「チェイサー(2008年韓国)」のネタバレあらすじ結末

チェイサーの紹介:デリヘル嬢などが多数犠牲となった2003~2004年の「ソウル20人連続殺人事件」をベースにした2008年公開の韓国のサスペンス・アクション映画。デリヘル嬢が次々と行方知れずになることに不審を抱いた元締めの元刑事が1人の男に行きつく。男はこれまでの殺害を自供したものの女は生きていると言い、元刑事は彼女を懸命に探し続けるが…。監督/脚本は本作が長編デビューとなる「哀しき獣」のナ・ホンジン。主演は「美しき野獣」のキム・ユンソク。韓国での観客動員数500万超、2008年第45回大鐘賞6部門、大韓民国映画大賞など数々の賞を獲得、ハリウッドではレオナルド・ディカプリオがリメイク権を獲得している。

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予告動画

チェイサー(2008年韓国)の主な出演者

オム・ジュンホ(キム・ユンソク)、ヨンミン(ハ・ジョンウ)、ミジン(ソ・ヨンヒ)、その娘ウンジ(キム・ユジョン)、イ・ギル刑事(チョン・インギ)、ソウル機動捜査隊長(チェ・ジョンウ)、刑事班長(ミン・ギョンジン)、オ・ウンシル刑事(パク・ヒョジュ)、オジョッ(ク・ボヌン)、ソウル市長(チョン・ドンギュ)、検事(チョン・ギソプ)など。

チェイサー(2008年韓国)のネタバレあらすじ

【起】- チェイサー(2008年韓国)のあらすじ1

ソウル近郊の繁華街マンウォン町の大通りに車でやってきたポドパン(デリヘル)嬢のジヨンに声を掛けたのは、目立たない普通の男で、2人は彼女の運転で住宅街の入り組んだ坂道の路地の歩哨所脇に車を停め、男の家へと向かいます。
しかし、翌日になってもジヨンは戻らず車は残されたままで、警察から連絡を受け、車を引き取りに行ったポドパンの元締めで元刑事のジュンホは、立て続けに2人、1000万ウォンの手付金を払った女に逃げられたと常務に訴えますが電話を切られます。彼はビラ撒きから戻った手下のオジョッ(マヌケの意)にもう一度行ってこい!と怒鳴ります。
そこに客からの依頼があり、彼はジヨンの車でソンヒを送りますが、彼女は客から暴行され揉め事になり、客を脅して示談金を巻き上げるジョンホに、辞めると言います。ソンヒを送る途中、ジヨンが手付金を持ち逃げしたと怒る彼に、彼女は逃げたんじゃない、元刑事なら探してと言いますが無駄でした。彼女は呆れて途中で降り去って行きます。
事務所のオジョッからは、依頼が何度も来てるのに最後のミジンも風邪で休むと連絡があったと言われ、家で寝込んでいたミジンを半ば脅して仕事に行かせます。彼女は幼い娘ウンジを残し車でマンウォン町の大通りに向かいます。
一方、ジュンホは車内に落ちていたジヨンの携帯の最後の着信履歴、4885の番号に覚えがありました。オジョッにそいつはイカれた奴だが今ミジンが向かったと聞き、すぐに彼女に電話をして、奴の家に着いたらトイレから住所をメールしろと言い後を追います。彼はその客がジヨンを売り飛ばしたと考え、途中、刑事時代の先輩ギル刑事に応援を頼みますが、彼はソウル市長の警護中で暴漢騒ぎが起こり切られてしまいます。

