「シンプルプラン」のネタバレあらすじ結末

シンプル・プランの紹介:1998年製作のアメリカ映画。ふとしたことで大金を手にした人々が、平凡ながらかけがえのない人生を見失っていく姿を描いたサスペンス。スコット・スミスの同名小説をサム・ライミ監督が映画化した。

シンプルプランの主な出演者

ハンク・ミッチェル(ビル・パクストン)、サラ・ミッチェル(ブリジット・フォンダ)、ジェイコブ・ミッチェル(ビリー・ボブ・ソーントン)、ルー・チェンバース(ブレント・ブリスコー)、ニール・バクスター(ゲイリー・コール)、カール・ジェンキンス保安官(チェルシー・ロス)

シンプルプランのネタバレあらすじ

【起】- シンプルプランのあらすじ1

アメリカ北部の豪雪地帯の田舎町に住む男ハンク・ミッチェルは、貧しいながらも幸福な家庭を築いていました。臨月の妻・サラは聡明で、2人の間にはもうすぐ赤ん坊が生まれる予定です。
ハンクは大学卒業後、地元に戻って現在はデラノ飼料店で店員をしていました。同じ町には愛犬・メアリーベスを飼う、失業中で独身の兄・ジェイコブも済んでいます。
ハンクとジェイコブの両親は他界して既にいません。亡き父が言っていた言葉に「人生にとって必要なものはシンプルで、愛する妻に、まともな仕事、いい友人や隣人に恵まれること(シンプル・プラン)」がありました。
…おおみそか。ハンクと兄・ジェイコブは2人で両親の墓参りをしました。ハンクは墓にポインセチアの鉢を持っていきます。
その帰り道、ジェイコブの悪友・ルーと出会った2人は、ルーを車に乗せました。ルーは大柄で多少横柄なところがある男で、ナンシーという同じく太った妻がいます。
近所の農家のニワトリを盗んだキツネが雪道に飛び出してきて、それをよけたジェイコブは事故を起こしました。ジェイコブの愛犬・メアリーベスはすぐキツネを追います。
ビールを飲んで気が大きくなったジェイコブとルーは、壊された車の落とし前をつけると言って、自然保護区の中に猟銃を持って入りました。ハンクは慌てて2人を追います。
天候は悪く、空には一面雲が垂れこめていました。木の枝に留まるカラスたちが不気味だと思ったハンクが石を投げると、枝から落ちた雪の振動で地上にある雪に埋もれた飛行機が姿を現します。
それは小型のセスナ機で、雪に埋もれていたことから、少し前に墜落したものと思われました。ハンクがハッチを開けて中に入るとパイロットが見えます。
パイロットの頭が揺れているのでハンクは声をかけますが、頭が揺れていたのはカラスが死体の顔をついばんでいたからでした。
セスナ機の中に大きなドラムバッグがあり、中には大金が入っています。100ドル札ばかりです。
大金を見つけたことを知ったルーとジェイコブは、金を自分たちのものにしようとしました。2人は「どうせドラッグがらみのやばい金だろう」と決めてかかり、警察に通報しようというハンクの意見を無視します。
しばらく様子見したらどうかというルーの意見にハンクも納得し、「雪が解けて飛行機が見つかるまで、金は隠しておく」「もし誰か金を探しているようなら、金は燃やす」「金はハンクが預かる」ことを条件に、何もなければ後日金を山分けして、町を出ること(シンプル・プラン)を取り決めしました。
金を数えてみると440万ドルありました(2015年現在で約5億円強)。話がまとまった段階で3人は何となくうきうきしてしまいます。 この映画を無料で観る

