「グラスホッパー(伊坂幸太郎)」のネタバレあらすじ結末

グラスホッパーの紹介:2015年11月7日公開の日本映画。伊坂幸太郎の同名小説を、生田斗真、浅野忠信、山田涼介らの出演で映画化。元教師、自殺専門の殺し屋、驚異的な身体能力を持つ殺人者という3人の運命が交錯していく様がつづられる。

グラスホッパー(伊坂幸太郎)の主な出演者

鈴木(生田斗真)、鯨(浅野忠信)、蝉(山田涼介)、百合子(波瑠)、すみれ(麻生久美子)、比与子(菜々緒)、槿(吉岡秀隆)、岩西(村上淳)、鯨の父(宇崎竜童)、寺原会長(石橋蓮司)、寺原Jr(金児憲史)、メッシュの女(佐津川愛美)、桃(山崎ハコ)

グラスホッパー(伊坂幸太郎)のネタバレあらすじ

【起】- グラスホッパー(伊坂幸太郎)のあらすじ1

鈴木は中学校の若い理科教師でした。同じ学校の給食栄養士・百合子と交際していた鈴木は、ハロウィンである10月31日の百合子の誕生日に、指輪を渡してプロポーズします。
百合子は「返事はケーキで決めさせて」と言い、バームブラックというケーキを作ります。バームブラックとはアイルランドでハロウィンの時期に食べられるドライフルーツ入りのケーキで、中に仕込まれた品物のどれが当たるかで、来年1年間にどういう運命が待っているかを占うものでした。
百合子はケーキに「コイン(お金に困らない)」「布切れ(お金に困る)」「ボタン(向こう1年結婚はない)」「鈴木から貰った指輪(結婚する)」を入れました。焼き上がったケーキを切り、鈴木に食べさせます。
鈴木が引き当てたのは「布切れ」でした。落胆する鈴木に対し、百合子は「でも、2人で働けばなんとかなるわよ」と答えました。プロポーズは受け入れられたのです。
鈴木は百合子に指輪を嵌めますが、途中で入りません。サイズが違っていました。鈴木はちょっと間の悪いところがある男です。
百合子は「帰りにサイズを直しにいく」と言って、指輪を受け取りました。
その夜、東京・渋谷のセンター街のスクランブル交差点で、ある事件が起きます。
ハロウィンということで、街はハロウィン用に仮装した人たちでごった返していました。電話を受けた男性が「お前は救世主だ」と言われ、歩行者用信号が青のスクランブル交差点に車を暴走させます。男性は合成麻薬の中毒者でした。
暴走車は歩行者を何人も撥ねました。その中には百合子の姿もありました。百合子はハロウィンで両親とはぐれた子どもを助けるために車の前に出て、轢かれました。助けられた少年は、百合子が落とした指輪を拾います。
現場は騒然とし、被害に遭わなかった人の中には死体を撮影し、Twitterにアップロードする不届きな輩もいました…。
…知らせを聞いてかけつけた鈴木を待っていたのは、冷たくなった百合子の姿でした。
恋人であり婚約者である百合子の突然の死を受け入れられない鈴木は、渋谷のスクランブル交差点の事故の場所に行きます。まだうっすら血の痕が残る場所で佇んでいると、どこからか手紙が落ちてきました。
その手紙には『本当の犯人は別にいる。フロイラインの寺原親子を調べろ』と書かれていました。
鈴木は教師を辞め、フロイラインという会社に潜入します。恋人・百合子の復讐のために。
〔1日目〕
フロイラインに入った鈴木は、「やせる薬」と謳った飲み物を売るキャッチセールスの仕事をしていました。要領の悪い鈴木は街頭キャッチに成功しません。
そんな鈴木の前に、元教え子を名乗る若いメッシュの女が立ちはだかりました。メッシュの女は鈴木がなぜ教師を辞めたのか訊き、鈴木は共に行動する上司・比与子に前職が教師だとばれます。
事務所までついてきたメッシュの女に「ここの商品は(購入するのを)やめたほうがいい」と、鈴木はこっそりアドバイスしました。メッシュの女は出された飲み物に入った睡眠薬で眠りこみます。比与子の仕業でした。
フロイラインはまともではない会社です。寺原会長とその息子、通称・寺原Jr(ジュニア)が経営するフロイラインは「やせる薬」という飲み物に中毒性のある薬物を混入させ、売りさばこうとしていました。
寺原会長は関東の闇社会に君臨する大物で、合成麻薬を捌く組織の黒幕でした。ハロウィンの夜に起きたスクランブル交差点の自動車暴走殺傷事件は、寺原Jrがライバルの組織を潰すために仕組んだものでした。ライバル組織の合成麻薬を服用した中毒者に事件を起こさせたのです。
比与子は寺原Jrにメッシュの女を差し出すと言い、連絡を取ります。渋谷スクランブル交差点で待ち合わせた比与子と鈴木は、寺原Jrを迎えるために車を降りました。
寺原Jrは信号待ちの間に突き飛ばされて車道に出て、1台目の車に撥ねられ、2台目のタクシーに轢かれます。男を追えと比与子から指示されて、鈴木は男の後を追いました。
上司の比与子は寺原Jrの死を寺原会長に伝え、寺原Jrを轢死させた運転手たちをパソコン画面越しに射殺してみせます。また「押し屋」を鈴木に追跡させていると、会長に伝えました。

