「チャイルド44森に消えた子供たち」のネタバレあらすじ結末

チャイルド44 森に消えた子供たちの紹介:2015年製作のアメリカ映画。2009年版「このミステリーがすごい!」海外編で第1位に輝いたトム・ロブ・スミス原作のミステリー小説を映画化。1950年代、犯罪なき理想国家を掲げるスターリン体制下のソ連で起きた、子供ばかりを狙った連続殺人事件と、その行方を追う捜査官の姿が描かれる。危険を顧みず、事件の真相に迫っていく捜査官をトム・ハーディが演じる。

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予告動画

チャイルド44森に消えた子供たちの主な出演者

レオ・デミドフ(トム・ハーディ)、ミハエル・ネステロフ将軍(ゲイリー・オールドマン)、ライーサ・デミドフ(ノオミ・ラパス)、ワシーリー(ジョエル・キナマン)、ヴラッド(パディ・コンシダイン)、アナトリー・ブロツキー(ジェイソン・クラーク)、クズミン少佐(ヴァンサン・カッセル)

チャイルド44森に消えた子供たちのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ソ連の厳格な指導下、少年が次々に殺害される事件が起きる。「溺死」「裸」「死体切開の痕跡」という共通点があるが、誰も連続殺人とみなさない。MGBのレオは不思議に思ったが、たまたま別件で左遷される。 ②僻地でも同じ事件が起きていた。レオは民警のネステロフ将軍の協力を得て、捜査に乗り出す。真犯人は自動車工場勤務で戦争時代に軍医だったヴラド。レオはMGBに返り咲いた。

【起】- チャイルド44森に消えた子供たちのあらすじ1

〝楽園に殺人は存在しない〟
〝1933年、スターリン政権がウクライナに招いた飢饉で、日に2万5000人が餓死した。この飢えによる虐殺『ホロドモール』は、多くの孤児を生んだ〟
…孤児院にいた少年は脱走を決意し、森の中へ逃げます。
ソビエト連邦、ウクライナで逃げた少年は保護されました。名を問われた少年は「名は捨てた」と言い、将校が名前をつけてやろうと言います。
少年には「レオ(獅子)」という名が与えられました。レオ・デミドフは成長します。
1945年、ベルリン、国会議事堂。
青年になったレオはベルリン陥落の作戦に加わっていました。同じ戦いに、ワシーリーやアレクセイもいます。
ソ連は勝利しました。旗を持って記念撮影に臨んだワシーリーは、略奪した腕時計をはめていたことでイメージを悪くするという理由で外され、代わりにレオが旗を持つ役目をします。
これが新聞のトップを飾り『レオ・デミドフ ソ連の英雄』という文字も並びました。
…1953年、モスクワ。
多少鬱陶しいかもしれませんが、この頃のソビエト連邦の背景についてまず記します。以下しばらくは、劇中では「知っていること」前提に話が進みます。
ソビエト社会主義共和国連邦では、人民は常に国の監視下に置かれていました。少しでも国に対して文句を言ったりすると、処罰されることも当たり前のように行なわれていました。
たとえが悪いかもしれませんが、現在で言うところの北朝鮮のように、極度に閉鎖された国でした。
人民は皆行動に気をつけて生活していました。それを念頭に置いて、お読みください。
(ちなみにロシアになってからは、だいぶ緩和されています)
レオ・デミドフはソ連国家保安局(MGB)(後のKGB)に所属し、将来を嘱望される身でした。レオはひとめぼれした女性ライーサにアタックし、妻にします。ライーサは小学校の先生をしていました。
獣医のブロツキーという男が国家の裏切り者という情報が入り、ブロツキーを匿っていた農家は家宅捜索を受けます。ブロツキーは隠れて納屋から奥の草原へ逃げようとしますが、軍隊に見つかって降伏すると、軍の短剣を取って自分の腹に刺しました(死んではいない)。
苛立ったワシーリーが農夫のS・オクンと妻を射殺します。レオはワシーリーに銃をつきつけて憤りました。夫婦の2人の娘・エレーナとタマーラには「この近くに知り合いはいないか」と優しく聞き、娘たちの荷造りの手伝いをします。
そんな折、レオの同僚・アレクセイの息子・ユーラが列車に轢かれる事故が起きました。表向きは事故ですが、父であるアレクセイは「殺人だ」と主張しています。
レオは上司のクズミン少佐に依頼され、アレクセイの説得に行きます。
当時のソビエト連邦のスターリンの支配下では、冒頭に書かれているとおり〝楽園に殺人は存在しない〟とされていました。ソ連国で、殺人事件が起こることは、あってはならないことでした。
ところがわが子を失ったアレクセイは、我を失っていました。ユーラが列車に轢かれていましたが、発見時にはユーラは裸だったそうです。列車に轢かれて服は脱げないだろうとアレクセイも妻・ニーナも言います。
レオは「沈黙しろ」と言います。あまり事を荒立てると、アレクセイたち自身も国に処罰されるかもしれないからです。
アレクセイは「目撃者がいるのだ」と言い、レオは驚きました。しかしアレクセイは、クズミン少佐やレオたちの気持ちを汲んで、騒ぎ立てるのをやめます。 この映画を無料で観る

