかかってきますが、彼女は大丈夫と言って彼を留め、ヒヒ顔に彼の手を見せ「あなたと同じ5本指よ!」と話します。男は毛むくじゃらな手で彼の手を撫で人語でアサシモンと名乗ります。彼女は長老の所に案内して!と言い、腰を抜かしたダグラスを立たせ、彼の後について行きます。
そこは戦闘機や漂着物の寄せ集めのバラックの集落でひどい悪臭がして、住人たちは皆獣顔でもの珍しそうに2人を見て、獣のような仕草をしています。彼女は彼を奥まった小屋へと連れて行きますが、そこはアコーディオン式扉のエレベーターになっていて、地下広場では羊顔の老獣人がたくさんの獣人の中で説教をしている最中でした。羊顔はヒトでいる事は難しい、2足歩行を止め言葉を失えばすぐに獣の悪習に戻りがちだが、人間ならばけしてやらない、我々は人間だ、お父様が人間として造ってくださったのだと説いていました。
彼女が「”5本指”が掟を聞きに来たわ」と言うと羊顔は壇上から降り、彼の顔や手を触り「お父様の助手か?」と聞きます。羊顔は盲いていました。が、彼は人間に追われているのと言うと後ずさりモンゴメリーかと呟きます。そこに角笛の音が響き、獣人たちは一斉にお父様が来た!と狼狽え、彼を連れ表に出ます。

お父様と呼ばれていたのは、大型のジープのルーフに、日よけの薄絹と花を飾った椅子に座る太った老人モロー博士で、彼は白い日焼け止めを顔中に塗り濃いサングラスをかけ純白のローブ姿で、首には何やら装置を下げ、獰猛そうなゴリラ顔の男たちとタキシードを着た獣人に守られています。
ジープが止まると、運転していたモンゴメリーが縮こまって震えていたダグラスにつかつかと歩み寄り銃を向け、彼はゴリラ顔に抱えられ広場の中央に引き出されます。
モローは放してやれと言い、モンゴメリーに怖がってるから銃をやれと命令します。ダグラスは銃を受け取った途端空に一発撃ち、モローに銃を向けますが、女性が彼の前に立ちふさがります。モローは娘は撃たんでくれ、皆を混乱させるなと言いますが、ダグラスが獣人らに銃を向け脅すのを見て、首に下げた装置のボタンを押します。
すると牙を剥き唸っていた肉食獣顔の獣人たちがもんどりうって苦しみだし、彼は何度も止めてくれ!と叫びます。モローは彼に「憐れな彼らをこれ以上苦しめるな」と微笑み、日差しに堪えられないので家に戻らねばと言い、彼に銃を持つ許可を与えます。 この映画を無料で観る

【承】- DNAドクターモローの島のあらすじ2

屋敷では赤ら顔の小人がモローの日焼け止めを拭き、あの女性を含めた4人の獣人がソファに座り、モローが私の子供たちを紹介しようと言うと、順に挨拶を始めます。
倉庫の前にいたボーイ姿の少年はワグティ、ドレッドヘアにタキシードの男はアザゼロ、大人しそうな青年はムリン、女性は愛娘のアイッサだと紹介され、小人はマジャイと呼ばれ黙って小さな手を差し出しますが、ダグラスは目を剥いて拒絶しモローに頼まれしぶしぶ握手します。
彼はこんな異様な光景は見た事が無い、博士の格好も異様だと貶します。モローは、17年間の研究の全ては説明できないが、彼らは人間の遺伝子を融合させた獣たちで、私の保護下にあり、科学研究の一貫だとだけ言っておこうと話します。
それでも狂気の沙汰、悪魔の所業と断罪するダグラスに、ワグティとアザゼロは低く唸って怒ります。が、モローは”罪の無い者がまず石を投げるがよい”だよと往なし言い返す彼を、8時にはディナーだからこの辺でと遮ります。待つ間、モローは白い同じ衣装のマジャイとピアノの二重奏を楽しみ、アイッサは物言いたげにダグラスを見つめます。
ディナーの席ではモローとマジャイが衣装を替えて並んで座り、アイッサがダグラスの隣に、モンゴメリーが向かいに座り、ムリンが詩の朗読をする中、ワグティがワインを注ぎ、アザゼロは給仕をします。
ダグラスはモローの研究を批判し続けますが、彼は、私は人間に巣食う悪魔と言う遺伝子を切って繋げて破壊した、争いを知らず完全なる無垢で純粋な美しい心を持った新しい生物を創造するまであと一歩なんだ、姿形が人間とかけ離れているなど些末な事だと語ります。
が、アザゼロがウサギのローストの蓋を取った途端、アザゼロは舌なめずりをしワグティは目を輝かせ、アイッサは眉を顰め愕然とします。モローは誰が作らせた!すぐに下げろと声を荒げ、モンゴメリーが作らせたと聞くと、皆に手を洗いに行かせ、彼の無礼を詫びます。
モンゴメリーはダグラス以外は殺すのを見てないと言いますが、アイッサは森でウサギの死骸を見た、渓流にいた豹男ロメイの仕業だと話します。モローは明日、表で裁判をすると言い、ダグラスにも見に来るように言います。
ダグラスはその夜うなされ、船着き場の小船で逃げようとしますが、無数の小さな獣に襲われます。それは獰猛な大型のネズミで2本足で襲いかかろうとした瞬間、獣人に助けられます。

