「スマグラーおまえの未来を運べ」のネタバレあらすじ結末

スマグラー おまえの未来を運べの紹介:2011年公開の日本映画。真鍋昌平のコミック「スマグラー」を原作に、裏社会へ放り込まれた甘ったれフリーターの再起を描くアクション・エンターテイメント。『悪人』のシリアス演技で高い評価を受けた妻夫木聡が、永瀬正敏、安藤政信ほかクセ者キャストを向こうに回し、体を張った数々のアクションに挑む。

予告動画

スマグラーおまえの未来を運べの主な出演者

砧涼介(妻夫木聡)、ジョー〔丈〕(永瀬正敏)、山岡有紀(松雪泰子)、田沼ちはる(満島ひかり)、背骨(安藤政信)、張福儀(阿部力)、ジジイ(我修院達也)、内臓(鄭龍進)、田沼春治(島田洋八)、河島精二(高嶋政宏)、西尾健治(小日向文世)、高橋義春(清川均)、警官B(松田翔太)、警官A(大杉漣)、アロハの男(津田寛治)、ジョーの友人(寺島進)、コンビニ店員(森下能幸)

スマグラーおまえの未来を運べのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①役者志望の砧はパチスロがらみで300万の借金を背負い、裏稼業の運送屋の仕事を手伝う羽目に。初仕事は死体運びと焼却処理。その頃チャイニーズマフィアがクスリを奪った田沼に殺し屋〝背骨〟〝内臓〟コンビを派遣して殺す。 ②田沼組は実行犯〝背骨〟を生きたまま連行しろと命じるが、砧のミスで〝背骨〟は逃亡。砧は〝背骨〟の替え玉となって拷問を受け、迫真の演技で切りぬける。役目を務めた砧を見たジョーは砧を裏社会から解放し、砧は自由の身に。

【起】- スマグラーおまえの未来を運べのあらすじ1

(画面中央に不吉な〝666〟の数字。それが半回転して〝999〟になり、前に1が足されて1999に変化)
〝1999年、世紀末。僕は相変わらずのクソ野郎だった…〟

〔第0章 始まりの夜、雨〕
25歳の男、砧(きぬた)涼介はかつて役者志望でしたが、劇団でうまくいかず、なんとなくフリーターをしていました。やがてパチスロにはまる生活を送ります。
その頃、砧に「勝つ方法を教えてあげる」という、明らかにうさんくさいお声がかかりました。それは、あらかじめ店に忍び込んで裏ロムを仕込み、ある打ち方をすると連チャンするものです。張という男が仕切っており、中国語が飛び交っていました。
「1日10万はいく打ち子にさせてやる。取り分は3割(つまり日当3万円)」
この話に乗った砧ですが、ほどなく御用(逮捕)になりました。
お前のせいでもうあの店は使えなくなったと張に言われた砧は、賠償金として300万円要求されます。
払えないと言うと、金貸しを紹介すると言われました。砧は『山岡金融』を経営する謎のゴスロリ女性・山岡有紀のところへ連れて行かれます。
山岡は便利屋の仕事もしていました。砧が独り暮らしで近くに家族もいないと知ると、山岡は運び屋・ジョーのところへ砧を派遣します。
ジョーは花園運送という運送会社を経営していましたが、実質的には裏の稼業の運び屋でした。
助手席に砧を乗せ、後部座席にジジイという愛称の老人を乗せます。
車中で砧はジョーに話しかけられましたが、無視したとして怒られました。慌てて、右耳が聞こえなくなることがあると言います。
それを聞いたジョーは「使えない奴を回してきた」と呟きました…。

〔第一章 運送屋〕
砧の初の仕事が回ってくるのですが、ひとまず置いておいて。
あるうらびれたビルの一室で、田沼組組長・田沼春治を待つ若者2人がいました。田沼組の手下が中国系マフィアから奪ったクスリを持ち込み、若者2人に売りつけようとしています。
若者2人の片方は、寝ている間にカエルを口の中に女に入れられたと言って、咳をしていました。その男が煙草を吸おうとすると、組員たちが止めます。組長は、タバコの匂いがNGなのです。
急いで部屋に消臭スプレーを撒き、匂いを消しました。その後やってきた組長がいきなり煙草を吸い始めるので、若者が驚きます。
組長は嫌煙家なのではなく、「他人が吸う煙が大嫌い」な人でした。副流煙が及ぼす害について、一席ぶとうとします。
取引を開始しても、すぐ組長は煙草の害について語ろうとします。
そこへ中国系マフィアから派遣された、2人の殺し屋が現れました。彼らは通称〝背骨〟〝内臓〟と呼ばれる2人組です。
〝背骨〟が上半身裸になると、その背骨には背骨のマークのタトゥーが施されていました。金属製のヌンチャクを操り、その場にいた者を仕留めていきます。
カエルを寝ている間に入れられたという男からは、確かに口中からカエルが出てきました。
〝内臓〟が出る幕もなく、〝背骨〟だけで事足りました。最後に〝内臓〟が田沼組の組長の首をナイフで切り落とし、小さな段ボール箱に入れます。

