「ピンクとグレー」のネタバレあらすじ結末

サスペンス映画

ピンクとグレーの紹介:2016年公開の日本映画。NEWSの加藤シゲアキが、芸能界の嘘とリアルを描き、衝撃を呼んだ同名小説を行定勲監督が映画化。亡き親友の伝記を書いた事で時の人となった主人公が、喪失感や偽りの名声に苦しみ、次第に自分を見失っていく姿がつづられる。

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予告動画

ピンクとグレーの主な出演者

白木蓮吾〔河鳥大〕(中島裕翔)、河田大貴〔成瀬凌〕(菅田将暉)、サリー〔三神麗〕(夏帆)、鈴木唯(小林涼子)、サリー(岸井ゆきの)、岡村(千葉哲也)、小出水社長(マキタスポーツ)、時津風ワタル(入江甚儀)、赤城(篠原ゆき子)、蓮吾の母(宮崎美子)、白木蓮吾(柳楽優弥)

ピンクとグレーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①大スターの白木蓮吾が人気絶頂期に自殺。親友に6通の遺書を託し、どれかを選んでくれと頼んだ。頼まれた河鳥大は白木蓮吾の自伝的小説『ピンクとグレー』を書いてヒットさせ、それがきっかけで映画の蓮吾役も演じることに。 ②蓮吾の死によって第2のスターとして担ぎあげられた河鳥は、芸能界の汚い部分も見ることに。蓮吾は死んだ姉・唯を愛しており、姉と同じ日に自殺したのだった。

【起】- ピンクとグレーのあらすじ1

6通の遺書を持ちグレーのスーツを着用した男・白木蓮吾(ごっち)が椅子を用意し、部屋の上部から吊った首吊り用の紐に首を通します。蓮吾はそのまま椅子を蹴り、自殺を図りました。
遺体を発見したのは、親友の河田大貴(りばちゃん)でした。その日に会う約束をしていたからです。
サリーに電話して「警察に行かなあかんな。発見したん俺やし」と、幼い頃の関西弁がつい口に出てしまいます。
白木蓮吾の死は騒ぎになり、マスコミも詰めかけました。白木蓮吾は今をときめく超有名な実力派俳優で、人気絶頂期の蓮吾の自殺が世間に与えた影響は、非常に大きなものでした。

…十四年前。
小学校5年生の河田大貴は、関西から埼玉の団地に引っ越してきました。まだ関西弁の抜けきらない大貴は、「埼玉に来ても団地は団地。世界は何も変わらなかった」と落胆し、思わず「しょーもな」と言います。
大貴の言葉を聞いていた同じ団地の男の子・鈴木真吾(ごっち)が真似をし、サリーという少女も真似て「しょーもな」と言います。
それ以来、大貴、真吾、サリーはいつも遊ぶなかよしになりました。
真吾を「ごっち(「吾」から来ていると思われる)」、大貴を「りばちゃん(苗字の「河=リバー」)」という愛称で呼びます。
ごっちには少し年の離れた姉・唯がいました。バレエをする唯の姿は美しく、りばちゃんは初めて人間を美しいと思います。
高校時代になってからも3人は仲良しでしたが、思春期のりばちゃんはサリーを異性として意識し、微妙な距離を置いていました。ごっちは普通に接します。
りばちゃんとごっちは一緒に音楽バンド活動をしていましたが、曲を書くのはごっちです。
サリーとも普通に接するごっちは、学校でももてもてでバレンタインデーにチョコをたくさんもらいました。
ごっちの部屋にりばちゃんが遊びに行っている時、サリーがやってきました。直前にアダルトビデオを見ていたりばちゃんは、ごっちが席を外した時にサリーを押し倒しますが、サリーはショックを受けて逃げます。ごっちはサリーが好きでしたが、冗談だと誤魔化そうとしました。ごっちはその様子を見て、大受けしています。
サリーが部屋にやってきたのは、ごっちに本命チョコを渡すためでした。それを知りりばちゃんは失恋します。引っ越すことになったサリーは、最後に思いを伝えようとしたわけですが、りばちゃんが押し倒して台無しにしてしまいました。と同時に、りばちゃんは失恋します。
サリーが引っ越した後も、ごっちとりばちゃんの友情は続きます。
その頃ごっちは歌詞が全て英語の『ファレノプシス』という曲を作りました。蘭(胡蝶蘭)という意味です。ごっちはりばちゃんに歌って聞かせますが、りばちゃんは歌詞の意味を理解できません。
後日あらためてりばちゃんが聞くと、ごっちは「よく行く渋谷のラーメン屋〝一蘭〟のことを歌ったもの」と答えました。意味深な歌詞に期待を膨らませていたりばちゃんは、ラーメン屋の話かと脱力します。
その頃、ごっちの姉・唯が舞台で転落死しました。突然の死にごっちは、姉が死んだと信じられません。
渋谷で2人が休日に遊んでいると、ファッション誌の女性・赤城と中年男性・岡村にスカウトされました。小出水の事務所に所属して、ごっちとりばちゃんはモデルを始めます。
2ショット写真は好評で、次第に仕事が増えていきました。読者モデルやエキストラなどの仕事です。小出水社長に「芸名を考えておけよ」と言われました。

