「エンドオブトンネル」のネタバレあらすじ結末

エンド・オブ・トンネルの紹介:2016年製作のアルゼンチン&スペイン合作映画。「人生スイッチ」のレオナルド・スバラーリャ主演の犯罪スリラー。事故で妻と娘を失い車椅子生活となったホアキンは、生計のために家の2階をストリッパーのベルタと娘に貸す。2人に妻子の姿を重ね、明るさを取り戻していたある日、地下室で奇妙な音を聞く。

予告動画

エンドオブトンネルの主な出演者

ホアキン(レオナルド・スバラーリャ)、ガレリト(パブロ・エチャリ)、ベルタ(クララ・ラゴ)、グットマン(フェデリコ・ルッピ)、カネリオ(ワルテル・ドナード)、ベティ(ウーマ・サルドゥエンデ)

エンドオブトンネルのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①妻子を交通事故で亡くし自らも車椅子の身になったホアキン。愛犬・カシミーロを安楽死させるかで悩む矢先に、ベルタ&ベティ母娘が2階を借りにきた。幼いベティとの接触で犬のカシミーロは持ち直す。 ②ベルタが地下にトンネルを掘り銀行の貸金庫を狙うガレリトの手先だと知ったホアキンは、彼らを出しぬいて金を奪おうと決意。ガレリトらは自滅、ホアキンはベルタ母娘をガレリトから救い出す。

【起】- エンドオブトンネルのあらすじ1

アルゼンチン・ブエノスアイレス。
ホアキンは、かつて妻子と幸福な生活を送っていました。
ところが自分が運転する車で交通事故に遭い、妻子は亡くなり、ホアキン自身も下半身不随になる怪我を負います。
妻子がいなくなった広大な敷地の家はホアキン一人では持て余し、庭は荒れ放題です。
また屋敷も差し押さえの対象となっており、最終通告のお知らせをもらっていました。屋敷を売れば、敷地が広いので充分対応できるのですが、妻子との思い出の詰まった屋敷を、ホアキンは手放す気になれずにいます。
ホアキンができるのは、せいぜい広い屋敷の2階を賃貸物件に出すくらいでした。
そうして愛犬・カシミーロとホアキンは、静かな生活を送っていました。
しかしカシミーロも老犬になり、殆ど動けない寝たきりの犬となります。ホアキンが獣医に電話で聞きますが、治療や手術はないそうです。
寝たきりよりは安楽死を願ったホアキンは、インターネットで調べて毒薬を購入し、クッキーに注射針で忍ばせました。クッキーを食べさせれば、カシミーロは死にます。

クッキーに毒薬を盛る作業の最中に、ホアキン宅に来客がありました。
ホアキンがドアを開けると、6歳の娘・ベティを連れた若い女性・ベルタがずかずかと入り込み、賃貸物件を見せてくれと言います。予約の電話はなしです。
ベルタの押しの強さに辟易しながらも、ホアキンは部屋を見せました。するとベルタは部屋を決めたと言い、今から荷物を取って来ると言います。ホアキンが言い返す余地も与えません。
入り込んで早々、ベルタはホアキンの部屋の片づけをしようとしました。ホアキンは思わず「ヘルパーや友人が欲しくて部屋を貸すんじゃない」と答えます。
それでもベルタはひるみませんでした。ホアキンが厭世的になっているのではないか、世間と距離を置こうとしていると指摘します。当たっているだけに、ホアキンは返す言葉がありません。
その日はホアキンの誕生日でした。
ベルタは久しくホアキンが上がっていない2階のバルコニーに連れ出すと、自分はクラブでストリップをしているダンサーだと告げて、特別にダンスをしてみせます。脱ぐわけではありません。
押しの強い同居人に辟易しながらも、ホアキンはなんとなくベルタとベティの母娘を、亡くした妻と娘に重ねていました。ベルタのにぎやかさに、妻子が戻ってきたような嬉しさも覚えます。
ベルタの娘・ベティは言葉を話さない娘でした。聞くと、口が利けないわけではないのですが、2年ほど前からしゃべらなくなったそうです。

ほぼ同じ頃、ホアキンは地下室にある自室で謎の物音を聞きつけ、壁に聴診器を当ててみました。
すると、壁の向こう側から人の話し声が明瞭に聞こえるのです。しかも壁の向こうの相手は、他ならぬホアキンのことを話題にして、「車椅子だから大丈夫」ということを話していました。
小さな穴を開けて監視カメラと盗聴器を仕込んだホアキンは、壁の向こうの相手の目的を探ります。
地下室の向こう側では、複数の人間が出入りして、トンネルのような穴を掘っているようでした。メンバーの会話を聞き、ホアキンは名前をメモしていきます。
連中の目的は這いつくばって進める程度のトンネルを掘り進め、銀行に地下から入り込み貸金庫を襲うことでした。決行日は当初、12月24日(土)とされていました。

