「かくれんぼ(2013年)」のネタバレあらすじ結末

サスペンス映画

かくれんぼ(2013年韓国)の紹介:知らぬ間に他人の家に住みつき、住人に成りすます人々の恐怖を描いた作品で、2013年に公開され観客動員数525万人の大ヒットとなった韓国のサイコ・サスペンス映画。監督/脚本は本作が劇場デビュー作となるホ・ジョン。主演は「チェイサー(追跡者)」などのドラマで活躍するソン・ヒョンジュ。その妻役を「殺人の追憶」「ファン・ジニ」のチョン・ミソン。奇妙な隣人を「ヨンガシ 変種増殖」の演技派ムン・ジュンヒが猛演しています。

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予告動画

かくれんぼ(2013年)の主な出演者

ペク一家/夫ソンス(ソン・ヒョンジュ)、妻ミンジ(チョン・ミソン)、息子ホセ(チョン・ジュノン)、娘スア(キム・スアン)、アパート住人/チュヒ(ムン・ジョンヒ)、その娘ピョンファ(キム・ジヨン)、ウネ(ノ・スサンナ)、その彼氏サンマン(イ・ジュニョク)、ソンスの父(キ・ジュボン)、母(イ・ヨンミ)など。

かくれんぼ(2013年)のネタバレあらすじ

【起】- かくれんぼ(2013年)のあらすじ1

深夜、彼氏と携帯で話しながら、酔った浮浪者がうろつく港の倉庫街を抜け、古いアパートに帰ってきたウネは、エレベーターに後から乗り込んできた黒いフルフェイスのヘルメットに黒いジャンパーの男に眉を顰めます。彼は無言で彼女が3階を押すのを待ち、目の前を歩いて隣室へと入ります。
ウネは部屋に入るなり厳重にカギをかけ、電話の続きを始めます。男は隣人でこれまでも玄関前で何度か出くわし、カギを無くして修理屋に開けさせた時もじっと見ていたと。その時、カーディガンに付いた髪の毛に気づいた彼女は、隣家のドアを叩いて警察を呼ぶから!と怒鳴りますが応答はなく、室内を映していたウェブカメラの録画を確認します。が、扉がノックされ廊下に出ると眼帯をした少女がいただけで、戻った彼女は録画で男が侵入した事を知り凍りつきますが、振り向きざま血塗れの鉄棒で襲われます。

「いつからかこの町には変な噂が流れ始めた。人の家にこっそり入り込み、身を隠して暮らす人たちの話だった」…

カフェの経営者で、高級マンションで暮らす実業家ペク・ソンスは、美しい妻ミンジと幼い息子ホセと娘スアと共に幸せな毎日を送っていました。が、彼は極度の潔癖症で、カフェの前の路上に住みついた不潔な浮浪者や、我が子が食事中食べ物をこぼすことにも不快感を覚え、始終カフェや自宅の什器の位置や向きを神経質に直し磨き続けています。ミンジはそんな彼を案じてきちんと薬を飲むよう声を掛けています。
ある晩、彼に兄ソンチョルのアパートの管理人から、彼が行方不明になり数ヶ月が経つため荷物を引き取って欲しいと言う電話があります。
ソンチョルは、従兄からは一家の恥と言われ両親の墓参りにすら来られない一族の鼻つまみ者でした。最後のメールは、幸せに暮らす彼を思い、母が死んで誰とも連絡がつかなくなって寂しい、今の家にもいられない、聞きたいことがあるから連絡が欲しいと乞うものでしたが返事はせず、古い家族写真も兄だけを隠してあり、ミンジにすらその存在を隠していたのです。
家族で両親の墓参りに行き従兄と会ったソンスは、帰り道、無言で兄のアパートへと向かい、車に妻子を残して兄の部屋に向かいます。
そのアパートは冒頭ウネが襲われたアパートで、スラム化した2棟の高層アパートの間が数階ごとに渡り廊下で繋がった”日”の字のようになっている構造でした。 この映画を無料で観る

【承】- かくれんぼ(2013年)のあらすじ2

管理人はソンスをウネの隣家で黒づくめの男がいたと思われる317号室に案内し、服役していたソンチョルは出所直後の2年前に入居したものの、港に近く不法滞在の外人も多いため行方不明も日常的で、アパートも間もなく取り壊されるから夜逃げしたのでは?と呑気に話します。
ソンスは部屋のドアの脇に書かれた奇妙な記号に目を止めながら中に入り、荒れた室内の様子に顔を顰めます。が、生理用品やまだ新しい歯ブラシ、赤い女性下着などがあったため、管理人に聞きますが同居人はいないと言われ、近所の住人には取り合ってももらえません。
けれど聞き込みをするうち、記号はどの家にもあり〇が女性、□が男性、△が子供を表し、横の数字はその人数だと言うことに気づきます。317号室には男性の1人暮らしだと書かれていましたが、ドアブザーの下に他の部屋には無いチェック記号がありました。

