「ストーカー(2002年)」のネタバレあらすじ結末

サスペンス映画

ストーカー(2002年)の紹介:2002年製作のアメリカ映画。ロビン・ウィリアムスが危険なストーカーに扮するサイコ・スリラー。幸せな家庭にあこがれる孤独な中年男に秘められた狂気を、スタイリッシュな映像で描き出す話題作。

予告動画

ストーカー(2002年)の主な出演者

サイ・パリッシュ(ロビン・ウィリアムズ)、ニーナ・ヨーキン(コニー・ニールセン)、ウィル・ヨーキン(マイケル・ヴァルタン)、ジェイク・ヨーキン(ディラン・スミス)、ビル・オーウェンズ(ゲイリー・コール)、ジェームズ・ヴァンダージ刑事(エリク・ラ・サル)、ポール・アウターブリッジ刑事(クラーク・グレッグ)、マヤ・バーソン(エリン・ダニエルズ)、ヨシ・アラキ(ポール・ハンセン・キム)、ウェイトレス(リー・ガーリントン)、ラリー(ニック・サーシー)、ライオン巡査(アンディ・ロルフズ)、ベルマー(ピーター・マッケンジー)

ストーカー(2002年)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①DPEでフィルムカメラの現像、焼き増しをする男性・サイは孤独な男性。ヨーキン家の家族の写真を焼き増しして部屋に飾り、彼らの一員になったつもりで空想するのを楽しみとしていた。ある日サイはクビを言い渡され、さらにヨーキン家の夫・ウィルの浮気が発覚。 ②サイは店長の娘を撮った(撮るのが復讐)。さらにウィルとマヤの密会現場に踏み込んだサイだが、撮影したのは情事の現場ではなくホテルの備品。

【起】- ストーカー(2002年)のあらすじ1

逮捕された中年男性サイ・パリッシュは、写真撮影されました。逮捕時に持っていたバッグも押収され、カメラのフィルムは現像されます。
取り調べにあたった黒人男性・ヴァンダージ刑事は、サイに「ヨーキン氏に何か恨みでも?」と聞きました…(この続きは映画ラストに)。

アメリカ、現代。
中年男性のサイ・パリッシュは、大型スーパーマーケット内にある、DPE(写真現像、焼き付け)屋に勤務しています。
その頃はまだデジタルカメラの初期の頃で、フィルムカメラが主流でした。使い捨てカメラというのも存在します。
サイはその店に20年以上勤務するベテラン技師です。アジア系男性ヨシ・アラキも勤務していますが、ヨシよりもはるかに長く勤務するサイは、ヨシに現像のイロハから仕込んだ人物です。
サイは孤独な人物でした。家にゴールデン・ハムスターを飼っていますが、身よりもなく恋人や家族と呼べる者は皆無でした。
そんなサイの楽しみが、ヨーキン一家です。
ヨーキン家は夫・ウィル、妻・ニーナ、9歳になる息子・ジェイクの3人家族でした。
ニーナはイベントがあるごとにカメラで家族を撮影し、それを現像に出しにくるお得意様でした。
サイは彼らの写真をすべて「1枚多く焼き増し」して、自分用に取っていました。自宅に戻ると、壁にそれを貼りつけます。
サイの自宅のリビングは、壁の一面がすべてヨーキン家の写真で埋め尽くされていました。
写真が新たに手に入ると、そこへ継ぎ足していくのがサイの楽しみです。
帰宅後、リビングでその写真を眺めながら、ジェイクの「おじさん」になったつもりにひたるのが、サイの何よりの楽しみでした。

そんなサイですので、ニーナが現像に現れると歓待します。
仕事が押していてもニーナが喜ぶならば現像を早めます。
間違って一回り大きなサイズで焼き増ししても、通常のサイズの焼き増し値段で、さらに値引きをします。
さらに息子のジェイクには、誕生日プレゼントといって、売り場の使い捨てカメラをプレゼントしました。

【承】- ストーカー(2002年)のあらすじ2

しかし実はヨーキン家では問題が起きていました。夫のウィルと妻のニーナにすれ違いが生じているのです。
ニーナはもっと家族を顧みてほしいとウィルに言いますが、ウィルは相手にしませんでした。

写真の現像を20年行なっていると、さまざまな人間がやってきます。
自分の愛猫ばかり撮るご夫人、仕事で事故車を焼き増しする人、美容外科の仕事の焼き増し、時には素人ポルノも現像に出されます。
そういったものを扱うサイは、努めてニュートラルであろうとしました。反動が「ヨーキン家への愛着」です。
現像に出しにくるのはニーナとジェイクばかりでした。
ある日店にヨーキン家の夫・ウィルを見つけたサイは、現像係の者だと名乗り、握手をして「あなたは幸せな人だ」と言って去ります。
サイにとってそれは、本心からの言葉でした。
サイは幸福なヨーキン家の一員になった妄想をして、自分の孤独を慰めていたのです。

しかしある日、不運なことが続きます。
店長のビル・オーウェンズに呼び出されたサイは、ネガとプリントの数が合わないことや、ジェイクに使い捨てカメラを勝手にプレゼントした件などを問題に挙げられ、クビを言い渡されました。
サイは動揺します。長年勤めた仕事を解雇になることもショックですが、クビになるとヨーキン家の焼き増し写真が手に入らなくなるからです。
さらに、もっと驚くことが起きます。
たまたまその日現像にやってきた女性マヤ・バーソンを、サイは見たことがあるような気がしたのです。
いつものように帰宅して、脚立を使ってヨーキン家の写真を壁に貼っていたサイは、気付きました。
夫・ウィルの会社のソフトボール大会での記念写真の中に、ウィルの同僚としてマヤが写っていたのです。
嫌な予感がしながらサイがマヤの焼き増しした写真を見ると、そこには「ウィルとの浮気の写真(キスしている写真)」がありました。
サイは、幸福なヨーキン家を乱された気持ちになり、なんとかそれを妻・ニーナに知らせようと思います。

