「インサイド(2016年)」のネタバレあらすじ結末

サスペンス映画

インサイド(2016年)の紹介:2016年公開のスペイン映画。妻を惨殺されて執筆を中断した男性作家のところへ、助手として派遣された小説家志望の女性が、作家に監禁されて…。必死で逃亡を図る女性の奮闘を描く。

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予告動画

インサイド(2016年)の主な出演者

カルロス・サエズ(フランシスコ・コンデ)、カテリーナ・ムニョス(アデリアナ・トレベハーノ)、ローサ(クリスティーナ・カスターニョ)、ガルベス刑事(カルロス・サントス)、トレス刑事(ジャビア・モラ)、フアンル(テオ・ゴンザレス)、フアン(アントニオ・ヴェラ)

インサイド(2016年)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①妻・アルバを殺害された犯罪小説家・カルロスは事件後、外出恐怖症に。カルロスの復帰を願った編集者・ルイスは若い女性助手・カテリーナを派遣する。カテリーナと久しぶりに楽しい時間を過ごしたカルロスは、家にずっと置いておきたいと思う。 ②翌朝、カテリーナを監禁したカルロスは、カテリーナに小説指導をしながら自分も執筆を再開する。カテリーナは感電死を装って脱出に成功、カルロスは逮捕された。

【起】- インサイド(2016年)のあらすじ1

スペイン。
都会の集合住宅(アパート)に住む中年男性カルロス・サエズは、売れっ子の犯罪作家でした。しかしそれが災いし、1年前にとんでもない事件に遭遇します。
恨みを買ったカルロスは、結婚して4年経過した妻・アルバと共に拉致されました。妻・アルバは強姦された後に殺害され、カルロスは車のトランクに監禁されました。
この事件は新聞でも話題になり、犯人は逮捕されています。
しかしカルロスはまだ妻の死と事件から立ち直れずにいました。広場恐怖症を患ったカルロスは、外出を嫌って買い物はネットで注文して届けてもらっています。
事件から1年が経過しました。
3月の上旬。
カルロスの原稿を扱っている出版社シルクロ・ロホ社は、そろそろカルロスに執筆を再開してほしいと考えています。
担当の編集者・ルイスはカルロスに同情しながらも、今執筆を再開しないとまずいとカルロスに電話で発破をかけます。
ルイスはカルロスに助手をつけました。小説家志望の若い女性カテリーナ・ムニョスは、ルイスから「執筆の状況を調べてこい」と言われています。

その日、カルロスは妻・アルバの資料一式の中にある写真を眺めた後、棚に戻しました。妻の死から1年が経過しても、妻を忘れられずにいます。
昼前にカルロスに訪問客がありました。カテリーナです。
助手をつけるという話は、カルロスもルイスの電話で知っていました。カテリーナも執筆状況さえ出版社に知らせれば、数週間は干渉されずにすむと助言しますが、カルロスは気乗りしません。
訪問したカテリーナを家に入れたくないものの、玄関先で立ち話をしていると近所の住人の男が部屋に投石をし、「次は顔を狙ってやる、変態め」と言って立ち去りました。
カルロスは広場恐怖症で外に出られない代わりに、部屋の窓から双眼鏡で外の通行人を眺めていました。それを近所の男が気味悪がって、石を投げる行動に出たのです。
部屋に入れたものの、カルロスはカテリーナを助手にする気なぞ全くありませんでした。
カテリーナを早々に帰したカルロスは、その夜、投石で割れたガラスに板を打ち付け、簡単な修理をします。
カテリーナはルイスに状況を報告しますが「とにかくカルロスを説得して書かせろ」と言われました。
困ったカテリーナはその日、カルロスの著作を全部読破し、翌日また訪問します。
「あなたのファンで、全作品は頭の中に入っているから、細かなことを聞きたければどうぞ」と言うと、ケーキの差し入れをしたカテリーナは、名刺を渡して早々に立ち去りました。わざと長居しないのは、駆け引きのつもりです。
さらに翌日、カテリーナはカルロスの家に電話をし、食事の誘いを留守番電話に吹き込みました(カルロスは居留守を使った)。
カルロスも現状のままでは駄目だと思い、カテリーナの食事の誘いに乗ります。2人でタクシーに乗り込んで食事に出かけますが、やはり屋外恐怖症の発作が出て、家に戻ってもらいました。
カテリーナはカルロスの事情を全く知りません。家に戻って具合がよくなったカルロスを見て、食事をデリバリーで注文して食べようと言います。
カテリーナは大いに食べ大いに笑い、カルロスはしばし楽しい時間を過ごしました。酔っ払って寝入ったカテリーナを寝室のベッドに寝かせたカルロスは、ソファで寝ながら考えます…。

