「ザタワー(超高層ビル大火災)」のネタバレあらすじ結末

ザ・タワー 超高層ビル大火災の紹介:2012年製作の韓国映画。マンションや商業施設が併設された108階建ての高層ビルで大規模火災が発生、消火活動と人命救助に奔走する消防士たちや、愛する者を守ろうとする人々の姿を描く。監督は『第7鉱区』のキム・ジフン。

予告動画

ザタワー(超高層ビル大火災)の主な出演者

カン・ヨンギ〔汝矣島消防署 隊長〕(ソル・ギョング)、ソ・ユニ〔タワースカイ フードモール・マネージャー〕(ソン・イェジン)、イ・デホ〔タワースカイ 施設管理チーフ〕(キム・サンギョン)、ビョンマン〔汝矣島消防署 副士長〕(キム・イングォン)、イ・ソヌ〔汝矣島消防署 新人消防士〕(ト・ジハン)、署長〔汝矣島消防署〕(アン・ソンギ)、司祭〔タワースカイ 入居者〕(イ・ハンウィ)、インゴン〔タワースカイ 調理師〕(キム・ソンオ)、チョ〔タワースカイ 会長〕(チャ・インピョ)、料理長〔タワースカイ〕(パク・チョルミン)、ハナ〔イ・デホの娘〕(チョ・ミナ)

ザタワー(超高層ビル大火災)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①クリスマス・イヴ、韓国・ソウルの汝矣島(ヨイド)の超高層ビル『タワースカイ』A棟から出火、スプリンクラーの不備で初期消火ができずタワーは炎に包まれる。ヨンギ隊長はタワーのチーフ・デホと協力して消火活動にあたる。 ②もう片方の棟も崩落の危機が迫ったため、A棟を爆破することに。救助者を助ける最後の作戦を立てたヨンギ隊長は殉職、デホたちは助かった。

【起】- ザタワー(超高層ビル大火災)のあらすじ1

韓国、ソウル。
汝矣島(ヨイド)には、超巨大な高層ビルが2棟ありました。『タワースカイ』A棟とB棟です。
地上108階、高さは448mの2つのビルは、地上70階にある連絡通路で繋がっています。
ビルにはおよそ1700世帯、5700名が住んでいます。住商複合ビルなので、レストランなどもあります。
ビルの住人は高層ビル内の72階にあるレストラン街では、無料で飲食できました。そのため大人気で、ビルはすべて埋まっています。

2011年12月24日。
『タワースカイ』の施設管理チーフの男性イ・デホは、幼い娘・ハナをこの日職場に招く予定です。『タワースカイ』でイベントがあるからです。
デホは男手ひとつでハナを育てていました。職場のフードモールのマネージャーである若い女性ソ・ユニに思いを寄せています。
この日はクリスマス・イヴでしたが、天気が良く快晴で、ホワイトクリスマスになりそうにありませんでした。ハナは行きを見たいと嘆き、父のデホは職場で見せてやると言います。
『タワースカイ』には中央制御室があり、そこで全ての管理を行なっています。
『タワースカイ』のオーナーはまだ若い男性チョ会長でした。クリスマス・イヴには、あるサプライズイベントを考えています。
住人もたくさんいます。富裕層の男女、新興宗教の司祭、パク議員夫妻と愛犬・ウンセがいました。議員の妻は横柄で、犬を人間同様に扱い、糞の始末は職員にさせます。

同日。
汝矣島(ヨイド)消防署に新人消防士が赴任しました。イ・ソヌという若い男です。
ソヌは先輩のビョンマン副士長につき、署内のイロハを教わりました。
火災出場で最も大事なのは「消火」「救助」「避難誘導」です。火を消すのも、ですが、いかに生存者を救助するか、避難誘導の大切さも教わります。
その日の勤務が終わると、カン・ヨンギ隊長は翌日のクリスマスは非番でした。愛妻パク・ジョンイムと過ごすのだろうと、隊長はみんなに冷やかされます。

この日。
定期点検をしたところ、『タワースカイ』の60階から80階部分のスプリンクラーが作動しないことが判明します。
配管のせいでした。設計上の問題で外壁に添わせるようにスプリンクラーの管を配置したのですが、その配管が外壁で凍っていたのです。
スプリンクラー設備に問題が残っていることは、チェ会長らも知っていました。
しかし会長がこの日最も優先していたのは「サプライズイベント」です。スプリンクラーの問題は放っておけと一蹴されます。
職場に娘のハナが遊びに来ました。デホは怒るハナをなだめ、72階のレストランでしばらく待つよう言います。

『タワースカイ』が全スタッフをあげてなしえようとしている「サプライズイベント」とは、人工雪を降らせるものでした。気象予報で雪が降らないとされているこの日に、『タワースカイ』の上空にだけ雪が降れば、それは今まで以上に大きな宣伝になります。
娘のハナを待たせてデホが奔走している時、調理師のインゴンがハナに、デホが好きな女性を耳打ちして「キューピッドになれ」という知恵を授けました。

