「サイコ(1960年)」のネタバレあらすじ結末

サイコ(1960年)の紹介:1960年公開のアメリカ映画。アルフレッド・ヒッチコック監督によるサイコ・スリラー系のサスペンス映画で、ヒッチコック監督の作品で最も有名な映画。全編がモノクロ映像である。

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サイコ(1960年)の主な出演者

ノーマン・ベイツ(アンソニー・パーキンス)、マリオン・クレイン(ジャネット・リー)、ライラ・クレイン(ヴェラ・マイルズ)、サム・ルーミス(ジョン・ギャヴィン)、ミルトン・アーボガスト(マーティン・バルサム)、ノーマ・ベイツの声(バージニア・グレッグ&ポール・ジャスミン&ジャネット・ノーラン)

サイコ(1960年)のネタバレあらすじ

【起】- サイコ(1960年)のあらすじ1

12月11日、金曜日の14時43分。
アメリカ、アリゾナ州のフェニックスのホテルの一室514号室で、カリフォルニア州に住む雑貨店経営者の男性・サムと、若い女性・マリオンは昼間の情事に耽っていました。15時がチェックアウトの時間なので、2人は急いで身支度を整えます。
サムは亡き父の借金返済と別れた妻の扶養料を支払わねばならず、金銭的な余裕がなくてマリオンとの結婚を渋りました。マリオンは今のあいまいな関係を嫌い、何とかしたいと思います。
情事を終えて勤続10年の不動産会社に戻ったマリオンは、社長と取引先の相手が昼食に出たまま、まだ会社に戻ってないのでほっとしました。
社長がその取引相手・キャシディと戻ってきます。
キャシディは娘の新居用にハリス通りの物件を購入すると決め、現金4万ドル(現在で日本円にすると2000万円強)を置いて帰りました。社長はマリオンを信頼してその金を渡し、銀行の貸金庫へ入れておいてくれと頼みます。社長は週明け、小切手に換金するつもりでした。
多額の現金に目がくらんだマリオンは、金さえあればサムと結婚できると考え、持ち逃げしようと企みます。家に帰宅すると急いで荷作りをして車に乗り込むと、サムのいるカリフォルニア州まで行こうとしました。
途中の信号待ちで、交差点を渡る社長と目が合ったマリオンは、金の持ち逃げが露見しないかとはらはらします。
車を路上脇に停車させて仮眠したマリオンは、警ら中の警官に職務質問されました。警官に免許証を提示して事なきを得たものの、金を持ち逃げしているマリオンには、誰も彼もが自分を疑っているように見えます。
急いでその足で中古車店に行き、カリフォルニアナンバーの車を購入して乗り換えました。700ドルを現金で支払います。
乗ってきた車はそのまま下取りに出し、新たな車を得ると逃げるように立ち去りました。
夜になり、雨が降り始めました。後ろめたいので国道ではなく旧道を走るマリオンには、運転が難しくなります。
一刻も早くサムの元へ行きたいと思いつつ、雨と暗闇で視界が悪く、危険なのでマリオンはホテルに宿泊することにしました。
ちょうど目に留まった『ベイツ・モーテル』に車を止めます。 この映画を無料で観る