カルロスがつらいのは、妻の死と外出恐怖症です。特に、外に出て誰かと接触することができないカルロスは、妻がいなくなった寂しさを埋めることができませんでした。

【承】- インサイド(2016年)のあらすじ2

カテリーナを家に留まらせれば…そうカルロスは考えます。監禁するのです。
そうすれば、カルロスも妻の死による孤独に苛まされないで済み、執筆作業もはかどるだろうと思われました。
そこで翌朝、目覚めたカテリーナに朝食を運び、「ここに住むべきかも」と言いますが、カテリーナは冗談と受け止めます。カルロスは朝食のヨーグルトに睡眠薬を入れ、カテリーナを再び眠らせると、ベッドに手足を拘束しました。
ここで特筆すべきことがあります。カルロスは性的な悪戯が目的で監禁したわけではありません(劇中に1箇所だけベッドシーンが出てくるが、それはカテリーナが誘惑して仕掛けたもの)。
監禁生活の間、カルロスの監視は厳しいですが、決して無理難題を強要しません。自分が言ったルールを守りさえすれば、拘束も解いています。カルロス自身がかなりストイックな生活を送っています。
なぜカテリーナを監禁したかと問われれば、たぶん「孤独で誰かにそばにいてもらいたかった」「この経験がなにか執筆の足しになるかもしれないと思った」のでしょう。

意識を取り戻したカテリーナは、両手足を拘束されていることに気づき、暴れました。カルロスは注射を打って眠らせます。
カテリーナの携帯が鳴りました。編集者のルイスからです。カルロスはカテリーナの携帯の電池を抜きました。
携帯を取るためにバッグをあさったので、カテリーナが執筆した『短編小説』という原稿を見つけます。ほかに、カテリーナがインスリン注射が必要な女性だと分かりました。
インスリン注射とカテリーナの原稿を取り出し、あとはバッグに再び詰めたカルロスは、それを段ボール箱に入れてクローゼットにしまいます。
カルロスはカテリーナに条件を出します。
まず、この家にいること。カルロスの原稿は手書きなので、それをタイプすること。昼間はそれを行ないます。
カルロスはさらに言います。「君の小説を読んだ。悪くない。『窓』は気に入った。でも君はやみくもに書いてる。いい機会だから学べ」と。
昼間はカルロスの原稿をタイプし、夜はカテリーナの小説を手直しする…そんな生活を提案したのです。助手とはそういうものだろうとカルロスは思います。
カルロスはインターネットでインスリンを購入し、カテリーナのために用意しました。

カテリーナは逃れようと考えます。
カルロスはアパートの1階に住んでいました。すぐ横の小さな脇道(通り道ではない。あくまで建物と建物の細い隙間)をいつも4~5歳の、ファンルというアパート住人の少年が軍隊ごっこをするのを見て、助けを求めます。
また不動産業者・ローサが新たな入居者を案内しに来た時に、逃げようとしました。
逃げようとすることは、カルロスにとってはルール違反にあたります。ルール違反を犯したときだけ、カルロスはカテリーナに軽い暴力を振るいました(ビンタ程度)。
それでもカテリーナが逃亡を諦めていないようだと知ると、ネットで南京錠を注文し、あちこちに取りつけます。
カテリーナが節度を守れば手足の拘束も解きますし、自由にさせています。
カテリーナは次に、カルロスの原稿のタイプに「私はカテリーナ。カルロスに監禁された。警察に通報して」という文章を紛れこませようとし、打ちこみましたが、「出力後に文字校正する」とカルロスが言ったので、急いで消します。
夜は、カテリーナの小説に赤入れをして、小説指南をします。何度も全文書きなおしを命じました。