【承】- ピンクとグレーのあらすじ2

ごっちとりばちゃんは高校を卒業して上京し、2人で部屋を借りて住み始めました。その頃、引っ越したサリーと再会します。
サリーは美大に進学していました。また3人での楽しい時間が始まります。
ごっちは「白木蓮吾」という名で、りばちゃんは「河鳥大」で活動することにしました。「マグノリア」=「白木蓮」に、ごっちの「吾」です。
仕事面でごっちはめきめき頭角を現していきました。一方のりばちゃんは演技の仕事をもらっても、ごっちの目が気になって緊張してしまい、上手く演じられません。
ごっちがスターへ躍進すればするほど、りばちゃんは置いてけぼりを食らったような気になりますが、それはサリーも同じでした。誕生日のプレゼントに、ごっちを描いた絵をプレゼントするのですが、ごっちはその日、帰宅が遅くてサリーと会わずじまいです。
りばちゃんは、小出水社長にごっちとのバーター(交換条件の仕事。ごっちを起用するならりばちゃんも使ってくれというもの)の仕事を断りました。
小出水社長は、親友同士のりばちゃんとごっちが一緒にいると、りばちゃんの良さを引き出せない(先述のとおり、ごっちに見られるとりばちゃんは演技ができない)と考え、ごっちを大手の事務所・ケヴィンカンパニーに移籍させます。
ごっちは、りばちゃんこそが役者として大事だと思っており、喧嘩になりました。りばちゃんは勢いで「一緒に住めない」と言い出し、同居も解消します。
その後、りばちゃんはサリー宅へ行き、サリーを押し倒しました。サリーも今度は拒みませんでした。
三年後。
サリーとりばちゃんは同棲しています。ごっちは大スターにのぼりつめていました。
高校の同窓会でごっちと会ったりばちゃんは、喧嘩別れしたままなので気まずく、こっそりその場を立ち去ります。ごっちが追ってきました。最初は2人とも「ですます口調」で会話を交わします。
しかし飲みに行った2人はすぐに仲直りし、三年の空白がなかったかのように打ち解けました。
橋の上で煙草を吸いつつ、ごっちがデュポンのライター(灰色、グレー)をりばちゃんにあげます。りばちゃんはキャバクラのライター(ピンク色)と交換すると言い出し「記念に、記念に」と押しつけました。
JR渋谷駅の歩道橋の上で煙草を吸いながら、ふとごっちが「ねえ、りばちゃん。有名になりたい? 代わってあげるよ。明日からすぐ有名になれるよ。その代わりさ、サリーのことは大事にしてやってよ」と言いました。妙なことを言い出すと思ったりばちゃんは、流します。
そのままりばちゃんは、ごっちの高級マンションで朝まで飲みました。
翌朝、りばちゃんが起きると、もうごっちは家にいませんでした。鍵が置かれており「約束の件なんだけど、今日は夜まで仕事あるから、9時にここ(マンション)で待ち合わせして飲もう」と書かれていました。マンションの鍵も一緒に置かれています。
約束…と呟いたりばちゃんは、ともあれまたごっちとの楽しい時間が待っていると思い、うきうきしました。
その日の昼、PARCOの上に、OIOIの上に、ピンクの風船が飛びます。空を飛ぶピンクの風船を、ごっちもりばちゃんもサリーも見上げました。
夜、約束通りにりばちゃんはシャンパンを手土産に、ごっちのマンションを訪れます。
鍵を使って入ったりばちゃんを待っていたのは、ごっちの首吊りの死体でした。

