「クリムゾンタイド」のネタバレあらすじ結末

クリムゾン・タイドの紹介:1995年のアメリカ映画。ロシアの反乱に端を発する核戦争の危機に際し、究極の選択を強いられたアメリカ海軍の攻撃型原潜の物語。監督はCMディレクター出身で、『トップガン』『ビバリーヒルズ・コップ2』など数多くの大ヒット作を製作してきたトニー・スコット。製作はドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマーのヒットメーカーコンビ。またクレジットには記載されていないが、脚本のリライトにクエンティン・タランティーノが参加している。1995年度のアカデミー賞では音響効果賞、音響賞、編集賞などにノミネートされ、翌年のMTVムービー・アワードでは主演のデンゼル・ワシントンが男優賞にノミネートされた。

予告動画

クリムゾンタイドの主な出演者

ロン・ハンター少佐(デンゼル・ワシントン)、フランク・ラムジー大佐(ジーン・ハックマン)、ウォルターズ先任伍長(ジョージ・ズンザ)、ピーター・“ウェップス”・インス大尉(ヴィゴ・モーテンセン)、ボビー・ドガーティ大尉(ジェームズ・ガンドルフィーニ)、ロイ・ジマー大尉(マット・クレイヴン)、ラッセル・ヴォスラー(リロ・ブランカート.Jr)、ダニー・リベッチ(ダニー・ヌッチ)、ウィリアム・バーンズ(スティーヴ・ザーン)、ポール・ハラーマン大尉(リック・シュローダー)

クリムゾンタイドのネタバレあらすじ

【起】- クリムゾンタイドのあらすじ1

「世界でもっとも力のある3人はアメリカ大統領とロシアの大統領、そして合衆国艦隊の弾道ミサイル搭載原子力潜水艦の艦長である」
ロシアで超国家主義者のウラジーミル・ラドチェンコが率いる反乱が勃発しました。ラドチェンコの反乱軍は大陸間弾道ミサイルの基地を占拠し、ロシア正規軍に包囲されながらも、アメリカと日本に対して自らの要求が認められなければ核攻撃を行うと脅迫します。
アメリカ海軍のエリート黒人士官ハンター少佐は娘の誕生パーティをしていたところ、軍に召集され、オハイオ級原子力潜水艦「アラバマ」に副長として乗艦することを命じられます。アラバマの艦長で、たたき上げのベテラン士官のラムジー大佐は、ハンターがアフリカ系でありながらハーバード大学卒であること揶揄しつつも彼を歓迎しました。
基地でラムジーは集まった士官を前にラドチェンコがいかに危険な男か、敵の反乱勢力が大規模なものであるかを説明します。敵の中には潜水艦も含まれていました。
アラバマ乗艦を前に、ラムジーは整列した部下たちを前に、自分たちの任務の重大さについて語り、最善の努力をするよう要求しました。さらにラムジーはこの艦に乗る者は自分の指示に従うよう改めて言い聞かせます。
出航したアラバマの艦橋でラムジーは夕日を見ながらしばらく外の空気が吸えないと語りつつ、ハンターに対して自分のご機嫌取りをしないよう忠告します。そしてアラバマはラムジーの命令で潜行していきました。
ベテランのラムジーは軍規に囚われず艦内にペットの犬を持ち込んだりと好き放題していますが、乗組員たちに彼を尊敬しているため誰も逆らう者はいません。
航海1日目、士官食堂では士官たちがラドチェンコの危険さについて語っていました。やがて話題は核の使用についての是非に移ります。ハンターは核では最終的な解決はできないと言いましたが、ラムジーはその言葉に同意しませんでした。
航海3日後、厨房で火災が発生しました。ハンターたちが必死に対応している中、司令部から兵器システムの演習指令が届きました。厳重な管理のもと指令書が本物と確認され、ハンターはまだ火災が鎮火していないことで反対しますが、ラムジーは即座に演習を命令します。
しかし火災で負傷した乗組員が心停止したことで、ラムジーは演習の中止を命令しました。その乗組員は死亡し、ラムジーは自分の部屋に戻ります。ハンターは彼に対してあの演習は誤りだったと告げました。しかしラムジーはそういう時こそ演習をするべきだと言い返します。ラムジーは自分に迎合する者は嫌いだと言いつつも、自分に口答えするのは二人だけの時にしろと命じました。演習の時だろうと、部下の前では自分に逆らうなというのです。ハンターはその言葉に従うと答えて退室しようとしましたが、ラムジーはあの乗組員が死亡したのは火災のせいではないとつけ加えました。ハンターはラムジーの強権的な体質に不信感を抱き始めます。
航海6日目、アラバマに緊急行動の指令が届きました。ロシアでミサイルの発射コードが漏洩し、反乱軍の核ミサイル発射用意が調ったのです。ハンターは士官たちを集め、核ミサイルの危機がさらに緊迫したと告げます。さらにラムジーは自分たちが先制攻撃を命じられる可能性について説明しました。

