「アンフェア(the movie)」のネタバレあらすじ結末

アンフェア the movieの紹介:2007年公開の日本映画。2006年にフジテレビ系列で放送されたテレビドラマ『アンフェア』の映画版。テレビシリーズが好評だったため、1年余りで映画化された。主演はテレビシリーズ・SP版と同じく篠原涼子。

予告動画

アンフェア(the movie)の主な出演者

雪平夏見(篠原涼子)、斉木陣(江口洋介)、後藤国明(椎名桔平)、戸田(成宮寛貴)、小久保祐二(阿部サダヲ)、蓮見杏奈(濱田マリ)、三上薫(加藤雅也)、山路哲夫(寺島進)、佐藤美央(向井地美音)、浩子(加藤ローサ)、篠崎(浜田晃)、警視総監(寺田農)、入江(大杉漣)

アンフェア(the movie)のネタバレあらすじ

【起】- アンフェア(the movie)のあらすじ1

〝世の中には、フェアなことなんて何もない。
目には目を、復讐には復讐を、…アンフェアにはアンフェアを。〟
…雪平夏見は元警視庁刑事部捜査一課に所属する刑事でしたが、現在は警視庁公安部公安総務課に所属している女性刑事です。
バツイチで、元夫・佐藤和夫との間には、美央という小学生の娘がいました。
公安部の上司・斉木の下で働く雪平は、場所が変われど自分の仕事のスタイルを変えません。しかし斉木は「公安では〝終わりよければすべてよし〟」と言い、雪平の単独捜査を責めることもなく、好きにさせていました。
雪平は、亡き父の死に関係している。警察内部の不正が記された極秘文書を追っています。
…その日も雪平は警視庁の鑑識課にいる三上に電話して、極秘文書の存在を追及していました。元夫・佐藤は海外出張中で、娘・美央は雪平の元に預けられています。
通学前の美央は雪平に封筒を渡そうとしますが、母・雪平が忙しそうにしているので、止めました。家政婦の真紀子に連れられて、車で登校しようとします。
家政婦・真紀子と娘・美央が乗ろうとした車が爆発しました。真紀子は即死し、美央は負傷して江東区にある豊洲警察病院に運ばれます。
美央に付き添って病院に行った雪平は、真紀子の両親が関東医学大学病院にいることを知り、謝罪に回りました。
豊洲警察病院を出た雪平と入れ替わりに若い男性らが入り、午前10時、病院はマスクをつけたライフル銃を持つ男たちに占拠されます。
すぐに警視庁では捜査本部を設置しますが、占拠したテロリストたちは人質を解放し、病院に籠城しました。行方不明者は雪平の娘・美央と看護師・浩子だけです。
看護師・浩子は美央を貨物用エレベーターに隠した後、犯人らによって殺されていました。美央はしばらく貨物用エレベーターに隠れていましたが、その後、病院を徘徊します。
爆発の衝撃で目に包帯をした美央は、しばらくの間は目が見えない状態でした。
ところで豊洲警察病院は対テロ用に作られた最新式の病院で、地下1階に中央制御室があり、電話も警視庁と連結しています。
そして一般には知られていないことですが、中央制御室を含む地下収容施設は、有事の際にシェルターとなる機能も備わっており、籠城可能な要塞ともいえる建物でした。

【承】- アンフェア(the movie)のあらすじ2

家政婦・真紀子に謝罪した雪平には、上司として斉木が付き添っていました。関東医学大学病院のロビーで豊洲警察病院の籠城事件を知った雪平は、捜査本部に乗り込んで捜査に参加させてくれと志願しますが、事件を指揮する捜査一課の特殊班管理官・山路に公安は駄目だと言われます。
解放された入院患者のリストに美央の名前はなく、美央が病院内に取り残されたことを知った雪平は、単独で病院に乗り込む決意を固めました。鑑識課の三上が同行し、2人は下水道から病院へ侵入します。
テロリストたちは、検査入院中の警察庁長官・篠崎を人質に取っていました。
警察庁次長・入江は第1SAT隊(テロ対策特殊部隊)を突入させますが、ロビーは吹き抜けになっており、1階ロビーに入った第1SAT隊は2階で待ちうけるテロリストたちに囲まれ、全滅します。
しかしこれは表向きで、隊長・氷川率いる第1SAT隊もテロリストの一味でした。先に潜入した後藤や戸田らと合流し、さらに入院患者を装って潜伏していた蓮見杏奈も加わり、地下1階にある中央制御室で作業を開始します。
テロリスト側から警察に入電がありました。テロリストはまず通話の相手として「公安の斉木」を指名します。山路は上層部に問い合わせた後、斉木を呼んで応対させました。
テロリストは警察庁長官・篠崎を人質にし、「警察内部にある80億の裏金を、2時間以内に用意しろ」と要求します。
上層部の判断は「NO」でした。金を用意すると裏金の存在を認めることになるからです。
ただちに第2SAT隊を突入させた警察ですが、下水道から侵入した第2SAT隊は、第1SAT隊によって殲滅されました。
これを雪平と三上が目撃し、第1SAT隊の生存と第1SAT隊がテロリストの一味だと知ります。
三上は第2SAT隊を引きつける囮となり、雪平を病院内へ行かせました。
SAT隊隊長の後藤と戸田らは、感染病棟にある黒色潰疽菌と、抗血清を入手します。その際に誤って戸田が黒色潰疽菌を落とし、動揺して防護服を破ってしまい、洗浄するも間に合わず感染します。
戸田は作戦終了まで、隔離病棟に待機することになりました。そこへ何も事情を知らない美央がまぎれこみ、戸田といっしょに過ごします。