一方、ミジンは電話を気にする男をごまかし、ジヨンと同じ場所に車を止めるよう言われます。
男の家はそこから少し離れたマンウォン町24-1の木立に囲まれた大邸宅で、男は鍵束の中からいくつか試して門扉を開け、庭にはスコップが刺さり、汚れた白犬に吠えられます。彼女は密かに門扉を開けたままにして後に続きます。
男は居間に入るなりソファで煙草を吸い始めますが、シャワーを浴びたいと言うと奥の扉を指差しどうぞと言います。そこはタイル張りの広いバスルームでしたが、薄汚れて錆びつき、メールも送信エラーになってしまいます。小窓の外はブロックで塞がれていて、シャワーの下には長い髪の毛が付いた血塗れの頭皮が落ちていて、慄然とします。彼女は髪を濡らして、コンドームを車に忘れたと言い玄関から出ようとしますが、錠前が付けられ出られません。
その頃、歩哨所脇で彼女の車を見つけたジュンホは、その後ろに車を停めメールを待ちますが、メールは無く電話も繋がりません。
ミジンはバスルームで、下着姿でうつぶせに手足を縛られ猿ぐつわを噛まされ怯えていました。そこに男がパンツ一丁で現れ、黒いカバンから鉤や金槌、小鎌などの工具を出して、ジヨンは舌を抜かれたと脅して猿ぐつわを外し、帰りたいか?何で帰りたいんだ?と聞きます。彼女は震えて泣いていましたが悲鳴を堪え、7歳の娘が待ってると答えます。
彼は暴れなければ痛くないと言い、ノミを彼女の頭に当て金づちを振り上げますが、彼女は必死にもがいて攻撃を逃れます。彼は自分の親指を打ってしまい、イラついて彼女の頭を金づちで殴り、彼女は頭から出血し動かなくなります。
ジュンホはついに男の携帯を鳴らしますがやはり繋がらず、周囲の家を探して呼び鈴を押します。
同じ頃、邸宅の呼び鈴が鳴り男が応対に出ますが、訪ねてきたのは「パク執事はご在宅ですか」と言う中年夫婦でした。彼は2人を追い払い門扉を閉めかけますが、夫人が白犬に親しげに話しかけるのを見て部屋に招き入れ、金づちで殺害します。

男はその後、車で出ますが、路地で聞き込みをしていたジュンホの車と接触事故を起こします。ジュンホは保険処理をするからと男の名前と住所を聞きますが、大丈夫だし金も要らないと逃げようとします。不審に思ったジョンホは、シャツの血飛沫を見て気づき、路地の四方に詰まった車のど真ん中で、男を引き留め4885に電話をかけると、男の携帯が鳴ります。
ジュンホは「おまえ、ついてないな」と笑い運転席を開けようとしますが、男は逃げ出し携帯を投げ捨てます。ジュンホは坂道の路地を逃げ回る男をしつこく追いかけて捕まえ、ボコ殴りにして身分証を取り上げますが、本籍のアニョンしかなく、住所は言いません。
車に戻ると路地は大渋滞で騒ぎになっていて、男を車に乗せたところで警官に呼び止められます。警官は2人を訝しみ、ジュンホは男と共に連行されることに。途中、彼は懸命に2年前までは警官だった、ソウル機動捜査隊に聞けと騒ぎますが受け流され、男はその様子を見て笑っていました。 この映画を無料で観る

【承】- チェイサー(2008年韓国)のあらすじ2

2人は派出所に連行されますが、男の携帯は見つからず、ポドパンの元締めジュンホが警官と偽り一般人を暴行した加害者、見た目穏やかな男ヨンミンはその被害者と思われ、書類を書かされていました。が、若い警官が、ヨンミンの話に違和感を感じ、改めて女を売ったかと聞くと、唐突に(売ったのではなく)殺したと笑いながら自白します。
ジュンホは、暴漢を護送中だったギル刑事に電話をし、ヨンミンは9人殺したと自白したと話し、ギルは同行していた女刑事ウンシルに、マンウォン町で3人の女性が殺害され捜査中のマポ区殺人事件の犯人らしいと話します。
派出所には刑事も集まり今後の対応に頭を抱えていました。そこにギルとウンシルが来てヨンミンの引き渡しを要求して騒ぎになりますが、機捜隊長の一喝で渋々引き渡しに同意します。隊長は今どき容疑者を拷問するとは!と怒り、殴った奴を突きとめろ!と命令して帰って行きます。
解放されたジュンホは、派出所脇にあったヨンミンの車を勝手に開け、車検証から彼とは違う名の車の所有者を知り、鍵束を見つけ、所有者の家に向かいます。
一方、ヨンミンは連行中の車の中で、突然「あいつが探してるミジンはまだ生きてる」と言い出し、ギルがジュンホに彼女は生きてアニョンにいると知らせます。が、彼はそれは奴の本籍だとスルーし、路地のどこかの家で生存している可能性に賭ける事に。
ミジンは、中年夫婦の遺体と共に手足を縛られたままバスルームに置き去りにされ、気を失っていました。