その頃、車では、ミンジが母親にソンスが問題児の弟がいたことを隠してたと怒って電話をしていて、飽きた子供たちが近所の店先のゲーム機で遊びたいと言い出したため、母親らしき女性がいるのを見てやむなく許します。けれど、路上にいた頭の弱そうな汚い男が彼女に目配せをして消え、間もなく子供たちもいなくなってしまいます。
ミンジは1人遊んでいた眼帯の少女に聞きますが、先ほどの母親が訝しんで警戒するため、諦めて周囲を探して戻ると、運転席に先ほどの男が座り、子供たちが後部座席に閉じ込められていました。ドアはロックされ怒鳴っても男はドアを開けません。そこへ、先ほどの母親がスタンガンを持って現れ男を追い出し、間もなくソンスも駆けつけます。その一部始終を誰かが路上に停めた他の車からじっと見つめていました。
その騒動がきっかけで、一家はその母娘が住む304号室に招かれます。部屋は広くそれなりに片付けられ、ドアの記号は両親と子供を表していました。母親のチュヒはせわしなく一家をもてなし、夫はオーストラリアにいると言い家族写真もありましたが、ベランダはゴミ置き場のように散らかっています。チュヒは彼らに諂い何の用で来たのか、取り壊しはいつかとしつこく聞きますが、ソンスが兄が317号室に住んでいたと言った途端豹変し「変質者は一生隔離すべきよ!」「娘を覗かないで!止めるように言って!」と叫んで一家を追い出します。見るとその部屋のドアブザーの下にもチェック記号がありました。
一家は車に戻りますが、ミンジに責められてもソンスは上の空で先に帰るよう言い、一人アパートに戻ります。が、彼らの車を白い乗用車が尾けていることには誰も気づきませんでした。夜、子供たちはピョンファがあのアパートには空き家が多くホームレスが住みつき、中に住人がいても入ってくると言ってたと話しますが聞き流されます。

翌朝、ソンスが洗面所にいる時、スーツのポケットから携帯が盗まれます。彼はベランダの仕切りのダンボールを剥がし犯人を追いますが、そこはウネの部屋で、兄の部屋にあったのと同じ赤い女性下着を発見し、兄の部屋では女性用の下着や持ち物、相続の書類や通帳の入った段ボールの中からは「誰も俺の話を信じない。あいつは家族じゃない。殺したいと思うほど憎かった父さん。俺を無視しないで。俺は幽霊じゃない、俺は生きてる、しぶとく生き永らえる。そしてあなたたちの前に再び現れる」と書いたメモ帳を見つけます。

【転】- かくれんぼ(2013年)のあらすじ3

一方、スアを連れて帰ったミンジは、マンションの地下駐車場で傘を持った黒づくめの男がじっと立つのを不審に思います。男は彼女がエレベーターホールに入るのを見て、自分のキーで開けエレベーターに乗り込んできます。けれどボタンは押さず、ミンジが8階を押した後に9階を押し、玄関ドアの暗証番号を押すの見て、スアが番号を言ってしまった時には、消えていました。
彼女は帰るなりドアの暗証番号を変更し、外の受け取り窓口に荷物が届いていると連絡を受け出掛けますが荷物は空でした。その時ソンスから「すぐ家に戻れ!」と電話があり、子供たちからも配達のおばさんが来てるから開けてもいい?と電話が来ます。家のドアの外では何度も暗証番号を試して拒否された誰かが激しくドアを叩き始めていました。
事態に気づいた彼女は、開けちゃダメ!と叫び駆け出しますが、エレベーターは何者かに止められていて、確かめに行ったホセは下部の小窓から黒手袋の手に足を掴まれそうになり泣き出します。彼女が階段を使って部屋に着き子供たちを抱きしめると同時に、黒づくめの男が襲いかかってきますが、騒ぎを聞いた向かいの住人がドアを開けた途端逃げ去ります。
家に警察が来て騒動となった頃、ソンスが帰宅しますが、警察は性的暴行など前科3犯のソンチョルを疑います。ソンスはじっと監視カメラの映像を見つめているだけでした。
ソンスは兄の支払い先を訪ね、書類にあった弁護士に会い、父が養子のソンスに全財産を譲る旨の遺書を残し、ソンチョルから実子の自分には所有権は無いのかと相談されていた事を知りますが、しばらく連絡が取れないとメールが来ていたと言われます。
ソンスは7歳の時、養護施設から引き取られた養子でした。両親は彼に優しく接していましたが、近所の少女が痴漢被害に遭った際、ソンスの証言から兄が犯人とされ、兄を溺愛していた母は困り果て、父が兄を見限ったという過去がありました。それは幼いソンスの、病弱で溺愛されていた兄に対する嫉妬心から出た嘘で、彼は長年その罪悪感に苛まされ続けていたのです。