【承】- チャイルド44森に消えた子供たちのあらすじ2

アレクセイは沈黙し、息子は列車事故で死んだことになりました。
しかしレオはもう1件、アレクセイの息子・ユーラと酷似した事件を見つけました。裸の少年の死体が、線路脇にあったというものです。
死因は溺死ですが近くに川も海岸もなく、意図的な切開の痕跡がありました。胃と肺が抜き取られていたのです。
ユーラの遺体にも、背中に切開の痕があったので、レオは妙に気になったものの、当時のMGBの組織の下で異を唱えることはできませんでした。
クズミン少佐はレオに、次の使命を与えました。先に捕らえた獣医・ブロツキーが自白して吐いた「スパイ」の1人を調べろというものです。レオは資料を渡されて驚きました。妻・ライーサだったからです。
ライーサの周辺を調査しましたが、それらしき節はありません。ただ同じ勤務先の女性教師・エヴァが「持っていてはならない本(何かは不明、資本主義国の本か)」を所持していた容疑で連行されました。
困ったレオが養父母に相談すると「ライーサを突き出せば1人の犠牲、突き出さなければ家族4人(養父母&レオ&ライーサ)が死ぬ」と言われました。
悩むレオにライーサが妊娠を告げます。養父母は喜びますが、レオは複雑な心境でした。結局レオはライーサをスパイとしては告発しませんでした。
これは実はレオの所属するMGBの与えた「絶対服従のためのテスト」でした。妻・ライーサがスパイかどうかは重要ではなく、妻がスパイと言われた時に差し出せるかというのを試されていたのです。
できなかったレオは妻・ライーサと共に、僻地のヴォリスクという町で警備をやれと命令されました。実質上の左遷です。
しかも配属先の町の民警ネステロフ将軍にも、レオは露骨に毛嫌いされました。ネステロフ将軍からすると、元MGB所属のレオが来たことで、民警や自分たちが何か疑われているのかと勘ぐったのです。
ライーサは地元の小学校に行きますが、教員免許を持っているのに仕事は掃除でした。レオもネステロフ将軍に邪魔者扱いされ、「ここへ来た目的は何だ」と詰問されます。
モスクワ時代と比較すると、環境は劣悪なものとなりました。ライーサはレオの元同僚・ワシーリーから電話を受け「自分と結婚しろ」と言われます。ワシーリーは敵視しているレオから、ライーサを奪いたいのです。
ワシーリーの申し出を断ったライーサは黙ってレオの前から去ろうとし、それを止めたレオは口論となって、ライーサから衝撃的な告白を受けます。
ライーサの妊娠は嘘でした。レオが養父母に相談したスパイ容疑の話をライーサは立ち聞きして、突き出されたくなくて妊娠の嘘をついたのです。
そればかりではありませんでした。愛があると思っていた結婚も、「断るのが怖くて、MGBのレオのプロポーズを受けた」とライーサは言います。妻とは恋愛の末に結婚したと思っていたレオは、この告白に大きな衝撃を受けました。
ところで、そのヴォリスクでも裸の少年の遺体が発見されていました。森の中で、です。
レオが見に行くと被害者は孤児院の子・イサークで、検死官と会話したレオは遺体に不審な点だらけだと気づきました。目の内出血で死因は溺死とされますが近くに川や湖はなく、さらに遺体には切開された痕があり内臓が摘出されていました。
現場に来て検死官と会話するレオを見て、ネステロフ将軍は激怒しますが、モスクワ以外のこんな僻地の場所でも事件があることにレオは驚きます。

