「ハイライズ」のネタバレあらすじ結末

ハイ・ライズの紹介:2015年製作のイギリス映画。SF界の巨匠J・G・バラードの小説『ハイ-ライズ』を映画化。ロンドン郊外の高層マンションに入居したラングは、上層階に行くにつれ住人が富裕層になっていき、フロアの高低に基づく階級間の摩擦の存在を知る。そしてある夜の停電を境に彼らの問題は顕わになっていく…。

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予告動画

ハイライズの主な出演者

ロバート・ラング(トム・ヒドルストン)、アンソニー・ロイヤル(ジェレミー・アイアンズ)、シャーロット・メルヴィル(シエナ・ミラー)、リチャード・ワイルダー(ルーク・エヴァンス)、ヘレン・ワイルダー(エリザベス・モス)、パングボーン(ジェームズ・ピュアフォイ)、アン・ロイヤル(キーリー・ホーズ)、コスグローヴ(ピーター・フェルディナンド)、ジェーン(シエンナ・ギロリー)、スティール(リース・シアースミス)、タルボット(エンゾ・シレンティ)、マンロー(オーガスタス・プリュー)、シモンズ(ダン・スキナー)、フェイ(ステイシー・マーティン)、ロバート(トニー・ウェイ)、ローラ(レイラ・ミマック)、マーサー(ビル・パターソン)、トビー(ルイス・サック)

ハイライズのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①1975年、イギリス・ロンドンに超大型巨大マンションが完成。マンション内に住みながら日常生活のすべてが補える画期的な新時代のマンション。精神科医・ラングは姉の死を抱え、生活の変化を求めてマンションに入居する。マンション内では上層階と下層階で諍いがあった。 ②停電と断水により問題が激化。マンションは荒れ、内部は崩壊、それでも住民たちはでていかない。

【起】- ハイライズのあらすじ1

1975年、イギリス・ロンドン。
ロンドンの北2マイル(約3km)に、超高層マンションが建設されました。そのマンションは第1弾で、これからまだ第5弾まで作られる予定です。
超高層マンション、ハイ・ライズを作ったのは、有名な建築家アンソニー・ロイヤルでした。ロイヤルは最上階40階に住んでいます。

精神科医のロバート・ラングは、このマンションの25階の1室、2505号室を購入しました。上層階から見える眺望は素晴らしく、ラングは早速引っ越してします。
ラングは1か月前に姉を亡くしたばかりでした。環境を変えたい気持ちもあり、引っ越しを考えたのです。
ところが、その高層マンションは、とんでもない問題を内包していたのでした。

・ロイヤル夫妻…最上階40階に住む建築家の夫婦。アンソニーは事故で足を負傷して以来、マンションに引きこもりがち。妻・アンは田舎の大邸宅で育ったため、最上階は庭も広く取っており、馬やヤギも飼育されている。
・シモンズ…ロイヤル夫妻の仲介人。仲介人という名の使用人の男性。
・マンロー…親が金持ちの若い男。39階の住人。ラングの部下。ラングは引っ越してから、マンローがこのマンションにいることを知った。
・シャーロット…派手めな女性。26階の住人で、ラングの真上に住む。トビーという非常に聡明な息子を持つ。
・ラング…主人公、25階の住人。精神科医生理学部。脳の解剖、研究などをしている。
・ジェーン…女性。有名な女優。上層階の住人。
・ワイルダー…3階の住人。モミアゲが目立つ男性。元ドキュメンタリーカメラマンだが、現在は無職。
・ヘレン…3階の住人。臨月の主婦。ワイルダーの妻ですでに3人の子持ち。お腹にいるのは4人目。

このマンションは「夢の楽園」と呼ばれるほどのものでした。というのも、マンション内ですべての生活が送れるからです。
たとえば30階にはスポーツジムやプール、スパがあります。15階にはフロア全体をぶち抜いた巨大スーパーマーケットが入っており、日用品はすべてこのスーパーでまかなえます。
外に出て行かなくても、生活ができる…これが問題だったのかもしれません。
マンションではたまにパーティーが開かれます。全フロアの住民が自由参加できます。
表向きはみんな、友好的な態度を取っていましたが、歴然とした格差が生じていました。

上層階、およそ20階くらいから上の階はセレブな人たち、上級階層が揃っています。
下層階、地上に近い階には家族連れで、ローンに苦しむ貧困層が住んでいます。
中層階…は、この映画ではほとんど話題にされません。中立の立場を保っています。
上層階と下層階は、表面上は友好的でしたが、互いに相手と心理的距離を置いていました。
上層階は内心では下層階のことをバカにし、下層階は上層階をやっかんで嫉妬しています。 この映画を無料で観る