【転】- インサイド(2016年)のあらすじ3

カルロスの原稿が最終稿と聞いたカテリーナは、「私はカテリーナ。カルロスに監禁された。警察に通報して」と打ちこみます。その後トイレに行く振りをし、カルロスの目を盗んで調べておいたモールス信号の一覧表を、トイレのタンクの蓋の裏に隠しました。
バイク便を呼んだカルロスは、カテリーナに薬を飲ませて寝かせた後、出版社への原稿を渡します。そこへ訪問者がありました。ガルベス警部です。
ガルベス警部はカテリーナの写真を見せて、行方を聞きました。カルロスは、助手としてルイスが派遣したらしく、何度かこの家を訪問したが、断ったと言います。
ガルベス警部を帰した後、カルロスは不動産業者に電話をかけて、隣の部屋を購入したいと言いました。
起きたカテリーナに、カルロスは原稿に打ち込んだカテリーナの助けを呼ぶタイプを見せます。ばれていました。

夜は小説指導の日々が続きます。書きなおしばかりです。
自分の文章が容赦なく赤字で訂正されるのを見たカテリーナは、「もう(書く)必要がない」と怒りますが、カルロスに「作家になりたいなら、つべこべ言わずに書け」と言われました。「書く必要がないと自分で感じるのならば、思うまま書くのもいい(それが作家であるカテリーナの主張なわけだから、それをカルロスも受け入れる、という意味)」とも言われます。けなされているのか褒められているのか、カテリーナは複雑な気持ちです。
ある時、棚をチェックしていたカテリーナは、カルロスの妻・アルバの新聞記事を見つけました。しかもそれを読んでいる現場を、カルロスに目撃されます。
カルロスにそんな過去があったのを知らなかったカテリーナは何も声をかけられず、それを見たカルロスも、カテリーナに何も言いません。カルロスはカテリーナの手から記事を取り上げると、ゆっくりと封筒にしまいました。
その夜、カテリーナが誘い、カルロスと肉体関係を持ちます。
行為の後、眠ったカルロスを見たカテリーナは、鍵を奪って脱出をはかろうとしました。誘惑したのも逃げるのが目的です。
しかし鍵の置き場は何箇所にも分かれており、取りに行っている間にカルロスに露見しました。
さすがに今回の裏切りには、カルロスも怒ります。おしおきとしてカテリーナの右手を鈍器で殴りました。殴りながら、暴力を振るいたくないカルロスも泣きます。ケガはその後、丁寧に手当てしました。
トイレの蓋に隠したモールス信号も見つかっていました。「家に帰りたい」と言うカテリーナに、カルロスは「ここが君の家だ」と言います。
カテリーナはインスリンの瓶を投げ(在庫がなくなった原因)、嘆きます。カルロスは嘆くカテリーナに、頼みごとをしました。
インスリンはすぐにカルロスがネット注文しますが、届くまで日にちがかかるとのことです。

カルロスの頼みごとは、髪を染めるというものでした。黒髪だったカテリーナは茶色の髪にします。妻・アルバの髪の色です。
カルロスは壁を壊し、購入した隣家の部屋が防音室になっているのを知りました。隣家の前の住人はピアノを部屋に置いており、そのために防音設備を備えていたのです。
髪を染めてくれたカテリーナに、カルロスはサプライズのプレゼントと言って目隠しし、隣の家の部屋を見せます。
カルロスはそこをカテリーナの個室にするつもりだと言いました。 この映画を無料で観る

