「インシテミル(7日間のデスゲーム)」のネタバレあらすじ結末

インシテミル 7日間のデス・ゲームの紹介:2010年公開の日本映画。米澤穂信のミステリー小説『インシテミル』を、『リング』を手掛けた中田秀夫監督が映像化。大金を得るためにある館を訪れた10人の男女の、生き残りを賭けたゲームが描かれる。

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予告動画

インシテミル(7日間のデスゲーム)の主な出演者

結城理久彦(藤原竜也)、須和名祥子(綾瀬はるか)、関水美夜(石原さとみ)、大迫雄大(阿部力)、橘若菜(平山あや)、西野宗広(石井正則)、真木雪人(大野拓朗)、岩井荘助(武田真治)、渕佐和子(片平なぎさ)、安東吉也(北大路欣也)、インディアン人形(日村勇紀・声のみの出演)

インシテミル(7日間のデスゲーム)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①時給11万2千円という破格の「心理学の実験バイト」に応募した結城。時給の高さにつられた10人の男女が、館に集められた。 ②翌日、西野が殺されたのを皮切りに次々と人が死んでいく。館は人殺しの様を実況中継することで金を得ていた。結城は生き残って大金を得るも、捨てて去る。 ③死んだ順番「西野(自殺、ガードに撃たれた)」「佐和子(美夜にネイルガンで殺された)」「大迫(岩井がリモコン操作で吊り天井を動かし圧死)」「真木(斧で若菜が殺す)」「若菜(斧で自殺)」「美夜(ガードに撃たれた)」「岩井(拳銃の暴発で死亡)」

【起】- インシテミル(7日間のデスゲーム)のあらすじ1

ある日、フリーターの若者・結城理久彦がコンビニで求人情報誌を立ち読みしていると、元OLという須和名祥子が携帯で表示したバイトの情報について、結城に聞いてきました。
それは時給11万2千円という、超破格のバイトです。「1120百円」と表示されており、結城は最初、プリントミスか、あやしいバイトかと疑いました。
内容は「7日間の心理学の実験」のバイトで、聞くと祥子はもう応募したとのことでした。
祥子に惹かれた結城もつられて応募をし、バイトをすることになりました。
実務連絡機構というところが行なうバイトに集められた人間は10人で、白い2台の大きなリムジンで山に連れて行かれます。そこには円筒形の石造りの大きな建物がありました。
実験の内容についての質問は受け付けないこと、全ての荷物をロッカーに預けることを指示する女性の声のアナウンスが入り、最後に「この先、不穏当かつ非倫理的な出来事が発生し得ます。それでも良いという方のみ、この先にお進み下さい」と発せられます。
全員が進み、螺旋階段をおりると、堅牢な扉がありました。
〔一日目〕
内部の部屋はかなり広く、心理学の実験にしては建物が大きいようです。中央のラウンジに円形のテーブルがあり、10体のネイティブアメリカンの人形が置かれていました。
自己紹介をしようと大迫が言い始め、皆名乗りました。
・結城理久彦…若い男性。フリーター。車でも買えればいいなと思って応募。
・須和名祥子…若い女性。自称OL。
・関水美夜…若い女性。WEBデザイナー。
・大迫雄大…若い男性。研修医。医者として実験に興味があったとのこと。
・橘若菜…若い女性。ネイリスト。大迫と交際しており、夢は大迫との結婚。
・西野宗広…中年男性。デパートの野菜売り場やタクシーの運転手など、いろんな職を転々とした。
・真木雪人…若い男性。コツコツ働くのが嫌なので応募したとのこと。
・岩井荘助…若い男性。特に自分のことを語らず。
・渕佐和子…中年女性。世田谷在住の、専業主婦とのこと。
・安東吉也…初老の男性。経営していた建築事務所が倒産したので応募したとのこと。
食事を終えた頃、ネイティブアメリカンの人形が施設の説明をします。この館は「暗鬼館」と言い、ガードが雑用をこなすと言いました。
ガードは天井方向からぶら下がったロボットで、天井に張り巡らされたレールに沿って動きます。二本の腕があり、人間の拘束も可能のようでした。
・夜22時以降は、自分の個室に入っていること(外にいるとガードに排除される)
・もし事件が起きたら解決すること(解決する人を〝探偵〟と呼び、誰でもなれる。〝犯人〟は多数決で決める)
・〝犯人〟が決まったら、投獄をせよ(投獄はガードが手伝う)
・実験終了は7日目を迎えるか、生存者が2名になり実験不可能と判断した時だけ
ルールを説明し終わると、皆は沈黙しました。
壁には一見すると分かりにくいですが、あちこちに監視カメラが仕掛けられ、部屋の隅には残り時間を示すと思しき時間と、上昇する数字がカウントされていました。
安東が「知らない人間が、互いを信頼し合うゲームではないのか」と言い、結城もそうだと思います。 この映画を無料で観る