【承】- シンプルプランのあらすじ2

カール保安官がパトロールに現れて、事故を起こしたジェイコブたちを心配しました。慌てて金をジェイコブのトラックの後部荷台に乗せて隠すと、3人は大丈夫だと答えます。
ジェイコブは「飛行機の音がしていた」とカールに話をしました。カールが去った後ハンクは「不自然だろう」とたしなめますが、ジェイコブは「普通犯人ならそんな話をしないだろうと思って」と言いました。
3人は解散します。ルーは妻・ナンシーに話すだろうとハンクは思い、ハンク自身も帰宅すると、早速金のことを妻・サラに報告しました。
「もし大金が手に入ったらどうする?」というハンクの問いに、妻・サラはまともに取り合いませんが、ハンクが大金を見せるとサラは驚いた後、不安がります。
薄給とはいえハンクはちゃんとした勤めがあるから、まっとうに暮らしてほしいというのがサラの願いです。
ただ、サラ自身ももうすぐ生まれてくる赤ん坊のために、より豊かな生活を望んでいたことから、金を着服するほうに気持ちが流れました。
それだけではなく、サラは「現金が飛行機に残されていないのは不自然だから、50万ドルほど戻しておいた方がいい」とアドバイスします。ハンクは妻・サラの聡明さに舌を巻きました。
新年が明けた元日の早朝、ハンクは兄・ジェイコブを誘って50万ドルを飛行機に戻しに行きます。ハンクが戻しに行く間、兄・ジェイコブはパンクの振りをして車のところにいて、異常があれば知らせる役目でした。
スノーモービル(雪上バイク)に乗った初老の男ドワイト・スティーブンソンがキツネを追おうとして、ハンクのいる飛行機の方へ行こうとしたため、兄・ジェイコブは衝動的にドワイトの頭を殴ります。
50万ドルを戻したハンクが帰ってきて、ドワイトを事故死に見せかけようと考えました。ハンクはスノーモービルを代わりに運転し、タイヤの跡を残します。
橋から落として事故のように偽装しますが、ドワイトはまだ息がありました。まずいと思ったハンクは鼻と口を塞ぎ、窒息死させます。
弱気になって自首すると言い出した兄・ジェイコブの気を軽くするため、ハンクは「息のあったドワイトに自分が止めを刺した」と告白しました。ジェイコブは自首を思いとどまります。
ドワイトの死体が発見され、地元ニュースで報道されました。現場に血痕を残していないか妻・サラに訊かれたハンクは絶句しますが、雪が降れば何とかなると思います。
ドワイトの件は、スノーモービルを運転しての橋からの転落事故死と片付けられました。
…ハンクの仕事先に兄・ジェイコブから電話が入り、会いたいから農場へ来てくれと言います。農場とは、昔ハンクとジェイコブの両親が住んでいた家です。

【転】- シンプルプランのあらすじ3

兄・ジェイコブは、金が手に入れば農場を買い戻すと言い出しました。「金を山分けした後は皆町を出る」という約束だとハンクは言いますが、「ハンクの妻・サラに遺産が入ったと言えばいい」とジェイコブは答えます。
ハンクの父は農場経営に失敗して借金を背負って農場を手放し、その後父は交通事故死したのだとハンクはずっと思っていました。
実はハンクとジェイコブの父は、ハンクを大学に行かせるために借金をしたのです。そして本来ならば、農場は兄・ジェイコブが継ぐ予定でした。
事故に見せかけた自殺をして父は借金を返したのだと、ジェイコブは言います。どれもハンクの知らないことで、ハンクは兄・ジェイコブに申し訳ない気持ちになりました。
妻・サラが図書館の過去の新聞記事で、440万ドルの正体を調べてきました。440万ドルはある富豪令嬢の誘拐事件の身代金で、令嬢は遺体で発見されたそうです。金を乗せた飛行機は行方不明でした。
『誘拐犯6名を殺害』という文字でハンクは事態の大きさを悟りますが、妻・サラは「これで偽札じゃないことが証明された」と言い、着服する気まんまんです。
妻・サラが出産するために入院した夜、ルーが「少し金がいるようになった」と言って金を寄越すよう、ハンクに言いました。ハンクは用心のため、隠し場所を車で1日かかる倉庫に保管しています。
ハンクは自分の手持ちの40ドルを渡し、赤ん坊が生まれるまで金を取りに行けないから待ってくれと言いますが、ルーは1万ドル必要だと言いました。ルーはジェイコブからドワイトのことも聞いており、ハンクを脅します。
妻・サラが赤ん坊を出産しました。その妻・サラは「自白ゲームの振りをして、ルーがドワイトを殺したという告白をこっそり録音して脅せ」とハンクに入れ知恵します。
ハンクは兄・ジェイコブを味方につけ、「山分けする前祝い」と称して3人で飲みに行きました。
ルーの家で自白ゲームをし、ルーが「俺がドワイトを殺した」という言葉を得たハンクは、ポータブルレコーダーでそれを再生して脅します。口止めのつもりです。
はめられたと知ったルーは逆上し、ショットガンを持ち出してハンクに向けました。驚いた兄・ジェイコブがトラックから猟銃を持ち出し、ルーに向けます。
ルーが威嚇発砲し、兄・ジェイコブはルーを撃ちました。銃声を聞きつけたルーの妻・ナンシーは、ルーのショットガンをハンクが持っていたことから誤解し、小銃を持ってきます。
ナンシーが発砲し始めたので、ハンクがナンシーを撃ちました。
ハンクはショットガンで家の中を闇雲に撃ちまくり、警察に通報して、兄・ジェイコブと口裏合わせをします。 この映画を無料で観る

