「アンノウン」のネタバレあらすじ結末

アンノウンの紹介:2011年公開のアメリカ映画。リーアム・ニーソン主演のサスペンス・アクション映画。出張先で事故に遭って自分の人生を何者かに奪われてしまった男が、孤立無援の中で巨大な陰謀に立ち向かう姿を描き出す。二転三転する結末も興味深い。

予告動画

アンノウンの主な出演者

マーティン・ハリス博士(リーアム・ニーソン)、ジーナ(ダイアン・クルーガー)、エリザベス・ハリス〔リズ〕(ジャニュアリー・ジョーンズ)、もう一人のマーティン・ハリス(エイダン・クイン)、エルンスト・ユルゲン(ブルーノ・ガンツ)、ロドニー・コール(フランク・ランジェラ)、レオ・ブレスラー教授(セバスチャン・コッホ)

アンノウンのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①アメリカ植物学者・マーティンはバイオテクノロジー学会出席のためドイツ・ベルリンに行く。空港にカバンを忘れたマーティンは取りに戻る途中で事故に遭い、記憶障害に悩む。宿泊先を思い出したマーティンはホテルに戻るが、そこには自分の名の見知らぬ男がいた。 ②自分の記憶を疑ったマーティンだが、命を狙われ始めたことから探偵・ユルゲンに調査を依頼。事故時に命を救ってくれたタクシー運転手の女性・ジーナも協力し真相を突き止める。 ③マーティンは新種のトウモロコシ開発者の教授を殺すために派遣された、プロの暗殺者だった。教授の命を助けたマーティンはジーナとベルリンを去る。

【起】- アンノウンのあらすじ1

11月20日。
アメリカの植物学者マーティン・ハリス博士は、バイオテクノロジーの発表を学会で行なう予定です。マーティンは妻・エリザベス(通称・リズ)と共に、ドイツ・ベルリンに飛行機で到着しました。
ベルリンでは早くも雪が降り始めています。
空港の前でタクシーを拾ったマーティンとリズは、スーツケースを1つ積み忘れました。そのスーツケースにはマーティンのパスポートなどが入っています。
〝ホテル・アドロン〟に到着したマーティンはスーツケースがないことに気づき、乗ってきたのとは別のタクシーを拾い、急いで取りに戻りました。
リズは先にホテルに入ってチェックインの手つづきをしていたので、なぜマーティンがいなくなったのか分かりません。
タクシーに乗ったマーティンは車中から妻・リズの携帯に電話しようとしますが、電波状態が悪く接続不能で、しかも渋滞にはまってしまいました。
マーティンはそのまま渋滞による多重事故に遭遇し、タクシーごと川に落ちます。
タクシーの女性運転手・ジーナが後部座席で頭を打って気絶したマーティンを救出しますが、不法滞在で働いているため警察の聴取を受けるわけにいかず、マーティンを助けた後こっそり事故現場から姿を消しました。
マーティンの携帯は水没し、身元不明になるものは1冊の本のみです。病院に担ぎ込まれたマーティンは、4日間昏睡状態に陥りました。
11月24日に意識を取り戻したマーティンは、担当医・ファルゲ医師にいろいろと質問されます。マーティンは4分間心停止していたので、ファルゲ医師は記憶障害を心配していました。
身分証がなかったため身元も分からなかったと、マーティンは言われます。名前は言えますが携帯の番号は思い出せず、記憶もまばらでした。妻・リズからのプレゼントの時計をいじりつつ、リズが自分を探さなかったことにもショックを受けます。
所持していた本『アイヒシュテットの庭園』には〝父より〟というサインが最初のページに記載され、最後のページには〝112-23-5 146-15-8 36-6-2 56-25-8〟という数字の羅列があります。これも何か思い出せません。
テレビではバイオテク国際学会が開催され、学会を支援するアラビアのシャーダ王子が見学をしに〝アドロン・ホテル〟にチェックインした、というニュースが流れました。まだ記憶は不安定ですが、〝アドロン・ホテル〟の外観を見たマーティンは宿泊予定のホテルがそこだったと思い出し、ファルゲ医師に告げます。
ファルゲ医師は自分の名刺を渡し、めまいや吐き気などがあれば連絡しなさいと告げてマーティンを退院させました。
ホテルに行ったマーティンは「妻・リズが特別スイートに泊まっている」と告げて取りつぎを頼みます。待ちかねたマーティンは妻・リズを見つけて声をかけますが「人違いだ」と言われてショックを受けました。
ホテルの警備部長・シュトラウスに制止されながらも妻・リズに詰め寄ったマーティンですが、そこへマーティン・ハリスと名乗るもう1人のマーティンが現れます。
マーティンは冗談かと思いますが、妻・リズにも訝しげな視線を寄越されるだけで、だんだん自分の記憶に自信が持てなくなりました。
記憶にある、長年の友人コール・ロドニー博士がいるラングモア大学に連絡するよう依頼しますが、アメリカでは感謝祭で休みです。