【承】- エンドオブトンネルのあらすじ2

面白いと思ったホアキンは、この秘密をベルタと共有しようかと思います。
ところがベルタもトンネルを掘るメンバーの一味でした。地下室の作業場に姿を現したベルタは、ホアキンのところへ潜入したと報告します。ベルタは、ホアキンが気付かないか監視するための役目だったのでした。ベルタはリーダー格の男・ガレリトの恋人だと判明します。
ホアキンはあわよくば自分も彼らを出しぬいて金を盗んでやろうと思い、盗聴と監視を続けました。

表向きはベルタの思惑に気付かない振りをして、ホアキンはベルタとベティ母子との生活を続けます。
安楽死しか手段がないと思っていた老犬・カシミーロは、娘のベティが接するうちに回復していき、歩けるようになりました。これにはホアキンも感動します。
ベティはホアキンが近づくと警戒し、気を許そうとしませんでした。それでも犬のカシミーロに囁いているのを見たホアキンは、カシミーロの首輪に盗聴器を仕掛けて、なぜベティがしゃべらなくなったか知ります(事情は後述)。

地下トンネルを掘り進めているメンバーは、たくさんいました。
ガレリト以外にも、パペット、ピチ、レネ、カネリオ、レフティ、シュワルツェネッガーと呼ばれるのは愛称でしょうか…。
彼らはグットマン刑事と通じていることも判明します。そのグッドマン刑事の情報で「747番と748番には手を出してはならない。その番号は麻薬組織のものだから」「155番にあるものを盗んでほしい、これはグットマン刑事の要望」ということもホアキンは知ります。
メンバーのパペットが掟を破り、携帯を持ち込むというミスを犯しました。ガレリトはパペットに拷問を加えて殺します。
ガレリトの凶暴な一面を見たホアキンは、ベルタとベティ母娘をガレリトと引き離そうと考えました。そこである夜、ベルタの酒に薬を混入させると、無理やりにベッドに拘束します。ホアキンの名誉のために言うと、邪(よこしま)な目的は一切ありません。
ホアキンはベルタに睡眠薬を注射して寝かせつけ、起きるとまた注射をして眠らせることを繰り返しました。

そしてある時、ホアキンはベルタにトンネルのことを知っていると洗いざらい白状します。
ベルタは解放しろと怒りまくりますが、ホアキンはベルタに言いたいことがありました。恋人のガレリトのことです。
まずホアキンはベルタに、パペットが殺された時の映像を見せました。恋人のガレリトがそこまで非情なことをしていると知らなかったので、ベルタは大いに動揺します。
さらにホアキンは、ある事実をベルタに告げました。
ベルタとガレリトが付き合い始めたのは2年前で、娘のベティが4歳の頃です。そしてその頃から、ベティがしゃべらなくなっていました。
ガレリトは恋人のベルタだけでなく、娘のベティにも性的いたずらをしていました。
ベティは犬のカシミーロに、こっそりその秘密を囁いていました。録音した音声を聞かせ、ホアキンは母親のベルタに知らせます。

【転】- エンドオブトンネルのあらすじ3

ベルタは娘のベティがガレリトの餌食になっていたと知り、ショックを受けました。
ベティが人間にしゃべらなくなったのは人間不信に陥ったからで、ホアキンになつかないのも「大人の男性が怖い」からです。しゃべれないわけではありませんでした。
ガレリトはベルタに、裏切って自分の側につけと言います。

トンネルを掘るガレリトたちに、計算外のことが起きました。トンネルの先に水道管があり、少し迂回せねばならないのです。
決行日は24日から25日(日)に変更になりました。
金庫破りの最終関門は、銀行の床を爆破することです。この時だけ、少量の爆薬を使います。
日にちが変更になりましたが、それでも街はまだお祝いの花火(クリスマスのお祝い)で騒いでいるだろうから、大丈夫だろうという結論に落ち着きました。
その頃、ホアキンは彼らのトンネルに通じる穴を地下室に掘り、巧妙に隠します。
彼らの目を盗んで、ためしにトンネルに入ってみたりもしました。

グットマン刑事もトンネルを見に来ました。決行日が25日になったと聞いた刑事は、その日は警報を切っておくと言います。
その時、隠れるのが好きなベティがホアキンの穴を見つけ、トンネルの穴に入り込んで彼らのアジトに出没しました。ホアキンはひやひやしますが、ベティはかろうじて気付かれることなく、メンバーの男性・レフティの腕時計を盗んできます。
見つかりそうになったベティを、ホアキンが穴の入り口から引き揚げました。間一髪で、ベティは見つからずに済みます。
ホアキンが心配してくれていたと知り、ベティの心も少しずつほぐれました。