【結】- インサイド(2016年)のあらすじ4

それまでカテリーナは監禁されていながらも、節度を守ったカルロスにある程度信頼を置いていました。ルールさえ守れば拘束もされないし、一定の自由は許されています。
この監禁には期限があるものと思っていました。しかし個室を与えられる…つまりは、カルロスが自分を解放するつもりはない…そう知ったカテリーナは、失望と驚きのあまり(ここまでするか、という気持ち)、その場で失禁してしまいます。
その時、カルロスの部屋のドアチャイムが鳴りました。急いで逃げようとするカテリーナをカルロスは石(壁を破壊した時にできたがれきの石)で殴って気絶させ、隣室のバスルームに繋いでおきます。
訪問者はガルベス警部とトレス刑事でした。用件は前回同様、1箇月前に失踪したカテリーナの捜査のためです。
ガルベス警部はかなり周囲に聞き込みしていました。フアンルという少年が女性をこの家で見たことがあることや、助けを求めるモールス信号を見たという話をカルロスにぶつけます。
相棒のトレス刑事は、ガルベス警部がカルロスに話を聞いている間、遠慮なく部屋をうろついて、物色していました。しかしこれといった物証を得られない刑事2人は、そのまま帰宅します。

刑事が帰った後、カルロスはカテリーナを居間のソファに移動させますが、カテリーナは低血糖症を起こしていました。
これはまずいと思ったカルロスは、必死の思いで外に出て近所の薬局に駆け込み、インスリンを買い求めます。
カルロスが留守にしている間、不動産業者の女性・ローサが隣室の玄関の鍵を持ってきました。弱っていて助けを呼べないカテリーナはソファから落ち、その音を聞いたローサは、カルロスがいるのかと思います。
そこへ薬局から戻ってきたカルロスが応対し、鍵を受け取りました。急いでカテリーナにインスリン注射を打ちます。

絶対にカルロスが自分を解放してくれないのだと知ったカテリーナは、最後の強硬手段に出ようと考えました。スプーンを2つに折りまげて切断し、コンセント周辺をすぐ抜けるよう細工します。
カルロスは部屋を飾り立てると、カテリーナに赤いドレスを着てくれと頼みました。その赤いドレスはカルロスの妻・アルバのものです。カテリーナは素早く着替えると、ベッドを動かしてコンセント部分の前に立ちはだかります。
シャワーを浴びてきたカルロスは、カテリーナがベッドを動かす音に出てきました。
カテリーナはカルロスの目の前でコンセントを剥きだしにし、感電死してみせます。
驚いたカルロスは蘇生措置をしようとしますが、カテリーナはカルロスを殴り、鍵を奪って走りました。
感電死は偽装工作で、カテリーナはコードを握った手にスプーンの丸い部分(口に入れる部分)を両面テープで貼っており、感電を防いでいました。
追いすがるカルロスの手にカッターナイフを振るったカテリーナは、そのままカルロスを部屋に閉じ込めて居間に行くと、電話を取って警察に通報します。
ガルベス警部とトレス刑事が駆け付け、カテリーナは保護されました。カルロスは全身を覆われて(格闘した時に負傷したためと、暴れないようにするため)運ばれていきます。
去りながら、カルロスはカテリーナにただひとこと「すまなかった」と言いました…。

…カテリーナはカルロスに言われた助言を、決して無駄にはしませんでした。
経験を無駄にするなというカルロスのアドバイスどおり、カテリーナは体験談から書いた小説『隠れ家』を仕上げます。

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みんなの感想

ライターの感想

監禁ものではあるものの、ストーリーはせつない。特に「カルロスの目線で映画を見ると」せつない。
カテリーナの目線で見ると「脱出できてラッキー」なのだが。
不思議なのが、なぜカルロスがカテリーナを監禁したのかという理由を最後まで明らかにしないこと。
エロティックなカテゴリに入れられたり、「カルロスは狂っている」と書かれたりしているが、全く違う。
エロティック…は、劇中にはベッドシーンは1回しか出てこない。性的目的の監禁ではなく、小説指導ばかりする日々。
発狂についても否定できる。最後に「すまなかった」と詫びていることからも明白。
カルロスは孤独に苛まされており、その寂しさを埋めるための監禁としたほうが話の筋が通る。

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