【承】- サイコ(1960年)のあらすじ2

事務所は無人でした。少し離れた小高い丘の一軒家にオーナーは住んでおり、母らしき声の主と口論していた青年・ノーマンが、車を見つけてやってきます。
ノーマンがモーテルの経営者でした。一軒家の窓際には、女性のシルエットが浮かび上がります。
マリオンは宿帳に偽名マリー・サミュエルズと記入すると、ノーマンに食事できる店が近くにあるか訊きます。近くにはなく、25km離れたフェアヴェイルまで行かないと店はありません。
ノーマンはサンドイッチを出すから管理事務所に来いと、マリオンを招きました。マリオンは隣の1号室に荷物を置くと、金は新聞に丸めて隠し、部屋のベッドサイドの机の上に置きます。
管理事務所の部屋にはたくさんの鳥の剥製がありました。ノーマンの趣味です。
なぜ辺鄙な場所でモーテルの経営をするのか問うマリオンに、ノーマンは答えました。5歳の時にノーマンの父が亡くなり、母とノーマンは父の遺産で暮らしていました。
数年前、母に恋人ができ、母は恋人のためにモーテルを建てます。しかし母の恋人は死んでしまい、以来母は心を病んでしまいました。ノーマンは母を見捨てられず、代わりにホテルを経営しているのです。
「母には僕が必要なのだ」とノーマンは言いました。ノーマンの母はノーマンに依存しているようです。
食事を終えて部屋に戻ったマリオンは、簡単な支出簿をつけました。4万ドルありますが車を買ったので差し引いた額をメモすると、思い直してメモを破り、トイレに流します。
その後シャワーを浴びていたマリアンは、何者かに襲われてナイフで幾度も刺され、シャワーカーテンを引きちぎりながら絶命しました。
ノーマンは自宅に血が落ちているのを見て、慌ててマリオンの部屋に駆け付けて事情を察します。宿泊客はマリオンだけなので、ノーマンは遺体をシャワーカーテンでくるむと車に積み、机の上の新聞もマリオンの荷物もすべて車のトランクに押し込んで、モーテル裏の沼地に沈めました。新聞の中の4万ドルには気づきませんでした。
…週明け、カリフォルニア州のサムの所へ、マリオンの妹・ライラとアーボガスト探偵がやって来ます。アーボガスト探偵はマリオンの不動産会社の社長に雇われた探偵でした。
ライラとアーボガスト探偵は、行方不明になったマリオンと4万ドルの行方を探しています。車で町を出るマリオンを社長は目撃していたので、恋人のサムの所へ来ているのではないかと2人は訪問しました。
マリオンはサムに会ってないと知ったアーボガスト探偵は、フェニックスとカリフォルニアにある途中のモーテルを、しらみつぶしに調査します。

【転】- サイコ(1960年)のあらすじ3

すると1軒のモーテルの主・ノーマンが怪しいそぶりを見せました。この数週間、宿泊客はないと最初に発言しておきながら「先週泊まったカップルは…」と、矛盾したことを話すのです。
宿帳を見せてもらったアーボガスト探偵は、マリオンの筆跡見本と突き合わせて、マリオンがマリー・サミュエルズという偽名で宿泊した事実を突き止めました。
ノーマンはバレると今度は態度を豹変させ「夜遅くに来て、早朝に発った」「明日は長距離を運転するから早く寝ると言っていた」と流暢に喋り始めます。
アーボガスト探偵は、ノーマンが4万ドル欲しさにマリオンを殺害したか、あるいはマリオンを匿っているのではないかと疑いました。それと同時に恋人・サムの疑いは晴れます。
アーボガスト探偵は宿泊したホテルを突き止めたことと、サムの容疑が晴れたことをマリオンの妹・ライラに電話で告げます。事情聴取はノーマンにしかできていない探偵は、ノーマンの母に聞き込みしてから帰るから、あと1時間で戻ると告げて、再びモーテルに行きました。
管理事務所が無人なので一軒家を訪れた探偵は、呼びかけても応答がないので家に入ります。聞き込みの途中、一軒家の窓に見えるノーマンの母らしき人影は確認していました。
2階にあがったアーボガスト探偵は包丁を持つ女性に襲われました。
…1時間経過してもアーボガスト探偵が戻って来ないので、サムはモーテルに出かけます。探偵と入れ違いにならないよう、ライラには留守番を言い聞かせました。
サムはアーボガスト探偵を探しますが、モーテルにいません。一旦ライラの元に戻ったサムは、今度は2人で地元保安官代理のチェンバーズ夫妻を訪ねます。そこでサムとライラは奇妙な話を聞きました。
ノーマンの母は10年前に死んでいました。ノーマンの母に恋人ができましたが、恋人が妻帯者だと知ったノーマンの母は、恋人を毒殺して自分も毒を呷って自殺したのです。
ノーマンはそれ以来、ひとり暮らしの筈でした。しかし一軒家に行くと、屋敷に確かに女性らしきシルエットが浮かび上がります。
保安官代理から確認の電話を受けたノーマンは、慌てて母を地下の貯蔵室に隠しました。

