ハンニバルのネタバレあらすじを結末(ラスト)まで紹介。

「ハンニバル」のネタバレあらすじ結末

ハンニバルの紹介:2001年公開のアメリカ映画。『羊たちの沈黙』の続編にあたる。監督はリドリー・スコット。出演はアンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーアなど(ジョディ・フォスターはクラリス役を辞退したためジュリアン・ムーアが登板した)。

予告動画

ハンニバルの主な出演者

ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)、クラリス・スターリング(ジュリアン・ムーア)、メイスン・ヴァージャー(ゲイリー・オールドマン)、ポール・クレンドラー(レイ・リオッタ)、レナルド・パッツィ主任捜査官(ジャンカルロ・ジャンニーニ)

ハンニバルのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①バッファロー・ビルの事件から10年後、ベテランFBI特別捜査官となったクラリスはある事件の不始末を取らされていた。レクターの被害者で恨みを持つ大富豪・メイスンは司法省のクレンドラーを使ってクラリスに接触、復讐のためのレクター捕獲に努める。レクターはフィレンツェにいた。 ②メイスンにレクターの居場所を教えたパッツィ刑事は殺され、メイスンも復讐どころか返り討ちに遭い豚に食われる。クラリスを利用しようとしたクレンドラーは自分の脳を食べさせられ、レクターは逃亡した。

【起】- ハンニバルのあらすじ1

女性を誘拐して殺害し、死後皮膚を剥いでその皮膚で服を作ろうとしていた連続猟奇殺人犯『バッファロー・ビル』の事件が発生しました。
若いFBI実習生クラリス・M・スターリングは、元精神科でありながら連続殺人犯であるハンニバル・レクターに会い、事件の手がかりを得ます。
レクターは相手を食べる犯罪者でした。レクターはクラリスに興味を持ち、クラリスもレクターに敬意を払って教えを請います。
クラリスはレクターから与えられたヒントで犯人に辿り着き、事件を解決しますが、その合間にレクターは精神病棟から脱走しました…(映画『羊たちの沈黙』参照)。

…10年後。
アメリカ・メリーランド州ボルティモア。
ハンニバル・レクターが収容されていたボルティモア州立精神病院で、囚人・レクターと6年間の付き合いがある黒人男性看守・バーニーが、大富豪のメイスン・ヴァージャーに呼ばれました。
メイスンはレクターの元患者で、レクターの犯した事件の4番目の被害者で唯一の生存者です。メイスンの顔は剥がされ、身体も痛めつけられていました。
それはレクターに剥がされたのではなく、特殊な、一種「洗脳」に近い催眠によってメイスン自身が自らの顔の皮を剥ぎ、飼い犬に食べさせるという凶行でした。
メイスンは車椅子の生活を余儀なくされており、顔も皮膚移植したものの引き攣れが目立つ醜い容貌になっています。
自分をこのような境遇に追いやったレクターを強く憎むメイスンは、なんとか復讐を果たしたいと考えていました。富豪なので金だけはあります。
主治医のコーデルに身の回りの世話をさせているメイスンはバーニーを呼び、クラリスとレクターの話を聞きました。
バーニーは問われるまま「2人は礼儀正しい距離を置いて」互いを認め合っているようだったと言います。
その後、バーニーはレクター移送時に使用されたマスクを、メイスンに25万ドル(約2840万円)で買い取ってもらいました。

アメリカ・テキサス州ウェイコ。
すっかりベテランのFBI特別捜査員になったクラリスは、過去に2度逮捕したことのある大手麻薬ディーラーの女性イヴェルダ・ドラムゴを検挙するために、FBIとDEA(麻薬取締局)とATF(アルコール・タバコ・火器取締局)とワシントンD.C.警察の応援を得ていました。
チームを率いるリーダーはクラリスです。
検挙する相手・イヴェルダはHIV(エイズ)陽性で、すぐ噛みつこうとすることを皆に注意したクラリスは、魚市場の裏手にある麻薬精製所に踏み込もうとしました。
イヴェルダは胸に赤ん坊を抱き、銃火器を持った男性3人と共に出てきました。
一般市民が多い中で銃撃戦が展開されると危険だと判断したクラリスは、すぐに作戦中止命令を出します。
しかしD.C.警察は言うことを聞きませんでした。市長がコカイン所持で有罪になった汚名を返上したいD.C.警察は、取り締まり強化をアピールしたくて無理な突入を開始します。
結果、クラリスのいるFBIでもブリガム捜査官はじめ6名の死者を出しました。
クラリスは責任を問われ、窮地に立たされます。

