「ザドア交差する世界」のネタバレあらすじ結末

ザ・ドア 交差する世界の紹介:2009年製作のドイツ映画。自分の不行き届きで娘を失ったことから妻とも離婚することになった男が、謎の扉の奥に別の世界(5年前の世界)を見つけ…。すべてを失った男の、過酷な運命を描くドイツ産SFサスペンス。特集上映「未体験ゾーンの映画たち 2014(年)」にて上映。

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予告動画

ザドア交差する世界の主な出演者

ダビッド・アンデルナッハ(マッツ・ミケルセン)、マヤ・アンデルナッハ(ジェシカ・シュヴァルツ)、レオニー・アンデルナッハ(ヴァレリア・アイゼンバルト)、シギー(トーマス・ティーメ)、マックス(ティム・ザイフィ)、ジア(ハイケ・マカチュ)

ザドア交差する世界のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①画家・ダビッドが浮気の最中に娘・レオニーが事故死。それがきっかけで妻・マヤと離婚して孤独な生活を送る2008年のダビッドはある夜、不思議なドアを見つけた。ドアをくぐると2003年の事故の昼に戻り、レオニーを救えた。 ②2003年の自分を殺したダビッドは、この世界で生きて行くことを決意。周囲に仲間もいる。幸福に暮らし始めたダビッドだが、5年後のマヤが来たために、現在のマヤを殺せと要求される。 ③現在のマヤも大事で殺せないと思ったダビッドは、2003年のマヤと娘・レオニーを未来に送り、ドアを壊す。残ったダビッドとマヤには娘はいない…。

【起】- ザドア交差する世界のあらすじ1

2003年、ドイツ。
ダビッド・アンデルナッハは画家として成功して、妻・マヤと幼い娘・レオニーと何不自由ない暮らしをしていました。
ある日ダビッドは、妻のマヤが留守の間、娘のレオニーの面倒をみます。個展が近いのを言い訳にして、チョウチョを取ろうという娘・レオニーに「もう少ししたら母が戻るから、母と一緒にチョウチョ取りをしろ」と言いました。
そしてこっそり家を抜け出して、近所の愛人・ジアと情事にふけります。
ダビッドが帰宅すると電話が鳴っていましたが、途中で切れました(※)。
ダビッドが娘・レオニーを捜すと、レオニーはプールの中で溺死していました。ほどけたくつの紐がプールの排水口にひっかかり、自力で上がれなくなっていたのです。
…5年後、2008年。
レオニーが死んだことがきっかけで浮気がばれ、ダビッドは妻・マヤに離婚されました。
それでも復縁を願うダビッドですが、マヤはエドガーと一緒に住んでおり、「私の前から消えて」と言います。
もう君の邪魔はしないと後でマヤの留守電に入れ、レオニーが死んだプールに身を投げたダビッドですが、親友のマックスに助けられました。留守電のメッセージを聞いたマヤが、念のためマックスに知らせていたのです。
ダビッドとは対照的に、マックスはこの5年の間に結婚をし、今は3歳と4歳の息子・カスパーとフリードリヒの父になっています。
孤独に打ちひしがれたダビッドは、雪の中にチョウチョの死骸を見つけました。
死骸だと思った瞬間、チョウチョは生きており、飛びます。そのチョウに誘われるように郊外に行ったダビッドは、謎のトンネルを見つけました。
時間は夜なのにトンネルの向こう側が明るいので、不思議に思ったダビッドはドアを開けて向こう側に行きます。
すると、なんとそこは家のすぐ近所で、しかもレオニーが死んだ日でした。その日、隣人の初老男性・シギーが、レオニーの事故の直前に「うるさいぞ」と叫んでいたので確かです。
ダビッドは急いで自宅のプールに走りました。途中、トラックにはねられてケガをしますが、それでも走ってプールにダイビングし、娘・レオニーを助けます。
今度は娘・レオニーを助けられました。レオニーは「靴ひもを結ばなかったことをママに言わないで」と言います。
溺れかけたレオニーを寝かせつけると、ダビッドは娘を助けた喜びを噛みしめました。家の中で電話が鳴り始めますが、ダビッドは電話を取って切ります(※で音が消えたのは、もう1人のダビッドが切ったため。弱ったレオニーを寝かせようとした)。
筆立てを落として拾っていると、5年前の自分が愛人・ジアの家から戻ってきて襲ってきました。反射的にダビッドが払いのけると、持っていたペンが5年前の自分の首に刺さって、死にます。