車の所有者の家は、住み込みの家政婦だけがいて、ヨンミンも知らないし家主は旅行中だと言い、鍵束のカギも合いませんでした。
ジュンホはオジョッに、路地の入口の商店から山の上の十字架までの全ての家で鍵を試し合う家を探せ、地下室など携帯が通じない場所を重点的にと言いつけ、鍵束を渡し、警察本部に向かいます。
深夜2時。本部に行った彼は、班長から逮捕状無しの逮捕は12時間が期限で釈放されると言われ舌打ちをします。
署内ではギルとウンシルがヨンミンの取り調べをしていましたが、彼は大人しく着替えて指紋やDNAを取らせ、殺害方法は苦しまないようノミと金づちを使い、殺害から血抜きの方法まではブタの屠畜を参考にしたなど平然と語りますが、遺棄場所や住所は言わずにニヤつき、考えたら12人殺してたと言い出します。
また、ヨンミンへの暴行の取り調べを受けていたジュンホは、ギルに呼ばれ、菓子を食うヨンミンの傍でミジンの家に行けと言われ、焦る気持ちからヨンミンに当たり散らします。
彼は鑑識係と共にアパートの半地下にあるミジンの家に行き、いきなり玄関のガラス戸を破壊しますが、中にはウンジがいて電話に見知らぬ男が侵入したと叫んでいました。
彼女はヤサぐれた物言いのジュンホに臆せず言い返す気丈な子でしたが、帰る間際、鑑識係が彼女にきちんと挨拶をして名刺を渡し何かあったら連絡してと言うのを見て、ウンジを食堂に連れて行き飯をおごります。彼女はママは仕事だとごまかそうとするジュンホに、ママの髪の毛を持って行ったのはDNA鑑定で、何かあったのかと聞きます。彼はやむなくウンジを乗せたままアニョンへと向かいます。
ジュンホが行ったのはヨンミンの姉夫婦の家で、彼の家も知らないしその前には刑務所にいて最後に会ったのは3年前だと聞きます。が、彼がヨンミンが売った子の手付金2000万ウォンを払えと言い出した時、頭に大きな傷のある幼い子供が出てきて怯え粗相をします。姉はこの子が赤ん坊の頃、弟といて帰ったらこうなってた、だから滅多に会わないと話します。

一方、警察署ではギルと班長は機捜隊長に調書を見せ、ミジンはすでに殺害されてると思うと言いますが、隊長は犯人の自宅住所や死体の遺棄場所、殺人動機が抜けてると怒り、マポ区殺人事件も市長の暴漢事件も命懸けで解決しろ!と檄を飛ばします。
また、ウンシルは、2人きりになった途端口説き始めるヨンミンに冷ややかな態度で接しますが、生臭い臭いがする、生理中かと言われ言葉を失います。また、彼は機捜隊長の前では突然黙り込み、カメラを外すと殺しましたとニヤついたりもします。
そんな中、ヨンミンはこれまでも2回事情聴取されどちらも証拠不十分で釈放されたと言う情報が入ります。機捜隊長は、家の庭では12人は埋められない、今からマンウォン付近で唯一のソンミ山に捜索隊を出して遺体を探せと命令します。彼らはどしゃ降りの雨の中、捜索に加わります。

また、ジュンホは付近のポドパン店で4885の客の聞き込みをし、その客に呼ばれたほとんどの子が行方知れずになっていると聞き犠牲者が複数いる事を確信し、難を逃れたヒジョンに行き当たります。彼女は、ヨンミンは不能で返金を迫られると思い優しくして分れたが、その後同棲しようとしつこく電話が来て無視したら、血だらけで刃物を持った写真を送ってきて殺すと脅された、写真は消去したと話します。
車の中で聞いていたウンジは大泣きし、ジュンホはオジョッに電話をして急かします。
その頃、バスルームで息を吹き返したミジンは、目の前の遺体を見てくぐもった悲鳴を上げていました。