【転】- アンフェア(the movie)のあらすじ3

警察上層部が声紋から犯人を割り出しました。元SATの名指揮官だった後藤国明です。
1997年に警察内部の数千万に及ぶ領収証の改竄問題を内部告発したことで、後藤は辞職を余儀なくされ、さらにその後、業務上横領罪で8年間の刑務所暮らしをしていました。全くの冤罪です。
警察への復讐が目的かと思われました。
雪平は美央の病室へ行った後に山路へ電話をし、第1SAT隊が生きている(テロリストの一味である)ことと、警察内部に内通者がいる可能性を示唆します。
「これから602号室に向かう」と電話で告げた雪平は、実際にはもう602号室を出た後でした。この電話が洩れており、SAT隊は602号室にやって来ます。雪平は爆弾で撃退するとともに、やはり内通者がいると核心しました。
80億円が用意されないと知ると、テロリスト側は映像で警察庁長官・篠崎を射殺する現場を見せます。
映像を見た警察庁次長・入江は思わず「これでもう80億は引き出せないぞ」と発言しました。80億の裏金があると言ったも同然です。
続いて後藤は「東京都内に黒色潰疽菌をばらまく」と宣言しました。次は全都民の命が人質というわけです。
黒色潰疽菌は飛沫感染、接触感染し、感染からわずか数時間で死に至る強力なウイルスでした。もし仮に散布されると、1週間で都民の80%が死に至ると計算されます。
それに対し抗血清は病院内に1人分と、政府要人分が他の場所に保管されているだけでした。圧倒的に抗血清が足りません。
これには警察上層部も頭を抱えます。
病院内を探索した雪平は、感染病棟で美央を見つけました。しかし美央は戸田と一緒にいたため、黒色潰疽菌を発症していました。
山路に連絡を取った雪平は、バイオテロのことを知り、警視総監から「バイオテロを阻止すれば、娘の命は保証する」という言葉も得ます。
美央は雪平に、渡したかった手紙を手渡します。それは雪平の誕生日を祝うメッセージカードでした。雪平は美央を救うために、バイオテロを阻止しようと決意します。
斉木も病院内に潜入してきました。雪平と斉木は地下の通風口に、菌ウイルスの時限装置を見つけます。通風口の先は地下鉄が通っており、そこから菌は散布される予定でした。
斉木は菌ウイルスの時限装置を解除し、菌を回収します。

【結】- アンフェア(the movie)のあらすじ4

警察上層部は、間に合わなかった時のために、80億の送金を用意していました。
しかし時間が来ても送金されず(斉木と雪平が菌の時限装置を解除したため)、菌の時限装置も作動せず、後藤は侵入者の存在を知ります。
後藤は雪平を見つけ、黒色潰疽菌と抗血清との交換を切り出しました。斉木が「今は娘の命を優先しろ」と言ったので、雪平は応じます。
その間に重傷になった戸田は、これ以上の感染を食い止めるため、投身自殺します。雪平は美央に抗血清を打ち、美央は助かりました。
その頃、地下1階の制御室でパソコンを操作していた、テロリストのメンバーの1人で、捜査一課の特殊班管理官・山路の恋人でもある蓮見が、ハッキングして金を手に入れ、さらに警察内部不正の極秘文書をUSBに入れて逃げます。
蓮見は拘束・監禁されていた三上を見捨てて逃げ、斉木にUSBのデータを渡しました。直後、斉木は蓮見を殺します。
斉木と後藤は組んでいました。しかし極秘文書を世間に公表したい後藤に対し、斉木は違った考えを持っていました(後述)。
第3SAT突入で後藤は殺され、斉木はUSBを手に入れます。SATがテロリストを制圧し、事件は解決しました。
かつて斉木も後藤や雪平同様に、警察の不正を暴こうとしていました。
しかし6年前に当時婚約者だった葉子が、自動車爆破で全身大火傷を負う事故に巻き込まれます。これは、雪平の娘・美央の自動車爆発と同じ手口です。
葉子は火傷を苦にして、廃墟のビルから投身自殺しました。以来、斉木は「真っ向と向かおうとしても変わらない」と感じます。
後藤のように文書をマスコミに公表したところで、握りつぶされて終わりだと思った斉木は、「極秘文書を必要としている政府関係の人と取引する」予定でした。
後日、葉子が身を投げた場所へ花を手向けに現れた斉木の元へ、雪平が現れて、「あなたのやり方は復讐の連鎖を生むだけ」と言います。
銃を持って対峙した斉木と雪平でしたが、両者共に撃つ気はありませんでした。そこへ遠方から何者かに狙撃され、斉木は息絶えます。
亡くなる間際、斉木は血まみれのUSBを、雪平の手に握らせました。
(エンド後)80億は犯罪被害者救済機構宛てに、海外から匿名で寄付される。
斉木の死亡現場に横たわり、きらきら星の鼻歌を口ずさむ雪平。

みんなの感想

ライターの感想

人気テレビドラマシリーズ『アンフェア』の劇場版第1作。
10年近くかけて、『アンフェア the answer』『アンフェア the end』と続き、やっと完結したわけだが、長かった…。
その割に完結作はもやもやっとしているのだが…それはおいておこう。
今作品では病院がテロにより占拠され、要求されるのは警察の裏金…という、俗世間から切り離されたワールド。
しかしこれをスリリングかつスタイリッシュにまとめている。飽きさせない展開の2時間。
劇中で気になったのは「戸田、投身自殺」…本人が死んだら黒色潰疽菌も死滅するのだろうか。
もしそうじゃなかったら、感染拡大させるだけじゃん…と思いつつ見ていたのだが、特にその後触れられず。
大丈夫だったのだろう(…と、思うことにした)。

映画の感想を投稿する

映画「アンフェア(the movie)」の商品はこちら