【承】- インシテミル(7日間のデスゲーム)のあらすじ2

しかし初日から西野があちこちで、人の噂をしました。西野の言によると「安東は奈良で起きた連続殺人犯で、岩井は通り魔の犯人かも」「渕(佐和子)は幼児虐待した保育園の園長に似ている」とのことでした。
安東は部屋のコンクリート壁を見回り、血の染みを見つけます。
建物には遊戯室と呼ばれる娯楽エリアもありました。本やゲームに興じることもできます。
高級な酒も置かれており、「やめたいんだがね」と言いながら手を伸ばす安東に、結城は酒をやめる秘訣を教えると言いました。
「今日1日、酒をやめると思えばいいんです」目標が先だとやる気が起こらない、くじけてしまうのに対し、目先に目標を設定することで、その毎日の積み重ねが断酒できる秘訣だと結城が付け足します。
アル中だった父の経験から得た結城の言葉に安東は感心し、飲むのをやめました。
娯楽室にある大きな箱の中には、探偵グッズがたくさん入っていました。書棚はミステリーの本でいっぱいです。
就寝時間になり、個室に入れというアナウンスがありました。結城と祥子は隣同士の部屋で、結城は「なにかあれば声をかけて」と祥子に言います。
個室の壁にもカメラが埋め込まれていました。ソファの横に目立つ重そうな鉄の箱があり、カードキーを差し込むと蓋が開きます。
中には「撲殺 火かき棒<まだらの紐>」というカードと、火かき棒が入っていました。
〔二日目〕
目を開いた結城に祥子の姿が視界に入り、結城は吃驚して起きます。ノックしたけれども返事がないので入ったと祥子は言いました。部屋には鍵がありません。
美夜の悲鳴を聞きつけて皆が行くと、西野の死体がありました。胸と腹に5発の弾を受けて射殺されています。
「人が死んでるんだ。実験中止だろ」と叫ぶ結城に対し、真木は冷静に「むしろ始まったってことじゃないかな」と言いました。
西野の個室の箱を調べると「毒殺 青酸カリ<緑のカプセルの謎>」というメモと共に、へこんだ緑のカプセルがあります。個室の箱には、どうやら各々武器や凶器となりうるものが入っているようでした。
西野の死体をガードが片付け始めたのでついていくと、棺桶が置いてある部屋を見つけます。棺桶は8つありました。
これは殺人だと大迫が言うと「解決の時間です。探偵と犯人、死体にもボーナスがつきます」とアナウンスが入りました。
大迫が岩井を指し「西野に、通り魔事件の犯人と疑われていたから」と言います。
結城は「互いを信じあおう」「皆の箱の中を見せあおう」と言いますが、誰も箱の中を見せたがりません。美夜が「人殺しがいるなら、凶器を見せたら弱い者から狙われる」と呟き、結城もはっとします。
岩井が犯人だという大迫の主張は「賛成4(真木&佐和子&若菜&大迫)」「反対3(結城&安東&美夜)」「棄権1(祥子)」で可決され、岩井が投獄されます。ガードの胸のランプがグリーンからレッドに変化し、抵抗する岩井の首に電流を流すと連行して牢に入れられました。
結城が部屋に戻ってシャワーを浴びている間に、火かき棒が拳銃にすり替えられていました。結城は祥子に銃を見せて、でも無実だと主張し、祥子はそれを信じると言うと「私がコンビニであなたを誘わなければ」と謝ります。

