「ソロモンの偽証(後篇・裁判)2完結」のネタバレあらすじ結末

ソロモンの偽証 後篇・裁判の紹介:2015年4月11日公開の日本映画。転落死した同級生の死の謎を巡って、中学生たちが隠された真実を暴こうとする姿を描いた、宮部みゆきの同名小説を2部作として映画化したサスペンス・ミステリーの完結編。

予告動画

ソロモンの偽証(後篇・裁判)2完結の主な出演者

藤野涼子(藤野涼子)、神原和彦(板垣瑞生)、三宅樹里(石井杏奈)、大出俊次(清水尋也)、野田健一(前田航基)、柏木卓也(望月歩)、井上康夫(西村成忠)、橋田祐太郎(加藤幹夫)、井口充(石川新太)、藤野剛(佐々木蔵之介)、津崎正男(小日向文世)、中原涼子(尾野真千子)

ソロモンの偽証(後篇・裁判)2完結のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①開かれた裁判では、大出宅を訪問した放火犯により大出のアリバイが立証された。いっぽうで、柏木宅にかけられた4本の電話の相手が気になる涼子は、ひそかに捜査を続ける。 ②学校内裁判の最終日、涼子は柏木に公衆電話をかけた相手が神原だと言及し、神原に証人尋問をおこなう。 ③中学以降も親交のあった柏木が、父が殺人犯の神原にゲームを持ちかけていたことが判明。思い出の土地を神原に巡らせた柏木は、神原をうちのめすつもりであったが、案に相違して神原は「家族との楽しかった思い出」を告げたことから、柏木は神原を痛罵した。 ④柏木は自殺であった。しかし罪の意識があった神原が自分を裁いてもらいたいために、裁判を行なったのだった。涼子は神原に対し「誰もあなたを裁けない。自分の罪は乗り越えるために背負っていかねばならない」と告げる。

【起】- ソロモンの偽証(後篇・裁判)2完結のあらすじ1

中学教師の中原(藤野)涼子は、母校である江東区城東第三中学校へ赴任になりました。校長・上野素子に挨拶に行った涼子は、促されるまま、学校で代々語り継がれている「伝説の校内裁判」の話をしていました。
事件について簡単に振り返ると、1990年のクリスマスの朝、学校の校庭で中学2年の柏木卓也の死体が発見されました。
警察の捜査で自殺と目されて事件は解決しますが、その後、告発文が3通、涼子と当時の校長・津崎と、担任の森内宛に届きます。告発状では、柏木は殺されたと書かれており、犯人は大出ら不良グループ3名の名が記されていました。
このうち、担任の森内宛ての告発状が何者かに盗まれてマスコミに届いたため、過熱報道されて学校中が混乱に陥ります。
年度が変わって中3になった涼子らの周囲の大人は、何事もなかったかのようにふるまいます。しかし涼子ら当事者である中学生たちは、納得していませんでした。
涼子は学校内裁判をしようと言い出します。学校の一部の先生に反対されながらも、裁判の準備を進めた涼子らに、徐々に協力する生徒が増えました。
裁判は8月15日開廷です…。
当時、すごく怖くて不安だったと涼子は語ります。しかし仲間から勇気をもらって裁判の準備を進めた涼子らには、想像もしていなかった真実が待ちうけていました…。
…1991年7月26日。
樹里は友人・松子の死で失声症になっており、学校も休んでいます。
告発状を出したのが自分の娘・樹里の仕業だと知った母・未来が、TV報道番組「ニュースアドベンチャー」の茂木宛に密告電話をかけ、裁判を止めて欲しいと訴えます。
未来は「元2年A組の生徒」の振りを装いますが、あせってつい「うちの樹里の」と口を滑らせてしまい、茂木に樹里の母だと見抜かれました。
茂木は涼子に接触し、樹里の母から電話を受けたことに触れ、番組に取材を受けるよう言ってくれと告げます。
涼子は固辞し、騒動の発端となった森内先生の手紙についても、隣人の仕業であったこと、森内先生は手紙を破り捨てていなかったことを茂木に伝えました。樹里と大出に近づくなと牽制します。
樹里宅を野田と訪れた涼子は、樹里の母・未来に茂木の話をしました。涼子らの訪問を聞きつけて、樹里が2階の部屋から顔を覗かせます。トイレを借りると強引に家にあがった野田と未来が揉めている隙に、涼子は必死で樹里に裁判に出るよう説得しました。
涼子と野田は追い返され、電話番号を書いたメモも母・未来に破り捨てられますが、樹里の心にはなにがしか残るところがあったようです。
大出の方もトラブルが勃発していました。大出宅の出火が「保険金目当ての自作自演の放火」とされ、父・勝が逮捕されました。
大出の弁護人・神原が、警視庁の刑事である涼子の父・剛に事情を聞きにきます。大出の父が逮捕された日に、ユニバーサル興産の社員も逮捕されていました。
そして柏木卓也が自殺した前夜に、そのユニバーサル興産の社員が大出宅を訪問していた事実を突き止めたのです。もし大出の目撃証言をその社員から得られたら、無罪への手がかりになると神原は考えました。
しかし逮捕した容疑者を校内裁判に出すわけにはいかないので、剛は断ります。
涼子も父を説得しました。大出らが松子と樹里をいじめている現場を見ながら、何もできなかった自分を柏木が「偽善者」と責めたこと、自分でも偽善者だと思ったこと、一方で柏木のことを消えてほしいと願ったこと…。
「死体を見つけたのは私。私のせいではないと分かっていても、柏木君がまだ何か私に言いたいのではないかと考えた」と言った涼子に対し、両親は悩みます。自分たちの望む娘の姿しか見ていなかったことに気づかされた両親(剛&邦子)は、知らなかった涼子の思いを聞き、改めてできるかぎり協力しようと決めました。 この映画を無料で観る