【承】- ザタワー(超高層ビル大火災)のあらすじ2

ハナは泣き真似をしてデホが好きな女性・ユニの気を惹き、『タワースカイ』を案内してもらいます。デホはユニが好きでしたが、ユニもまんざらではありません。
『タワースカイ』で清掃員をする母は、今日の仕事が終われば給料が入り、息子の授業料が払えると息子のカン・ヨンフンに言いました。ヨンフンも街にビラ配りのアルバイトに行きます。

上空では夕方から強風が吹き始め、ビルの間の上昇気流が強いので、ヘリコプターの使用は禁止されました。
しかしチョ会長は防災庁長官に電話をし、無理やりヘリを飛ばします。
10機のヘリコプターが『タワースカイ』の上空へ飛んでくると、コンテナに積んだ水を撒き始めました。高層階なので水は雪に変化し、『タワースカイ』上空だけ雪が降り始めます。
2つのビルにいる人たちは、雪を喜びました。ハナも雪を見ます。
ビルの周辺にいた人たちも、それに気付きました。ここだけ雪が降っていると興奮します。
ところがこのイベントが大惨事を起こすきっかけになりました。
上昇気流でバランスを崩したヘリコプターが、コンテナを積んだまま連絡通路にぶつかり、尾翼をビルの外壁にぶつけ、旋回しながらA棟の63階に墜落したのです。
コンテナは地上に落下しました。
A棟63階に落ちたヘリコプターが爆発し、火災が起き始めます。

汝矣島(ヨイド)消防署に火災発生の知らせが入りました。ヨンギ隊長は勤務時間を過ぎていましたが、残業するつもりで妻に電話をかけ、ビョンマン副士長や新人のソヌらと共に火災出場します。
火元はすぐに突き止められましたが、初期消火のスプリンクラーがきかなかったことが問題でした。
19階まではしごをのばし、そのあとは西の非常階段で消防隊がタワーに入ると決めます。
しかし裏では、上層階を優先しろという室長の指示がありました。最優先居住者リストも存在します。

逃げるためにエレベーターに乗り込んだ者たちは、下から迫る炎にあぶられて死にました。
そんななか、デホをヨンギ隊長が助けますが、デホは娘のところへ行きたいと言います。消防隊と行動するデホは、途中で廊下が落ちている場所ではサーバ室の壁を破ればいいと的確に指示し、火元へ誘導しました。
ヨンギ隊長は酸素マスクと無線をデホに渡して、娘と会えたら連絡しろと言います。デホは途中で別れました。
消防隊は火元に行き、ガラスを割って火を外へ逃がす方法を取ります。そして接近して放水し、火元は鎮圧(注:鎮火ではない)しました。
デホは途中で倒れている清掃員の女性を見つけて、酸素マスクをあてがいます。女性は息子に授業料を渡してくれと給料袋をデホに差し出しますが、デホは自分で渡すよう(生きろという意味)告げ、引き立てます。
途中でインゴンと会ったデホは、72階のレストラン街で娘のハナと再会しました。

【転】- ザタワー(超高層ビル大火災)のあらすじ3

火元の60階、70階付近は相変わらず炎が燃え盛っています。
レストラン街が孤立しており、そこに逃げ込んだ者たちの安否が気遣われました。デホやハナたちはここにいます。
チョ会長は延焼を防ぐため、防火シャッターを閉める決断をしました。シャッターを閉めると要救助者の脱出が困難になります。
娘のハナやその他多数の住人が避難している場所に合流したデホは、無線でヨンギ隊長に「72階のレストラン街に負傷者、妊婦あり」と知らせました。
しかし高強度チタンで作られたシャッターで閉鎖されたため、消防隊も入れません。
ヨンギ隊長らはすぐに駆け付けようとしましたが、消防隊のチャン局長の命令を受け、その部屋を優先せざるをえませんでした。
要救助者多数と聞き付けたヨンギ隊長らは、助ける相手が議員夫妻と愛犬だけと知り、あぜんとします。上層部の指示でした。
議員夫妻と愛犬は屋上に連れていかれ、無事に救助されます。

高強度チタンの防火シャッターを破壊するために、ビョンマン副士長はレストラン街の扉に爆弾をしかけていました。
ところが室内では、床に亀裂が入り始めています。ここで爆発が起きると床が抜けるので、デホたちはあせります。
ビルの外に設置された対策本部では、〝爆裂現象〟が問題になっていました。建築材の高強度コンクリートが長い間高熱にさらされると、鉄筋がコンクリートを押しだしてしまうひび割れ現象のことです。デホたちが遭遇しているものが、まさしく〝爆裂現象〟です。
デホたちは窓の外に見つけた揺れるゴンドラに、タイミングを合わせて飛び乗りました。老夫婦の夫(注:厳密には夫婦ではなく「老女に思いを寄せる老紳士」らしいが、関係性の詳細は語られず)が老女をかばって取り残されます。
爆風と共にゴンドラが下降し、デホたちはすぐ真下のフロアに入ろうと、ゴンドラを揺らしました。揺れで窓ガラスを割り、フロアに入りこみます。
逃げている市民は、デホ(チーフ)、ハナ(デホの娘)、ユニ(飲食店マネージャー)、インゴン(調理師)、受付嬢(インゴンがプロポーズしようと思っている人)、妊婦の女性、清掃員の女性、老女、チャ室長でした。
扉を爆破したオ副士長は、倒壊に巻き込まれて下敷きになります(生きている)。
ヨンギ隊長は渡り廊下を渡ってB棟に行こうとしますが、廊下の透明のガラスにひび割れが入り(最初にヘリがぶつかっていた。また高熱の影響でひび割れが起きやすくなっていた可能性も大)、ハナとソヌ新人消防士が孤立します。