【転】- ピンクとグレーのあらすじ3

『りばちゃんへ
りばちゃんにこんな姿を見せるのは心苦しい。本当に、ごめんね。
ゆうべりばちゃんに会えて本当によかった。
りばちゃん、お願いがある。
その6通の中から、俺の遺書を選んでほしい。
僕は、最期まで白木蓮吾でいなければならない。
僕のほとんどを、りばちゃんは知っているはずだ。
最期の白鳥蓮吾を、りばちゃんに作ってほしい…』
ごっちの遺体の足元にくずおれながら、りばちゃんは号泣しました…。

(画面はここでカラーからモノクロに変化する)

「カットー!」という声が入り、監督がクランクアップを告げます。これまでの内容はすべて、映画の中の話だったのです。
本当の白木蓮吾は死んでおり(柳楽優弥が本来のごっち)、ごっち役を河鳥大(中島裕翔が演じている)つまり、りばちゃんが演じていました。りばちゃん役は先輩の成瀬凌(菅田将暉が演じている)が演じています(注:説明もややこしくて申し訳ないが、本当に一瞬混乱する)。
白木蓮吾という俳優が死んでから、親友のりばちゃんこと河鳥大は6通の遺書の中から1通を選択しました。それが「白木蓮吾の死を綴った自伝的小説を書く」ということです。
(残念ながら6通の遺書の内容については、映画では明かされない)
死後すぐに出版した白木蓮吾の半生を描いた本『ピンクとグレー』は大ヒットをおさめ、白木蓮吾が死んで1年が経過するこのたび、映画化が決まりました。そこで主役の白木蓮吾を演じろと言われた河鳥大は、それを見事やりきります。
ごっちの言ったとおりでした。あの夜からりばちゃんの生活は、劇的に変化しました。
河鳥大には白鳥蓮吾絡みの仕事がどんどん入るようになり、今では売れっ子になっています。
ますます売れて行くと感じた社長からは「引っ越しを考えておけ」と言われます。河鳥大は、サリー(本物のサリーは岸井ゆきの)と同棲していました。映画の中のサリー(夏帆)は三上麗という、品のない女優です。
試写会を見たサリーは「喜んでるのかなー、ごっち」と小さく呟きました。それは河鳥大にも分かりません。
しかし世間的には映画も大ヒットしました。
試写会の後の内輪の打ち上げに、本物のサリーを見つけた成瀬凌が無理やりに連れてきます。サリーを演じた三神麗も興味津々で、本物のサリーに接触します。
「ぶっちゃけ、どうでした、今日の映画? でも実際はそんな綺麗な話じゃないでしょー」と成瀬凌に言われ、信じられないと成瀬は笑います。気分を害したサリーは帰りますが、成瀬は「嫌だったんですかね、映画」と言います。
(前半の62分の余韻をひきずっていればいるほど、この役者のキャラの違いに戸惑う仕組み。菅田将暉が演じる成瀬凌はひょうきんでお調子者キャラでずけずけとものを言うタイプだし、夏帆が演じる三神麗は、ケバいし下品。落差がすごい)
白木蓮吾が死んだことで代わりに祭り立てられた河鳥大は、急に自分が注目されたことで、芸能界でどう振る舞えばよいのか戸惑います。
それを見抜いたように成瀬が「息抜きの仕方、知らないんじゃないですか」とあやしげな店に誘いました。風俗系の暗い高級クラブです。
成瀬は、この店を蓮吾に教わったと言います。いちげんさんお断りの店なのだそうです。
三神麗も店にやってきて、酔った河鳥大は関係を持ちました。そして週刊誌にすっぱぬかれます。 この映画を無料で観る

【結】- ピンクとグレーのあらすじ4

芸能界は思った以上に闇が深く、どろどろしたものでした。河鳥も蓮吾の後釜にされたことで、否応なく巻き込まれていきます。
サリーは芸能界に翻弄される河鳥を陰で支え、「ごっちからの仕事大事にしろ」と言います。
その表現に河鳥はカチンときました。確かに蓮吾が死んだことで河鳥は有名になったわけですが、「ごっちからの仕事」と言われると図星すぎて、確信を突かれた河鳥は似顔絵をずたずたに切り裂きます(モデルは河鳥)。
芸能界に翻弄される河鳥を冷淡に見ていたのは、先輩の成瀬でした。
「りばちゃんはこの世界でやっていけるんでしょうか。やってけないんなら、早めにやめさせたいんですけど」とサリーが相談にやってきたと、口調をまねて言い、「心配いらないです。放っといても消えますから」と答えたと言いました。
その失礼な物言いにかっとした河鳥は成瀬を殴り、成瀬は全治1カ月のケガを負います。
暴行の騒動はスポーツ新聞の一面を飾りました。
社長に厳重注意された河鳥は、蓮吾関係の仕事をやりたくないと洩らします。