連絡を受けた山岡有紀は、裏の稼業の別の仕事屋に部屋の掃除をさせ(こちらは中高年の女性たちが主体となって働いていた)、ジョーに運び屋の仕事を割り振りました。
砧の初仕事は、死体を運ぶ任務になります。厳密には「仕事が入るたびに日当5万」です。
運び出しているブツがシーツからこぼれ、背中にヤクザの入れ墨を見た砧はショックを受けました。
死体と知った砧に、ジョーが「日当5万でまともな仕事がやれると思うな」と言います。ジョーとジジイは慣れっこでした。割り振られたものがなんであれ、運ぶのが仕事と割り切っています。

途中、弁当を買いに行ったジョーは、〝背骨〟〝内臓〟コンビと鉢合わせますが、お互いそのことを知りません。〝背骨〟はクール便で田沼組宛に、組長の頭を送ろうとしていました。品目は「メロン」にしてみます。
弁当がぬるかったので温め直せと言ったジョーと、クール便を早く手続きしたい〝背骨〟で揉めかけますが、コンビニ店員以外に店長も出てきて対応したため、衝突は避けられました。但し、ジョーと〝背骨〟たちは互いの顔を覚えます。

明け方、山道を通行していた車が車道の真ん中の障害物をよけようとして蛇行運転をし、パトロール中のパトカーに停車指示を受けました。
その場所は不法投棄が多い長野県の山間部だったため、警官たちはトラックの積み荷をチェックしたがります。
ジョーは「使用済みのシーツ」と答えますが、それでも警官は引き下がりませんでした。

【承】- スマグラーおまえの未来を運べのあらすじ2

しかも積み荷の固定をし直していたジジイの手がゆるみ、シーツの入ったコンテナの全重量が砧にかかります。
そこでよろけて倒れると重さがばれ、シーツではないと露見するため、必死で砧はふんばりました。
しかしそれでも警官たちはシーツをあらためようとします。
そこで砧はわざと口の中を噛んで血を出し、歯を食いしばって眼を充血させました。吐血を隠す演技で振り返った砧の目は真っ赤に血走っています。
砧は「伝染病患者の使ったシーツですから」と言いました。砧の顔を見た警官はたじろぎ、うつされたくないと急いで退散します。
ジョーは最悪の場合、警官たちを始末しようとポケットに忍ばせた銃を握っていましたが、とっさの砧の機転に感心し、「役者だな」と言いました。車中で、砧が役者志望だったという会話を思い出します。
山奥の焼却炉で遺体を燃やし、3人は帰りました。