翌朝、表の広場ではロメイの裁判が行われます。「快楽や憎しみから命を殺めるな」の掟を長老が暗誦し、白塗りのモローが装置の付いた杖を打ち鳴らし「逃げられんぞ、誰がウサギを殺した」と問い詰め、ロメイを名指しします。
ハイエナ男は怯えてロメイから離れ、ロメイは低く唸って四足で跳躍しモローに襲いかかりますが、寸前で電撃の罰を受け悶絶します。モローは彼の頭に手を置き「許そう」と言い、ロメイはモローを見上げ「お父様」と呟きます。モローはその側で彼の罪の重さを語り始めますが、アザゼロが進み出てロメイの頭を銃で撃ち抜きます。獣人たちは怯えてどよめき、ハイエナ男は小さく叫びます。
モローは愕然としてなぜ殺した?銃はどこで?と聞きますが、アザゼロは平然と「すみません。でも掟は守らねば」と言って銃をモローに渡し、モンゴメリーを見ますが彼は目を逸らします。モローはアザゼロに遺体を手厚く葬ってやれと指示し、彼は獣人たちに焼却炉でロメイの死体を燃やさせ、肉の焼ける臭いを嗅ぎ笑っていました。その頃、ダグラスは衛星通信装置を調べに行き、使い物にならないことを知り怒っていました。
皆が去った後、焼却炉にやってきたハイエナは、ロメイの頭蓋骨を取り出しその名を小声で呟き慟哭します。が、あばら骨に付いていた妙な機械を見て胸の違和感に気づき、爪で抉りだします。
その後、モローは研究に、かつて優秀な神経外科医だったモンゴメリーも獣人たちとダグラスの監視役に戻ります。彼は、モローの指示で獣人の行動を抑制する鎮静剤とホルモン剤、獣への後退を防ぐ薬を調合し注射する担当で、面倒を減らすため、注射を快楽だと思うよう麻薬を混ぜていました。が、ある日、草原で獣人たちに注射を打ち、彼らがハイになる中、ハイエナだけはジープを遠巻きに見ています。モンゴメリーはペットのように呼び注射しようとしますが、彼は小さな血色の塊をつまんで見せ「もう 痛くない」と言います。それは獣人の体内に埋め込まれた電気ショックのチップで、モローのコントローラーで電流が流れ、服従させる仕組みでした。
事態に気づいたモンゴメリーはジープに駆け戻りライフルで狙いますがダグラスに止められ、獣人たちは騒然となり、ハイエナは森に逃げ込み、アザゼロは嬉しそうに「狩りですね?」と笑います。獣人部隊がハイエナを追いますが取り逃がします。

深夜、ダグラスは密かに知能が高いムリンを使い、衛星通信装置の復旧を試みていましたが直らず、困り果てているところにモンゴメリーが頭に機械の部品を乗せ、笑いながら現れます。ムリンは怯えながら出て行きます。
モンゴメリーは、部品を窓から投げ捨て、どこに連絡してなんと言う気だとダグラスに問います。ブタ女に襲われた、そしてアイッサをサーカスに売るかと。そして彼らは俺たちとは違いデリケートで、島から出ないようにするには注射が必要だと話します。ダグラスは自分をここに連れて来た理由を聞きますが、モンゴメリーは答えず、早くハイエナを捕まえないと他の連中の装置まで外してしまうとこぼします。その頃、森ではハイエナが肉食の仲間と殺したウサギを貪っていました。
また、アイッサはテラスで寛いでいたモローに、身体が醜く変化し始めていると訴えます。牙が延び耳が尖り始めている彼女の様子を見た彼は、おまえは心も姿も美しい、天使のようだと讃えますが、彼女はお父様と同じ姿でいたいと目を潤ませます。