【承】- アンノウンのあらすじ2

自分の身元を証明するものは記憶だけで何もなく、その記憶すらあやういマーティンは、ホテルの警備部長・シュトラウスが警察を呼ぼうとするのを止めて、事情を説明しました。事故で記憶が定かではないと告げたマーティンはファルゲ医師の名刺を見せ、「記憶障害が起こると言われていた」と告げて解放してもらいます。
警備部長・シュトラウスはタクシーを呼び、運転手に病院まで行くよう指示しますが、マーティンはすぐにタクシーを降りて妻・リズの様子を観察しました。リズはマーティンと名乗る男と仲良さそうにしており、マーティンは衝撃を受けます。
公衆電話からコール博士に電話して、事情を留守番電話に残しました。向かい側に不審な車がいるのを見て気味悪く思ったマーティンは、地下道へ入ります。
マーティンは謎の男に尾行されますが、電車に乗って男をまきました。今できることを考え、記憶にある限り思い付く「今後の予定だったこと」を書き出してみます。25日にブレスラー教授と会い、26日にシャーダ王子と会う予定です。
ブレスラー教授に会おうと思ったマーティンは、通りがかったタクシーに個体番号がついているのを見て、事故時に乗っていたタクシーが「224 422」という番号だったと思い出しました。その女性タクシー運転手が自分を助けてくれた女性です。
タクシー会社に行き「会って礼を述べたい」と言うと、女性・ジーナは不法滞在で働いて事故を起こしたため、解雇されていました。ジーナと同じ境遇(不法滞在)の同僚の黒人男性・ビコが、ジーナは現在カフェで働いていると、勤務先を教えてくれます。
ブレスラー教授に会いに行ったマーティンですが、先にもう1人のマーティンが来ていました。電話で話しただけで、ブレスラー教授と会うのは初めてです。
その時に話した内容を思い出せる限り列挙したマーティンですが、もう1人のマーティンも同じ内容を述べて、言う内容がシンクロするほどで、ブレスラー教授も驚きます。
もう1人のマーティンは免許証も所持しており、妻・リズと新婚旅行先で撮った写真まで持っていました。
「やはり自分は記憶障害だ」と思ったマーティンはファルゲ医師の元へ行き、検査してもらいます。MRI検査の際、しょげるマーティンに同情した女性看護師・グレートヒェンが、探偵業をする友人・ユルゲンがいると片言の英語で話し、ユルゲンの連絡先を書いたメモを渡してくれました。
医師の格好をした男が潜入し、マーティンの点滴に薬物を投与して連れ去ろうとします。それを見つけたグレートヒェン看護師は殺されました。男が看護師の遺体を隠している間に、マーティンは逃げます。
教えてもらった初老の男性探偵・ユルゲンを訪問したマーティンは、ユルゲンが元シュタージ(ドイツの秘密警察)に勤めていたことを知りました。
マーティンの話を興味深く聞いたユルゲンはマーティンの話を信じて「なぜその男性がマーティンになりすます必要があるのか、それを見極めれば問題は解決する」と言い、翌日また来いと告げます。その際に、タクシー運転手・ジーナの証言も得たいとユルゲンは言いました。
ユルゲンは昔のツテを使い、調査にかかります。
マーティンはジーナのカフェに行き、5000ユーロ(約62万円)の時計を渡して協力を仰ぎました。