決行当日。彼らが忍び込むのは夜の8時からです。
ホアキンは彼らよりも先に忍び込むと、爆薬の一部を取り、水道管のところへ仕掛けました。
床に穴を開けて金庫に侵入すると、ホアキンは敢えて748番の貸金庫を開けて金を盗みます。ガレリトたちの仕業と思い込ませられれば、金を奪われたマフィアたちの怒りの矛先がガレリトたちに向くからです。いわば濡れ衣です。
時間になるのを待てないメンバーが、予定よりも30分早めようと言い出しました。ホアキンは急いで部屋に戻ります。
爆破を行ない、メンバーたちが金庫に侵入しました。水道管のところでも爆破があったので、水道管から水が漏れ始め、トンネルが浸水し始めます。
浸水に気付いたレネという女性が撤退しようとしますが、ガレリトに見捨てられそうになりました。
気付いたホアキンはレネを救おうと穴の入り口を開けますが、レネが仲間に密告しかけたので助けるのをやめ、蓋を閉じます。
レネは助かりませんでした。金庫に残った2人の男は、命のほうが大事と判断して警報を鳴らそうとしますが、グットマン刑事によって警報が切られていたため気付かれず、溺死します。

ホアキンは蓋を厳重に閉めると、さらにその上に家具を倒しました。これでそこに穴の入り口があるのを隠せます。
ホアキンは奪った金をカバンに詰め、クローゼットの中に隠しました。

【結】- エンドオブトンネルのあらすじ4

街は浸水で大騒ぎになり、消防と警察がやってきます。浸水だけでなく停電騒ぎも起きていました。ホアキンも何食わぬ顔で、自宅が浸水被害に遭った被害者の振りをします。
グットマン刑事とクリスティアニ刑事が家にやってきて、状況確認をしました。
立ち去り際、グットマン刑事がホアキンに携帯を貸せと言うので、ホアキンは内心ひやりとしますが、グットマン刑事は自分の携帯の番号を入力すると「何か気付いたことがあればここに知らせろ」と言って立ち去ります。

ガレリトは穴の入り口の方にいたので、溺死を免れていました。しかし金も奪えていません。
水没状況の調査と、できるならばホアキン宅から銀行へ行けないかと考えたガレリトは、警察の振りをしてホアキン宅を訪れます。
ホアキンは監視カメラでガレリトたちの顔を知っているので、警察ではないと知っているのですが、警察と名乗られると通さざるをえません。
通しておいてから、ホアキンは先ほど得たグットマン刑事にメールを送信し、呼び戻します。
ベルタは薬で寝かせ、ベティも隠したホアキンでしたが、ベティが出てきたので嘘がばれました。
ガレリトから拷問を受けかけたホアキンは、正直に話せと言われます。

そこへさらに、グットマン刑事がやってきました。刑事は警察を呼んでいたので、あと5分もすれば警官隊が到着すると言います。
拷問を受けた後に殺されると思ったホアキンは、レフティの名を呼びました。レフティはびっくりします。
ホアキンは「レフティとベルタがひそかに恋人同士になっていて、自分はその手引きをしていた」「作戦も聞いていたが、黙っていた」という芝居を打ち、ガレリトの疑いの目をレフティに移します。
ベティが持ち帰った腕時計が効果あって、ガレリトはすっかりレフティを疑いました。
仲間同士で撃ちあいになり、生き残ったのはガレリトでした。そのガレリトを、娘にいたずらされて怒っているベルタが射殺します。

グットマン刑事は事情が呑み込めずにいましたが、ガレリトたちの死体を始末する代わりに金を寄越せと要求しました。ホアキンが録画した動画を脅しの材料に使いますが、グットマン刑事はひるみません。
刑事は不敵に笑うと、棚からクッキーを出して食べ始めました。それはかつて安楽死を考えて愛犬・カシミールのために毒薬を仕込んだクッキーです。
(犬と人間の体重の違いで致死量が変わるので、即死はしない)
ホアキンはグットマン刑事にカバンの金を渡しました。グットマン刑事はクッキーをポケットに詰め込み、カバンとガレリトたちの死体を持ちだします。
ガレリトたちの遺体は無造作に車のトランクに入れ、クッキーを食べながら車を運転しました。
毒がまわり、グットマン刑事は別の車と接触事故を起こし、口から泡を吹きながら絶命しました。

ベルタとベティを悪の手から救い出したホアキンは、自らも彼女たちの存在によって救われます。
妻子の思い出の残る屋敷と訣別の覚悟ができたホアキンは、自宅を売り払い、家を出ていきます。
そのホアキンの手を、ベティがぎゅっと握りました(信頼を寄せたあかし)。

みんなの感想

ライターの感想

大きな根っこのところで「こりゃ、評価に迷うわ」と思った作品。それは…いくら悪い奴から救うからといって、ベルタさんを薬で拘束していいものなの!?
確かにそこまでしなければ、たぶんベルタは聞く耳を持たなかったとは思う。けども、そんなことされた相手に心を許すかな。
なので、このラストはちょっと安易だなと思った。女性側から考えたら、ホアキンも相当(生理的に)怖い存在だよ。
DVDのパッケージを見て、しかも障害者であることを逆手に取ってどうのこうの、という煽り文句を見て期待した展開とは、大きく異なった。
ただ「先の読めない展開」なので、面白いっちゃ面白い。
冒頭で出て来た毒薬クッキーがちゃんと伏線に使われたのもよかった。
人間心理は雑な描かれ方ではあるものの、話の切り口はちょっと新鮮だと好印象。

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