【承】- グラスホッパー(伊坂幸太郎)のあらすじ2

男は「押し屋」という殺し屋で、電車や交差点で殺す相手を突き飛ばして轢死させる者のことです(注意:名称は映画のエンドロールで初めて出てくる。本編では語られない。「槿」と書いて「あさがお」と言う。以下「槿」表記で記載)。
槿を追って地下街に入った鈴木は、「家庭教師のジャンプ」のポスターの前に立つ槿の後ろ姿を見つけます。尾行して横浜駅まで行った鈴木は、比与子に携帯のGPS機能で自分の居場所が発覚していることを知り、電源を切りました。「押し屋に殺しを依頼したのは鈴木」という密告電話も入り、比与子は鈴木が逃亡したのではないかと疑います。
尾行するうちに鈴木は槿を「自分の代わりに復讐してくれた人」と援護する気持ちになります。平凡な住宅街の一角にある平凡な一軒家に帰った槿を妻と男の子2人が出迎え、鈴木は思い描いていた殺し屋と違う現実に愕然としました。
近くのファミレスで一度携帯の電源を入れた鈴木ですが、大量の比与子の着信に臆してすぐに電源を切ります。しかしその間にGPSで居場所が発覚し、ファミレスでうたたねした鈴木は比与子らに囲まれました。
ウェイトレスが来た隙に逃亡した鈴木は、逃げおおせます。鈴木は気づきませんが、ファミレスには槿がいて、鈴木の逃亡も幇助されていました…。
…場末のバー地下で合成麻薬を販売する一団を、ナイフ使いの若き殺し屋・蝉が襲いました。蝉は殺しの前にビニールガッパを羽織ると、流れ作業のように次々に人を殺めます。
命乞いをする相手にも容赦しません。殺しの請け負いは相棒の岩西がマネージメントします。
蝉の左耳は常に耳鳴りがしていました。殺しの後は必ずしじみを買い、しじみの吐く泡を見るのが蝉の慰めでした。
寺原会長が次の仕事のターゲットとして「鯨(後述)」を指定し、岩西(&蝉)に依頼します。殺し屋同士の対決です。鯨が業界の裏事情に通じすぎたというのが、抹殺の理由でした。
岩西は鯨を尾行してアジトを発見し、発信器をつけます。鯨に見つかった岩西は、壁に貼ってあった「迷い猫探しています」のビラを渡して立ち去りました。
バーの殺しから戻りしじみを眺める蝉に鯨の情報を渡すと、大好きな音楽家ジャック・クリスピンの言葉「道を外れたものはイヌにくわせろ」を引用します。
蝉は発信器を元に鯨のアジトに行きますがただの駐車場で、迷い猫のポスターの上に発信器が置かれていました。そばを黒猫が通り、蝉は迷い猫の飼い主のところへ送り届けます…。
…ビジネスホテルの一室で、殺し屋・鯨が仕事をしていました。普段はサングラス着用の鯨は、殺したい相手に「目を見ろ」と言い「自分の中の罪を思い出せ」と囁き、催眠術をかけるかのように、相手に自殺する意志を起こさせる殺し屋です。
寺原から依頼を受けた鯨は、原発絡みの記事や閣僚絡みの記事を書いた記者に遺書を書かせて、首吊り自殺をさせようとしていました。まさにその瞬間、鯨に亡霊の幻覚が見えます。
亡霊の幻覚は少し前から鯨を悩ませていました。「自分の罪を思い出せ」と言って自殺をそそのかす鯨は、過去に自分が殺した相手の幻覚を見るようになります。
仕事を終えた鯨は、駐車場に停めたねぐらであるキャンピングトレーラーに戻ります。トレーラーの中にも亡霊は出てきます。
亡霊と会話しながら監視カメラを見た鯨は、外に何者かがいるのを見てドアを開けました。男・岩西は迷い猫のビラを渡して立ち去ります。
鯨に話しかける父は「そういえばお前の初めての殺しは子猫だったな」と言い、鯨は「お前が川に捨てさせたんだろ」と気色ばみました。
猫の声がして外に出ると、黒い子猫がいました。黒い子猫を追ってキャンピングトレーラーの下を覗きこんだ鯨は、車に発信器がつけられたのを知り、外します。
自分を狙っている誰かがいると知った鯨は、監視カメラの映像をプリントアウトして、裏事情に詳しい桃という初老女性に訊きに行きました。男は岩西で、蝉という若いナイフ使いの殺し屋と組んでいるという情報を、桃は流します。
桃との会話の最中にも、鯨の父の幻影が現れました。鯨の反応を見た桃は「幻影を見始めると仕事で下手をうつようになり、最後は自分の頭を撃ち抜いて自殺するしかない」と言います。

