「アイカムウィズザレイン」のネタバレあらすじ結末

アイ・カム・ウィズ・ザ・レインの紹介:2009年製作のフランス映画。日本の俳優・木村拓哉が、ハリウッド俳優ジョシュ・ハートネット、韓国の大スター、イ・ビョンホンと共演したサスペンス超大作。キムタク演じる他人の傷や痛みを自分の体に引き受ける特殊能力を持つ男をめぐり、香港マフィアも巻き込む壮絶な逃走劇がアメリカ、フィリピン、香港をまたぐ壮大なスケールで展開する。

予告動画

アイカムウィズザレインの主な出演者

クライン(ジョシュ・ハートネット)、シタオ(木村拓哉)、ス・ドンポ(イ・ビョンホン)、ジョー・メンジー刑事(ショーン・ユー)、リリ(トラン・ヌー・イェン・ケー)、ハスフォード(イライアス・コティーズ)、ヴァルガス(ユウセビオ・ポンセラ)

アイカムウィズザレインのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①元刑事のクラインは2年前に連続殺人犯を追うために、犯人と同化することで精神を病んだ。現在は私立探偵をするクラインの元へ、世界的に有名な製薬会社のオーナーから、息子・シタオを探してくれという依頼が舞い込む。クラインはフィリピン、香港へ行く。 ②シタオは殺された後、キリストのように復活を果たしていた。そしてキリストのようにケガ人や病人を癒す行ないをしていた。クラインはシタオを見つけ連れ帰る。

【起】- アイカムウィズザレインのあらすじ1

若い男性刑事・クラインは、連続猟奇殺人事件の犯人・ハスフォードを追いつめました。
クラインは銃でハスフォードを狙ったものの撃てず、返り討ちに遭って腕を噛まれます。
ハスフォードはクラインの腕を噛みながら、「イエスの苦悶は終末まで続く」と言いました。その意味を、クラインは理解しています…。(この後どうなったかは、映画の途中でちらほら出てくる)

アメリカ・ロサンゼルス、2年後。
ハスフォードに近づくために必死になったクラインは、精神に異常をきたしていました。
刑事を辞めたクラインは、現在は私立探偵をしています。
そんなクラインの元へ、ある日男から電話がかかってきました。依頼主は、世界一の製薬系大企業のオーナーの日本人男性です。
依頼人には日本人のひとり息子・シタオがいました。しかしシタオは3年前に何も言わずにアジアへ渡りました。1年後、シタオから1万ドル(約110万円)を送金してくれという電報が、フィリピンのミンダナオ島から届いたそうです。父は送金しました。
1か月後にまた同じ電報が届きました。父は送金しながらも、ヴァーガスという探偵を雇って、シタオがしていることを調べさせます。
すると、シタオは現地で孤児を拾い、孤児を養う施設を作りながら炭鉱で働いていました。金を要求したのは、孤児たちの養育費のようです。
しかしシタオはまた消息を絶ちました。一説には、シタオが殺されたという噂が出回ったそうです。
クラインが受けた依頼は、シタオを探して取り戻してくれという内容でした。
クラインはそれを受け、フィリピンへ飛びます。
しかし手がかりは依頼主から受け取った、昔のシタオの写真だけでした。

フィリピン・ミンダナオ島。
島は緑が深い地域でした。
依頼主の言う通り、シタオは男たちに殺されていました。7か月ほど前のある夜、3人の男がシタオを殺し、遺体を埋めたそうです。
シタオは孤児を養うために、金鉱採掘業者を回って資金を融資するよう説得していました。その説得が鬱陶しいと思った男が、シタオを殺させたそうです。

【承】- アイカムウィズザレインのあらすじ2

殺されたという調査結果しか出ないクラインのところへ、依頼主の姉から電話がかかってきました。
依頼主の姉は香港に住んでおり、そこに墓を持っています。その墓に花が手向けられており、シタオが生きている可能性が高いと言いました。
それを受け、クラインは香港へ渡ります。

中国・香港。
河川敷の粗末な小屋に住むシタオは、ケガをした少年を抱いていました。
しばらくすると少年は元気になり、代わりにシタオが苦しみ始めます。シタオは他者の傷を引き受けて、自分の身に移す不思議な力を持っていました。
病やケガに苦しむ人の列が、人づてに聞いてシタオの小屋に行列を作っています。

香港へ移動したクラインは、かつての同僚の男性ジョー・メンジー刑事と会い、協力を仰ぎました。
同じ警察署内で、すれ違いざま、クラインの肩にぶつかって通り過ぎた者がいます。それは香港マフィアのまだ若いボス、ス・ドンポです。
同じフロアにシタオも運ばれていましたが、すぐに医務室に運ばれたため、クラインが見たのはジャケットだけでした。

…クラインは2年前のことを思い出します。
連続殺人犯のハスフォードは、24人の人間を殺した男でした。その遺体を使って彫刻を作っている、自称・芸術家でした。
ハスフォードの行動パターンを掴むため、クラインは彼に「同化」しようと努めました。
結果、それはクラインの精神を汚染してしまい、捜査が終わった後にもクラインはしばらく精神科に入院し、刑事を辞めることにしたわけです…。