消防本部では、A棟の火災で傾きが生じていることをシミュレーションで突き止め、最悪の場合、火災が起きていないB棟も倒壊する危険性を指摘していました。
A棟を強制崩壊させるため、爆破隊の出動が決まります。
爆破に先立ち、85階に設置されている貯水タンク800tを抜く必要がありました。
ヨンギ隊長はデホに、貯水タンクの場所を聞きました。デホは案内します。

【結】- ザタワー(超高層ビル大火災)のあらすじ4

貯水タンクを開くと、大量の水が『タワースカイ』に流れ込みました。
別のフロアでは孤立した新興宗教の司祭と信者たちが「雨を」と言っていると、貯水タンクの水と共に、生き埋めになったビョンマン副士長が流れ込んできたため、ビョンマン副士長は神様扱いされます。

一度は屋上にあるヘリポートに助けられた救助者たちですが、避難のワゴンは最終便となります。
そこへパク議員夫妻と愛犬、幼いハナ、負傷者のソヌ新人消防士が乗せられました。あとの者らは待つしかありません。
その時、地上で爆破が起こり始めました。爆破隊が入ってくるのをヨンギ隊長は知ります。
屋上で待っていても救助の見込みはないと踏んだヨンギ隊長は、みんなを連れて一か八か、エレベーターで効果する作戦を取ることにしました。エレベーターには10回ごとに衝撃緩和装置がついており、火災が起きているところを通過すれば、タワーから脱出できると思ったのです。
巨大なエレベーターに乗って(注:かなり大きいので荷物搬入用のものかも)降下を開始すると、37階で止まりました。エレベーターのすぐ外には火があり、緩和装置を解除するために、みんなでジャンプして床を踏みしめます。
再びエレベーターは降下を始め、5階と6階の間で止まりました。出られたのは妊婦とヨンギ隊長、デホのみで、あとは無理でした。みたびエレベーターは降下し始めます。
墜落したエレベーターの中で、司祭が亡くなりました。あとのメンバーは途方にくれます。
ヨンギ隊長とデホは、すぐさま救助に向かいました。新人のソヌもやってきます。
ヨンギ隊長は、雨水用の貯水槽を破壊し、水の勢いを利用して漢江(ハンガン)まで排水路を使い、救助者を押し流そうという作戦を立てます。
ヨンギ隊長は水上レスキュー隊に連絡を取り、漢江に配備させました。その後、貯水槽に爆弾を仕掛けます。
ところがエレベーターから救助者を引き揚げる時、リモコンを落としてしまいました。
救助者に水の説明をし、排水路の途中で準備しておけと指示します。
ヨンギ隊長は貯水槽に残り、リモコンがないことをソヌとデホに言いました。デホには、今まで協力してくれたことへの礼を告げます。
妻のジョンイムにメッセージを残したヨンギ隊長は、貯水槽の爆破ボタンを押しました。
貯水槽から大量の水が押しだされ、デホたちは流されて漢江(ハンガン)に浮かび上がります。それを、待ち受けていた海上レスキュー隊が救助しました。
その後、爆破隊のボタンが押され、『タワースカイ』A棟は倒壊します。

朝になってもまだ、倒壊による白い土煙はおさまっていませんでした。
そんななか、災害に遭遇したデホたちは、身を呈して助けてくれたヨンギ隊長を思い、A棟があった場所に敬礼します。
清掃員の母は、大火災を聞いて駆け付けた息子と再会し、かたく抱き合います。
ヨンギ隊長の妻は夫の死を消防隊から聞き、泣き崩れました。
ケーキ屋にはヨンギ隊長が予約したクリスマスケーキが、取りに来る者がいないまま放置されています…。

みんなの感想

ライターの感想

高層ビルの火災といえば『タワーリング・インフェルノ』。1974年製作の映画とはいえ、間違いなく火災映画の金字塔であろう。
この作品もそれに負けず劣らず、高層ビル火災の恐ろしさを伝えてくれる。
最初の20分ほどは必要以上にコミカルな調子で話が展開されるが、これはのちに犠牲者(要救助者)となる者たちの暮らしぶりを描いたもの。
およそ20分ほど経過したところで惨事が起こり、話はスピードを増して、あれやこれやと展開していく。
この映画のすごいところは「容赦ない」。こんな局面であってもパク議員は助ける(大人の事情ってやつですね。それをちゃんと見せる)。
タワーのオーナーのチョ会長が外の対策本部にいるというのも、また腹立たしい。オーナーでありながら他人事というか…。
実際にこの『タワースカイ』は存在しない。すべてCG。でも臨場感はすさまじい。ぜひとも見てほしい。

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