帰宅したソンスは自宅の玄関扉脇にあの記号を見つけ、暗証番号キーの下にチェックマークがあるのに気づきます。見ると記号はマンション全てに書かれ、チェックマークがあったのは彼の家だけでした。
一方ミンジは、モニターでマンションの公園で遊ぶホセを黒づくめの男が見ているのに気づき、ソンスに知らせます。彼は警備員と共に黒づくめの男を捕まえ、そのヘルメットをはぎ取りますが無関係の男性でした。怯えたミンジは「嘘つかないで!」と叫んで男に掴みかかりますが、ソンスはそれを止めるでもなく自分を責める兄の声を聞いていました。それを再び乗用車の男がじっと見つめています。
その騒ぎでマンションには不安が広がり外遊びする者はいなくなり、ソンスは各家の記号を消し、いつにも増して何かを磨き続け、ソンチョルに首を絞められる悪夢にうなされ追い詰められていきます。ある夜、ついに彼はソンチョルが妻に添い寝をする幻覚を見て、家具を叩き壊して暴れたため、ミンジはもうここでは暮らせない!子供を連れて渡米すると言い出します。

キレたソンスはゴルフクラブを武器に兄のアパートの部屋に乗り込みます。が、その様子をチュヒが覗いているのに気づき追いかけますが、304号室に逃げ込んだ彼女は、すぐ近くにいる、私たちを見ないように言ってくれと泣きながら訴えます。
車に戻ったソンスは、黒づくめの男を見かけて追い、アパートの上へと上がって行きます。が、現れたのは彼らを尾けていた男で屋上で格闘になりますが、彼は冒頭殺された兄の隣人ウネの彼氏サンマンでした。彼は、突然音信不通となったウネに部屋のカギも替えられ、預けたカードを使われ行方を捜している、彼女のカードの支払先に行く度ソンスを見かけたため後を尾けたというのです。
が、その時、ベランダで黒づくめの男を見かけたソンスは後を追って隣家に行き、クローゼットに隠されたラップで何重にも巻かれたウネの遺体を発見、サンマンは男に包丁で刺され死亡します。2人はバトルになりますが、ソンスは太腿を包丁で刺されて逃げだし、307号室から顔を出したピョンファにかくまわれます。ピョンファはなぜか冷静で母親は仕事に行ったと言い救急箱を渡し、彼の携帯を手に取ります。

彼はテーブルにあった立ち退き通知を見て聞くと、ピョンファは笑いながら今度はここと全然違う安全な家に引っ越すと話します。が、彼が携帯を取り上げた途端、「これは私の物よ!何で奪うの?!!」と狂ったように叫び出します。けれど携帯は電池切れで、やむなく電話を貸してと言うと玩具や財布、携帯などの盗品が飾られた小部屋に案内されます。
ピョンファに渡されたのは兄の部屋で奪われた彼のスマホで、ピョンファはママのだと言い、馴れた手つきで彼のマンションの画像を見せこれが今度の家だと言います。狼狽えた彼が倒れた拍子にクローゼットの扉が開き、その隙間からはラップで巻かれた兄の遺体が”覗いて”いました。
その時黒づくめの男が現れ、ピョンファが「ママだ!」と言った瞬間、ソンスは鉄棒で殴られ昏倒します。
母娘は住人を殺害して部屋を乗っ取り、クローゼットに隠れて警察をやり過ごし、引っ越しを繰り返すうち、”普段通り”ソンチョルを殺害した夜、怒鳴り込んだウネに気づかれたと思い殺害したのです。
2人は手慣れた様子でソンスのポケットを探して縛り上げ、引っ越す準備を始めます。