謹慎の頃、河鳥は蓮吾の母のところへ行き、蓮吾の仏壇に手を合わせました。蓮吾の母は河鳥の訪問を喜びます。
蓮吾の母は、自分の祖父も自殺したことを告げ「そういう家系なのかしらねえ」とぼやきました。
そして映画の中で、1つだけ少し映画と違うところがあると言い、あるビデオテープを渡します。「りばちゃんには、知っておいてもらいたいのよ」と言われた河鳥は、妙に気になりました。
帰ってそのテープを再生すると、そこには7年前に死んだ蓮吾の姉・唯の姿が映っていました。唯の舞台の踊りのタイトルは『ファレノプシス(蘭)』でした。
蘭は繊細で扱うのが難しいとカメラに向かって言った唯は、「最後はね、散るの。高いところから。内緒だよ。誰にも内緒。みんな、知らない」と言って、カメラで撮影している蓮吾に抱きつきます。
つまり…ごっちが高校時代に作った曲『ファレノシプス』は姉・唯への思慕を歌ったもので、ラーメン屋だというのは嘘でした。近親相姦なのでごっちは言えなかったのです。
その姉・唯も舞台から落ちて死にました。転落事故とされていましたが、どうやら自殺のようです。
ごっちがずっと好きだったのは姉・唯でした。唯の死後、姉の喪失に耐えられなかった蓮吾は、芸能界の仕事をがんばりつつも、精神は限界にきていました。
河鳥は蓮吾が住んでいたあの部屋に行きます。
部屋からぶらさがった紐に首を通し、椅子を蹴ってみますが、死にきれずに紐を掴み、紐が落ちて河鳥は転倒します。
そこへ、カラー映像の蓮吾が現れました。蓮吾は河鳥に言います。
「決めてたことだから。姉貴と同じ、1月24日に死ぬって、決めてたんだよ。だからさ、誰も分かるわけないよ。俺が死んだ理由なんか」
河鳥は蓮吾の死後、蓮吾の自殺の理由を知ろうと必死でした。でも理由はないのだと、蓮吾は言います。
河鳥は、ずっと一緒に過ごしていたのに蓮吾の姉・唯への思慕を見抜けなかったと告白し、蓮吾は「それでいい。お互い、分かりあうことはない」と答えました。
分かったことは、河鳥は生きていたい側の人間で、蓮吾は死にたかった側の人間だということでした。
蓮吾は河鳥を抱きしめ、(ここで再び映像はカラーになる)河鳥は泣きじゃくります…。

朝が来ました。
早朝の街を疾走する河鳥は、階段をのぼると、JR渋谷駅の歩道橋の上から蓮吾にもらったライターを投げて、幼い頃の口癖「しょーもな」と呟きました。
(タイトル『ピンクとグレー』は、「前半の終盤で交換するライターの色」「カラー(ピンク)とモノクロ(グレー)」を意味する)

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みんなの感想

ライターの感想

原作未読なので申し訳ないが、6通の遺書を全く知らない。原作を知らないので対比はできない。
開始62分後に起こる仕掛け…確かに、混乱する! はっきり言って混乱する!
それまでごっちだと思ってた人物がりばちゃんで、りばちゃんだった人物は関係ない先輩でって、…もうそれだけで、頭がついていくの精一杯。
なので本当はこの手の映画は、あらすじを読むよりか素直に視聴してもらったほうが理解しやすいと思うんだよ。字面じゃなくて絵で見てもらったほうが理解が深いと思う。
なので、あらすじには「映画で多少説明不足だった」ところを補わせていただいた。たとえば姉・唯との近親相姦とか。
映画では少ししか触れられないので、ともすれば見逃しそうなシーンでもある。
どっちかというとストーリーよりも「芸能界のきたないところ」のほうがインパクトあり。監督はこれを描きたかったのかなと感じた。

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