【転】- ストーカー(2002年)のあらすじ3

そこで、焼き増しした浮気の写真を、ニーナの焼き増しの写真の中に忍ばせました。
その後、ヨシにクビになったことを告げ、サイは職場を立ち去ります。ヨシは指導してくれたことの礼を述べますが、サイの意識はすでに「いつニーナが動くか」でした。
職場を去りながら、鍵を開けてマーケットの売り場にあるサバイバルナイフを持ちだします。

店の外で待ち伏せしたサイは、ニーナを見張りました。ニーナは焼き増しの中にウィルとマヤとの浮気写真を見つけます。
ところが、その夜の夕食の光景に変化はみられませんでした。ヨーキン家を監視しながら、サイは「なぜ冷静な顔をしている?」と思います。
すでにウィルとニーナは気持ちにすれ違いが生じていたのですが、サイはそれを知りません。だから、ニーナが行動を起こさないことを腹立たしく思います。
ニーナが行動を起こさないのならば、自分が起こそうとサイは考えました。サイにとっては、自分はすでにヨーキン家の一員に近しい存在なのです。
憎いターゲットは、自分をクビに追いやったオーウェンズ店長と、ヨーキン家の平和&幸福を乱した夫・ウィルです。
サイはその日、壁に貼られたヨーキン家の写真の、ウィルの部分を全部ガリガリと削り取りました。

翌日。
サイはオーウェンズ店長の娘の写真を連写し、客として店へ行って現像に出します。
ヨシが店長に持っていき、オーウェンズ店長は警察に通報しました。
(注:ただしサイは店長の娘には何も危害を加えていない。「スナップショット」=「首領用語」なので、撮影したことですでに復讐を終えたような気持ちになっている)
ストーカーかと事態を重く見た警察は、サイの家を訪問します。
家主の立ち会いのもと、ライアン刑事とダン刑事がサイの部屋に入りました。そして、リビングの壁一面に貼られたヨーキン家の写真を見つけます。
すぐにこの知らせはヴァンダージ刑事のところへ入りました。
ヴァンダージ刑事とアウターブリッジ刑事は、ニーナの家を訪問し、安否をうかがいます。

【結】- ストーカー(2002年)のあらすじ4

その頃サイは夫・ウィルと浮気相手・マヤを追跡し、逢引きに使うビジネスホテルの同じ階にチェックインしました。
カメラとナイフを持ってウィルとマヤの部屋を訪問し、ナイフで脅しながら情事の様子をカメラで撮影しようとします。
(注:ただしこれは「撮影のふり」、後に判明するが撮影していたわけではなかった)
警察がニーナのところへ行き、ニーナ経由でウィルの会社に問い合わせをしました。
外出中と言葉を濁す男性秘書に対し(男性秘書は、上司であるウィルの浮気を隠したい)、ニーナは「浮気は知っている」と言い、とにかく早く連絡を取れるようにしてくれと言います。
密会のホテルへ急行したヴァンダージ刑事は、逃げるサイを追いつめて逮捕しました。
サイは「写真を撮っただけだ」と言います。

(ここでオープニングの、サイとヴァンダージ刑事のやりとりのところへ戻る)
そのとおりなのです。サイはただ写真を撮っただけでした。
しかも現像からあがった写真を見て、刑事は頭を抱えます。
サイは「見せてもらってもいいかな」と言って、自分が撮影した写真を見たがります。
受け取ったサイは、それを一枚一枚並べ始めました。
サイが撮影したのは、ウィルとマヤの情事の様子ではなく、単に「ホテルの備品」でした。
シャワー室のカーテンレールだったり、ドアノブだったり、そういった、本来カメラの被写体として独立して存在しえないものばかりを撮影していたのです。
ウィルとマヤに強要した撮影のポーズは、サイにとっては写真として納めるべき価値のないものでした。
その行為を強要することで、ウィルへのサイの復讐は果たされたのです。
(注:ナイフは持っていたが、使う必要もない。カメラ、写真を愛する者なりの復讐方法)

ウィルは無事に帰宅しました。反省した顔をウィルはしていますが、ニーナが許すかどうかは微妙なところです。

さて、事情聴取をしようとするヴァンダージ刑事は、サイの行動がまるきり理解できません。
そんなヴァンダージ刑事に、サイは「家族はいますか?」と質問します。ヴァンダージ刑事は「質問するのはこっちだ」と言い、サイもそのとおりだと認めました。
サイは静かに震えながら、「子どものポルノ写真を撮るな。子供を動物扱いするな」と言います。
(つまりサイ自身が昔、性的虐待を受けていた被害者である)

ホテルの部屋の備品の写真を眺めるサイは、それでもやはりヨーキン家の一員になったつもりの映像を、頭の中に思い浮かべていました。もう手に入らない虚構の家族だとしても。

みんなの感想

ライターの感想

なんとも切ない、悲しい話です。そしてこの主人公・サイがいかに孤独かというのを思い知らされるラスト。
情事の現場を撮影しているのなら、単なる復讐劇。そうならないことが悲しい。
決して「単なるストーカーもの」ではない。その手の怖さを求めている人は、たぶんがっかりするだろう。
この映画ではサイの孤独に焦点を当て、その哀切さを描いたもの。
なので店長の娘は危害に遭わないし、ヨーキン家の和を乱したウィルさえも被害に遭遇しない。

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