【結】- シンプルプランのあらすじ4

兄・ジェイコブとハンクは別々に取り調べを受けました。3人で飲んでいると奥からナンシーが出てきて夫婦喧嘩が始まり、ルーが妻・ナンシーを撃ったあと乱射し始めたので、やむなく兄・ジェイコブが猟銃でルーを撃った(正当防衛)ということにします。
正当防衛が認められ、ジェイコブは罪に問われませんでした。しかし兄・ジェイコブは精神的に追いつめられ、限界にきています。
酔い潰れてルー宅で寝入っていたと、カール保安官がハンク宅にジェイコブを送ってきました。兄・ジェイコブは罪悪感で苦しいと言います。
FBIの捜査官を名乗るニール・バクスターという男が、町へやってきました。カール保安官はジェイコブとハンクを呼び出し、飛行機の音を聞いたことを確認します。
ジェイコブは二日酔いで寝ているため、代わりにハンクが出頭しました。
妻・サラは新聞記事を思い出し、犯人のうち行方不明の2人の兄弟の片割れが、FBIを騙って探しに来たのではないかと言います。
妻・サラは自宅からFBIに電話をかけて確認し、ハンクは警察署で、カール保安官に「FBIのバッジを確認したか」と聞きました。
妻・サラの予想どおり、それは犯人の兄バーモン・ボコフスキーで、弟を探しに来ていました。サラはハンクの携帯に電話をかけて「行くな」と言いますが、飛行機の音を聞いた場所まで案内しないのは不自然なので、ハンクは一緒に行きます。
ハンクは用心のため、帽子を忘れた振りをしてカール保安官の部屋まで戻り、拳銃を隠し持ちました。
カール保安官とバーモン(偽バクスター捜査官)、ハンクは現場に行き、飛行機を探しました。目が覚めてサラから事情を聞いた兄・ジェイコブも合流します。
森の中、分かれて飛行機を探します。見つけたのはカール保安官でした。ハンクは警戒を促しますが、カール保安官は即、バーモンに撃たれて倒れます。
額に銃を突きつけられ、飛行機の中の金を取ってこいと脅されたハンクは、バッグを取りに行きました。
バッグの中身が足りないと確認しているバーモンをハンクは撃ち、互いに撃ち合ったよう偽装工作すると決めます。
兄・ジェイコブは限界だと言い「あんな金さえ見つけなきゃよかった」と自殺しました。ハンクは兄・ジェイコブの死に涙します。
警察が来て具体的な捜査が始まりました。妻・サラの言うとおり、バクスター捜査官ではなく犯人・バーモンでした。
取り調べの最中に「札は本物だが通し番号を控えた」と聞いたハンクは、外国へ逃げればいいと訴える妻・サラを退け、家の暖炉で金をすべて燃やします。
そして日々、何も考えまい、何事もなかったと思うようにしてハンクは過ごしていますが、農場を見るたびに「あの金さえなかったら」と悔やむのでした。

みんなの感想

ライターの感想

大金を手に入れた代わりに、大金に翻弄されて人生がどんどん変わってしまう人たちを描いた作品。
…と書くと、「金を使ったために人生変わった」ふうに聞こえるけど、この作品のすごいとこは
金はまだ保管してて、使ってない(山分けしてない)ってこと。
使ってない段階からどんどん話がこじれてしまうという…なんとも悲惨な話です。
妻・サラは賢い。…本当に賢明な人なら、金の着服をしないだろうから、「ずる賢い」と表現すべきか。
雪だるま方式でラストまで事態が悪化の一途をたどり続けるので、あっという間の2時間です。文句なしの面白さ。

    たまっちさんの感想

    暖炉でサラを押しのけ一心不乱に金を燃やすシーンの絶望感はすごい。原作ではさらに血なまぐさい、凄惨なラストを迎えます。

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