【転】- グラスホッパー(伊坂幸太郎)のあらすじ3

〔2日目〕
鯨は蝉の相棒・岩西の元へ行きました。鯨は岩西と、依頼主の寺原会長を葬って「すべて終わらせる」と考えていました。
岩西に目を見るよう告げ、自らの罪を思い出させた鯨は、岩西に飛び降り自殺をそそのかします。しかし携帯に着信があり、我に返った岩西が「蝉からの電話だ。最後に出させてくれ」と頼みます。
電話に出た岩西は蝉と会話をし、蝉は岩西の傍に鯨がいると知りました。蝉にとっては岩西はかけがえのない相棒で、ナイフで殺しをする時としじみの泡を見ている時と、岩西とくだらない会話をしている時だけは左耳の耳鳴りを忘れられると言います。岩西は「お前とはもう話せない」と言い、蝉は岩西が窮地に陥っていることを知りました。
電話を切った岩西は、鯨に「あんた、目ん玉の奥に大きな空洞があるんだな、どうしたらそんなもんができるんだよ」と告げ、鯨は「子どもの頃父に虐待され、その父を殺した15歳の時からだろう」と思います。
岩西は自ら窓を開くと「俺は自殺するんじゃない、跳ぶんだ、死ぬのはそのついでだ」と言って、ビルからダイブしました。岩西は死にます。
鯨は寺西会長を狙いに行きました。
…駆け付けた蝉は、現場保存する警察の隙間を縫って岩西の死を知り鯨に復讐しようと考えました。電話の最後に岩西が「迷子の黒猫には鈴がついている」と言ったのを思い出した蝉がスマホを見ると、発信器で鯨の居場所が分かります。揉み合いになった時、岩西が鯨に発信器をつけていました。
蝉は鯨を追います…。
…比与子から逃げた鈴木は公園で顔を洗うと、槿に「寺原会長に狙われているから危ない」と忠告しようと考えますが、訪問の糸口を考えあぐねながら入口で途方に暮れていました。
その時槿の家の子ども2人が飛び出して来て、鈴木を家に招きます。台所でボヤが起きて妻・すみれがパニックになっており、鈴木は代わりに消火器で消火しました。
すみれは「主人は今朝早くに得意先のトラブルで出て行った」と言います。槿は自分の職を、家族にはSE(システムエンジニア)と告げているようです。
誰何された鈴木は家庭教師のジャンプのうちわ(前日槿が立ち止まっていたポスターにもあった)を見て「家庭教師の営業でこのエリアを回っている」と嘘をつきました。すみれに引き止められ、鈴木は子どもとサッカーをします。
帰宅した槿と公園で会った鈴木は警告を切りだそうとしますが、遮った槿はトノサマバッタの話をしました。
グラスホッパー…別名・トノサマバッタは緑色が一般的ですが、密集した所で育つと「群集相」と呼ばれるタイプになり、色が黒くなり翅も長くなり凶暴になります。足りなくなった餌を補うためです。
人間も密集して暮らすと変種…群集相のバッタのように、凶暴な者が現れるのではないかと槿は言いました。
槿宅でごちそうを振る舞われた鈴木は、ピザを食べながら恋人・百合子を思い出しました。料理を作る百合子は「料理をおいしくする最高の調味料は、食べてほしい人のことを思うこと」と言い、冷凍庫に保存するタッパーを「解凍すると味や作った時の気持ちも戻る、タイムカプセルみたい」と言いました。
百合子との思い出を振り返った鈴木は、槿一家の前ですすり泣きます。外では雨が降り始めていました。
携帯電話に着信があります。子どものいたずらで、切ったはずの鈴木の携帯の電源が入っていました。比与子からです。
鈴木はメッシュの女を解放することを条件に、事務所に行くと告げました。
槿宅を辞去する鈴木に、槿は「増えすぎた黒いバッタは、群れごと焼き払うしかないんです」と声をかけます。
…鈴木はフロイラインの事務所に出頭し、押し屋の依頼主ではないと言いますが、比与子にボコボコにされます。押し屋は見失ったと嘘をつき、殴られながらも「あの子(メッシュの女)を自由にしてあげてください」と懇願しました。
比与子は電話をし、息子を殺した相手に直接手を下すため、寺原会長は厳重な警備の自宅を出て事務所に向かいました。
寺原会長の乗る車を、鯨のキャンピングカーが追跡します。ほかにも見張り(後述)がいて連絡を取ります。