クラリスの窮地を知ったメイスンは、接近のチャンスと思いました。司法省のスポークスマン(代弁者、広報担当)の男性ポール・クレンドラーを使い、クラリスを呼び出します。
メイスンはFBIの十大凶悪犯に、ハンニバル・レクターを加えるようクラリスに命じました。それにより、クラリスをレクターの捜査に復帰させようと考えています。
レクターの新たな手がかりがあったと聞かされていたクラリスは、メイスンから「アルゼンチン・ブエノスアイレスから2週間前に届いたというレントゲン写真」を受け取りました。重要な手がかりとなる外封筒は処分されたそうです。
メイスンは「レクターの資料を買いたいという奴もいるらしい」と囁きました。実際のところ、金を出して買い集めているのはメイスン自身ですが、ほかにもコレクターがいるのでしょう。
クラリスは足を延ばし、看守のバーニーに会いに行きました。さりげなく証拠品の領収証のサインがバーニーの筆跡と一致したことを告げ(お前が証拠を売っていることは知っているのだぞという牽制)、バーニーに質問します。
レクターに関わった者で無事なのは、クラリスやバーニーなど一部の者でした。その共通点は「レクターに礼儀正しく接するか否か」です。
バーニーと話し合い、共通点に違いがないとクラリスは確信しました。
バーニーは、当時の精神科病院のチルトン院長が録音させたテープをクラリスに提供します。
クラリスが足繁く精神病院に通い、レクターと何か情報交換をしていると知ったチルトン院長は、その情報を得たくて24時間レクターの行動を監視していました。
テープを渡しながら、バーニーは一番印象的だった「クラリスに関するレクターの話」を話します。
人間の遺伝的な行動の話で、レクターは『宙返り鳩』の例を挙げていました。その鳩は地上めがけてバック・ターンで降りてきます(注:本当に遺伝の関係で宙返りする鳩がいるらしい)。
ターンには浅い深いがあり、両親とも深いターンをする鳩だと、その子鳩は地面に激突して死んでしまいます。
レクターは「スターリング(クラリスのこと)は深いターンをする。片親がそうでないことを祈ろう」と言ったそうです。

【承】- ハンニバルのあらすじ2

イタリア・フィレンツェ。
レクターは顔を隠すわけでもなく、暮らしていました。それどころか、カッポーニ宮の司書になろうとしていました。
履歴書の写真ではひげを蓄えていますが、レクターは「フェル」という偽名を使って暮らしています。
司書の前任者は行方不明になっていました。中年男性レナルド・パッツィ主任刑事がフェルことレクターに会いに来て、前任者の失踪について触れ、もし遺書かその類のものが残っていたら教えてくれということと、前任者の私物を渡してくれと頼みます。
パッツィ刑事は第一線の刑事として連続殺人犯を追っていたのですが、失態を犯して降格処分を受けていました。
パッツィ刑事は仕事の意欲を喪失しています。若い妻・アレグラが遊びたがるので、金も必要でした。