【承】- ザドア交差する世界のあらすじ2

死んだ「5年前の自分」を見て呆然としていると、娘・レオニーが起きてきて現場を見ました。ダビッドは「寝てなさい」と部屋に戻るように言います。
ダビッドは5年前の自分の遺体を黒いごみ袋で包み、ガムテープで縛りました。雑巾で床の血を丁寧に拭き取ります。
電話が再び鳴り、ダビッドは今度は電話に出ました。電話の相手は妻・マヤからでした。庭でレオニーと遊んでいたとダビッドは答えます。
一度は失った妻子を取り戻すために、今度はちゃんと生き直す…そう決めたダビッドは、このまま5年前の世界に留まることを決めました。
庭に穴を掘って5年前の自分の遺体を埋めると、シャワーを浴びて着用していた服を焼き、髪の毛を当時の長さに切りそろえて髭も剃ります。
妻・マヤが帰宅しました。親友のマックスもやってきて、夫婦とレオニーとマックスの4人で夕食を囲みます。
マヤとマックスの大人2人は、ダビッドが入れ代わったことに気づきませんでした。しかしレオニーがダビッドのことを、夕食の席で「パパじゃない」と言い出します。
ダビッドは妻・マヤに「昼間レオニーと喧嘩をしたんだ」と言い訳しました。
土曜日に開くパーティーにグレゴール夫人を招待することになり、妻・マヤに電話番号を聞かれたダビッドは、5年前の自分が持っていたであろう携帯がないことに気づきます。
その夜、ダビッドは庭の遺体を掘り返して探りますが、携帯は持っていませんでした。
眠れないでいると、隣人の男性・シギーが「昼間にトラックにぶつかったのは驚いた」と話しかけてきます。なぜだかシギーは、ダビッドの動揺の事情を知っているようです(後に判明する、シギーも5年後の未来からやってきていた)。
生き直すことに決めたダビッドは、元妻・マヤとも向き合うことに決めました。5年前のこの世界では、すでに夫婦の仲がすれちがい始めていたのですが、それを是正しようと思います。
ダビッドの携帯を探すために妻・マヤが鳴らすと、愛人・ジア宅にありました。ダビッドは「画廊に落ちてたらしい」と言うと、ジア宅に取りに行きました。ジアに別れを切り出します。
ジアは「バレてもいいの?」と脅されますが、断固として拒否しました。ジアは了解します。
ジア宅で別れ話をして出てくるところを、親友・マックスに見られました。
その夜、マックスと居酒屋で飲んだダビッドは、浮気を責められて「秘密を守れるか?」と聞き、自分が5年後の世界からやってきたことを告白します。
浮気は5年前の自分がしていたことで、ダビッドはその自分と入れ代わったこと、遺体は庭に埋めたことなどを告白しました。
お前の息子や未来の妻を知っていると言っても、マックスは酔っているのだと思い、笑って取り合いませんでした。

【転】- ザドア交差する世界のあらすじ3

娘・レオニーはダビッドが自分の父ではないと知っています。なのでダビッドは「大事な時に君を守れなかったから、本当のパパは遠いところへ行った。私は守護天使で、パパと私が入れ代わった。私は味方だ」と言い、納得させました。
妻・マヤの方も、ダビッドが誠実になったので不思議に思いながらも、よい変化だと受け止めます。そして夫婦で仲良くやりなおそうと決意しました。
土曜のパーティーの日、娘・レオニーの描いた絵を見たマックスは、本当に庭にダビッドが埋まっているのかもしれないと考えます。レオニーは「パパがもう1人のパパを庭に埋めている絵」を描いていました。
雨が降る中、庭に埋めた死体を見つけたマックスは「マヤに話す」と言い出し、ダビッドと揉めます。すると隣人のシギーが後ろからマックスの頭を殴り、殺しました。
「バレたら困るぞ、今度は庭に埋めるのはやめろ」と言い、シギーはマックスと5年前のダビッドの遺体を車に乗せて、ある場所に案内して埋めます。
帰宅してパーティーに戻ったダビッドは、いっそのことマヤとレオニーを連れて5年後の世界に行ってしまおうと考えました。「危険が迫っているんだ」と言って2人を連れ出し、トンネルのある場所まで2人を連れて行きますが、隣人・シギーが銃を向けて「逃げると殺す。こちら側がお前の世界だ」と脅されます。
翌朝、マヤに前夜の出来事を聞かれたダビッドは「ハッパをやってた」と誤魔化しました。そこへ隣人・シギーがパイプ修理の手伝いを頼むとやってきて、ダビッドを連れ出します。
シギーは自分の家にダビッドを連れて来ると、自分も5年後の世界からやってきたと告白しました。
シギーは前科者で、仮釈放の時にトンネルと「ドア」を見つけ、過去の世界にやってきたのです。そして過去の自分を殺して、なりすましていました。
それだけでなく、ほかにも5年後の世界からやってきて、住みついている住人が大勢いることも明かします。
彼らの暗黙の了解は「周囲にバレないよう振る舞うこと(但し5年後から来た人同士にはバレてもよい)」「トラブルを起こさないこと」「逃げたら駄目(殺される)」ということも説明しました。トンネルと「ドア」の存在は決して明かしてはなりません。
そのシギーの言い分を裏付けるような出来事が起こります。妻・マヤはその日、向かいの家のスザンネとポール夫妻が、夫妻にそっくりな男女に殺される現場を目撃したのです。
マヤは動転して警察を呼びましたが、信じてもらえません。通報を受けてやってきた警察官2人も実は5年後の未来からやってきた人たちで、ダビッドの耳元で「目を離さないで」と言います。
警察官たちは、ダビッドが説得に成功したか見届けるため、残りました。 この映画を無料で観る