【結】- グラスホッパー(伊坂幸太郎)のあらすじ4

鈴木に会った寺原会長は「お前に一番苦痛を与える方法を考えた」と言い、百合子が撥ねられた瞬間の映像を鈴木に見せました。子どもをかばって撥ねられる百合子を「ガキを放っておけば助かったのに」と笑う寺原会長に、鈴木は「百合子さんを笑うな」と憤りました。
寺原会長が鈴木の口に銃口を差し込んだ時、鯨が乱入します。会長の部下を次々に倒す鯨を見て動転した寺原会長は逃げ、鈴木は拘束された椅子ごと転倒して頭を打ち、気絶しました。
会長と車椅子を押す男と比与子はエレベータに乗りますが、ひそかに手錠を外してエレベータに滑り込んだメッシュの女が、アイスピックで首を一突きし、3人は殺されます。
エレベータのドアが開き、3人が死んでいるのを見た鯨はあっけにとられました。その鯨を追って蝉が登場します。
鯨と蝉が戦い始めました。蝉はナイフで鯨の額に傷をつけますが、鯨も身ひとつで蝉の首ねっこを押さえ怪力で対抗します。
鯨の目の催眠術にかかりそうになった蝉は、岩西の亡霊を見て一瞬ひるんだ鯨の隙をついて目潰しすると、自分の左耳をそぎおとして耳鳴りを消しました。
ナイフを捨てた蝉は、鯨を相手に拳と拳の格闘をしながら会話をします。「お前は今何を考えている」という蝉の問いに鯨は「本当に殺したくて殺した男のこと(父)」と答え、蝉は「たった一人のダチ(岩西)のこと」と言います。「岩西ならそこにいる」と鯨が言い、蝉は「頭おかしいんじゃねえのか」と返しました。蝉は「あんたには俺が吐く泡が見えるか。俺にはあんたの吐く泡が見えてるぜ」と言い、鯨の頭には「すべて終わらせろ」という父の声が聞こえます。蝉と鯨の2人は揉み合いになったまま、ビルのガラスを突き破って転落しました。
鈴木の手錠をメッシュの女が外すと「お疲れさま、ちょっとグッときたよ」と言って、気絶した鈴木の頭にカツラをかぶせて去ります。メッシュの女は外に出ると「すべて計画通り。飛び入り2名(蝉と鯨のこと)あったけど」と電話連絡しました。
夜明けに起きた鈴木は、頭にかぶせられたカツラを見てあっけにとられ、周囲の死体を見て茫然とし、寺原会長や蝉、鯨の死体を見てたじたじとなりながら退散します。
亡霊となり自分たちの死体を見ていた蝉と鯨は、去る鈴木を「なんだあいつ」と言い、蝉は「俺んち来いよ、しじみの泡を見せてやる」と誘います。鯨は笑い、キャンピングカーを走らせました。そばを黒い子猫が通ります。