千葉県の田沼組にクール便が届きます。
中身が組長の頭部を知った組員たちは、クスリを奪われたチャイニーズマフィアの報復だと気づきました。

〔第二章 〝背骨〟と〝内臓〟〕
田沼組の若頭・西尾健治が側近の河島精二と高橋義春を連れて、山岡有紀のところへやってきました。彼らの依頼は、「組長を殺したチャイニーズマフィアの〝背骨〟と〝内臓〟を探し、〝背骨〟は生きたまま運べ」というものです。
特に側近の河島が怒っており、生きたまま〝背骨〟を拷問したいとのことで、それで〝背骨〟のみ生かしたままという命令が出ました。
同じ頃、チャイニーズマフィアのドンが〝背骨〟と〝内臓〟に「張の様子がおかしい。何か隠している。真偽のほどを探れ」と命令します。
張は山岡有紀と通じており、情報を流していました。これにより、金を得ていました。
〝背骨〟と〝内臓〟が自分の元へやってきたことを、ひそかに電話で知らせます。
山岡有紀は作業着の男4人に、〝背骨〟と〝内臓〟を捕まえるよう命じました。
張は〝背骨〟と〝内臓〟を尊敬している振りを装って、茶に毒を盛ります。
張を疑う〝背骨〟に対し、〝内臓〟は張をかばう発言をしました。〝内臓〟はゲイで、張の身体を狙っていました。張のところへ行き、迫ります。
張はそれに応じる振りをしながら、〝背骨〟が〝内臓〟を軽んじていると囁きました。〝背骨〟が自分ひとりで充分仕事ができると言っていたと聞き、〝内臓〟は怒ります。
その頃、作業着姿の男性が到着して〝背骨〟に攻撃を開始していましたが、圧倒的な〝背骨〟の強さにおされていました。
〝内臓〟は〝背骨〟のところへ戻ると、お前に認められたいと思って強くなったのだと、ナイフで攻撃を始めます。張の思惑通りです。作業着姿の男性たちは、放置されています。
〝内臓〟はナイフを持って〝背骨〟に向かいますが、その足をすくって〝背骨〟はヌンチャクで留めを刺しました。
しかし毒を盛られた〝背骨〟も血を吐いて倒れました。(注:〝背骨〟はなかなか死なない)
現場を見た山岡有紀はジョーに電話をし、呼びつけます。

〔第三章 荷台〕
田沼組の三人衆に〝背骨〟らが見つかった知らせが、山岡有紀から入りました。河島は喜びます。
ジョー、ジジイ、砧は〝内臓〟の死体と、生きた〝背骨〟の搬送を任されました。〝背骨〟を見たジョーは、先日コンビニで揉めた相手だと気づきます。
〝背骨〟は後ろ手に縛られ、拘束衣を着せられ、酸素マスクに似た形状のマスクをつけられていました。
荷台に乗せたところで、若い女性が現れます。それは田沼春治の若い妻・ちはるでした。依頼主でもあります。
砧たちを見たちはるは、こんな若造たちで頼りになるのかと山岡有紀に言いますが、有紀は「プロのスマグラー…ワケありのブツを運ぶ運送屋」と言います。
荷物は明朝9時までに、田沼組に届ける予定でした。ちはるは無理やりトラックに乗り込みます。女嫌いのジョーが露骨に嫌な顔をしますが、ちはるは脅して同行させました。
トラックの運転席に4人が乗ると狭いので、砧は荷台へ移動するよう言われます。一旦停車し、砧は荷台に乗せられました。
〝背骨〟は厳重な拘束をされており、それを見た砧は情をかけてマスクを外します。すると〝背骨〟は日本語をしゃべり始めました。
「俺は死が怖い。たった2つの細胞が増殖してできた生き物を、俺は何年もかけて殺してきた」…人を殺すことによって、徐々に死への恐怖が高まってきたことを、〝背骨〟は砧に訴えます。

【転】- スマグラーおまえの未来を運べのあらすじ3

最後に「ここはいい。ここは暗いが、暗闇じゃない」と言った〝背骨〟の言葉に共感した砧は、自分の未来は絶望的に見えるけれども、全くの暗闇ではないと思いました。同時に、明るい光がさしたように思えます。
いつもの休憩所で、砧はその想いをジョーに伝えました。希望が見えてきたと砧は言いますが、ジョーは「お前、どっちが前だか分かってないだろ」と楽観視してはならないと否定します。
休憩所を出たところにある屋台で、砧はタコ焼きを2つ買い、1つをちはるに差し出しました。先ほどの休憩所で、ちはるが何も口にしていなかったからです。
ちはるは受け取ったタコ焼きをごみ箱に入れました。「作った人に悪いよ」と言う砧に対し「自分の好意を無にされたからだろう」と言ったちはるは、さらに「なぜ怒らないんだ」と砧に詰め寄ります。
砧がしょぼくれて去った後、ちはるはごみ箱に捨てたタコ焼きを取り、食べて「うまいじゃん」と言いました。

砧はもう1つのタコ焼きを、荷台で〝背骨〟に食べさせます。苦しそうだったので、拘束衣もゆるめました。
〝背骨〟に「お前いい奴だな」と言われた砧は、照れます。
しかしそれは〝背骨〟の作戦でした。拘束衣を解いた〝背骨〟は、荷台で暴れます。
荷台の派手な音を聞いたジョーは車を止めました。考えなしにジジイが荷台を開けた瞬間、〝背骨〟は跳んで逃げます。