【転】- DNAドクターモローの島のあらすじ3

深夜、ついにハイエナたちは屋敷のドアを壊し侵入します。彼らは飾られた骨格標本などをもの珍しそうに見るうち、ピアノに興味を持ち叩き始めます。そこにミルクとビスケットを持ったガウンのモローが現れ電気を点けますが、彼は親しい友人にするようにビスケットを勧めピアノを弾いて見せます。彼らはJ・ガーシュウィンの曲に聞き入りますが、モローは彼らが手負いなのを知り眉を顰めます。
間もなくハイエナが彼の前に跪いて哭き、「お父様教えてください。あなたが父親なのに少しも似てない。俺たちは何ですか?」と話しピアノを乱暴に叩きます。モローは穏やかになだめ、あちらでゆっくり説明してあげようと説得しますが、影から見ていたマジャイが彼にコントローラーを渡します。
ハイエナは続けて、私が子供ならなぜ痛い目に合わす?と聞きます。モローはコントローラーに手を掛けながらたとえ子供でも掟は必要だからだと言いますが、もし痛くならなければ掟は無くなるんだなと返され、スイッチを押します。が、効果はなく、ハイエナは一瞬痛がるふりをして愉快そうに笑い、チップを見せ、「もう 痛くない」と言います。
彼らはモローに迫り、4本足で歩く、舌で水をなめる、俺たちは人間じゃないと言ってウサギの死骸を舐め、生肉も魚も食う、好きな時にな!それが掟だ!これからは俺こそが掟だ!と叫び、一斉にモローに襲いかかります。
その惨状に気づいたダグラスは彼らに向かって発砲しますが、ハイエナはコントローラーを持ち去り、モローは絶命していました。そこにアイッサが来て愕然とし、獣人たちと共に遺体を荼毘に伏します。
ムリンとアイッサは泣き悲しみに暮れますが、羊の長老はお父様が亡き後も魂が見ているから掟は守らねばならんと説いている間、モンゴメリーは研究室で笑いながら彼の資料を破いて寝込み、アザゼロに銃を奪われます。

ダグラスは火の傍で泣き続けるアイッサに、「大丈夫。君は博士の研究が成功した証だ。君は奴らとも僕とも違う、僕よりずっと素晴らしいよ」と慰めますが、その牙に気づき眉を顰めます。彼女は泣きながら変化を打ち明け、研究室にあるモンゴメリーの血清があれば後退が止まる、助けてとすがります。
ダグラスは血清を探しに研究室に行きますが、荒らされた後で、モローの衣装を着て聖書をパロってふざけるモンゴメリーを問い詰めますが、すべて始末したと言われます。彼は手術室にも行き手がかりを探しますが、やがて”ダグラス”と書かれた血液サンプルや肉片と自身の資料を見つけ、自分が連れてこられた理由を知り愕然とします。
その頃、桟橋を燃やそうとしていたハイエナたちをアザゼロが銃で脅しますが、逆に電気ショックを受け武器のありかを教えます。ハイエナはアザゼロも引き入れ桟橋を破壊し「誰も逃がさない」と呟きます。

一方、モンゴメリーは獣人たちを地下広場に集め、大音響のロックと共にモローの衣装でエレベーターから現れ聖書を語り、薬をばらまいていました。獣人たちはモローの代わりに彼を崇め、薬に酔い、思い思いに番っています。そこにアザゼロとハイエナたちが戻りますが、アザゼロはラリって彼に抱きつき「研究は失敗だ」とふざけるモンゴメリーを射殺します。
ダグラスは、手術室に来たアイッサに、博士は僕を救ったのではなく利用しようとしていた、君の後退を止めるため僕のDNAを奪ったんだ、血清は全てモンゴメリーが処分した、彼はもう狂ってると打ち明けます。彼女は檻の動物を逃がしますが、その時、暴徒と化した獣人たちがジープで乗り込み倉庫を破壊し、屋敷の武器庫から銃を奪います。
ダグラスとアイッサは地下広場に逃げモンゴメリーの死を知りますが、アザゼロたちが2人に襲いかかります。アイッサは猫に戻って牙を剥き応戦しますが、やがてアザゼロに捕まり、ダグラスの目の前で首にロープを掛けられて落とされ殺害されます。アザゼロは最後に「俺はよく博士に叩かれたが、おまえは叩かれなかったな」と呟きます。