槿家がわずか1日で「入居者募集」の空き家になっているのを見た鈴木は、また唖然とします。部屋には「家庭教師のジャンプ」のうちわが転がっていました。
〔1年後〕
鈴木は遊園地で、ピエロの扮装をして風船を配るバイトをしていました。相変わらずドジで風船をひとつ飛ばします。
槿の妻・すみれと子が鈴木に会いにきました。あの狂った2日間について訊きたい鈴木に「本当は教えちゃいけないんだけど」と前置きしたすみれは、観覧車1周分だけと告げ、3人は観覧車に乗ります。
槿らは夫婦ではなく、実体がないチーム制のアングラ(アンダーグラウンド)の互助会でした。家も計画のため2日間だけ借りたものです。
アングラの互助会は寺原親子を殺すのが目的で、寺原会長を厳重な自宅から出すために囮を必要としていました。先発のメッシュの女が潜入し、次に偽の情報(押し屋に依頼したのは鈴木)を流して鈴木を送りこんで、会長をおびき寄せたのです。
渋谷のセンター街で起きた暴走事故の被害者たちの救済のため、互助会は動いていました。鈴木がスクランブル交差点で手紙を拾った瞬間から、計画はすでに始まっていました。
子どもが鈴木に指輪を渡します。百合子に助けてもらった子どもでした。「お姉さんのこと、ごめんなさい」と謝る子どもを抱きしめながら、鈴木は「君は百合子さんの残してくれたタイムカプセルだ」と泣きました。
すみれは去り際に「あなたに復讐は似合わない。虫も殺せそうにないんだもの」と告げました。その言葉はかつて百合子に言われた言葉と重なりました。
帰宅した鈴木は、冷凍庫のタッパーを解凍します。それを見ていた黒いバッタが飛んで去りました…。

みんなの感想

ライターの感想

これまで数々の作品が映画化されてきたベストセラー作家・伊坂幸太郎ですが、この作品『グラスホッパー』は映像化が難しいとされてきました。
それを今回豪華キャストで映像化しています。「鯨」「蝉」「槿(鈴木)」3つの殺し屋のそれぞれの世界を描きつつ、原作のもつ独特の疾走感を上手に描いています。
原作とは若干異なるテイストですが、必ずしもマイナスに働いているわけではありません。
ただ見終わった時、ほとんど「槿」の存在感がなかったのが残念。原作では槿が説明するからくりを、すみれが代わりに説明しちゃったからかな?
『脳男』とは一転、どじで間の悪い、でも誠実な男の役を生田斗真が好演しています。

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