ある日クラリスのところへ手紙が届きました。エアパッキンで梱包された封筒の中にさらに封筒が入っているのを見たクラリスは、ある予感を持って証拠が消えぬよう最大限の配慮をして開封します。
それはレクター博士からの手紙でした。内容は「クラリスの失態を慰める言葉(レクターはクラリスが失敗したわけではなく、他者から押し付けられたのだと看破していた)」と、「レクターが十大凶悪犯のリストに加わったことを知ったこと」と「社会への復帰を考えている」というものです。
(「社会への復帰」=「司書として働き始める」「殺人を再開する」)
クラリスは早速鑑識に回しますが、封筒、便箋、インクは全て世界中の文具屋で簡単に入手できるものでした。消印はラスベガスでしたが、転送サービス会社に送らせており、どこから出されたかも不明でした。
手掛かり皆無かと思われた時、クラリスは証拠品の入ったビニール袋からの香りをかぎ取ります。かすかですが、何か香りがしました。
調香師に分析してもらうと、香りの正体は主成分が竜涎香(りゅうぜんこう)の、ほかにもテネシー・ラベンダー、羊毛の香りがする「ハンドクリーム」でした。
竜涎香はクジラの分泌液で、日本とヨーロッパで入手できるものです。しかしそのハンドクリームは特注で調合された香りだと、調香師は断定しました。
日本とヨーロッパにレクターが潜伏している可能性が濃厚になります。
クラリスはヨーロッパ(と日本)の大手香水店の監視カメラ映像を、取り寄せました。

同僚のフランコ・ベネッティがスカラ通りの香水店の、監視カメラ映像のダビングをしているのを見たパッツィ刑事は、そこに先日会ったフェル博士(レクター)の姿が映っているのを見て、ダビング中なのに止めさせて確認します。
遠目で画素の荒いモノクロ映像ですが、確かにそれはレクターでした。
理由は知らないがFBIが映像を要求していると聞いたパッツィ刑事は、何か事情があるのかもしれないと勘づき、レクターを尾行して観察します。
レクターはカフェレストランでワインを飲む時も、さりげなく布のナプキンでステム(ワイングラスの細い持ち手の部分)を持ち、飲み終わった後の飲み口部分も拭き取るのを見ました。その仕草は優雅ではありますが、自分の痕跡を一切残さないものです。
自宅のパソコンでFBIのデータベースにアクセスしたパッツィ刑事は、フィル博士の正体がアメリカの十大凶悪犯のひとり、ハンニバル・レクターだと知ります。
レクターの懸賞金を調べると「情報提供者に懸賞金300万ドル(約3億3700万円)」と書かれているサイトがありました。ちなみにFBIでの懸賞金は25万ドル(約2800万円)ですから、そのサイトは気前のいいところです。
大金が手に入るかもしれないチャンスに内心の動揺を隠せないパッツィ刑事は、震える手でサイトの連絡先を控え、公衆電話から連絡してみます。
そのサイトはメイスンに繋がっていました。「前金で10万ドル(約1100万円)支払うが、条件として物体に残された指紋を提出しろ。確認されたら残額をスイスの銀行口座に振り込む」と言われたパッツィ刑事は、レクターの指紋入手を試みます。
前任者の私物を取りにきたと言って、パッツィ刑事はレクターのいるカッポーニ宮を訪れました。しかし私物が思いのほか多く、レクターが軍手をはめて作業をしたので指紋入手はできませんでした。
一計を案じたパッツィ刑事は、スリのニョッコを雇います。金属製の腕輪を露店で購入してニョッコにはめさせ、「わざと財布をスリとったと気づかせて、手首の腕輪をつかませるように」指示します。
レクターの指紋入手は成功しました。腕輪をレクターは握りましたが、ニョッコは「股間をつかまれかけたが、うまくよけた」と笑います。
それはニョッコの勘違いでした。ニョッコは下腹部の動脈をレクターに刺されており、パッツィ刑事が気づいた時には絶命していました。その手際のよさにパッツィ刑事は、やはり凶悪犯のレクターなのだと思います。
金属の腕輪は指紋一致が認められました。レクターの居場所を教えろと言われたパッツィ刑事は、知らせます。