【転】- チェイサー(2008年韓国)のあらすじ3

一方、オジョッはようやくカギが合う家を発見してジュンホを呼び、2人で侵入しますが、そこは狭く貧相なアパートの地下部屋でミジンもおらず証拠もありません。が、部屋を出ようとした時、男が現れ2人を見て逃げたため、路地を全力で追い捕まえます。
ジュンホは男のアパートで彼をボコり、ミジンの居場所を聞き出そうとします。男はヨンミンのムショ仲間で、4か月前に現れたのを半月間泊めた、その後一度だけ来て工具入りの黒いカバンを持って行ったと言い、また、壁一面には体の各部のリアルなアップの絵が隠されていてヨンミンが描いたと話します。その間、オジョッはウンジと車で待たされるうち居眠りを始め、ウンジはミジンと似た女がタクシーを降り路地に入って行くのを見て後を追います。
その頃、署ではヨンミンの精神鑑定が行われ、精神科医に性的不能に関する質問をされるうち激高して襲いかかり止められます。機捜隊長は隠し部屋からその様子を見てブラボーと手を叩きます。
車に戻ったジュンホは、ウンジがいないのを知りオジョッを起こして周囲を探し、間もなく一軒の家の前に倒れている彼女を見つけ病院に駆け込みます。ウンジは意識不明で、オジョッも手当を受け病院に残ります。
キレたジュンホは署に行きヨンミンを叩きのめし、居場所を吐かせます。その時ギルと刑事たちはジュンホの暴行を知りながらも止めず、中にいたウンシルからマンウォン町893-1と言う住所を聞き向かいます。
その頃、屋敷のバスルームではミジンが必死でロープを切ろうともがいていました。
ヨンミンが吐いた住所は石像店の作業所で、捜索隊が大掛かりに掘り返す中、ジュンホはミジンの車が見つかった場所から遠すぎるからここじゃない、あの場所の周辺を探そうと言い出します。ギルは金が欲しいのか?まともな人間になれと諭しますが、彼は話にならないとこぼします。
また、機捜隊長が作業所の現場検証にヨンミンを連れていく際検事が来て、彼の暴行痕を見て呆れ、このままでは罪無き一般市民を暴行し殺人犯に仕立てたと言われかねない、今すぐ彼を釈放して市長の護衛に戻り、彼を暴行した人間を連れて来いと言います。
作業所では、ギルを含めた全員が検事の命令に従い、ヨンミンへの暴行も彼の独断とされ、ギルもミジンはとっくに死んでる、捜査隊は撤収、ヨンミンは釈放だと叫びます。彼はツルハシを振り回して暴れますが取り押さえられ、刑事時代の同僚たちに護送される中、暴れて車を衝突させ逃走します。
けれど、ヨンミンは釈放された後でした。

ヨンミンは、署から出て煙草を一服し、路上でサングラスを買い地下鉄やバスを乗り継ぎ移動します。その後ろをウンシルと別の刑事が尾けていましたが、間もなく1人が脱落し、ウンシルだけとなります。
一方、ようやくロープを切ったミジンは何とか屋敷の窓から庭に脱出しますが、死体を掘り起こしていた犬に追われるように、裸足で血塗れの下着姿で逃げ出し、路地の入口にある小さな商店に駆け込み、店番のおばさんに警察に連絡してと頼みます。彼女はその店の奥でジュンホに電話をしますが、彼は必死で走り続けていたため、着信音に気づきませんでした。
ほどなくして、その近くまで戻ったヨンミンは煙草を切らし、その商店に買いに入ります。
おばさんは、馴染みの彼の傷を見て最近はイカれた奴が多い、近所で女が殺されかけたらしいと話し、彼を引き留め、実は今ここにその被害者がいる、犯人が来るかもしれないから警察が来るまでいて欲しいと頼みます。ヨンミンは笑いをこらえながら、おばさんに金づちを借り、番をするふりをして殺害します。
周囲にいたパトカーの中では刑事が居眠りをしています。走り続けていたジュンホは、路地でようやく立ち止り周囲を見渡しますが、人通りも無く途方に暮れます。また、ウンシルはヨンミンが店から出るのをじっと待っていました。
ヨンミンは、店の奥で震えてすすり泣く事しかできないミジンを見つけ、笑いながらつま先で蹴って「起きろ」と言い、その頭に金づちを何度も振り下ろします。彼女は薄れゆく意識の中で、ウンジの笑顔を思い出していました。

ジュンホは、何台ものパトカーが向かうのを見て商店に向かいます。店からは2人の遺体が運び出され、外ではウンシルが座り込み、中には班長とギルがいました。ジュンホは何度も彼を呼びますが、警官たちに取り押さえられ現場には入れてもらえませんでした。
ジュンホは遅くに病院のウンジを見舞いますが、意識は戻っておらず、オジョッに付き添いを任せ帰って行きます。
屋敷に戻ったヨンミンは、居間のソファーに横になり、熱帯魚の水槽に入れた手や生首を見てゆったりと煙草をふかしていました。