【結】- ザドア交差する世界のあらすじ4

その直後、なんと5年後のマヤから電話がありました。マヤも5年後から来ており、現在は隣人のシギー宅にいて、「あなたと娘とやり直したい」と言うのです。
シギーは5年前のマヤを殺せとダビッドに命令し、拳銃を持たせました。
ダビッドは悩みます。確かにダビッドは5年前の自分を殺してなりすましましたが、そうして5年前のマヤとやり直し、マヤに愛情を持っているのです。
一方で5年後から来たマヤの気持ちも分かります。ダビッド自身も、娘・レオニーと暮らしたくてこの世界を選んだわけですから、5年後のマヤもいとおしいと思います。
殺せと言われても殺せない…悩むダビッドの元へ、駄目押しのように5年後の愛人・ジアがやって来て「あなたの変化が分かったわ」と囁きました。ジアは入れ代わり完了したようです。
一方、5年前のこの世界のマヤは、スザンネとポール夫妻に娘・ネーレを返したことに対して、自分の娘・レオニーが「ネーレはいい両親と一緒にいる。ネーレを守れなかった両親が悪いの」「今のパパの方が好き。昔のパパは遠いところへ行った」と言うのを聞き、ダビッドが入れ代わっていると知りました。家に戻ってきたダビッドに燭台で襲いかかります。
ダビッドは「この世界にいるマヤとレオニーを、5年後の世界に送り込む」決断を下しました。この世界に留まると、5年後から来たマヤに、この世界のマヤは殺されます。
ダビッドは車庫から車を出し、警官2人(ポール夫妻の件でやってきたまま、帰っていない)と隣人・シギーを引きつけておき、その間にマヤとレオニーに、こないだ連れていったトンネルのところへ行けと指示しました。
この時代のマヤとレオニーはトンネルのところで5年後のマヤに会います。
5年後のマヤは過去の自分を殺さねばならないのですが、過去の自分も娘・レオニーを深く愛しているのを知っているので、殺せません。悩んだ挙句、2人を未来の世界に逃がしました。
警官2人とシギーに見張られたダビッドは、
強行突破しようとして発砲され、車のガラスやタイヤなどを撃たれて足止めされます。
車の中にはダビッドしかいないと、警官とシギーは気づきました。
時間稼ぎに、ダビッドは車の前に立ちはだかった隣人・シギーを車のボンネットに乗せたまま、トンネルに突っ込みました。車はトンネルを破壊して停まります。
こうして、未来からきたダビッドと未来からきたマヤが2003年の世界に残り、2003年の世界のマヤとレオニーは2008年の世界に行きました。
隣人・シギーはトンネルの崩壊に巻き込まれて死亡します。2008年から2003年にやってくる手段はなくなりました。
過去に戻ったものの、もう娘・レオニーはいません。ダビッドとマヤは娘を失った悲しみで、それでも未来のマヤの元にはレオニーがいる幸福を考えながら、2人で庭のプールのそばに座りました。

みんなの感想

ライターの感想

SFサスペンスでパラレルワールドっぽい映画。
5年前の世界に戻って娘を助けられたまでは、よかった。しかし直後、事故とはいえ自分を殺してしまう。
なりかわりを決意したものの、5年後のマヤまでやってきて…。
この映画の気持ち悪いところは「周囲に、5年後からやってきた人たちが、けっこうな数いるということ」。
それが、目配せでなんとなくなんだけど判る。「仲間でしょ」みたいな目配せ。これがいちばん気持ち悪かった。
切ないラストだけど、ひとつだけ救いなのは「娘を失った者同士の絆」が2008年のダビッドとマヤには残されていること。
娘はもういない(未来に送った)けど、その絆で2003年の世界で夫婦はやり直しそう…。

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