【承】- ハイライズのあらすじ2

引っ越してきた当初、真上に住む女性・シャーロットにパーティーに誘われたラングは、同じマンションの人たちと親しくなるために行きますが、すぐに後悔しました。
パーティーの雰囲気が合わないというか、先に書いた上層階と下層階の「見えないいがみあい」が透けて見えて、不愉快だったからです。
ラングは上層階に位置する、いわばセレブの一員でした。

その後、勤務先に出勤したラングは、検体の頭部(厳密には首から上)を研修医たちに見せ、脳の仕組みを説明しようとします。
若い男性研修医・マンローは意気がっていたくせに、「顔面の皮膚は簡単にはがれる」と言いながらラングが検体の頭部の皮を剥くと、気絶してしまいました。その時に頭を打ったので、念のためラングはSTスキャンの検査に回します。
すると、マンローに重大な疾患が見つかりました。言いにくいと思いつつも、ラングはマンローを呼び、脳腫瘍の話を切り出します…。
(ちょっとこの話は脇に置いて。あとで関係してきます)

ラングは最上階のロイヤルに呼ばれ、専用エレベーターに乗りました。
ペントハウスになっている最上階は庭もあり、別世界でした。
そこへ住むロイヤルはラングと面接をし、ラングにこのマンションの医者になってくれと頼みます。ラングに拒否権はありません。
さらにラングは2日後に開かれる、妻・アン主催のセレブパーティーに誘われました。先日のパーティーで、もうこりごりなラングですが、ロイヤルの誘いを断るわけにはいきません。

そして運命の2日後。問題が起きます。
予兆はその2日前、ラングがロイヤルにパーティーへ誘われた夜からすでにありました。
2日前の夜間に、低層階では数時間の停電が起こります。
原因は低層階で電気を使いすぎたため、使用量がパンクしてのことでした。このマンション自体が始動したばかりのことで、初期不良と言われます。
しかし数時間も停電が起こり、放置された低層階の住民は、腹を立てます。
翌日も、チカチカと電力は不安定でした。
そしてセレブのパーティーの日。
お行儀が悪いからと言ってプールの使用を禁止された低層階の住民は、腹を立てて団体で抗議に行きます。プールは低層階の住民に占拠されて閉鎖し、上層階の女優・ジェーンの飼っていた、わが子のように溺愛していた犬は溺死させられました(シャレではない)。
上層階ではセレブパーティーが開かれていました。中世の貴族のコスプレをしたパーティーと知らなかったラングは、背広で参加して窮屈な思いをします。

【転】- ハイライズのあらすじ3

さらに仲介人のシモンズに嫌がらせされ、ラングはエレベーターに閉じ込められました。
この日、自分の病気を憂えたマンローが、39階のベランダから飛び降りて自殺します。
追い打ちをかけるかように、上層階でも停電が起こりました。

しかしマンローの自殺に対し、警察が動く様子はありませんでした。
(はっきりと描かれないが、楽園と銘打った第5弾まで作られる予定の高層マンションで不祥事があったとなると、売れ行きが悪くなる。だから建築家のロイヤルはじめ建設会社たちがみんなで揉み消したのではないかと思われる)
マンションは停電したままです。それに対しても、なんの処置もされません。
そのうちに断水もしました。電気が通らないと、水を汲み上げるポンプも作動しないからです。
ごみも回収されず蓄積され、マンション内は徐々に荒れていきました。

マンションを出ればよい話なのですが、マンションの住民たちは、マンション内で事を収めようとします。
15階にあるスーパーでは、商品の奪い合いが始まりました。新たな入荷もなく電力も通らないスーパーでは、腐った桃が陳列されたままです。
その中で、在庫をめぐって略奪が繰り広げられます。
停電と断水がきっかけで、今まで表面に出なかった「上層階と下層階の二極化」は激化しました。
下層階は、わずかな財産を持ち寄って、炊き出しを行なうエリアに子どもを預けます。
母は食べ物を得るために身を売りました。身を売る相手も、同じ低層階の住民です。
上層階は、40階にあるロイヤル夫妻のペントハウスに集まり、ほとんど裸で過ごしています。自堕落な快楽に溺れ、ロイヤル夫妻のところで飼育していた馬などを食糧にします(直接的なシーンはないが、ヤギが真っ先に食べられたであろう)。