【転】- チャイルド44森に消えた子供たちのあらすじ3

被害者の少年・イサークの遺体の第一発見者は、アレクサンドルという男性でした。アレクサンドルは散歩中に見つけたと証言しましたが、同性の恋人との逢い引きが本当の理由でした。
ホモセクシャル(同性愛者)は当時のソ連では重罪で、15年の強制労働が待っています。アレクサンドルは列車に飛び込み自殺しました。
なんの手がかりも得られないまま、犯人はアレクサンドルだったと勝手に決め付けられ、事件は解決しました。
MGBだという理由で妻から恐れられ、その組織の無謀な試験で組織から追放され、僻地に飛ばされる…あまりにも理不尽な対応に、レオは無力と怒りを感じます。
〝楽園に殺人は存在しない〟はずのソビエト連邦…しかしその理想国家の名の下、多くの殺人が裁かれないまま見逃されているのではないかと思ったレオは、少年が殺される事件の真相を追及しようと考えました。
妻・ライーサは危険だと言いますが、レオはそれをおして、ネステロフ将軍に協力を仰ぐため家を訪問します。
モスクワにも同様の手口の殺害があったことを話したレオは、「真犯人は旅行者で、さらに犠牲者が出る」と言いました。
レオはモスクワ時代の友人に「目撃者」の情報を得てくるので、将軍にはその間、他にいる犠牲者を探してほしいと頼みます。
ネステロフ将軍は最初はもちろん断りました。余計な詮索をするとわが身が危ないからです。
同行した妻・ライーサは、ネステロフ将軍の妻・イネッサに情で訴えかけました。将軍と妻との間には小学生の子がいます。
「真犯人とされるアレクサンドルが死んだのですから、通学も安全ですよね」…この言葉は将軍夫婦の心に響き、ネステロフ将軍は協力することにしました。
将軍は早速資料室に行き、9~15歳の子どもの死の資料をすべて閲覧したいと言います。資料係が「国に目をつけられる」と助言しますが、将軍は構わず調べました。資料係は黙って協力し「さらに1件、ロストフでつい最近遺体が出た」と言います。
ネステロフ将軍が調べたところ、不審な子どもの死体はすべて線路沿いの森や公園で発見されていました。「裸」「溺死」「切開」という共通点があり、犯人は見つかっています。
その数は43にも上りました。レオは「44、僕の友人の分(アレクセイの息子・ユーラ)も」と付け足します。将軍は更にロストフで死体が見つかったことを告げました。
レオはライーサに同行を頼みます。もし来てくれたら別れることにも応じるから、ライーサは好きなことをすればいいと言いました。
2人は危険を冒してモスクワに移動し(許可なく旅行することすら、ソ連では認められていない)、アレクセイに会いに行きます。アレクセイに「君の言い分は正しかった」と詫びて、目撃者について聞きました。
犯人を逮捕したいというレオにアレクセイは「犯人は見つけ次第殺せ」と叫びますが、レオは「分かった、殺す。しかし殺せば真相は永遠に闇の中だ」と答え、アレクセイは絶句します。
目撃者の女性・ガリーナに話を聞きますが、彼女は恐れて「暗かったからよく分からない」と証言をしたがりませんでした。
〝殺人は存在しない〟というソ連で「少年の殺人はすべて犯人が逮捕されている」とは矛盾するかもしれませんが、これにもきちんと説明がなされます。
スターリン政権下では「戦争時代にナチス政権の特殊任務に関わった人間が、血を欲しているのだ」とされていました。そういう勝手な理由づけで、強引に世論に納得させていました。