【承】- ソロモンの偽証(後篇・裁判)2完結のあらすじ2

神原は根気よく大出宅を訪問して説得しますが、母を傷つけたくない大出は態度を硬化させたままです。しかし大出は出廷を決め、希望が出てきました。
併行して涼子らは死んだ柏木宅を訪問し、事件当夜の通話記録を見せてもらいました。すると死ぬ前日、午後4時から約1時間半おきに4本の知らない番号からの通話があったことが判明します。
4本の異なる番号にかけると、それらはすべて江東区や台東区の公衆電話だと分かりました。現在と異なり当時は携帯電話がなかったので、外から相手に電話する時には公衆電話を使います。
最後の電話番号は小林電器店の前にある公衆電話で、電話をかけた中学生を見たという店主・修造に会いに、涼子は行きます。大出らの写真や柏木の写真を見せますが、店主は「半年前のことだから」と前置きし、どれも見たことがないと言いました。
担任の森内先生は告発文を捨てた隣人の女性・垣内美奈絵に逆恨みされ、ワインボトルで殴られて救急搬送されます。涼子は手紙の件を茂木に洩らしたことで自分を責めますが、茂木は森内の新住所を知りませんでした。
さらに涼子は交通事故で死んだ松子の両親にも、裁判に来てほしいと頼みます。
皮膚科の受診でにきびが治った樹里は、母・未来に筆談で涼子を呼んで欲しいと言い、2人で会いました。樹里宛に届いた大量の抗議文を涼子に見せた樹里は「裁判に出たい」とつぶやきます。
思い切り泣いたら、声が出るようになったと樹里は言いました。「本当のことを裁判で話すから」という言葉に、涼子は頷きます。
裁判への準備がつつがなく進みますが、ひとつだけ涼子が気にかかることがありました。4本の公衆電話の件です。
聡明な神原は涼子に「死んだ柏木本人がかけたのではないか」と言いますが、小林電器店の店主は違うと言いました。
「自殺を迷っていて、家族にかけたのではないか」という、神原の辻褄合わせのような仮説も気にかかっていました。涼子の中で、神原への疑惑が深まります。
そこでふと涼子は気づいたのです。初対面の時に「柏木が亡くなったのも、特番で知ったくらい」と神原が言っていたことを。しかし実際には、神原は葬式に来ていたのを、涼子自身が目撃していました。
涼子は神原に詰め寄ります。神原は「今はまだ話せない」と言いつつ「逃げも隠れもしないから、それは信じてくれ」と言いました。
1991年8月15日、開廷日。学校内裁判、初日。
初日は事件を担当した女性刑事・佐々木が呼ばれました。佐々木は自殺を主張します。
主尋問で神原は大出らの悪品行を指摘しながらも、佐々木は大出らと「一種の絆」のようなものが生まれており、悪ふざけにしても大出らは柏木を死に追いやることはしないと言いました。
反対尋問で涼子は、事件当夜の屋上の鍵について指摘した後、佐々木に「大出のアリバイを調べなかったか」と聞きます。佐々木は大出らを信じていたので、アリバイを洗い直すことはしていませんでした。
8月16日、学校内裁判二日目。
この日まず呼ばれたのは当時の校長・津崎です。
神原は津崎に、不登校を続ける柏木の印象について聞き、津崎は「外の世界から遠ざかっているようだった」と答えます。
涼子は津崎に、マスコミへの対応や、告発文に対して隠匿を図った津崎の行動に触れながらも「校長は尽力してくれた」と評価して、礼を述べます。
頭を下げる涼子を皮切りに、陪審員席からも、傍聴席からも席を立って校長にお辞儀する生徒たちがいました。