【結】- チェイサー(2008年韓国)のあらすじ4

警察署には、心当たりのあるポドパン嬢やマスコミが押し寄せ、騒然としていました。
ジュンホはようやく捜査が終わった商店の血塗れの殺害現場で、ミジンの最期の留守電を聞いていました。彼女は電話に出ない彼を責めもせず「怒らないで聞いて。この仕事辞めるわ。これ以上出来ない…すごく怖くてもう耐えられない…」と言い、ただただ嗚咽していたのです。

彼は大雨が降りしきる路地の奥の赤い十字架を見て、車の所有者の家のカレンダーのマンウォン教会を思い出します。教会のキリストの磔刑像は、あの逃亡男の部屋の壁に書かれていた人体でした。
彼は牧師にヨンミンの身分証を見せ、「この男をご存知ですね?」と聞きますが、教会の増築や十字架を造った建築関係の仕事をしているパク執事ならご存知かもと言われます。
ジュンホはパク執事の屋敷に行き、玄関のベルを押そうとしますが、ふと手を止め、周囲を見渡し、鍵束のカギを試します。門扉はすぐに開き、中に入ると、そこにはスーツと細いふちのメガネで身なりを整えたヨンミンがいました。
彼は「どこに行く?入ろう」と言って抵抗するヨンミンを引きずり家の中に戻りますが、隠し持ったナイフで太腿を刺されブチ切れます。
ジュンホは彼を散々殴りつけ靴で首を踏みますが、バスルームの血だまりと水槽に入れられたミジンの生首に気を取られた瞬間、ゴルフクラブで反撃されます。彼は落ちていた金づちで応戦しますが、鈍器で何度も頭を殴られ、昏倒寸前に金づちで殴り返し、ヨンミンが倒れます。ジュンホは、ヨンミンに馬乗りになり金づちを振り上げますが、その瞬間ギル刑事らが踏み込んできます。

彼らは金づちを振りかざすジョンホを見て愕然とし、止めるよう説得します。
ヨンミンは、血の海の中でそれでも息がありました。その瞬間、彼の脳裏に笑顔のミジンとウンジが浮かび金づちを振り下ろそうとしますが取り押さえられます。
彼は大勢に押さえつけられながら、とどめをさせぬまま運ばれていくヨンミンと、床に転がる白いミジンの顔を見つめていました。
その後駆けつけた警察が庭を掘り返し、たくさんの遺体が発見されます。

ジュンホはその傷のまま病院に行き、眠っているウンジの手をそっと握り、億劫そうに呻きながら椅子に腰かけ、壁にもたれます。
窓の外には、美しいソウルの夜景が広がっていました。

みんなの感想

ライターの感想

チェイサー=追跡者のタイトル通り、ひらりひらりと逮捕を逃れ続けているシリアルキラーをひたすら追うヤサぐれた元刑事の攻防に手に汗握る良作です。
2003~2004年に発生し20人超もの被害者を出し、殺人機械と呼ばれたユ・ヨンチョルによる「ソウル20人連続殺人事件」をベースにした作品ではありますが、イラク人質事件なども参考にしているとかで、犯人像はかなり脚色されています。
本作の犯人ヨンミンは本当にやな奴で、逮捕に躍起になる警察や必死でミジンを探すジュンホを鼻で笑い小バカにしながら翻弄しまくります。
優秀な刑事だったはずのジュンホがなぜデリヘルの元締めに成り下がったのかは詳細には語られませんが、上の命令に従うばかりの警察に嫌気がさしたと言い切らないところが多分、彼のいいところでもあり欠点でもあるんでしょうねぇ。
タフでパワフル、普段は怖い元締めだけど、いつも誰かの心配をしながら顔には出さず、言い訳もせず、走り出したら止まらないジュンホに、最後にはそれでもおまえは良くやった!がんばったなぁと言いたくなる。一見とぼけたオッサンなんだけど、人の良さがにじみ出るジュンホ役キム・ユンソクの走りに心からの拍手を送りたい。
ミジンは可哀想な事になってしまうけれど、最後のシーンは実に余韻の残るものに仕上がっています。

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