【転】- インシテミル(7日間のデスゲーム)のあらすじ3

佐和子は探偵ボックスに入っていた磁石を使って、祥子の部屋の箱に当てました。拳銃なら反応があると思ってなのでしょう。
入れ変わった拳銃をチェックした結城は、弾の数が減っていないことに気づきます。
夜、読んでいた本の下巻を取りに部屋を移動する佐和子の頭部を狙い、背後から美夜がネイルガン(自動釘打ち機)で殺しました。
〔三日目〕
佐和子の死体と佐和子の眉間を貫いた釘を見て、皆は困惑していました。岩井が犯人ではなかったのかと、若菜が取りみだします。
真木が「佐和子が祥子を疑っていたから」と言って祥子を疑い始めたのを皮切りに、互いが疑心暗鬼になりました。「暗鬼館」の名前は「疑心暗鬼」から来ているようです。
「逃げて行く女の足を見た」という証言に大迫も賛成し、大迫は自分の凶器がナイフだと見せながら「潔白を証明するなら凶器を見せろ」と詰め寄りました。
祥子をかばう結城に安東も加わり、矛先が安東に向きます。なぜ年長者がこんなバイトに乗ったのかと聞かれた安東は、理由を説明しました。
「俺の息子が半年前、ここで死んだ」という発言に、皆が息を呑みます。時給11万のバイトをすると言った息子に対し、安東は当時仕事が忙しく取り合わなかったことを悔いており、ここで何が行なわれたのか確認したかったと言いました。
「この実験は初めてではない」という事実に皆愕然とし、犯人探しは途中で終わります。
夜間のガードの見回りが巡回周期10分ごとで、必ず時計回りだということを告げた安藤に対し、皆は夜間にチームを組んで見回りをすることを決めました。
夜、見回りの目を盗んで大迫と若菜が棺桶でいちゃついており、若菜が一足先に帰ります。
〔四日目〕
大迫の死体が棺桶の部屋で見つかりました。天井に血の痕が残っており、吊り天井だと判明します。真木が拾ったリモコンを持っていたため、疑われました。
真木は部屋に戻るとボウガンを持って来て「俺の武器はこれだ」と言うと皆に狙いを定めました。「どうせ信じてくれないんだろう」と、当たりはしませんが安東に引き金を引きます。
その真木を若菜が斧で殺し、自分の首を切って自殺しました。
真木の言ったことは本当らしく、真木の部屋には「射殺 ボウガン<僧正殺人事件>」というメモがあります。となると、大迫を殺したのは別の人となります。
「犯人は1人じゃないのかも」と言いながら、美夜は皆の飲む麦茶に薬を盛りました。
消灯時間になった頃、結城は話があると言って美夜を訪問すると、手首の傷の理由を聞きます。美夜の手首には多くのリストカットの傷がありました。
美夜は幼い頃に親から暴力を受けていて、手首の傷は死にたいと思ってつけた傷です。しかし美夜は子どもを生んでから、生きたいと思うようになりました。子どもが病気で、海外での心臓手術が必要だからです。
結城は、佐和子を殺したのが美夜だと確信しました。このゲームは生き残る意思の強い者が勝つ…そう佐和子が言っていたからです。
結城は身体の力が抜けました。麦茶に入れた弛緩剤(佐和子の武器)が効いたのです。美夜が佐和子を殺したのは、最初に西野が「佐和子は幼児虐待をした園長に似ている」という言葉を聞いて、怖かったからでした。