ジョーは山岡有紀に〝背骨〟の逃亡を知らせ、向かいそうな先を探してくれと頼みました。
その後、ジョーは砧をボコボコに殴ります。
そして砧にジョーは作戦を持ちかけました。
〝背骨〟は伝説の殺し屋なので、実はその正体を知る者は殆どいないのです。だから入れ代わっていても、それと分からないのです。
ジョーの作戦はこうでした。まず砧を〝背骨〟だとして替え玉で差し出し、その間に懸命の捜索をして、本物の〝背骨〟を見つけ次第、連れて行くというものでした。
「現実相手に、本物の演技見せてみろよ。その間に俺が、本物を見つけてくる」
自分の油断で〝背骨〟を逃がしてしまった砧に、拒否する権利はありませんでした。

〔最終章 覚悟〕
砧に拘束衣を着せて〝背骨〟として差し出すと、西尾はあっさり応じました。
河島は疑いのまなざしを向けていました。殺し屋の目をしていない、と言い、誰が黒幕なのか、もし偽物ならば誰が仕組んだことなのか、拷問で聞き出そうとします。
河島はYシャツをかぶせられました。その上から、ハンマーで殴られます。
(河島がYシャツをかぶせたのは、視界を奪うため。見えない方がどんな拷問がくるか予測できない恐怖も味わわせられる)
初めに左耳を殴られたので、砧は聴覚も奪われました。ですから、河島がいろいろ質問してくるのも耳に入ってきません。
途中からはYシャツを外し、拷問器具を見せながらの拷問です。
先の尖った金属金具をずらっと並べた河島は、裏のからくりを聞こうとしますが、砧は答えません。そもそも、なんと言われているのか分かりません。
河島は右太ももに錐のような先の尖った金属を刺しました。続いて、錐を熱しながらムチで顔を殴ります。肉がそげるタイプのムチです。
スタンガンで電気攻めにした後、足の親指と人差し指の間を広げ、熱した錐を刺しました。そこが最も痛い箇所だそうです。

砧が拷問を受けているのと同じ頃、ジョーは昔なじみの友人で、今は漁師をしている男からマシンガンを買いました。準備をし、山岡有紀の連絡を待ちます。
ちはるが山岡有紀のことを「信用できるのか」と聞きますが、裏社会は裏社会なりにルールがあり、だから決して山岡有紀は裏切らないとジョーは言います。
山岡有紀は〝背骨〟の逃亡を、張に知らせました。その瞬間、逃亡した〝背骨〟がチャイニーズマフィアのドンのところへ戻ってきます。
電話越しに〝背骨〟の帰宅を知った山岡有紀は、電話を切ってジョーに知らせました。ジョーはチャイニーズマフィアの事務所へ向かいます。
〝背骨〟は、張は裏切り者でドンのことも裏切ると言いました。しかしドンは信じません。
怒った〝背骨〟はその場にいた者全員を殺しました。

ジョーがトラックをジジイに任せ、ちはるにも車に残るよう言いおいて、単身乗り込みます。

【結】- スマグラーおまえの未来を運べのあらすじ4

全員を殺した〝背骨〟は、〝内臓〟の幻影を見ていました。〝内臓〟に自分も呼ばれていると感じます。
入ってきたジョーがマシンガンを連射しますが、その銃弾すべてを〝背骨〟はかわしました。そしてヌンチャクで襲ってきます。
ジョーは右手首を犠牲にして、左ポケットに入った銃(警察官に山中で見つかりそうになったときの、普段から持ち歩く護身用の銃)で〝背骨〟を撃ちました。ジョーは、今まで幾度となく〝背骨〟が殺した死体を扱ってきたので、〝背骨〟がヌンチャクで首を攻撃することを予測できたのです。
〝背骨〟はそれでも死なず、ジョーを襲って首を絞めようとしました。そこへちはるがやって来て、〝背骨〟の眉間を撃ち抜きます。
それでもまだ〝背骨〟には息がありました。〝背骨〟の最後の言葉をジョーは聞きます(あとで出てくる)。

ちはるは、今回の件…田沼の手下にチャイニーズマフィアのクスリを盗ませ、田沼とチャイニーズマフィアを反目させたこと…の筋書きはすべて自分が描いたと告白しました。
動機は、夫である田沼春治のことが大嫌いだったからです。
自分の欲しいものはすべて手に入れたいというちはるは、チャイニーズマフィアのところにあったトランク2つ分の金を奪い返す(田沼と若者2人の取引現場にあったもの)と、ジョーのことは殺さないと言いました。裏社会の山岡有紀とジョーの絆を見て感じ入るところがあり、何かの折にジョーが利用できると踏んだのかもしれません。
〝背骨〟の死体を荷台に詰め、ジジイがトラックを運転し、ジョーの骨折した右手首にガムテープを巻きながら、田沼組へ急ぎます。