【結】- サイコ(1960年)のあらすじ4

日曜日、サムとライラは夫婦を装って『ベイツ・モーテル』にチェックインします。4万ドルを所持がばれて姉・マリオンはノーマンに殺されたのではないかというのが、妹・ライラの推理でした。
偽名のマリオンが宿泊した1号室を2人がこっそり調べると、4万ドルを計算した紙切れがトイレの横から発見されます。サムはお喋りでノーマンを引きつけ、その隙にライラが一軒家を見に行きました。
サムが4万ドルの話をしても、ノーマンは4万ドルの存在を知らないまま処分していますから無反応です。サムがノーマンの母に聞くと言い出し、ノーマンはサムを殴って家に戻ります。
ライラはノーマンが戻ってきたので、家の捜索途中で階段脇に隠れました。地下室への階段を見つけたライラは地下室へ行き、奥の揺り椅子に座っている女性の肩を叩きます。
振り返らせるとそれは女性のミイラで、ライラは思わず悲鳴をあげました。ノーマンが女装して包丁を振りかざして地下室に突入し、それをサムが取り押さえました。
警察がやって来て、ノーマンは逮捕されます。
…逮捕されたノーマンは、すでにノーマンではなくなっていました。精神分析医が説明します。
5歳の時に父を失ったノーマンは、母にべったり執着されながら育ちました。母は息子に多くを求めていました。
しかし10年前、そんな母に恋人ができました。ノーマンは「母に捨てられる恐怖」から、母と恋人を殺めます。そして母の墓をあばき、母の遺体に保存処理をほどこして自宅に保管しました。
母を殺した後ろめたさから、ノーマンは多重人格症になります。ある時は母として、ある時は息子として、ひとりで会話しながら暮らしていました。
ノーマンの中の母の人格は嫉妬深く、少しでもノーマンに女性が近づくと「母」が嫉妬して殺し、それを見つけた「息子」が遺体を沼に沈めるということを繰り返していました。
ノーマンの女装は服装倒錯ではなく、母が生きていると信じたいがための行為でした。
しかし逮捕されたノーマンの中にはもうノーマンの人格はなく、より強い母の人格だけが残っていました。
拘置所で毛布をもらったノーマンの脳は、母の人格で占められています。
沼地からは、沈められた車が引き揚げられました。

みんなの感想

ライターの感想

前半は、横領を犯した女性マリオンが中心になって描かれます。金を奪った後ろめたさから、必要以上に人の目が気になってしまう心理状態が非常によく描かれています。
この調子で進むのかなあ…と思ったら、いきなり主人公(である筈…ここまでのシーンでは、マリオンが主体となっているから、見る側はそう思ってしまうんですよね)が殺されてしまう。
え、どうして、どうして? と思っているうちに、後半部分、今度はノーマンの周囲で起きる、不可解な謎がつづいて展開していくわけです。
ラストのくだりまでずっと、定期的に窓際に人影が映ることにより「ノーマンの母が実在する」と思わせる手法も成功しています。
あらすじを知ってもなお、楽しめる内容に仕上がってます。
特にラストシーン、不敵な笑みを浮かべるノーマンの演技は圧巻です。「私は無害だから、無害なように見せかけないと」と、監視カメラがあるという前提の下(ここ自体もすでに被害妄想の域なわけですが)、てのひらに止まったハエをあえて無視してみせる…「ほら、ハエも殺せない人間なんだよ」と声が重なり、不気味さ満点です。
後半に出てくるミイラですが、モノクロなのでそうグロくもなく、じっと見ると木でできてるのかなと思わせる仕上がりです。…って、こんな解説はいらん?

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