【転】- ソロモンの偽証(後篇・裁判)2完結のあらすじ3

午後からは担任・森内が出廷します。森内は、先日の隣人の襲撃でまだ頭部に包帯を巻いたままです。
涼子は改めて皆の前で、森内は告発文を破り捨てなかったこと、隣人の女性が嫌がらせで手紙を盗んでマスコミに送ったことに触れ、森内の無実を知らせました。そのうえで「私たちも疑ってかかっていた」と詫びます。
初めて知るこの事実に、傍聴席は驚きの反応が出ました。
続いて神原が、柏木への対応が適切だったか森内に詰め寄ります。森内は「教師になって2年目で、担任を持つのは初めて、不安だった」「柏木が死んだ時ショックだったと共に、安堵もした」「もうあの目に悩まされずにすむと思った」と正直に発言し、またも傍聴席は騒然としました。
自首する前の隣人・垣内美奈絵が森内に謝罪に来ますが、森内は美奈絵に平手打ちします。
8月17日、学校内裁判三日目。
三宅樹里が出廷しました。小さいながらも声が出るようになった樹里に対し、傍聴席は注目します。
主尋問の涼子は樹里に、事件当夜のことを聞きました。
樹里は「私は外出していない、家にいた」「目撃したのは松子、告発文を書いたのも松子、私は投函の時に付き添っただけ」と明らかに嘘だと思われる発言をします。
死んだ松子にすべての責任をなすりつける態度に、涼子も唖然としました。
樹里は自分が言いたいことを告げると、神原の反対尋問を蹴って会場を立ち去ります。
8月18日、学校内裁判四日目。
本人は出廷しませんが、放火犯の弁護士が「事件当夜、午後9時から翌日の午前2時まで大出が家にいた」ことを証言します。
放火犯は午前0時過ぎ、台所で大出と会ったと言いました。後ろの小さなテレビに時刻が表示されていたので、間違いないとのことです。
大出のアリバイが立証されます。
午後からは大出被疑者の尋問です。ここで神原は弁護人なのにもかかわらず、過去に大出がおこなった数々の悪事を並べたてました。最初はむきになった大出も、徐々におとなしくなります。
喫煙、女子生徒の背中を蹴って踏みつけた、男子生徒の傘を蹴った、同級生をトイレに連れ込み、顔を床に押し付けた、被害届を出されると金と権力で揉み消した…列挙された悪事に「ふざけただけ」と答えた大出に、神原は「相手もそうか、相手の気持ちを考えたことがあるか」と聞きます。大出は答えられませんでした。
神原は「告発状で確かにはめられたのかもしれない。が、告発状を出した本人は、大出君の暴力によって傷ついていた」「告発状は差し出し人の、生きていたいと思う命綱だったのだ」「そこまで追い詰めたのは大出だ」と指摘しました。
実質的な「樹里への擁護」で、傍聴席にいた樹里は気絶します。涼子は保健室を見舞い、「あなたを傷つけたくて裁判をしているのではない」と言いました。
樹里は「もう誰も味方がいない」と泣きます。
実は松子の事故の瞬間を見てしまい、樹里は声が出なくなっていたのです。樹里が事件現場を見ていないと知った松子は、一転して「謝りに行こう」と言い出しました。樹里が嘘をついたことにショックを受けた松子は、そのまま車道に飛び出して轢かれたのでした。
唯一の味方であった松子が死んだことで、樹里はショックを受けて声が出なくなったのです。
…涼子は神原の育ての両親に会い、公衆電話のあった場所の写真を見せました。神原の育ての母親は、神原の母と友人でした。公衆電話のある場所は、神原と両親が暮らしていた団地だったり、神原が生まれた病院だったりと、関連性があります。
涼子はある仮説を立て、最終日に臨みます。 この映画を無料で観る