そのうち、下層階の元ドキュメンタリーカメラマンのワイルダーが、このマンション内部で起きている惨状をカメラに収め、ドキュメント番組として仕上げようと考えました。ワイルダーは下層階を撮影し、その後上層階へも潜入して、撮影しまくります。
ロイヤル夫妻の妻・アンが出て行きたいと言い出し、ロイヤルが殴りました。ロイヤルは妻のために必死で建築設計をしたので、それを拒否された気持ちになったのです。
妻・アンは女優・ジェシーと親しくなり、女性同士くっついています。
上層階へ侵入したワイルダーがボコボコに殴られ、マンションの外に放置されました。それでもワイルダーはめげず、またマンションに入って撮影を再開します。

【結】- ハイライズのあらすじ4

パトロールで通りがかった警官・ホワイトがロイヤルに、マンションが荒れているのを指摘しますが、ロイヤルは「問題ない」と答えました。

ラングは上層階の中に所属しながらも、上層階のように乱痴気パーティーに加わる気にもなれず、部屋に閉じこもってペンキで壁を塗り直します。
ラングの真上に住む26階のシャーロットは、マンション内の噂に通じていました。そのシャーロットの息子・トビーの父親がロイヤルと知った下層階のワイルダーは、嫉みもあってシャーロットを襲い、強姦します。
そのワイルダーの妻・ヘレンは臨月ですが、「上層階に住めば生活のすべてが変わる」とずっと憧れていました。25階のラングを訪問し、関係を持ちます。
ロイヤルの妻・アンは下層階の女性たちに捕まってバカにされ、屈辱的な仕打ちを受けていました(女性同士なので大したことではない。おもちゃの馬に乗せられて、笑われる程度)。

上層階の男性連はその頃、こっそり会議を開いていました。
下層階の一番の問題児・ワイルダーが問題を煽っていると考えた上層階のメンバーは、医者のラングに「ワイルダーを手術してロボトミー化しろ(前頭葉を切除して、精神的に落ち着かせる…廃人化させる)」と命令します。
ラングはワイルダーと話をしました。
ワイルダーは「タワー暮らしには黙って従い、節度を持つというような特殊な習性が必要だ」と言い、ラングに対し「君のような自己完結型が最も危険だ。タワー暮らしの心理的な重圧に鈍感でいられる。客観的で、まるで大気中の進化した新種のようだ」と言いました。ラングはなるほどと思います。

ラングは上層部のメンバーに会い、このマンションで最も常識をわきまえているのはワイルダーだと訴えました。しかし問題を鎮静化したい上層部のメンバーは怒り、ラングを裏切り者呼ばわりして高層マンションのベランダから落とそうとします。
ロイヤルがそれを制止しました。ロイヤルは高層マンションの集合住宅に対しての見解「大きな器にいろんなものを入れれば、変化のるつぼになるかと思ったが、入れ過ぎた」とラングに言います。でも「未来の実例のいいサンプルになる」とも言いました。
ヘレンは周囲の協力もあり、無事に赤ん坊を産み落とします。そのエリアではつかの間、平和が訪れていました。
ワイルダーはロイヤルに突撃し、銃で撃ちます。ロイヤルはその後、上層階の女性連にめった刺しにされて死にました。

3か月後。
まだマンションは荒れたままです。マンションの住民たちは死に、減っていきます。
それでもラングは満足でした。やっと「このマンションの家族の一員になれた」と思い、すさんだ生活を続けています。
ラングは生活を続けながら、残りのタワー開発が頓挫する瞬間を待つことに決めました。マンションの医療担当を引き受けます。
マンションのペントハウスの片隅では、シャーロットの息子・トビーがマーガレット・サッチャーの就任演説を聞きながら、パイプ型のしゃぼんだまを飛ばします…。
(超大型マンションにひそむ住民同士のいさかい、危険性を描いた作品。トビーが救いの存在か)

みんなの感想

ライターの感想

なんじゃこりゃーーなワールド。
「ねえ、マンション、出たら? 仕事どうなってるの?」疑問多し(仕事については映画でちらっと触れられてはいるんだけど)。
居心地悪ければ、よそに移ればいいじゃない…と思わなくもないが、敢えての「マンション内ですべてを片付けようと」してるんだろうと思う。
高い金を出して買ったマンション、そうそう簡単にはでていけないよというメッセージもあるのかも。
しかし…停電が起きたからといって、ここまで事態が悪化するかなとも思うし、断水までは想像つくけど、それを皮切りにごみ回収業者や、
スーパーの卸問屋が来なくなるっていうのが意味不明だった。
前衛的な感じ。

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