ス・ドンポはミフーという男をその叔父の頼みで預かり、面倒を見ていましたが、ミフーは短気で使いものになりませんでした。
ある日ミフーは逆上し、ドンポの愛する女性・リリを人質にして逃亡します。
逃げたミフーは負傷して、リリと乗った車が河川敷に落ちました。それをシタオが発見します。
シタオはミフーを癒し、さらに重度の薬物依存症に陥っていたリリを連れ、別の小屋で薬を抜かせました。
ミフーを追ったドンポはミフーの殺害を果たしますが、恋人のリリがおらずにあせります。

【転】- アイカムウィズザレインのあらすじ3

警察側のジョー・メンジーと共にクラインも小屋を訪れ、そこにシタオがいたと知りました。シタオが生きていると確信します。
メンジー刑事とクラインはアパート探しをしてみますが、シタオの消息は知れませんでした。
手がかりがないクラインは、前回同様に「シタオと同化することで」シタオの行動パターンを読もうとします。ところがそれは、以前に行なったハスフォードを思い出させる、気分が憂鬱になる作業でもありました。
同じくドンポも、いなくなったリリを連れ去ったと思われる、シタオを探します。

クスリが抜けたリリは、感謝の念を述べてシタオの元を去ります。
いなくなった時同様に、ある日突然リリが戻ってきたので、ドンポは大喜びしました。
恋人・ドンポのところへ戻ったものの、リリはシタオがケガ人や病人の病をすべて引き受けていることを気にし、シタオのところへ見に行きます。
ドンポはそれを憎みました。肉体的に関係があったのならば嫉妬として始末できますが、シタオとリリはプラトニックな関係で、よけいに腹立たしく思えます。
ドンポはシタオを殺したいと思うようになりました。

警察に保護された時に撮影された、シタオの全身の傷を見たクラインは、シタオと同化しようとしました。
身体の傷を見ながらどんどん精神の奥ふかくに入り込むクラインは、病的なまでに固執していきます。

制止するリリに、シタオは説明しました。
シタオはフィリピンにいた頃、男たちから4発の銃弾を胸に受け、一度死にました。ところが復活を果たしたのです。
復活を果たしたシタオは、以後はキリストのように博愛精神で、自らを犠牲にしても他者を救わねばならないと考えていました。肩に吸いつくヒルのように、永遠に他者に血を与え続けねばならないのです。

…クラインは、2年前にハスフォードと対峙した時のことを思い出していました。
ハスフォードは人を殺し、その部位を使って彫刻を幾体も作っていました。

【結】- アイカムウィズザレインのあらすじ4

ハスフォードに噛まれたクラインは(これが映画冒頭)、隙をみて銃を手に取り、ハスフォードに向けます。
「人類の苦痛はまさに驚異だ。それこそが美しいのだ。ゴルゴダの丘、そこに至高の木が立つ。十字架だ。そして至高の体、それは裸で空気がない。肉体の完成には人間の体が必要だった」
ハスフォードもキリストの受難を再現するために、殺人を繰り返していたのです。そしてその完成には、自分の死が必要だと考えていました。
クラインがハスフォードを撃つと、ハスフォードは「ありがとう。ありがとう」と言って死にます。それがハスフォードの求めたハッピーエンドだったからです。
犯罪者を望むまま殺してしまったことで、クラインは絶望に襲われました。
殺した後、ハスフォードの頭部を切り取ったクラインは、それを警察に持ち帰ります。その後、精神科行きになりました。
自分がしたことが本当によかったのか、クラインは2年間ずっと苦しんでいました…。

ドンポがシタオの元を訪れて、銃弾を放ちました。しかしシタオは死にません。
やがてシタオはドンポに手を差し伸べます。
シタオにまっすぐ見つめられたドンポは、畏れのために涙を浮かべました。
「僕を恐れないで。恐れに、惑わされないで」と言うシタオを憎むドンポは、シタオを寝転がらせて板に両手を釘で打ちつけます。
真上からみると、さながら十字架でした。
「あなたのような人は、僕を恐れる。あなたを許す。愚かさゆえに」
そう声をかけるシタオに対し、「許しなどいらん」と答えるドンポですが、激しく動揺しながらその場を去ります。(精神的に負けた)

キリストの再来を信じ、十字架に金粉を撒く男がシタオを見つけ、その身に金粉をふりまきます。

クラインはドンポのところへ行き、シタオの場所を教えてくれと頼みます。ドンポは答えませんでした。
それでもシタオの手がかりを得たクラインは、金粉をまぶされたシタオを発見します。
クラインは釘を剥がすと、シタオを抱いて去りました。
(シタオは死んでいない。クラインは依頼主であるシタオの父のところへ連れて帰るつもり)

みんなの感想

ライターの感想

フランス映画なので高尚。キリストの受難を扱った内容。
単に「3人の役者の男の美しさに酔いしれる作品」というふうに見てもよし。映画内容について考えるもよし。
上半身裸の男性のシーンばっかり(キリストをモチーフとしているので)。
そして残酷描写はないものの、見ようによってはグロイものもある。遺体のオブジェは気持ち悪いよー。
人探しの映画でありながら、ゆるやかーに時間は流れるし、ラストも観客にゆだねる終わり方。
ドンポが唯一執着するリリという女性が、いうほど美人じゃない(というかケバい)のが、妙にリアリティあるような。

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