【承】- クリムゾンタイドのあらすじ2

12日目、航海を続けていたアラバマに正体不明の潜水艦が接近してきます。ラムジーが艦の回避を命じた時、敵がミサイル発射準備を開始したとの報告がありました。艦内に緊張が走り、ラムジーの指示でアラバマも戦略ミサイルの発射準備を開始します。厳重に管理されていた指令書が開封されましたが、そこにはミサイル発射の命令が書かれていました。
ラムジーは艦内に放送し、こちらも戦略ミサイルの発射準備に入ったことを伝えます。ハンターも彼の指示で全員にミサイル発射の用意を命じました。
やがて接近してくるのがロシアの原子力潜水艦アクラ級であることがわかります。相手はまだこちらの存在に気づいていません。ラムジーは潜行してやり過ごすことを命じました。エンジン音を最小に押さえ、アラバマは敵艦の下方に潜っていきます。
その時、緊急の指令が入りましたが、深度が低すぎて内容が判別できません。しかし受信のため艦を上昇させると敵に発見されます。ラムジーはあくまでもミサイル攻撃を行うため浮上はしないつもりでしたが、ハンターはブイアンテナを出して指令を受信することを進言します。ラムジーはそれを許可しましたが、敵に気づかれてしまいました。
敵のアクラ級潜水艦は魚雷を発射してきます。アラバマはデコイ(オトリ魚雷)を発射することで魚雷の回避に成功しましたが、爆発の影響で敵の行方を見失ってしまいました。さらにケーブルが切れてしまったため、新しい指令は「ミサイルは……」というところまでしか受信できていません。ハンターはこれがミサイル攻撃中止の命令かも知れないから、確認するようラムジーに進言しました。しかしラムジーはあくまでも最初のミサイル攻撃に固執し、ハンターの言葉に耳を貸しません。ハンターはもし自分たちが発射なくしても他の原潜がミサイルを発射すると言い、この命令を確認するよう言いました。
ラムジーはハンターの解任を命じましたが、ハンターは海軍の規定でそれは認められないと断言します。ミサイルの発射には副長の承認が必須なのですが、あくまでもハンターはそれを否定し、さらにミサイル発射にこだわるラムジーを軍規違反で解任すると宣言、部下のウォルターズ先任伍長に命じました。法規的にはハンターが正しく、ウォルターズはやむなく部下たちにラムジーを拘束させます。ラムジーはミサイル発射のキーを渡し、捨てゼリフを残して司令室を出て行きました。
ハンターは司令室の士官たちに自分に反対する者は部署を離れても構わないと宣言します。誰もその場を動かず、ハンターは艦内放送で指揮権を引き継いだことを告げ、発射準備を維持したまま緊急コードの再確認を命令しました。それを聞く部下たちの間に動揺が走ります。
ハンターはウォルターズに味方してくれたことを感謝しましたが、ウォルターズは海軍の規則に従っただけで味方をしたつもりはないと苛立たしげに答えました。