【結】- かくれんぼ(2013年)のあらすじ4

翌日、マンションではミンジが荷物をまとめ子供たちを連れ部屋から出るところでした。が、7階では住人に連絡が取れなくなったから開けてくれと揉めていて、公園にはソンスのカードで買い物を済ませたチュヒ親子が来ていました。
が、地下駐車場で車に乗った時、スアが発熱したため、ミンジは2人にロックして待っててと言い薬を取りに部屋に戻ります。
その時、アパートの部屋で気づいたソンスは、傍に転がされたウネとサンマンと兄の遺体にすまないと詫び、部屋を抜け出し公衆電話からミンジに電話を掛けます。
部屋でソンスから事情を聞いたミンジは愕然とし、うっかり夫のスマホを鳴らしてしまいます。その音は、なぜかキッチンに置かれたスーパーの買い物袋と置いてあったバックから聞こえ、呆然としながら近づく彼女をチュヒが鉄棒で殴り倒します。彼女は血を流して気を失っているミンジの傍で鼻歌交じりで血を拭き、買い物を冷蔵庫に片づけ、マンション内の連絡フォンにも明るく答えます。
車の中では子供たちが起き出し、母親に電話をしますが、何も言わずに切られてしまいます。ほどなくして白いコートを着て傘を持ったチュヒが現れ、ママから頼まれたから一緒に部屋で待ちましょうと言ってドアを開けさせようとしますが、ホセはそのコートが母親の物と気づいて警戒し開けません。チュヒはブチ切れコートは自分の物だ!早くうちの車から出ろ!と叫び車をスマートキーで開け襲いかかりますが、子供たちは反対側から逃げ出します。

その頃ようやくソンスがマンション広場に戻りますが、キーを奪われているため建物に入れません。やむなく地下駐車場に向かった彼はチュヒに追われる子供たちの悲鳴を聞き後を追います。2人はエレベーターホールに逃げ込みますが、チュヒも難なく扉を開け追ってきます。が、ソンスは締め出されてしまいます。部屋に逃げ帰った2人は、気を失っているミンジを見て泣き出しますが、間もなくソンスが戻り、直後にチュヒが乱入し鉄棒で殴り掛かります。ソンスは後ろから抱きつき首を絞めるチュヒを振り落とし、ミンジを揺すって呼びますが意識は戻らず、隠れたチュヒを探すうち、逆に襲われ気を失ってしまいます。が、とどめを刺そうとするチュヒをホセが止め、気づいたミンジが瓶で殴り倒します。チュヒはすぐ気づきますが、目の前にいたはずのミンジは消えていました。

チュヒは、悪態を吐きながら狂乱し壊れた家具を踏み壊し、ソンスが起き出したことにも気づきません。彼女がクローゼットに隠れた子供たちを見つける寸前、ソンスは彼女を呼び、この家をやるから家族を外に出してくれと説得し、ライターの火を見せて家を燃やすぞ!と脅します。その時、玄関ドアが叩かれ警察の怒鳴り声がしたため、チュヒはソンスに襲いかかり首を絞めます。
その時、スアが現れ「私の家よ!もうやめて!」と泣き出します。チュヒは完全に混乱し「ここは私の家よ!なんで人の家で騒ぐの?!ピョンファは何も悪くない!」と泣き叫びます。
ソンスはようやくライターを掴み火を着けますが、揉み合ううちこぼれたアルコールに引火しキッチンが燃え上がります。チュヒは必死で火を消そうとして叫ぶうち、炎に包まれ倒れます。ソンスは子供たちを抱きしめその無惨な光景を見せないようにするだけで精いっぱいでした。自動消火装置が稼働すると同時に警察が突入し、火は消し止められ、家族はみな無事でした。

後日、ソンチョルを両親の墓の隣に葬ったソンスは、家族とアメリカに旅立ち、彼らの部屋には新しい家族が入居します。若い妻は意外な安さと町の治安に満足し、子供たちもはしゃいでいましたが、それをクローゼットの中から眼帯を付けた幼い目が覗いていました。

「いつからかこの町には変な噂が流れ始めた。他人の家に身を隠して暮らす人たちの話だった。その人たちはやがて住人の家を横取りするらしい…まるでフクロウのように…」

みんなの感想

ライターの感想

行方不明の放蕩の兄との確執、謎の記号、極度の潔癖症など、アイテムの生かし方が素晴らしく、中でも隣とダンボールで隔てられているだけの廃墟寸前のスラムアパートの構造や、”セキュリティー万全”の高級マンションのシステムが後半には枷となって行く使い方に唸らされる秀作です。
各々の過去に関しての書き込みが浅いのが残念ですが、父親ソンス役ソン・ヒョンジュの潔癖症も傷ましいし、チュヒ役ムン・ジュンヒも「危険な情事」のグレン・クローズ張りの猛演を見せてくれます。
極度の貧富の差の描き方も真摯で、サスペンスをじっくり楽しみたい方にはおすすめの1本です。

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