【結】- チャイルド44森に消えた子供たちのあらすじ4

モスクワでレオとライーサは、ライーサの同僚の男性・イワンを頼ります。ところがライーサはイワンの本棚に、かつての同僚女性・エヴァが連行されるきっかけになった書籍があるのを見つけました。
2人を迎えてからザルマン教授という相手に電話する(本当は通報している)イワンを組み伏せたレオは「反逆者ども、殺しとけばよかった」と言われます。イワンはMGBの手の者でした(レオの同僚にあたる)。
結局モスクワは空振りに終わりましたが、さらに被害者の少年の発見場所を分析したネステロフ将軍が、すばらしい発見をしていました。
犯行はロストフで多く行なわれています。そこはトラクター工場がある場所です。ヴォリスクは犯人の行動範囲の東端に当たりますが、自動車修理工場があります。
犯人は自動車工場に勤務する人物で、しかも外科医の心得がある関係者…かなりのところまで絞り込めました。レオはロストフに行こうとします。
レオの行動を快く思わないワシーリーが、レオのしようとしていることを調査します。レオはワシーリーの訪問を受けて自白剤を打たれ、ネステロフ将軍の方も拷問に遭いました。
レオとライーサは列車に乗せられますが、納屋のような客車(当時のソ連の仕様)でいかつい男に絡まれたライーサとレオは反撃し、警護兵が襲ってきたと言って客車の扉を開けさせて、列車から逃げます。
レオとライーサはロストフへ向かいました。工場の外にライーサを待たせ、レオは1人で工場に入ります。
初老の工場の従業員・セルゲイを銃で脅して殺害記録を見せ、一致する外回りの職員を探させたレオは、ヴラド・マレヴィチという該当者を見つけました。
ヴラドは同じ孤児院の出身者でした。
戦争時代に軍医を務めたヴラドは山小屋を案内すると、「懐かしいだろ。猫、ネズミを食べ、仲間から奪ってでも食べた」「君は平気で子供を不幸にした」と言います。
そこへワシーリーが到着し、犯人・ヴラドを射殺しました。
ワシーリーはずっとレオを気に入らず、陥れようとしていました。
ベルリン陥落の時にレオが代わりに旗を持った(ワシーリーが旗を持っていたら、ワシーリーがソ連の英雄となっていた)時から、ワシーリーはレオを憎んでいました。
S・オクン農夫を殺害した時に自分を制止したレオを「説教ばかりなのが気に入らなかった」と言います。
ライーサが助太刀に入り、ワシーリーは転倒して側頭部を石にぶつけて死にました。
遅れて駆け付けた警護官たちに対し、レオは「ヴラドを捕まえようとして非業の死を遂げた。ワシーリーは英雄だ」と言います。
…後日。ワシーリーの背後にいたクズミン少佐は逮捕され、体制は一新されます。とはいうものの、体制自体には大きな変化はありません。スターリン政権下ですから。
レオは功績を買われ、MGBに復帰しました。望むならば将来、情報局へも引き立てると昇進を匂わされます。
ヴラドは「ロストフの狼男」と呼ばれ、2年潜伏したナチスの手先として帰って来た、だから殺人を犯したのだという説明がなされていました。
レオはその意見を受け入れ「ヴラドは西側に毒された」と肯定することで、出世を断って、代わりに「モスクワ殺人課を新設し、その責任者になること」を希望します。さらにネステロフ将軍も新部署に呼びました。
…レオとライーサは孤児院を訪問し、農夫(冒頭でワシーリーに殺された)の娘・エレーナとタマーラに「家で暮らさないか」と声をかけます。2人の少女は部屋の奥に消えました。
ライーサの手を握ったレオは「今でも恐ろしい男だと思っているか。怪物だと」と聞き、ライーサは「いいえ」と答えます。
奥から、荷造りをした2人の少女がやってきました(2人の少女を引き取った)。

みんなの感想

ライターの感想

…げ、原作とかなり異なる&この映画内容はちょっと「欲張り過ぎ」。2時間20分近くは長い。
というのも「ソビエト連邦の厳しい監視下の生活」「夫婦の齟齬」「レオとワシーリーの確執」「孤児院育ちのレオとヴラド」こういうの全部詰め込んだうえで、さらに「少年連続殺害事件」が起きる。当然「殺人事件が、ぼやける」。
どっか削ればいいのに。そのせいでヴラドの殺人の動機が判らなくなっちゃってた。
あらすじで記述できてないが(すみません)、局所で犯人が子供をかどわかす手口も描かれてる。珍しい切手でつったり、自作のお菓子でおびきよせたり。
原作では「真犯人はレオの弟。捨てられたと思った弟が、兄に気づいてもらおうと殺害を繰り返していた。しかし兄レオは事情があって記憶喪失だった」。
…ここまで描こうと思ったら3時間ペースになりそう。
悪くはないのだが、見終わると殺人事件の展開よりも「ソ連って監視が厳しくて怖い」のほうが頭に残ってしまう。

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