【転】- クリムゾンタイドのあらすじ3

その時、再び敵艦が接近してきました。敵艦の放った魚雷が接近してきます。ハンターは反撃のため距離を取るよう命じました。距離が近すぎたため、敵魚雷は命中せずアラバマをかすめて通り過ぎます。アラバマが放った反撃の魚雷は見事に敵に命中しましたが、その寸前に敵が放った魚雷が接近してきました。至近距離で爆発が起こり、アラバマは大きなダメージを受けました。艦内のあちこちで浸水が起き、推進用のプロペラが停止して艦は沈んでいきます。
浸水の酷い艦底のブロックを閉鎖しないと艦が沈んでしまうという状況となり、そこに乗員が残されているにも関わらずハンターは閉鎖を命じました。エンジンが回復し、艦の沈下も危ういところで回避されます。
しかし、ハンターに不信感を抱いた士官のひとりドガーティ大尉が密かにラムジーに接触しました。ラムジーの指示に従ってドガーティは密かに乗組員たちを扇動し、反乱を企てます。ドガーティの話を聞かされたウェップス大尉とジマー大尉とウェスターガード大尉は最初は反対したものの、ハンターの資質に対する疑念や、敵が核ミサイル攻撃の準備をしていることの危機感から、結局は反乱に加わることを同意します。
彼らは密かに武器庫を開き、武装してラムジーとともに司令室に向かいました。士官の姿がいないことに気づいたハンターは、彼らの行動にいち早く気づき、全艦のマスターキーを密かに下士官のリベッチに渡します。
さらにハンターは通信士官のボスラーに対し、核戦争の危機を回避するためにも大急ぎで通信機の修理を行うよう命じました。
ハンターが通信のため浮上を命じようとした時、司令室にラムジー率いる一団が突入してきます。彼らは全員に銃を突きつけ、自分につくよう命じました。そして敗北を認めたハンターとウォルターズの監禁を命じます。
再び指揮権を取り戻したラムジーは全艦に命じ、再び反乱を起こさないよう二人一組で行動することと、再びミサイル発射の準備に戻るよう命じました。
一方、監禁されたハンターは一緒に監禁された部下たちに、こちらの選択が間違っていれば核戦争が起こると語りました。そこにリベッチがやってきて、見張りの兵士を倒し、ハンターたちを救出します。

【結】- クリムゾンタイドのあらすじ4

ミサイル発射の用意が進む中、ハンターたちも武器を入手しました。ついにミサイルの発射準備が整い、いつでもミサイルが発射できる状態となりました。しかしハンターに通信で説得された兵器システム将校のウェッブスは、いざとなったら発射を躊躇いました。
ラムジーは自ら兵器システム室に向かい、ウェッブスの部下を銃で脅してミサイル発射を命じます。その寸前、ハンターが司令室を占拠し、発射システムをロックして艦の掌握を取り戻しました。彼は指令を受信するため艦を浮上させます。
無線の修理がもう少しで終わるという時、ラムジーが武装した部下たちと司令室に突入してきて、キーを渡せと要求します。その時、ボスラーが無線が回復したと報告してきました。
ラムジーは3分間だけ待つと言い、椅子に座りました。通信を待つ間、ラムジーはハンターに対し、ポルトガル産のリピッツァナー種の馬を知っているかと訊ねます。その馬は白馬で、時には反抗するが電気ショックで調教するのだそうです。ハンターはその馬は生まれた時は黒で、スペイン産だと言い返しました。
ついに通信が回復し、緊急コードが受信されました。金庫に入れられた緊急コードが取り出され、開封されます。それが正式な指令だと士官全員が認めました。内容はミサイル発射の中止を命じるもので、ラムジーはそのことを艦内全員に放送で伝えます。艦内は先ほどの緊張から一転し歓声に包まれましたが、司令室の士官たちは沈痛な表情のままでした。
ラムジーはハンターに指揮を託し、司令室を後にしました。新たな緊急指令の内容は、ロシアの反乱軍が降伏したというものだったのです。反乱は鎮圧され、危機は回避されたのでした。
その後、ラムジーとハンターは海軍本部に召集され、調査委員会の査問を受けました。委員会はハンターとラムジーの両方が正しく、この件は今後とも海軍にとっての課題であると告げます。二人の争いは問題とされましたが、二人の行動はともに海軍の伝統に従い、国益に沿うものであると判断され、ラムジーは長年の勤務の功績によって名誉退役となりました。そしてハンターはラムジーの推薦でアラバマの次期艦長に決まりました。ハンターは自分の証言抜きで調査が完了したことに不満を抱きましたが、決定を受け入れて一件落着となります。
委員会を後にしたハンターは、ラムジーに推薦してくれたことを感謝しました。ラムジーは「君が正しかった」と言いつつも「馬のことだよ。リピッツァナー種はスペイン産だった」とつけ加え、立ち去っていったのでした。
この件は問題となり、核ミサイル発射の権限は原潜の艦長ではなく大統領にのみ与えられることとなったということです。

みんなの感想

ライターの感想

潜水艦映画にハズレ無しとよく言われますが、その定説に違わず本作も傑作です。核ミサイルの発射という重大事を前に、男の意地と意地がぶつかりあう緊迫したクライマックスも見応え十分ですが、危機が去った後、自らの誤りを認めながらも意地を張り通したラムジーの最後の言葉がセンスが良くて、実に印象的でした。
デンゼル・ワシントンとジーン・ハックマンという二人の名優の激突も素晴らしく、トニー・スコット監督の映画の中でもトップクラスの名作ではないでしょうか。

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