【転】- ハンニバルのあらすじ3

レクターの居場所を知ったメイスンは、かねてから考えていた作戦を実行に移そうと考えました。
イタリア半島の西方にあるコルシカ島の南の、地中海に位置するサルデーニャ島のカルロに電話し、用意を頼んだものが準備できているか問い合わせます。それは1頭270kgもの巨大な豚でした(イメージとしてはイノシシを連想した方が正しいと思う)。獰猛な性質を持ち、人でも襲う豚です。

クラリスも少しずつレクターに近づいていました。
FBIの閲覧履歴を辿ったクラリスは、「pfrancesco」というアクセスが集中しているのを見て解析し、パッツィ刑事に辿りつきます。
フィレンツェ警察から監視カメラ映像が届かないのでベネッティに送り直しを依頼するとともに(FBIに先を越されたくないため、パッツィ刑事が妨害したので届かなかった)、パッツィ刑事のいる警察署に電話をして、レクターがいかに凶悪な人物か、なめてかかると大変だと警告しますが、パッツィ刑事はクラリスが鬱陶しく思い、通話の途中で電話を切ります。
ここまで全て順調に事が運んだパッツィ刑事は、見抜かれていないと慢心していました。
クラリスの通話を切ってカッポーニ宮に足を運んだパッツィ刑事でしたが、クラリスは携帯電話にまで電話をかけてきました。講義をするレクターを物陰から見守るつもりでしたが、着信音でパッツィ刑事はレクターに存在を知られます。
レクターは、パッツィ刑事がこそこそ自分を嗅ぎまわっていることに気づいていました。しかも自分の居場所をメイスンに知らせたことまで把握しています。
パッツィ刑事を気絶させて拘束したレクターは、パッツィ刑事の携帯が鳴るので電話を取り、相手がクラリスと知って喜びました。クラリスもレクターの居場所を知ります。
クラリスに「タイミングがよくない」と答えて電話を切ったレクターは、パッツィ刑事の祖先が処刑された方法と同じ刑を与えました。腹を切ると同時に、カッポーニ宮のバルコニーからパッツィ刑事を首吊り処刑にします。腹圧ではらわたが出てぶら下がった遺体を見て、周囲は騒然としました。
すでにレクターのところへはメイスンの手下・カルロ(メイスンに豚の飼育の問い合わせを受けた人物)とその兄が来ており、見張っていました。
パッツィ刑事が処刑される様子を見て慌てた2人は、急いでレクター捕獲に動きますが、カルロはレクターに首をメスで切られて死にます。
レクターはそのまま姿を消しました…。

レクター捕獲に失敗したメイスンは、次なる手を打ちます。
レクターからクラリス宛の絵ハガキを作り、それをFBIに露見するようにしました。証拠品を隠していた罪をクラリスに着せ、身分剥奪と停職処分に追いやります。
その工作は司法省のクレンドラーにさせました。クラリスは、クレンドラーが自分を陥れたと訴えますが、聞き入れられません。
レクターはクラリスの動向を逐一探っていました。留守のクレンドラー宅に侵入し、郵便物を盗んでいきます(これで別荘地の場所を知ったのではないか)。
レクターは食器類を買いこみ、病院へ潜りこんで白衣と手術道具と車椅子を入手し、颯爽と立ち去りました。
停職処分になって落胆し、自宅でレクターの録音テープを何度も聞きながら眠りこんだクラリスの部屋に侵入すると、レクターは雑誌のGUCCI(グッチ)のページのモデルの顔に、クラリスの顔写真を置きます。

目覚めたクラリスは雑誌を見て、レクターが部屋に侵入したことを知りました。
すぐさま電話がかかります。レクターからです。
着信は長くなるから電池を交換しろと指示したレクターは、車に乗るようクラリスに命令しました。後ろに追尾車両があります。レクターも車に乗っていますが、ほかにメイスンの手先も尾行していました。
レクターはクラリスをユニオン駅で駐車させると、自分は駅内のデパートに入ります。
レクターの周囲の雑音でそれを知ったクラリスは、追跡しました。メリーゴーランドでクラリスの髪の毛を触ったレクターは、プレゼントとして試着室にGUCCIの靴を置いて去ります。
クラリスはレクターを探すことに必死でしたが、クラリスを見張っていたメイスンの手下は、レクターを容易に探しだしました。
駅を出たところでレクターはスタンガンで気絶させられ、男性3人組に連れ去られます。
クラリスはそれを見てFBIに知らせ、メイスン宅を調査するよう言いますが、クラリスは捜査の許可がおりませんでした。
クラリス宅の留守電に、捜査は無駄足だったという報告が入り、クラリスは単身でメイスン宅へ乗り込む決意を固めます。