その頃、砧は絶体絶命の危機に立たされていました。
次なる拷問は、最も痛そうなものでした。河島が油性マジックで左足の膝下に「‐‐cut‐‐」と書き始めたのです。膝下を切断するつもりです。
斧を用意し始めた河島を見た砧は、その時に思い出しました。ジョーに「本物の演技見せてみろよ」と言われたことを。それまでは痛みに耐えるので精一杯でした。
砧は一世一代の勝負に出ることにします。本気の嘘が、現実になるように〝背骨〟を演じることにしました。
本物の〝背骨〟を思い出し、もし本物の〝背骨〟ならどうするかと考えた砧は、実行します。
その瞬間、砧の髪は一瞬にして白く変わりました。〝背骨〟が染めていた色です。
素早く拘束衣を解いて河島に立ち向かった砧は、銃を持ち冷静に河島の左太ももを撃ち抜き、続いて右足も撃ち抜くと、眉間に押し付けて「…恐怖の色は隠せねえ」と言いました。
この瞬間、河島は砧が本物だと思います。

田沼組に到着したジョーは、砧に必ず助けに行くと言ったので乗り込みました。特に作戦や成算はありません。
どうしようと考えたジョーですが、砧の方が逃げて出てきました。
ジョーの背後からちはるが歩いてくると「あとは任せろ」と言います。
田沼組は、〝背骨〟が逃げたと騒いでいました。
その場を制止したちはるは「田沼殺しはチャイニーズマフィアのホンが実行したもの。ホンはここで死体になっている」と言い、メモを高橋に投げて寄越します。
チャイニーズマフィアから奪った金を庭に置き、殺したのは自分だとも言いました。
田沼組の中には、若すぎる妻・ちはるをかろんじる向きがありましたが、この瞬間、ちはるは極道の妻として認められます。
若頭の西尾が礼をし、弔い合戦をすると言いました。
ちはるは河島のところへ行き、連れて来た〝背骨〟は本物だったかと質問します。河島は本物だと答えました。

出すタイミングがなくなったので、ジョー、ジジイ、砧は〝背骨〟の遺体を山中に埋めます。
土をかぶせながらジョーが、最後に〝背骨〟が砧に「ありがとう」と伝えてくれと言っていたことを告げました(これが最後の言葉)。油断ができない裏社会において、砧の裏表のない善良な親切は、〝背骨〟なりに嬉しかったもののようです。
トラックが山里に下りた後、ジョーは助手席の砧にクビを言い渡しました。「お前はこの世界に住む人間じゃねえ」と言います。
(2通りの意味があると思う。「裏社会で生きるには善良すぎて失格」「表社会でまっとうに生きろ」。後者の意味合いが濃いと思われる)
ジョーは砧をトラックからおろすと、その胸に退職金として300万円が入った封筒を突きつけました。退職金で、チャイナのところでくすねてきたそうです。
「じゃあな」と言うと、ジョーは車を発進させました。
自由の身になった砧は、この先はましな人生が送れるように思いました。

みんなの感想

ライターの感想

なんとも、独特のワールド。笑いどころなのかと戸惑うシーンも多かった。予備知識がないと戸惑うかも(現に私はどっちへ話が転ぶのか全く判らなかった)。
寝ている間に女にカエルを口の中に入れられた…という突拍子のない言葉が出てくるが、のちに〝背骨〟襲撃の際にカエルが出てきたので、本当の話だったんだろう…。でも笑えない…。
嫌煙家かと思いきや、そうでない組長とか、けっこうキョトンとさせられるところも多いのは事実。
〝内臓〟が実はゲイで、張を口説いてた舌の根も乾かぬうちに〝背骨〟と戦いながら「我愛你(ウォーアイニー)(愛してる)」と言うとか。
松雪泰子演じる山岡有紀がなぜゴスロリの格好をしているのかも、そういえば謎なままだったなあ。〝背骨〟はとにかく、なかなか死なないし。
高嶋の軍服姿、オムツ姿、インパクトありすぎる。拷問シーンは見てて痛そう。
突っ込みどころは多々あるけども、とにもかくにも名作ではある。いろんな意味で。

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