【結】- DNAドクターモローの島のあらすじ4

屋敷前の広場には、獣人たちが集結し、羊の長老は掟を説いては殴られ、ムリンは怯え、ハイエナはモローの玉座に座り、これからは俺が掟だと吠えています。そこにダグラスを引き連れた獣人たちとアザゼロが来て手柄を見せつけますがハイエナに射殺されます。ダグラスは殴られハイエナの前に引き立てられます。
彼はダグラスに「よく聞け、5本指よ。皆に言うんだ。俺が神だと」と言い、コントローラーのスイッチを押して見せます。その瞬間、チップの存在を知らない大半の獣人たちはもんどり打って倒れもがきます。ハイエナは愉快そうに笑い、仲間の獣人たちは屋根から発砲しています。
ダグラスは「君は神だ」と言いますが、「ならばお父様にしたように俺に服従しろ」と言う彼に、「君らは皆でお父様を殺して、皆でその肉を喰った、では新しいお父様は誰だ?誰に服従すればいい?」と言って仲間を目で示し「彼か?それとも彼か?」と言い「誰がNo.1の神だ?」と聞きます。
「わかるか?No.1の神は1人だ」と。
ハイエナは次々と仲間を射殺し、自身も撃たれ銃を乱射します。それはガソリンタンクに穴をあけ、松明が怯えて立ちすくむムリンの前に転がります。ダグラスは銃を取ろうとしてハイエナに撃たれ、ムリンが松明をガソリンに投げ込みます。
屋敷は大爆発しますが、ハイエナはダグラスを脅して逃げようとします。が、アサシモンと数人の獣人が彼に殴り掛かり逃げ場を失います。彼は獣人からも見放されて追い詰められ、燃え盛る屋敷によろよろと入って行き炎に包まれます。
「お父様!…なぜなんです?…」彼の絶叫が響きます。

ほどなくしてダグラスは、いかだを作りわずかに残った桟橋から旅立とうとしています。
アサシモンはここに残ってくれ!とすがりますが、羊の長老はマジャイと共に彼方を見ています。
ダグラスは医者か科学者か、血清を作れる者を連れて必ず戻ると言いますが、長老は「科学者も、研究も実験ももう要らん、我々は獣だ、人間じゃない…2本足では難しい…4本足で歩くのがふさわしい」と言います。アサシモンは泣きながら彼の手に頬ずりをし、長老は無言で彼に行けと促し、ダグラスは島を去って行きます。

彼は後に島での事を書物にし、こう結びます。戦争や紛争、暴力や諍いをする人間たちが、モロー博士の創造物である、人間と獣が渾然となったあの獣人に見え、今でも時折不安になると。

みんなの感想

ライターの感想

制作途中で相当過酷な紆余曲折があり賛否が分かれる作品ですが、スタン・ウィンストンの特殊メイクと役者魂が描き出す異様な世界観にまず圧倒される作品です。往年の名作に「猿の惑星」シリーズがありますが、この獣人たちは人の生活を強要されたいわゆる家畜。彼らはけして人間が言う”自由”を求めたわけじゃない、4本足で野山を走り、腹が減ったら狩りをして、肉や魚を生で喰い、喉が渇けば流れる水を飲みたかっただけなのです。それがもう、本当にたまらない。
屋敷にいた3人は犬ベースですが、ムリンは介助犬、ワグティは愛玩犬。闘犬ベースのアザゼロがアイッサへの嫉妬心をこぼす瞬間、ふと犬の業だなぁと思わせられたり。「ザ・クラフト」のフェアルーザ・バークが演じたアイッサは見るからに猫ベースで、マジャイは”ラットマン”なんだとか。羊の長老はかの怪優ロン・バールマン、憐れな豹男ロメイは「ブラック・ダイヤモンド」でも悲惨な末期だったイケメン、マーク・ダカスコスが演じています。
”5本指”は小型帆船の乗組員を除けばたった3人。名優マーロン・ブランドのモローは圧倒的な存在感を醸していますが新人類の創造主を夢見るマッドな偽善者、「バットマン・フォーエヴァー」のヴァル・キルマーのモンゴメリーはヤク中で崩壊寸前、「太陽と月に背いて」のデイヴィッド・シューリス演じるところのダグラスも、プライドが高く脆弱で臆病、獣人たちをあからさまに侮蔑しつつもアイッサに鼻の下を延ばし、しゃあしゃあと他人を見下し批判する極めてゲスな人間に描かれています。そして誰一人、獣人たちの話に耳を貸さない。
獣人たちはそれでも創造主モローをお父様と崇め彼のために働き「なぜですか」「僕らはなんなんですか?」と問い続けます。
まともなのは果たしてヒトなのか獣なのか。”5本指”に生まれた事を生かすか殺すか、改めて考えさせられる怪作です。

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