レクターは十字にはりつけにされ、顔にはマスクをはめられていました。
メイスンは夜の8時に復讐決行を決めます。先の獰猛な豚をレクターに仕向け、生きたまま足から徐々に食べさせることがメイスンの復讐方法でした。豚はたくさんいます。
レクターのいる倉庫にクラリスが突入し、2人の護衛を撃って手錠をかけました。そしてレクターの拘束を解きますが、隠れていた3人めと合い撃ちになったクラリスは、肩に被弾して気絶します。

【結】- ハンニバルのあらすじ4

時間が来て多数の豚が倉庫になだれ込みました。豚たちは血の匂いに反応して、倒れた男たちに襲いかかります。
レクターはクラリスをお姫さま抱っこしました(その位置だとクラリスの血の匂いは豚に気づかれない)。レクターの足もあるのですが、血の匂いに反応して豚はレクターには見向きもしません。
高みの見物をしようとしたメイスンと主治医・コーデルが、倉庫2階に姿を現しました。
予想外の展開に怒ったメイスンは、コーデルに銃を取って来いと言います。しかし銃は豚たちの群れの中にあり、取りに行くのは危険を伴います。おそれをなしたコーデルは拒否しました。
レクターは「コーデル、(メイスンを)突き落とせ。俺のせいにしろ」と言います。コーデルはレクターの言う通り、メイスンを突き落としました。メイスンも豚の餌食になります。
(スポンサーがいなくなるのは痛手になるが、それ以上にメイスンはコーデルを使用人扱いして、傲慢だった。銃を取ってこいという要求を拒否したコーデルは、後でどんな仕打ちを受けるか分からない。それを考えるとレクターの言う通り殺した方がいいと判断したのだろう)
レクターは豚の間をかき分けて、クラリスを抱いたまま悠々と立ち去りました。