【転】- アンノウンのあらすじ3

身分証明がないためホテルにも泊まれないマーティンを、ジーナは自宅に招きます。ジーナはこつこつ金を貯めて、滞在許可証の書類を買おうとしていました。
ジーナの家をタクシー会社の同僚・ビコが訪問し、車のキーを貸します。直後、もう1回ノックがあったためビコが戻ってきたと思ったジーナはドアを開けますが、男性2人に侵入されました。
シャワーを借りていたマーティンは侵入者に気づき、窓から外に出て男の1人・ジョーンズをおびき出し、その間にジーナを殺そうとする男と取っ組み合いをします。ジーナは外へ逃げ、ビコの死体を見つけました。ジーナは戻って男が持っていた注射針を男の首に刺し、男は絶命します。
もう1人の男・ジョーンズの追跡を振り切ったものの、ジーナはビコの死を嘆きました。マーティンは、自分のせいでジーナやビコの家族の生活をめちゃくちゃにしたことを詫びます。
翌日マーティンとジーナはユルゲンに会いました。ユルゲンに会うまでに、マーティンは自分の本に書かれた数字の意味を解いていました。
それは「本のページ数、行数、語数」で、その単語を並べると「カロコルタス・アルブス(ユリ)」「ウンベラス・カリフォルニカ(月桂樹)」を意味します。ブレスラー教授の双子の娘の名も、ローレル(月桂樹)とリリー(ユリ)でした。
ユルゲンはある仮説を打ち立てていました。
マーティンの出席する学会には、シャーダ王子が参加予定ですが、シャーダ王子はドイツに入国してからすでに1度暗殺されかけていました。
シャーダ王子は世界的な食糧危機がいずれ地球に襲いかかると考え、バイオテクノロジーの分野に積極的な財政支援をしています。
ユルゲン教授は飢餓撲滅をテーマに、新しい作物栽培の研究をしており、学会で発表する予定でした。教授はそれをアクセス・フリーにするつもりです(金儲けではなく誰でも情報を得られるようにする、という意味)。
マーティンになりすました人物の目的は、シャーダ王子の暗殺を狙っているのではないか…というのが、ユルゲンの見立てでした。
もしユルゲンの言う通りだとすると、妻・リズは監視されて脅されている可能性が高いと考えたマーティンは、妻・リズにひそかに接触します。マーティンは妻・リズに「あなたはカバンを取りに、空港へ戻ろうとしていた」と言われました。
その頃ユルゲンの元をコール博士が訪問します。ユルゲンはマーティンに仮説を話しながらも、真相に辿り着いていました。
持病持ちで老い先短いユルゲンは、コール博士に会って「『セクション15』に会えるとは思わなかった」と言いながら、青酸カリを自分のコーヒーに入れて服毒自殺を図ります(セクション15に捕まってマーティンに迷惑をかけることを回避した)。
マーティンはジーナと空港へカバンを取りに行きました。身分証がないので受け取り拒否する係の女性に「カバンを開ける錠の番号は280-635」と言い、係の女性が開けると中にはマーティンのパスポートが入っています。係の女性はカバンをマーティンに渡しました。
カバンにはパスポートだけでなく妻・リズとのツーショット写真や、ラングモア大学の資料なども出てきます。やっと自分を証明できるものが手に入ったマーティンは安堵し、ジーナに謝礼を渡しました。ジーナは時計を返します。