【結】- インシテミル(7日間のデスゲーム)のあらすじ4

弛緩剤が効いて這って廊下に逃げ出した美夜は、ガードの警告を受けて「排除」されました。
〔五日目〕
美夜が排除されたのを目の前で見た結城は、ガードが殺したことを告げます。それと共に、最初の殺人と目された西野の銃撃も、ガードによるものだろうと言いました。ガードは機関銃を連射して、美夜を「排除」しました。
西野の毒薬の「へこみ」は噛んだ痕跡で、西野は「自殺による死亡ボーナスが欲しかったのだろう」という結論に達します。あるいは、実務連絡機構が送りこんだ、最初の死体役なのではないかとも指摘しました。そうすれば、最初から皆に対して挑発的な態度(人の噂をあちこちでした)を取っていたのも理解できます。
アナウンスが入り「2件の推理を承認しました」と言われた結城は、もう疑い合うのはやめようと主張します。
この時点で生き残っているのは「結城」「祥子」「安東」(と、監獄にいる岩井)でした。結城は銃を見せ、ラウンジのテーブルの上に置いて去ります。安東も自分の武器・アイスピックを置いて去ります。
〔六日目〕
結城はじめ皆、無事でした。銃を安東がいじりながら「死にに来たのに、朝起きて嬉しかった」と言います。
壁の数字は770万に達していました。この数字は暗鬼館のライブ映像を閲覧している人のアクセス総数のようで、実務連絡機構はこの企画から得た金で動いているようです。
〔七日目〕
起きた結城は、銃がラウンジのテーブルにないのに気づきます。祥子も安東もいません。安東は胸を血に染め、棺桶の中に横たわっていました。
監獄から脱走した岩井が、アイスピックを手に結城に詰め寄ります。岩井の武器はリモコンで、大迫を殺したのは岩井でした。自分を犯人扱いした復讐で、その後リモコンを監獄の外に投げ捨てたのです。
岩井は結城に詰め寄ると「安東を殺した銃を出せ」と脅し、アイスピックで右太ももを刺しますが、結城に心当たりはありません。七日目の実験が終わるまで、あと5分でした。
岩井は西野が指摘したとおり、青山通り魔事件の犯人でした。暗鬼館に隠れている間は捕まらないと踏んで、応募したのです。
祥子が銃を突きつけて岩井を制止しますが、銃を奪って岩井が撃つと暴発しました。実はこの前の日の朝、安東が銃をいじっている時に弾を反対側に入れているのを、結城は見ていました。
時間が来てゲームオーバーとなり、扉が開きます。祥子に支えられつつ螺旋階段をのぼった結城は、1億2902万4000円を受け取りました。
祥子はアクセス数を増やすために送りこまれた、機構の人間でした。岩井を監獄から出したり、結城の武器を火かき棒から拳銃に入れ替えたのも祥子でした。
結城をスカウトしたのは「臆病な人ほど疑心暗鬼になって、いい働きをするから」です。
安東は死んだ振りを装っていました。「君が言ったじゃないか、どんなことをしても生き残れって」と笑った安東は、「いいなあ、生きているっていうのは」と言い、坂道を下ります。
結城も受け取った金を放り投げると、安東と共に山道をくだっていきました。
(生き残ったのは結城と安東、祥子。3人だったため時間まで扉は開かなかった)

みんなの感想

ライターの感想

藤原竜也さん主役の映画ですが、藤原竜也さんらしい演技がとても魅力です。
七日間の心理学のアルバイトということですが、実際は、その建物の中で殺人事件が起きてしまいます。生きるか死ぬかとなった時の人間の様子を、世の中の多くの人が実は映像として観ていたことが最後にわかります。そういった人間の行動を面白いと思って観ている人達の様子にぞっとしました。
そして一番印象に残っているのは、ずっと仲間だと思って一緒に行動していた綾瀬はるか演じる祥子が主催者側の人間だったと分かる場面です。
仲間だと完全に思い込まされてしまうので、最後に暴露されて衝撃的過ぎてとても印象に残っています。最初から最後までハラハラして面白い映画です。

ライターの感想

原作とはかなり相違点がある。原作では参加者人数が12人で、武器のランダムメモも詳細に記されているのだが、映画では一部しか紹介されない。祥子の役どころが違う、与えられる武器に違いがあるなど、多々あげられる。
タイトル『インシテミル』…原作は文庫版あとがきに作者本人が
・「淫してみる」=「没頭する」
という意味合いで使ったらしいが、同じくタイトルの英語副題にて
・「THE INCITE MILL」=「刺激する工場」
…映画では、これに加えてライブ映像を動画配信するという設定を加えて(この設定は、原作には一切ない)
・「インして見る」=「ログインして閲覧する」
といったあたりの意味が充てられるかと思われる。
原作は原作なりの、映画は映画なりの風味がある。

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