【結】- ソロモンの偽証(後篇・裁判)2完結のあらすじ4

8月19日、学校内裁判最終日。
涼子は2人の新たな証人申請を行ないます。2人目は現段階では空欄でした。
1人目は小林電器店店主・小林修造です。涼子は事件当夜に柏木家に4本の公衆電話からの着信があったことを告げ、最後の電話、午後7時半に公衆電話を使用する者がいたことを小林に聞きます。
電話をかけた人に心当たりがあるかと涼子が聞き、小林は神原を指さしました。傍聴席は騒然とします。涼子は2人目の証人として、神原を指名します。
神原は真相を話しました。
小学校が同じだった柏木と神原は、中学に入ってからも交友がありました。
「生きてる意味ある?」と自殺を仄めかす柏木を止めた神原は、柏木に「親があんなふうに死んじゃって、よく平気で生きてられるね」「自分の過去から逃げてるだけだ、だから口先だけの偽善者みたいなことが言えるんだ」と言われました。神原の父は、酔った勢いで母を殺し、留置所で首を吊って自殺していました。
どうしたら信じてもらえるかと聞いた神原に、柏木はゲームをしようと持ちかけます。それは神原の家族との思い出の場所をめぐり、柏木に電話をするというものでした。最後に感想を言うのです。
柏木としては、神原を打ちのめすのが目的でした。そして実際、最初は神原もつらかったのです。
しかし思い出の地めぐりで、神原は「楽しかったことも思い出せた」のでした。父が酒を飲まない時には両親の仲はよく、7歳の頃には分からない事情も呑み込めたのでした。
全ての場所を巡った後「会いたい」と柏木が言い出し、神原は夜の屋上に呼び出されます。屋上の鍵は柏木が開けていました。
神原の感想を聞いた柏木は「救いようがない。お前みたいな悪い血の人間は、存在しているだけで罪」「アル中の人殺しの息子」「虫けら、生きている意味がない」などと罵ります。
神原は、柏木が友人と思ってくれていなかったことにショックを受け「帰るなら飛び降りる」と言う柏木に「勝手にしろ、死にたきゃ死ね」と言ってその場を立ち去りました。
大出が無実だということは、神原は最初から知っていました。濡れ衣を着せられた大出を守るための裁判ですが、それ以上に神原は「自分を裁いてほしかった」と言います。仮に真相を警察に言っても、柏木の両親に言ったとしても、裁かれないからです。
神原が話し終わっても、傍聴席はしんとしていました。
最終弁護も最終尋問も必要なしとみなされ、評決の審議に入ります。
結果、大出は無罪と判決が出ました。神原は「真犯人はここにいる。ちゃんと僕を罰して欲しい」と訴えます。
応えたのは涼子でした。「裁かれなきゃならない人間はあなただけじゃない」と言い、神原と同じように傷つけられた涼子も「それでも生きて行く」と思った、と言います。
そしてここにいる皆も裁く権利を持ち合わせていないと言いました。誰も異議を唱えません。
「自分の罪は自分で背負うしかない。いつか乗り越えていくために」と言い、涼子は倒れます。
裁判が終わり、会場を出て行く人たちの顔は晴れ晴れとしていました。
大出は神原の胸倉をつかみますが、すぐ離して握手を求めます。樹里は松子の両親に謝り、松子の遺影を抱き締めて号泣しました。
…現在。
話し終えた涼子は「今考えると、14歳だったからできたんだと思います」と言いました。
城東第三中学校では裁判が伝説となって語り継がれ、生徒のいじめも自殺も起きていないと上野校長が言います。
最後に上野校長は他の人のことを聞き、涼子は「あの裁判が終わってから、私たち、友達になりました」と答えました。
14歳の涼子たちが校門で「私たち、誰も負けなかったよね」と言いあい、別々に別れて歩いていきます…。

みんなの感想

ライターの感想

実のところ、前篇に較べるとやや失速感がある後篇。
原作未読の人はある程度満足感が得られると思う。
原作を知っている人からすると「あの大事なシーンをカットしやがって」と非難囂々…だろうなあ。
本当は、神原が三宅樹里を擁護するための弁論をした際に、樹里も傍聴席からその意思をくみ取ったというパフォーマンスがあるんだが…。
但しあれだけのボリュームの作品を前後篇におさめないとならないので、多少カットせねばならないのではあろう。いたしかたない。
前後篇を見て記憶に残るのは…樹里か。彼女は熱演してた。また脇役を豪華キャストでかためているのもよい。
映画化よりかは、ほんとは連続ドラマにしてじっくり描いたほうがよかったんだろうけどもなあ。

    みーちさんの感想

    お話の内容が凄すぎてこわ~いぐらいです。あいかわらずみゆき先生のお話はすご~い。これからも応援しています。無理せずお仕事頑張って下さい。

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