【結】- アンノウンのあらすじ4

一件落着と思ったジーナはマーティンと別れます。ところが空港内でコール博士と会い、マーティンが殺し屋・ジョーンズにスタンガンを当てられ拉致されるのを見たジーナは、タクシーを奪って追跡しました。
車中でマーティンは、コール博士に「マーティンは架空の人物だ」と言われます。リズは妻ではなくプロの相棒だと告げられたマーティンは、本当の記憶が蘇ってきました。
(以降、マーティンはマーティンという名ではないと判明しますが、便宜上マーティンという呼び名のまま記載します)
マーティンは学者ではなく、秘密組織『セクション15』所属の、超一流の暗殺者でした。名を変え身分を変えてターゲットに近づき暗殺するのが仕事です。妻・リズも妻ではなく相棒のスパイでした。
作戦途中でマーティンが思わぬトラブルに見舞われて姿を消したため、リズは上司のコールに連絡を取り、控え要員としてもう1人のマーティンが呼ばれたのです。
真相を思い出したマーティンは始末されそうになりますが、ジーナが乗るタクシーが突入してきて、コールとジョーンズは立体駐車場の上階から転落死しました。カバンの中にはコールの発言を裏付ける「ウィリアム・カーマイケル名義のパスポート」も見つかり(マーティン以外の名でも活動している)、マーティンはジーナに真相を話します。
ジーナは8月27日にもドイツへの入国記録があるのに気づきました。マーティンはその時にプラスチック爆弾を、ホテルの鏡の裏に仕掛けたのを思い出します。
「問題は、今からの行動よ」と言うジーナに励まされ、マーティンは暗殺を阻止すべくパーティー会場に行きました。
その頃パーティー会場では、リズがブレスラー教授のカバンからデータをコピーしていました。パソコンのロック解除のパスワードが「ユリ」「月桂樹」のあの単語です。
コピーを完了したリズは、ホテルの爆破時限装置を起動させました。あと5分で爆発します。
パーティー会場のホテルに行ったマーティンは、8月27日にホテルを利用してスイートルームのバスルームの鏡の裏に爆弾を仕込んだことを告げました。
半信半疑のホテルの支配人に、当日の防犯カメラをチェックするよう言うと、チェックインする姿が映っており、ホテル側も信用します。
ホテルはすぐに避難指示の警報を鳴らし、会場にいた人たちは避難しました。
さらにマーティンはもう1つの陰謀を思い出します。シャーダ王子暗殺は表向きで、真の目的はブレスラー教授の暗殺でした。
ブレスラー教授は「どんな気象(砂漠など)でも生長する新種のトウモロコシ」を開発し、学会で公開する予定でした。その行為は食品産業界に大打撃を与えます。
データだけ盗んでシャーダ王子とブレスラー教授の2人を殺すのが目的でした。
リズは時限装置を解除しようとします(防犯カメラで顔が割れた&避難指示が出て爆発させても意味がない)が、間に合わず爆死します。
マーティンはもう1人のマーティン(暗殺者)と戦って暗殺スキルを思い出し、相手を殺します。
シャーダ王子とブレスラー教授は無事で、翌日2人による新種のトウモロコシの情報が開示されました。
…マーティンは組織から離脱します。ジーナと夫婦を装った偽パスポートを作ったマーティンは、ジーナと列車に乗ってドイツを去りました。

みんなの感想

ライターの感想

最初から最後まで一つの謎を追うため、最後まで目が離せません。一つの謎とは、自分は誰なのか、ということです。
事故にあった主人公が目を覚ますと、妻は自分のことを忘れ、自分の名をなのる他の人物と一緒にいます。自分が自分であることの証明のために手がかりを探し続けます。
やはり一番印象に残るシーンは、最後にジーナという女性との愛を選ぶシーンです。元々暗殺集団の仲間だったのだと知らされて、自分が何者かわかったはずなのに、ジーナを選ぶというところが素敵でした。

ライターの感想

話が二転三転する醍醐味が味わえる映画。ただのサスペンスで終わらないところが面白い。
そもそも「事故に遭って戻ってきたら、自分を名乗る別人がいる」「でも奥さんは記憶に残る、自分の奥さん」…あれー、どうして?
序盤からぐいぐい、謎な要素が詰まっていて興味深いです。
これが単に記憶障害ですよ~ならば、よくあるサスペンスなのだが、そうじゃなく、紐といていけばいくほど新たな謎が出て来て…。
ユルゲンがとっとと真相に辿り着いていたというのも、見終わったあと痛快だった。…死ぬ必要は、なかったんじゃないかと思うんだけど。
記憶障害は記憶障害でも「偽の記憶を、ほんとの記憶と混同していた」っていう設定、面白い!
ほんとはネタバレなしで見て欲しいのだが、ネタバレ知っても充分楽しめる映画。
最後にひとつだけ突っ込み。タクシー運転手ジーナさん、強すぎじゃないか?
だってコールもジョーンズも、ジーナひとりで倒しちゃったぞ。考えてみりゃ、マーティンと取っ組み合いしてる男(病院に潜入してマーティンを殺そうとした奴)を殺したのもジーナだぞ。
コールもジョーンズも男も、いちおうセクション15の組織の者なんでしょ。なのに一介のタクシー運転手(のち、カフェのウエイトレス)に殺されるなんて…(笑)。

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