麻酔をかけられ意識朦朧のクラリスは、レクターが自分の肩の手術をしているのを一瞬見ますが、すぐ眠りに引きずり込まれます。

クレンドラーは休暇を取り、別荘に滞在して優雅にひとりで過ごす予定でした。
別荘に入ったクレンドラーは、机の上にあるケーキの上の花火に意識を集中した隙に、背後から布で薬物をかがされ、気絶します。
クラリスが麻酔(モルヒネなので痛み止めも兼ねている)から目覚めると、黒いイヴニングドレスを着せられていました。ふらふらとよろけながら部屋を出たクラリスは、抜かれた電話線を入れ直して、警察(とFBI)に通報します。
1階ではレクターが料理中でした。電話線を入れ直したことは配電盤のランプで知れ、レクターはクラリスが起きたことに気づきます。
下の階に降りながら武器になるものを物色したクラリスは、手近にあったスノードームを握って食堂に入りました。
そこには司法省のクレンドラーがテーブルに座っており、横にはレクターが立って調理をしていました。
クレンドラーにスノードームを指摘され、クラリスはやむなく置いて食卓に座ります。レクターは料理をしながらも、警察到着までの時間を計算に入れています。
クレンドラーは野球帽をかぶっていました。
クラリスはテーブルナイフを隠し持とうとしますが、近づいたレクターに取り上げられます。
同じテーブルに座っているクレンドラーの様子が、どこかおかしいことにクラリスは気づきました。会話の受け答えはできるのですが、知能が後退している感じです。喋り方もゆっくりになっていました。なによりも、野球帽が気になります。
「私は無礼な奴が嫌いだ」と言ったレクターは、クレンドラーの野球帽を取ります。
クレンドラーは髪を剃られ、しかも耳の上3cmほどのところに一周するように切れ込みが入っていました。レクターが切り口にナイフを入れると、頭蓋骨がぱっくりと取れ、脳がむき出しになります(頭蓋骨はクラリス起床に合うよう、先に切断していた)。
「脳は痛みを感じない」と言うと、レクターはクレンドラーの脳膜を剥ぎ、左前頭葉の脳をひとすくいすると、焼き始めました。クレンドラーは「いい匂いだ」と言います。
レクターは焼けたクレンドラーの脳を、本人に食べさせました。その一部始終を見せられたクラリスは、あまりの光景に吐き気を催します。
レクターはそのまま調理場に移動しました。クラリスは追いますが、まだモルヒネが効いており、思うように身体を動かせません。
それでも必死で逃亡を邪魔しようとするクラリスを冷蔵庫に押し付け、レクターはクラリスの髪の毛を冷蔵庫の扉に挟み、取っ手を壊しました。髪の毛が固定されて、クラリスは身動きができなくなります。
レクターは「『私を愛してるならやめて』と言え」と強要しますが、クラリスは「死んでも嫌」と答えました。レクターは鼻に噛みつく振りをしますが、「それでこそ君だ」と言ってクラリスにキスをします。
クラリスはその僅かの隙に、レクターの手首に手錠をかけました。
「面白いことをするじゃないか」とレクターは笑い、手錠の鍵を渡すようクラリスに迫りますが、クラリスは渡そうとしません。
警察の到着まで時間がないのを知るレクターは、すぐに説得をあきらめました。代わりに肉切り包丁を片手に、「手首の上がいい? 下かね? 痛いぞ」と言って、思い切り振りかぶりました…。

警察が到着した頃、もうレクターの姿はありませんでした。
五体満足の(!?)クラリスが湖のそばに行きますが、小舟に人の姿はなく、遠くでは花火があがっていました。

左手に三角巾をつけたレクターが、機内にいました。
レクターはクラリスではなく、自分の手首を切断することで手錠を外していました。
機内食が口に合わないレクターは、自分用の弁当を用意しています。それを隣の席に座っていたアジア系の少年が、物珍しそうに覗きこみました。
何か食べてみたいかとレクターが問うと、少年は黙って灰白色の物体を示します。
それは…クレンドラーの脳でした。
レクターは「君の母も言うだろう。新しいものを食べてみることが大事なのよ、とね」と言うと、スプーンですくって少年に差し出しました。
レクターの行き先はどこなのかは、不明です…。

みんなの感想

ライターの感想

『羊たちの沈黙』続編。第1作でもレクター博士とクラリスの関係が、なんか恋人同士にみえてならない…と思っているのだが、今作品は倍増。
見ようによっては、萌え要素満載かも(笑)。
映画を見た人のインパクトランキングを取ると「1位 脳を食べさせられる!」「2位 腹切られて首吊り処刑」じゃないかな。豚の餌食バージョンは画としては地味。
しかも今回はレクター博士がかっこいいのだ。「1位 お姫さま抱っこ」「2位 壁ドンならぬ冷蔵庫ドン」「3位 クラリスの手首を切ると見せかけての自己犠牲」。
ああ、なんだかとっても…というふうに、妄想することもできる。いや、せんけど(してるじゃん 笑)。
グロテスクなシーンがとにかく多い。だからそれが苦手な人にとっては視聴は無理かも。
グロ耐性があっても、脳を食べさせるシーンは強烈すぎて、しばらく脳裏から離れない印象。脳だけに。
謎解き要素が大部分を占めていた第1弾とは異なり、今作品はレクター博士の奥深さ、異様さを前面にプッシュしている。
なので第1作と同じ展開を希望している者からすると、期待はずれかもしれない。
第3弾『レッド・ドラゴン』では再び謎解き要素が復活する。

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